このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクトは関与しておりません。
また、守秘義務の関係上、伏せ字が多くなっています。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。
書き貯めというわけではないのだけれど。
図書館情報大学と筑波大学が合併を検討する、という報道があった。合併後の名称は“筑波大学”。要するに、図情大が吸收されると思えばいい。日本有数のマンモス大学と、日本最小の単科大学の合併など、名目はどうあれ、吸收以外の何物でもなかろう。
大学の独立行政法人化が決定事項となった今、国立大学は生き残りの道を模索するのに懸命だ。特に図情大のように国立大であるからこそ存続しうるような小規模単科大学においては、スケールメリットを求めての今回のような合併劇は、予想の範囲内だ。(というより、小熊は在籍中から筑波大学との合併を意見していたが……)
ただ、校風というか、研究風土というか、そういうものを残すことは重要であるので、単なる吸收ではなく、ある程度の自治的権能を持っていられたら面白いだろう。図書館情報学類としてでも残れば良いのかな?
ま、なにはともあれ、これからが茨の道だ。権力を持った人間は、なかなかそれを手放せないものだからな。
2日、朝。引っ越し屋がやってくる。アート引っ越しセンターを今回選んだ理由は、特にはない。でも、前の引っ越しより廉かった。ということは、社によって大分違うんだろうなぁ。もっとも、私は引っ越しにこだわりを持つ人間ではないので、この話題は特に突っ込まない。
引っ越し屋も本の山に苦笑気味。多いし、重いし。
しかしそこはプロ。本を積み出し、家財を運びだし、PC類を梱包材にくるみ込み、どんどん積み込んでいき、11時頃には搬出を完了する。
その後、処分する家具をOFF HOUSEへ持っていって僅かばかりなお金を手に入れ、母にひたち野うしくまで送っていってもらった。母とはここで別れる。
そして新居へ移動して、今度は搬入作業。書齋予定の部屋に本は全て放り込んで、とりあえず生活に必要なものの梱包を解いた。
夜。怪しい編集者襲来。部屋中を怪しいデンパで汚染しまくって帰った。
三日朝。裏の工場が7時に動きだしたために、一緒に目が覚める。東向きの部屋は朝日が眩しい。こりゃ早起きになるかも。
区役所へ行ったり警察へ行ったり銀行へ行ったり買い物に行ったりして一日が終わる。ガステーブルがやってきたので早速料理をしたかったのだが、包丁が行方不明。夕刻過ぎて、ようやくPCを一台結線して使用可能状態にする。当分、こんな感じだね……。
意外なところで意外な人に……ってゆーか、東京って狹い。
池袋の東急ハンズへ行った帰り、都電荒川線に搖られている最中、ふと前を見たら、席に座っているのは早稲田大学アジア太平洋研究センターの小林教授ではないですか。帝京大学時代から、図書館情報大学学部生時代にかけて、隨分目をかけて頂いた先生である。山ほど仕事を頂いて、この先生から請け負った仕事が今の私を形作っていると、言えなくもないかもしれない。
他愛もない話をして別れたが、なんとなく、これからが思いやられる気がした。
師といえば、転居連絡の葉書に律義に返事をしたためて下さった方が一人。私が教科書の編輯を手伝った先生なのだが、手紙の中で、私が手伝った教科書が1万冊くらい出ました、なんて書いてあった。
教科書ってロングセラーになるから恐い。タダでいいから、全部編輯やり直したい気分だ。
人生って、こうやって取り返しのつかない恥を積み重ねていくことなのかも知れないと思う今日この頃であった。
さて、明日に迫った『超漢字2』ですが、みなさん心待ちにしておられることでしょう。小熊はどきどきしながら今日、『超漢字2』に触ってきました。職場で。
一見すると、殆ど何も変わってないように見えますが、細かいところで色々と手が加えられているようです。
BTRON Clubに加入している方は既にご存知の通りの、世界言語入力も使ってみました。韓国語で。多少挙動に疑問がないわけではないですが、ハングル漢字変換ができるなど、「とりあえず文字が出るだけ」から一歩進んだ姿が見受けられました。
縦書き文書エディタは……まあ、とりあえず縦書きができるというレベルですね。仮身は横になりますし、画像を挿入すると入力位置が少々狂ったりと、ご愛敬と言うにはちと苦しいかも。
あとこれは機械固有の問題だと思うのだが、シフトキーや制御キーを押しながらのポインティングデバイス操作で、妙な挙動を示した。まあ、FMVだったから……。明日以降、自分のマシンで確認しないと分からないところだ。
そうそう。キーアサインを変更している方は、要注意です。縦書き対応により、キーマップが一部追加されているので、現在の定義はそのままでは縦書き時に問題を生じます。
それではでは。
今日から、本の整理を始める。
設置場所を決定した本棚から、とりあえず埋めることにするが、漫画と小説はあまりにも量が多いので後回しにする。雑誌も、新設の鉄製に放り込むつもり(雑誌は単位辺りの重量が重いため)なので、これも手が付けられない。
よって、まずは歴史や社会や国際問題やルポタージュ……などを開くことにする。
……が、それだけで箱が五箱も六箱もあるって辺りがなんともはや。
アングルで作った棚にビデオやらテレビやら電話やらをぶち込んで積み上げる。途中、足りないケーブルなどを秋葉原へ買い出しに行ったりして。カラーボックスも積み上げて、高さを稼ぐ。とにかく狹い部屋なのだ。空間を立体的に利用しなければいけない。
そのうち、どこぞの研究室のように、上下二段に区切るようになったりして……(笑)。
そして本の片付けを再開する。あっという間に2本が埋まる。あとは辞書の本棚なのだが……愼重に位置決めをしておかないと。なにしろ一度据え付けた本棚は、まず動かせないのだから……。
とりあえず今日はこれから、夏コミ向け同人誌のデータの作成にかかる。本文は殆ど終わっているので、後は表紙だけだ。
その後、協会へ。ひたすらPCをいじる。管理者のいないPCって恐いですね。アプリケーションは豊富なのに、ツール類が何もないので、物凄く苦労する。
そして最後に協会のWeb Pageを更新しようとして、果たせなかった。どういうわけか、ftpで接続できない。
というわけで、「協会のページが全然更新されてないぞ!」とお叱りのメールを小熊宛に出した方々。もう少し待って下さい。
……にしても、協会のPC群の面倒を全部私がみることになるんだろうなぁ、多分……。
友人のてつまよしとうさんがアスキーのエンタテイメント大賞小説部門で佳作に選ばれました。おめでとうございます。
彼の努力にはいつも頭が下がる思いです。とうとう、摑みましたね。
今日、ふと思い付く。職場にダイヤルアップルータを入れてはどうだろうか、と。プロキシサーバを立てるのも予算折衝が大変そうなので、オールインワンタイプのダイヤルアップルータを私のPCの附属品として購入してしまい、局内のLANに繫いで、こいつをゲートウェイにするというわけだ。思い付きにしては結構いけるかも。
なにしろ私の負担が少ないのが良い。
あとはホスティングサービスなどで文藝家協会の独自ドメインを取ればいい。
これで低いコストで最適の結果が得られるだろう。局内にサーバを置いて独自のIPを取得する(もちろん、全部私が担当する)よりよっぽど現実的だ。
明日、いよいよ本棚がやってくる。これで本が片付けられるぜ……。
机を買おうと思って秋葉原へ仕事帰りに寄ったら、目を着けていた机が丁度品切れだった。では他のもので手を打とうかとうろうろしてみたが、なかなか良さそうなものに出会えず、退散する。
本音を言えば、巨大な事務机が欲しいのだが、そんなものをおくスペースは当然ないので、なんとかして有効にスペースが使える机が欲しいのだ。
あまりないようだったら、また自作に走るかも知れず。
ふと思ったのだが、「自分に気に入ったものが既製品にないのであれば作ってしまえ!」という姿勢が、人生を不幸にする一つの要因なのではなかろうか? やはり分を弁えることが大切なのか。
超漢字2の基本ブラウザで、テキストボックスの中でカレット位置の表示がおかしい。バグか?
朝になって、飯を食って別れる。
高速バスが夜である長濱さんが我が家に逗留して仮眠。午前10時過ぎに起きて、長濱さんのリクエストによりビデオ撮りしておいた『仮面ライダー クウガ』を一緒に見る。なにやら妙な図形が出ていたが、あれが美崎さんがTRONコードに入れようと主張している文字なのだろうか?
別にいいけど、もう(かなり投げ遣り)。
起きて、新宿へ移動。『人狼』を観る。殆ど執念であった。
とにかく『人狼』は良い映画であるので、見なければいけない(特に松澤くん、君は)。そういえば『RONIN』のDVDが出ているんだっけなぁ……。
『人狼』のサントラとプロモーション用DVDを勢いで買ってしまったため、手持ちの金が金が尽きてしまい、杉勇クラブには不参加と相成る。
おいおい。まだあと追加の棚板と机を買うんだろう……?
皆既月蝕を見逃してしまう。悔しい!
ヤクルトスワローズの古田捕手に対し、アマチュア野球連盟がオリンピック参加を要請したという。古田捕手は、セントラルリーグ各球団が提出したオリンピック派遣拒否選手名簿に掲載されている。それでもアマチュア側が古田捕手を求めたことを、古田捕手本人は言うまでもなく、ヤクルト球団、ヤクルトファンは誇りに思うべきであり、彼らの要請に応えるべきだと思う。
はっきり言って、ジャイアンツファンである私にとって、それだけ求められる選手を抱えているスワローズが羨ましい。
クレヨン社に復活の兆しと聞いて、一気に盛り上がる。なんか今年っていいこと尽くめ?
なんとか定時 + 1hで脱出し、自宅へ。注文していた本棚の追加棚板が届く。これで本が全部收納できた。
凄い凄い。これだけの本を收納して、まだ余裕がある! ひゃっほう。
NHK名古屋放送局が“CK75”と銘打って、開局75周年記念イベントをやっているらしい。
CKというのは、NHK名古屋放送局のコールサインであるJOCKに由来する。電波局には基本的にコールサインが割り振られるが、日本の放送局はJOで始まり、NHK東京放送局のJOAKを筆頭に、大阪放送局がJOBK、名古屋放送局がJOCKと割り振られた。その次は当然JODKであり、JOEKとなるように思うだろうが、実はJOCKの次はJOFKで広島放送局である。
これがなぜかといえば、JODKは今は無き京城放送局であり、JOEKは予約されていたからである(恐らく台北あたりのためであろう)。日本で四番目に開局した放送局が“殖民地”にあって、その放送局では毎日のように“朝鮮語放送”があったという事実を意図的に無視して日本の朝鮮統治政策を語るものに災いあれ。
デンパ大阪が職場でバリバリのオタクと見られるようになったことについて、本人は『違うんだ、これには事情が〜〜〜〜〜』と叫んでいたが、一体どういう事情があるのかとくと聞かせてもらいたいものである。
一体誰が納得するものか。
今日は休日だったので、作務衣鉢巻姿で職場へ行ったのだが、休日出勤組には好評だった。
食事の後、いよいよメインイベント。つくばから魚津へ、車でGo!
夜、実家の院内LANのチェックをする。電子カルテシステムを入れているのだが、サーバのNTと受け付けのクライアント(Win98)はきちんと繫がるのに、書齋のPC(Win98 on PC-9821)が繫がらないとのこと。
調べてみると、プロトコルはNetBEUIだけだったので、パケットが通っていれば繫がる筈。とりあえずパケットが届いているかどうか調べるため、IPアドレスを固定で割り振ってみて、pingを飛ばしてみる。すると、どちらから飛ばしてもReplyがない。
おかしぃな〜と思ってハブをチェックしてみると、ランプが付いていない。拔き差ししてみるが、書齋のPCへ繫がっているポートのランプはつかない。つまりこれは、斷線?
確認してみると、ケーブルは斷線していないらしい。
よって答え:NIC不良。
一件落着。
なんか職場でも実家でも似たようなことやってるなぁ、俺……。
とりあえず、局で使う予定で買ってきたCPUのチェックをしてみたら、完動品だった。よって、問題点はM/BかVideoかメモリということになる。一番怪しいのはVideoカードだな。
とにかく、秋葉原で予備のビデオカードを用意する。ビデオカードだけは何枚あっても損はないからね。
夜、緊急警戒警報発令。
幕張メッセでのキャラクターショーへ参戦するために上京してきていたデンパ大阪から電話が入り、これから襲撃すると予告される。
かくして転居以来、何度となく受けたなかで最大のデンパ攻撃の受難に晒されることとなったのである。
デンパ大阪は我が家へやってくると、書庫の中に入り、しきりに写真を撮っていった。
私の家は観光スポットか!?
今日は自分のPCを完成させ、Windows98をインストールし、プリントサーバを設定し……とやっぱりSEをやっていた。しかし、これでハード面についてはほぼ收束を見たので(あと何点か残ってはいるが)、明日からはいよいよソフト面の整備にかかる。
何しろこれまではプリインストールマシンのOfficeセットを個々にインストールしていたので、バージョン管理もクソもあったもんじゃなかったのだ。
幸いにもというべきか、PCが6台になったので、Microsoftのインストールランセンスを買った方が廉くなる筈である。
某デンパ大阪の日記で私が甚平を着ていたという記述があったが、大間違いである。私が着ていたのは作務衣であって斷じて甚平ではない。許しがたい間違いであると言えよう。
まったく、これだからデンパはいけない。誰も気にも留めないようなきまオレの英語版における修正箇所にはこだわるくせに、甚平と作務衣の違いすら分からないのだから。
今日から自炊を再開。
茄子を焼いて生姜醬油で食べる。幸せ。
余談であるが、スーパーへバターを買いに行ったら、商品が一種類しかなかった。改めて雪印の市場占有力を思い知った。
来月の家賃を振り込んだら、残高が3ケタになってしまった。いと悲し。
仕事帰りに秋葉原に寄った。
と書くと、一部の人間は、「今日発売のラブひなのキャラクターCD第二段を買いに行ったに違いない!」と巨大な誤解をするだろう。それはデンパの勘繰りというものである。
残念ながら仕事である。
ラオックスのザ・コンへ行って見積を立ててもらっていたのだ。
もちろん、TRONWARE vol.64を手に入れたのは偶然であり、余録というものである。他にも角川スニーカー文庫や朝日ソノラマ文庫の新刊、それに渡辺多恵子の『風光る』なんかがバッグに放り込まれていたとしても、それらは全てたまさかの偶然が作用しただけなのである。
TRONWARE vol.64には前々回のBTRON Clubの私の発表のことも載っけられているのだが、そこでは私がUnicode批判をしたように書いてある。
なんと恐れ多いことか。誰がそんな批判をしたというのであろうか。
私はただ、連中の考えていることは既に私の理解の範疇外だと言っただけだ。
勿論それは私の理解力が及ばないためであり、きっとUnicoderたちの頭の中では、UnicodeとIntelligent Fontによる理想的な多言語処理モデルが確立しているのであろう。残念なことに、非才浅学の我が身には、全くといっていいほど分からないのである。
ちなみに理解不能という点に於いては、超漢字2もいい勝負である。
この辺については次回のBTRON Clubあたりで発表する予定。
さて、明日は長年関係者をやきもきさせ続けてきていた、某GT書体のお披露目会である。明日の発表によって、一体何が変わるのか、あるいは変わらないのか、興味深く見拔いていきたいものだ。
なんでもBTRONライター氏も会場にはせ参じると言うことであるので、せいぜい見つからないようにしなければならないだろう。
漢字といえば、超漢字2では文字検索小物のデータが大幅に拡充されている。GTもこれに加わる。
単純に“凄い”などと思わないで欲しい。
PMCの住谷さんや大出さんの巌窟王ばりの努力によって、このデータウェアは整備されているのだ。このような超人的な所行を、ゆめゆめ疎かにしてはいけないのである。
TRONWARE vol.64の表2の超漢字2の広告の注意書に引っ掛かる。
「アラビア語やヘブライ語などの特殊な書記方向には対応しておりません」
はて。
アラビア語やヘブライ語などは「特殊な書記方向」の言語であっただろうか? たかだか右横書きではないか。
言うまでもないがアラビア語は世界的にもメジャーな言語であるし、アラビア文字ならびに借字・改良文字系となると、アジア世界には十以上を数えることができよう。
多国語処理を標榜するBTRONとして、「特殊な」などという表現は愼むべきだろう。
午後は、小林めぐみさんの『続・大地をわたる声を聞け』の発送作業に忙殺される。結局23時頃まで、この作業をやっていた。
私が編輯をやった本だが、いよいよ発送間近。感慨無量という奴である。
害人さんが帰った後、秋葉原へ扇風機を買いに行く。書庫の方にPCを移したのだが、なにしろ書庫なので、熱気が籠って凄い状態なのだ。最近、換気扇のように真四角な扇風機があって、とても雅に感じていたので、4千円ほどで購入。
ここで某ミニコンのnyと合流し、一路自宅へ。
彼は『続・大地』を逸早く見たいと我が家へ押しかけてきたのである。
そんなに急がなくても、8月中には手に入るだろうに……。
これだからデンパな人達の考えることはわからない。
聞けばnyちゃんはまだ『人狼』を見ていないという。
それはいけない。今からなら最終上映に間に合うぞ!
ということで、nyちゃんを引きずってテアトル新宿へ出かける。都合三度目の鑑賞。良い映画は何度見ても良い。
疲れ果てて家に帰ってきたら、シューマッハがオープニングラップで姿を消していた。というわけで、結果を待たずに寢ることにした。
そおいえば、BLACKの中にGT書体いんぷれっしょんというページができていることに気付いていない人間がなぜか多いようだ。
どいつもこいつも、一気に日記に飛んできやがって。