哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2010年8月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2010年8月1日(日曜日)
 NHKスペシャルプロジェクトJAPAN シリーズ日本と朝鮮半島 第5回 日韓関係はこうして築かれた」を観ていて、岸信介と朴正煕の、国民に迎合する条約では駄目だ、という認識が興味深かった。
 事実は事実なんだけど、逆を言えば大衆の世論に迎合していては、ちゃんとした外交などできないと言っているようでね……(苦笑)。
 それにしても、日本側の外交政策を悪辣として描こうという努力の跡が見受けられる番組だった。
 当時の日本にとって5億米ドルがどれほど巨額であったかについて、一切描いていなかった。

2010年8月2日(月曜日)
 韓国で「翻訳形式の誘惑−日本語が韓国語を苦しめている?」(原題:「번역투의 유혹」)なる本が発刊されたらしく、興味深く、翻訳を待ちたい所。
 本の紹介文によれば
「翻訳形式」とは、文脈や読者層を考えずに型にはまった用語を使い、条件反射的に翻訳することを言う。特に韓国社会では、日本式用語や構文、日本語式造語、日本語式漢字言葉をそのまま直訳したような日本語翻訳形式が、翻訳文に限らず、その影響で韓国の言語生活全般に浸透してしまっている。
本書は、このような翻訳形式の蔓延化現象が深刻なレベルにあると判断し、翻訳形式の問題に関心を寄せて、翻訳形式を克服するための具体的な法案を作るべきだと語る。韓国で使われている日本語直訳式の実像を体系的にまとめ、それに沿った例と代案翻訳もあわせて示している。
とのことだが、現実問題として近代韓国語から日本語の影響を排除することは不可能だし、それはもう韓国語の一部として認めるしかないのではないかという気が(外野としては)する。
 朝鮮は日本を経由して近代を受容したのであり、その過程において日本で一度咀嚼された西洋近代文明を移入した。結果として用語から語法に到るまで、多大なる日本語の影響を受け、現在もなお影響下にある。それを否定しても始まらんとは思うのだ。
 量の寡多はともかく、これは中国においても大同小異なところがあり、近代中国語における和製漢語の影響は何度となく記事にもなっている。中には国字(和製漢字)がそのまま中国に移入された例もあり、中国語における和製漢字への読み方とか、珍妙な記事を目にすることがある。「漢典」辺りを使うと、一般に国字とされる漢字が「いや、これは中国の古典に出典があるのだ!」などという記述に出くわしたりする。(大抵は、別個の漢字の字体の衝突であるが)
 話が逸れたが、事程斯様に日本語は韓国語・中国語に影響を及ぼしているのだが、では日本語が外国語の影響を受けていないかといえばこれまた語るまでもない。古代における漢語の受容に始まり、江戸後期から明治にかけての近代の受容期においても日本語は非常に多くの影響を外国語から受けた。法律文を筆頭に、近代日本語の文体などは、西洋言語の翻訳を通じて日本に定着したもので、それ以前の文体とは似ても似つかないものになっている。
 このように文化とは互いに影響し合い、玉突き現象などを惹き起こしながら伝播していくものであるから、単に自言語の中に日本語の影を見つけたからと言ってこれを駆逐せん、と目を三角にしてもしょうがないと思うのだ。
 これは洋の東西を問わない話で、現在では西欧言語の古典として学ばれるラテン語だって、古典ギリシア語から大量に借用語を持ち込んで初めて文明的な言語として成立した。そのギリシア語とて、文字はフェニキア文字から借字している。
 当該本がどのような内容になっているのかは分からないが、興味は尽きない。

 ここのところ、山の事故や空の事故が相次いでいますね。特に秩父山中での連鎖遭難は悲惨の一言です。先月25日に秩父山中で沢登りをしていたパーティーで女性が滑落死。救助要請によって出動した埼玉県の防災ヘリが墜落して5人死亡。それを取材に行った日テレ記者らが遭難死と、三次遭難を招いてしまっています。
 防災ヘリの方は原因究明が進んでから日記に書こうと思っていたのですが、そうこうしている裡に三次災害。痛ましい限りです。


2010年8月3日(火曜日)
 なんか都内で百歳以上の高齢者の生存確認がとれないケースが散見されるとかで、調査が行われるとかなんとか。
 別に高齢者に限った話じゃないけどな……。
 以前から、日本における人定の不確かさについてはこの日記で触れてきているので、今更感が強い。日本では、地域社会による相互関係による人定が長らく機能してきたためか、戸籍は完備されていても、その戸籍と個人をきちんと結びつけることが難しい。
 変な話だが、本人が自称不能な状態であるとき、戸籍に記載された人物と、今そこにいる実在の個人を結びつける方法が、非常に少ない。多くの場合家族血縁者による「確認」が行われるが、それが困難な場合、名無しの権兵衛になってしまう。実際、報道を追っていると、氏名不詳人の裁判というのが年に一件くらいはあったりする。生きていればまだしも、死体であった場合、これは行旅死亡人である。
 私のような親戚は遠く離れ、都内一人暮らしなんかだと、むしろ役所に指紋やらDNA型やらを登録して、いざという時に人定の手間を減らせるようにしておきたいとか考えるわけだが、これを期になんかいい制度でもできないものか。

 GIZMODO日産・Leaf試乗レポートが出ていた。
 始動動作や終了操作が面倒臭そう。洗練されていない。なんでスタートボタンを別にしてるんだろう。そんなのシフトノブに統合してしまえよ、とか思う。
 何はともあれ、早く街で遭遇してみたい。


2010年8月4日(水曜日)
 在日米軍が「マンガで分かる日米同盟」を公開。
 この日本文化への馴染み具合は在日米軍の日本への浸透ぶりを示している……のかも知れない。

 先月23日にスイスの「氷河特急」において脱線事故が発生し、乗っていた日本人観光客一名が死亡、負傷者多数が発生していたのだが、これについて30日に事故報告が出たと、swiss infoに「氷河特急事故 スピードの出しすぎが原因」と記事があった。
 さて、この記事で面白いな、と思ったのは以下の下り。

 日本人の遺族や負傷者への 接し方については、スイス観光政府の東京支店から現地に向かったロジェー・ツビンデン氏が、短時間ながらマッターホルン・ゴッタルド鉄道に直接指導したという。スイスと日本の違いに ついてツビンデン氏は
 「今回のような事故があった場合、事故後短時間で列車が運行を開始すれば、普通のスイス人なら安全だからだと判断するだろう。 しかし、日本人は違う考えを抱く。死者まで出した事故で、2日後に運行を再開するなどといったことは考えられない。しかも原因が究明されていないのにと思うのだろう」
 とスイス人と日本人の考え方の違いを語った。
 日本でもかつて日比谷線の脱線事故が発生したときは、翌日には運行を再開していたので、死者まで出した事故で、2日後に運行を再開するなどといったことは考えられないということはないと思われる。問題はどのような対策を施したかが明確であることで、調べてみるとレールの確認をした上で運行速度を落とすなどの対策を講じているらしいので、きちんと説明すれば理解は得られるものと思われる。
 スイスと言えばシンドラー・エレベータ社の本社所在地なわけで、かつて赤坂での事故の事例が脳裏を走るわけだが、今回は謝罪も素早く対応も悪くない印象。
 両者の違いがどの辺にあったかは興味深いところ。

 2008年に原田ウィルスの亜種を作って著作権法違反で有罪判決(懲役2年・執行猶予3年)を喰らっていた犯人が、再度マルウェアを作成してとっ捕まった
 記事によれば容疑者は「自分の絵なら逮捕されないと思った」と供述しているとかで、自分が前回なぜ捕まったのか、きちんと理解していなかったことが窺えます。
 今回は器物損壊だそうですが、電子計算機損壊等業務妨害罪は適用できなかったんですかね。最終的に裁判所が「コンピュータ上の電磁気記録は財物である」と看做せば、器物損壊は成立するのかな。
 ま、なんにせよ、有罪判決が下れば、4、5年は塀の中ですな。


2010年8月5日(木曜日)
 宇宙開発委員会にて、はやぶさ2イプシロンロケットの開発にGoサインが出た由。
 個人的には色々と新機軸が組み込まれるイプシロンロケットの方に期待ですね。
 はやぶさ2の方は信頼性向上をどこまで図れるかが興味のある点です。射上げロケットがH-IIAになって重量制限がかなり緩和されるのですが、だからと言っていきなり宇宙機の構造を変更することはできませんので、準同形機として重量も500kg強といったところでしょうから、相乗り衛星が必要でしょうね。(単体だと軽すぎてH-IIAでは射上げられないため)
 そういえば現在筑波で展示されているはやぶさの再突入体ですが、11月以降全国の科学館を巡回するそうで、8月にエントリを始めるんだそうな。申し込みが殺到するようであれば、嬉しいことですね。

 某人が百年一日の如く吹いているについて。
 彼に言わせれば、はやぶさがあれほどまでに困難に直面したのも、ITRONを使っていたせいだということになりそうだな。
 もちろん、言論の自由は誰であっても保証される。
 「電子書籍でも失敗を繰り返すメディア業界の「ガラパゴス病」なんて記事にツッコミ喰らってるけど。


2010年8月6日(金曜日)
 先月起きたタンカー事故ですが、やはりと言うべきか、爆破攻撃だったようで。アル・カイーダ系のテロ組織が犯行声明を出していましたが、事故調査でも爆発物の痕跡が見つかり、テロ攻撃と断定された
 うーん……。
 色々困った話だな。
 明確に日本船舶が標的になっているとなると、日本経済に影響が出る。かといってソマリア沖みたいに護衛艦を派遣するわけにもいかない
 さても困った話よ……。

2010年8月7日(土曜日)
 まったりと過ごす土曜日。
 日暮れ頃から自転車で25km程走ったのだが、風はあったが全く涼しくない。熱風。焼ける……。

2010年8月8日(日曜日)
 なんというか凄い文章を見て目が点になった。
「希望は戦争」と「希望は革命」のどっちが得か。革命よりは戦争のほうがおきる可能性は高いけど、それで幸せになれる確率はほんのわずかだし、逆に不幸になる確率のほうが大きい。逆に革命はおきる可能性は小さいけどおきたら幸せになれる確率100%。よって「希望は革命」のほうが期待値的に得。

http://twitter.com/hokusyu82/status/20540311078

 えーと。
 ギャグですか?と思ったのですが、はてなの方を見る限り、本気臭い。これは真性だ。
 清教徒革命でもフランス革命でもロシア革命でも、革命の後にやってきたのは粛正の季節だったわけだが、それをして幸せになれる確率100%と言い切れるということは、幸福というものについての見解が一般人とは遠く離れているのであろう。名付くるならば、「クメール・ルージュ的幸福」とでも言うべき物だろうか。
 人民裁判と荒れ狂う粛正の嵐を幸せと思える人の意見など、どうやって理解すれば良いのかよく分からない。
 当然賛同することもできない。
 私に言わせれば戦争も革命も、等しく希望とはなり得ない。希望は日常の先に。

2010年8月9日(月曜日)
 iPod過熱の件経産省からApple Japan指示が下るも、Appleは默殺の構え。
 回收命令に発展するまであと何日か、賭けにできそうだな。

 「常用漢字表改定に伴う学校教育上の対応に関する専門家会議(第3回)」の傍聴に行ってきたのだが、正直な感想が「醜い」だった。
 いや、もう、なんというか……凄く醜い会議だった……。


2010年8月10日(火曜日)
 これまたi-MiEVを個人で買った勇者のblog
 他にもこことか、みんカラ見ると結構いるみたいだな。
 ちょっとまとめ。
 こういう好事家が、日本の電気自動車の未来を作っていくんだ……。

 菅直人首相の談話を読んで、歴史学徒として思う。
 この談話は歴史学的な視点ではなく、飽くまで現在の政治的立場に立脚して過去の問題に言及している。従って、その言葉面とは裏腹に、歴史の事実を直視する勇気とそれを受け止める謙虚さには欠けている。非常に残念なことに。
 日本の朝鮮統治が現在の韓国に齎した物には、功罪両面、あるいは功罪分かち難い部分が存在する。その罪科のみを採り上げるのも、功績のみを採り上げるのも、等しく歴史の事実を直視する勇気とそれを受け止める謙虚さとは無縁である。談話中の当時の韓国の人々は、その意に反して行われた植民地支配という下りは、李氏朝鮮/大韓帝国が国民国家であったかのような誤解を含んでいる。言うまでもなく当時の朝鮮は、絶対王政国家であって、議会すらなかった。朝鮮における「民族」意識の創生は、日本による保護国化・併合を契機として勃興したことは、多く指摘されるところだ。そういう意味で日本による統治は「朝鮮民族」の生みの親であるとも言える。これは功であろうか、罪であろうか?
 事程斯様に、日韓両国共に未来志向の日韓関係を構築してゆく準備は整いつつはあるが、まだ十全とは言えない。
 両国の相互理解は一方の謝罪や賠償によって得られるものではなく、諦念と忘却によって少しずつ進んでいくものではないかと、私は考える。

 朝鮮王室儀軌の引渡しについては、まあ日本にあっても別に大して役に立つものでもないので、必要な譲歩が得られるのであれあ呉れてやっても構わないと個人的には思います。
 そうですね、朝鮮総督府文書や京城帝国大学附属図書館蔵書と交換でどうでしょうか。両方共、朝鮮にあったところで物の役に立つわけでなし、日本にあった方が研究の用に供するにも利便だと思います。


2010年8月11日(水曜日)
 会社休んで「第5回ワークショップ:文字―「現実」から見た改定常用漢字表―」に参加。
 会場が東洋大学(自宅から5.5km程度)だったもんだから自転車で乗り付けたんだけど、高田先生には「警備呼ぼうかと思った」て言われるわ、小形さんには「この暑い中走ってきたんですか?」と呆れられる。
 ただ、自転車のジャージ姿でワークショップに参加していたら、終わり頃には体調が悪くなってしまい、懇親会は不参加と相成ってしまった。

2010年8月12日(木曜日)
 コミケ設営日。
 あの広い広いビッグサイトが、あっという間に机と椅子で埋め尽くされていく様子は、圧巻。
 これをやると、コミケが来たって感じがするよな。

 共同に「海自が韓国兵を急患搬送 宮城・金華山沖、災害派遣で初とかいう記事があって、自衛隊が外国兵を急患搬送したのは初めてって下りで、あれ?昔米兵を救助したことがあった……と思ったけど、これは多分「災害派遣」ではないからだろう。
 何にせよ、助かったようで何より。金華山沖東約880kmの太平洋上ということなので、日本の誇る大型飛行艇の実力が遺憾なく発揮された事例となりますね。
 我が国の誇るUS-1A並びにUS-2飛行艇は、1,000海里進出して2時間の捜索救難活動を行い波高3mの海に着水して1,000海里戻ってくるという、世界でも稀に見るというか他にはない能力を持っています。その能力は同クラスの大型飛行艇であるロシアのBe-200と比べても遜色ありません。
 Be-200は昨今のロシアでの森林火災に際して、空中消火活動を行っている消防飛行艇としてよく知られています。最近では首相閣下自ら操縦桿を操ったと報じられる所です。
 このように「消防飛行艇」という飛行機は一定の需要があるとされるので、以前より武器輸出規制を緩和してUS-1A/US-2を海外へ……という話があり、最近では読売も何か書いてましたが、実際売れるだろうかと考えると首を傾げざるを得ない所です。
 昨年でしたか、フィリピンでの災害救難実動演習にUS-2が派遣されたのですが、岩国基地から無給油でフィリピンまで飛んでいけるんですよね、アレ。旅客機みたいな経済高度を巡航する機体ともかく、低空を飛ぶ捜索救難機なんだけど。
 なんでそんな長大な航続距離を持っているのかと言われると、地理的要求としか。第71航空隊の救難情報を見れば分かる通り、日本はアホみたいに広い領海に飛び石のように島が点在するという環境で、おまけに近場の公海も太平洋。遭難しても周囲数百キロ無人の海なんて状況はザラに起こり得ます。しかも波は荒い。こう言う所での捜索救難活動を要求された結果、高い能力を持つに至ったのがUS-1A/US-2ということになります。
 逆説的には、US-1A/US-2の高い能力は発揮できる領域が非常に限られる事になります。
 極めて広い海域に島々が密集せずに点在し、その範囲が差し渡し1,000海里に及ぶような国であれば、US-2は当に打って付けの装備でありましょうが、そんな国が日本の他に何処にあるかと問われると、ないんじゃないかなぁとしか。
 世界の多くの国にとってはUS-2はオーバースペックとしか言いようがなく、その価格の高さをも考えると、輸出できるとは考えにくいんですよね。
 輸出できた方が良いことは確かなんですけどもね。


2010年8月13日(金曜日)
 コミケ初日。
 会場へと向かう道すがら、今日が平日であることに思い至る。

 NHK総合で「色つきの悪夢「カラーでよみがえる第二次世界大戦」」なんて番組を放送していました。
 これ、NHK BSで昨年放送した「国際共同制作 よみがえる第二次世界大戦 〜カラー化された白黒フィルム〜」を再編集した物だったのですが、なぜかスタジオパートがくっついて、若い俳優やらタレントやらが何の価値もない言葉を垂れ流していた。
 ンなゴタク聞かせるくらいなら、一分でも一秒でも長く映像を見せろと。
 タダでさえテレビなんて単位時間当たりの情報量が少ないんだから、益体もない時間を費やすなんて信じがたい無駄だ。
 制作サイドが自ら番組を改編して価値を下げていれば世話ないわ。


2010年8月14日(土曜日)
 コミケ二日目。
 朝だ始発だ電車が走る〜♪な時間帯に出発し、東棟外待機列に並び、待つこと4時間以上。
 これもまたコミケの醍醐味である。
 この日のために炭水化物を控え、食事量も減らして体調を整えてきた。……という話をサークルスペースにいた逆転写RNAさんにしたら、「良く訓練された同人」という有り難くない称号を頂くこととなった。
 音楽系を渉猟してCDを確保。

 夕刻、コミケ参加のために上京してきている知人を迎撃するため、疲れた体に鞭打って秋葉原まで自転車でひとっ走り。
 ただ、ディレイラーの調子が悪く、自力調整でどうにもならなくなってきたので、修理に出すことに……。


2010年8月15日(日曜日)
 コミケ三日目。
 サークル参加だったので、時間を見計らって出発の準備をしていたら、サークル代表者からメール。
 「今会場に着いた」
 ……。
 後で分かったことだが、サークル入場時間を勘違いしていたらしい。

 折角東館に配置されたので、開場後に東123ホールを攻めてみたのだが、凄まじい人の波。スタッフが「東3から2ホールへは移動できません! 一度トラックヤードに出て回り込んで下さい!」とか叫んでいる。一体何事かと。
 これは西への移動は無理かと判断して、西の知り合いのサークルには14時以降に回ることとなった。

 折角東123に来たのだからと見渡せば、はくほーさんの大好きな、ほんこーんの同人誌があるではないか。接客応対でスペースから離れられない彼のために一部購入し、スペースへ運んであげる。善行を積むと気分が良いものである。

 ちなみに昨日にはさとろみくんのために「ヲタMac」を買っておいたのだが、彼がこれを受け取るのは何時になるだろうか。
 他にもGenesisさんのために「あいあんれっぐ」の義足本を買っておいたりした。

 サークル「あいあんれっぐ」の刊行物「いっぽんあしの日々」は、2006年以来購入し続けている。バイクの事故で片足を失った著者がリハビリして義足を着け生活するあれやこれやを書いた本なのだが、義足やら身障者行政やらバリアフリーやらの実態が身障者視点で見えて実に興味深い。
 で、今回の「いっぽんあしの日々 2010サマー!!!」には、前回の本で紹介されていたハイブリッド義足について、補助認定部品にはなったものの、余りに高価で、実際に補助申請して許可が出るケースが少ない(東京都は0件)とか書いてあって、困ったものだな、と。
 ハイブリッドニーはマイコン制御のインテリジェントニーに油圧によるイールディング(膝折れ防止)機構を持たせたもので、健足と交互に足を出して階段を下りられるという画期的な義足なのですが、その分価格が高いという難点があり、補助認定部品化が望まれていたのですが、実際に補助認定されないのでは意味がない……。
 障害者が健常者と同じ程度の移動能力を得ることは、社会全体にとって大きな利益のあることなんですがねぇ……。


2010年8月16日(月曜日)
 夏休み。
 先週はコミケ一色だったので、今日と明日が、短い夏休み。
 そして昼過ぎまで寢倒している私。
 寄る年波には敵いませんな。
 修理に出していた自転車を引き取ってきても、試走もしないなんて弛んでいると思うね、我が事ながら!

2010年8月17日(火曜日)
 出演者の顏ぶれを見て観るのを止めた「日本の、これから 日韓の未来」ですが、案の定、酷い有様だったようで。
 言うまでもなく、崔洋一氏の発言は言論表現の自由を否定する行為であり、言論人としての資質を疑われるものです。PENクラブが声明を出してもおかしくないくらい。
 正統な史観を掲げ、対立意見を封殺しようとするのは、戦後論壇に跋扈した進歩的文化人連中に共通する病理ですが、その源流を辿ると大日本帝国による皇国史観に行き着きます。つまり、中身を変えただけで方法論は一緒なのですね。方法論こそを変えなければいけなかったのに、彼らはそれが理解できなかった哀れな皇国の末裔と言えます。
 どうやら崔洋一氏も遅れてきた帝国臣民であるらしいですな。

 そういえば朝のNHKのニュースで次期主力戦鬪機の選定の話題が出てた。
 諸々の制約からF-2増産となるのかねぇ。別の記事では内局と飛行倶楽部の間に意見の相違があるという話も出てるけど、F-22が欲しいと駄々を捏ねている裡に選択肢が無くなってしまったんだから、飛行倶楽部の意見なんぞ聞く価値があるのかどうか、端から見て疑問だ……。
 F-22が最善の解であることは確かなんだけど、じゃあそれが手に入らなかった場合の次善の策とか、三善の策とかを、政治家も巻き込んで検討してこなかったのは問題だと思うわけなんだが、政治家の中でそれだけの軍事的見識の持ち主がいるかと言われると心許なくもあり。単機戦力が絶対的/相対的に落ちればこれを数でカバーせねばならず、数を揃えるには防衛大綱やら予算やら、政治家の力が要ります。だからこそ政治家には軍事的な知識がある程度必要だと思うわけですが。


2010年8月18日(水曜日)
 朝のNHK「おはよう日本」で占守島の戦いが採り上げられていて、ちょっと驚いた。
 ポツダム宣言受諾後に日本各地で行われた対ソ連戦の一つであるが、北海道を守った戦いの一つとして一部ではよく知られているが、残念ながら全国的な知名度があるとは言い難い。
 沖縄や満洲については比較的よく知られているのに対して、千島・樺太での戦いについては扱いが小さいのは、些かならず偏ったものを感じるが、知られていなかったからこそ、その戦いを称えることができた面はあります。日本ではどうにもソ連を批難するより日本を叩こうとする傾向が強く、先日も北海道新聞が「「氷雪の門」で新証言 毒薬は局内からも 真岡郵便局の集団自決と「北のひめゆり事件」が日本側の責任であるかのように書いている。
 ンなもん、ソ連のせいに決まっとるだろうが……。
 無論、もう少し日ソ両国が冷静であったなら、とは言えるものの、両国共に当時そのような冷静さを求めるのは酷な状況ではなかったろうか。
 それと、腹を裂かれ、女は乱暴されると教え込まれていたってのは、ソ連兵については事実と言って良いのではなかろうかと。実際の満洲や樺太で起きたことを思えば。

 それでも軍隊の方がまだマシ、と読める「人道支援襲撃:4倍に 紛争増え「中立」理解希薄−−99〜09年なんて記事が毎日に。
 各国の軍隊は武装していますし、国連組織などは民間軍事会社(PMSCs)と契約して武装した護衛を付けます。畢竟、非武装のNPOが狙われるわけですね。
 襲う側にしたところで記事では「武装勢力」なんて書いていますが、世の中には「武装難民」なんていう救い難いものも存在しておりまして、武装した難民が食糧支援の輸送車輛を襲ったりするわけです。
 現実問題として武力がなければ身を守ることもできないわけで、じゃあ武力を恃むに現地武装勢力とPMSCsと軍隊とどれが一番マシですか、というこれまた救い難い選択を迫られるわけですな。
 そりゃぁ国家の軍隊が一番マシだろうよ。

 なんか中国から変なニュース。

 これは一体……?
 北のMig-21のように思われるわけですが、一体何があったのか。
 亡命かね?

 なんか中国から変なニュースその2。
 「珍しい姓の一族、コンピューターで使える漢字に改姓 中国とかいう話なのだが、文字の上部が彡、下部が且って𢒉と違うの? 普通に出るよね、コンピュータで?
 文字コードは普通に割り振られているし、入力も表示もできる。一体この𢒉一族の人たちは何を間違って改名へ突っ走ってしまったのだろうか……。
 残念な話である。

 slashdot.jp経由、「Adaptecという会社が消えた日」。
 90sの頃、ストレージを繋ぐのにSCSIはまだまだ現役で、うちでは特に光学ドライブにSCSI接続の物が幅を利かせていました。当然のようにマシンを自作したら、バスにAdaptecのカードを挿すのは当たり前だった。
 コネクタの種類が多く、ハーフピッチ50ピンを筆頭に数種類の変換ケーブルとターミネータが家の中に転がっていてあの太くて曲げにくいケーブルをえっちらおっちら取り回したものです。
 全ては昔話になってしまったのだなぁ。
 今や我が家のマシンからSCSIポートは駆逐され、すべてIEEE 1394に置き換わりました。(おい)


2010年8月19日(木曜日)
 以前にも採り上げたゼロスポーツ社によるEV改造サンバーですが、1,000台導入される運びになったとか
 スバルも自社でやりゃぁ良かったのに……。

 「モスクワ ウオツカ夜間販売禁止」という見出しを見て思う。
 飮むなら昼間から、ということか……(違)。

 「非出会い系サイトの児童被害が急増、最多の730件という記事については、去年と同じコメントしかできない。
 政策の事後評価とか、きちんとしないと駄目だよね。

 「交通事故死:「飛び出し回避できぬ」被告に無罪 津地裁とかいうどう仕様もない記事。
 まあなんですな。
 こういう判例は積み上がった方が良いとは思います。
 だってねぇ……中央分離帯から人が飛び出してくるのを予見して運転しろって、いくらなんでもそりゃ無茶ですよ。

 「国選弁護制度:「ゼロ接見」実態調査 日弁連とかいう、突っ込みどころ満載な記事。
 国選弁護人制度って何のためにあるんでしょうかね。
 ていうか、連日の取り調べで調書を作り上げている検事を相手にするのに、一度の接見もせずに公判に挑む弁護士ってのは一体どういう自信家なんだろうか。
 これでは、日本の刑事裁判の極めて高い有罪率の達成に、弁護士も積極的に協力していると言われても抗弁できないのではなかろうか。

 突っ込む気力が根こそぎ奪われるような「菅首相知らなかった?「大臣は自衛官じゃないんですよ」なんて記事。
 私が日本周辺国の軍首脳だったら、アホが指揮権を握っている日本の自衛隊が、いつ何時、想定外の行動に出るんじゃないかと、気が気じゃありませんわ。
 統幕長も大変だな。深くご同情申し上げる。


2010年8月20日(金曜日)
 昨日は、ベルカとストレルカが宇宙へ行ってから50年の記念日だったそう
 ああ、でも、でも。
 クドリャフカのことも忘れないでやって下さい。

 毎日に「平賀源内記念研究所:タイムマシン研究、国が助成? 異才、奇人を応援 民主に構想とか書いてあって、どうしてこう、極端から極端にシフトするかね、と。
 過度な成果主義も、過度な冒険主義も、どちらも等しく有害だ。最初から成功が前提とか、最初から失敗が前提とか、どちらも非常に良くない。前者であれば萎縮するし、後者であれば野放図になる。
 必要なのは、成功率と掛金を天秤に乗せられる冷静な判断力であって、それなくしてはどちらであっても意味が無い。喩え一つや二つ研究開発が失敗したとしても、全体の成功率が適切な範囲に收まり、かつ失敗であっても次の成功の苗床になるものを適切に選択すること。国会議員諸氏には、その判断力こそを求められてその場にいるのだということを、忘れ去っているのではないか。
 国会議員が学者のように頭が良い必要はないが、判断力がなく、さらにそれを自ら放棄するようなことでは困る。

 「防衛省はこのほど陸上自衛隊の次期多用途ヘリコプターについて、国内開発する方針を固めた。」って、OH-1のUH化か!? TS-1の高出力化に目処が付いたんだろうな。
 いいぞー。UHだけじゃなくて次期AHもOH-1ベースにしてしまえー(笑)。


2010年8月21日(土曜日)
 5月に起きた岡崎市立中央図書館事件ですが、朝日新聞にて続報が報じられるという、新たな動きが。(過去日記1,2,3,4,5,6,7
 朝日新聞名古屋版では一面トップ+社会面、さらに夕刊に続報とかなり大きな扱いだったようです。東京版と大阪版では夕刊にダイジェスト版が載ったということですが、近所で売ってなかったので未確認です。明日でも図書館で確認してくるつもり。
 記事を書いた神田大介記者自身がtwitterアカウントで記事に入りきらなかった情報を続々と上げたものだから、#librahackは大賑わい。blogもwikiも情報が大量に。
 午後には岡崎市が記者会見を開くなど、大盛況。
 情報を追いかけるだけで本当に大変だった。
 私は一応曲がりなりにも旧図書館情報大学(まだドメイン残ってやがる……)に籍を置いた身なので、どうしても岡崎市立中央図書館の挙動が気になって仕方がない。
 図書館側に最低限度の電算システムに関する知識があれば、被害届を出す前に別の対処があったのではないかと思えてなりません。ここに及んで未だにMDISを擁護している所からして、完全にMDISに依存している状態なのでしょうか。
 そして警察の求めに応じてほいほいと利用者情報を提供している所に至っては、憤慨すら感じます。これはもう日本図書館協会で問題にして良いレベル。
 ああ、もう、関係各者全員に色々問題があって、ツッコミどころが多すぎる。
 ちょっと纏めてみる。
  • 元容疑者氏
    岡崎市立中央図書館のOPACが度々応答を返さなかったことや、アクセスが拒否されたことなどがあっても、自分が迷惑利用者と思われていると察知していなかった。
  • 三菱電機インフォメーションシステムズ(MDIS)
    コードのバグに気付いて何年も前にプログラムを修正しておきながら、岡崎市立中央図書館のシステムは直さず、図書館側からの問い合わせにも元容疑者氏に責任を押しつける。
  • 岡崎市立中央図書館
    もっと取るべき手段が幾つもあったのに、MDIS側の言い分を丸呑みしたのか、一気に警察まで行ってしまう。ついでに図書館利用者情報の漏洩疑惑。
  • 岡崎署(愛知県警)
    よくよく検討しなかったのが專門知識が不足していたのか、ちょっと考えれば故意性が低いことが分かりそうな案件で逮捕勾留20日。
  • 法曹三者
    逮捕状出して勾留を認めた裁判所、勾留を一度延長申請している検察、投げやりな弁護士の三重奏。
 ああ、なんというか、頭がクラクラしてきた……。
2010年8月22日(日曜日)
 岡崎市立中央図書館事件。
 なんか毎日が記事を出したそうな。あとは日経と中日が記事を出すか(出したか)どうかが気にかかる所。結局起訴猶予となった事件を逮捕時に報じたんだから、本来であれば続報するのが筋なんだけどね。筋を通したと言う点で、今回の朝日新聞は良い仕事をしたと思います。
 全国の図書館を網羅した蔵書検索サービスを展開するカーリルが本件について見解を発表
 twitterのまとめはこの二つが重要か。
 個人的には、今後の図書館方面からの追究が、興味深いところです。

 カリギュラアリエテ……じゃなくて、「借りぐらしのアリエッティ」観てきました。
 うーん。
 正直言うと、普通の作品。
 並み、と言うべきか。
 アリーテ姫とか、そんな感じの。
 要するに、冠として「スタジオジブリの」とか付かなければ良かったのに、って感じかな。
 ジブリ作品となるとハードルがそもそも高すぎて、新人監督とか、簡単に出てこれる状態ではないんでは無かろうか。そもそも、宮崎駿からして、人を育てるのが苦手そうだし。
 大いなる凡作、とするべきなのかも。

 夏の暑さのせいか、PCのM/B上のPS/2ポートがイカレた。最初キーボードが狂ったのかと思って予備のキーボードと交換してみるも、結果は同じ。USBポートにHHKを繋ぐと正常。正副両方のIBM 5576-A01が同時に狂ったのでなければ、PS/2ポートの問題だろう。
 はて困ったものだ……。
 取り敢えず予備として確保してあったREALFORCE 106UBを繋いで凌ぐこととするが、5576に比べるとキーが軽すぎて怖いくらい。
 M/Bの故障とあっては已むを得ないが、できれば5576環境に戻したい。しかしPS/2-USB変換器は相性問題が酷くできれば使いたくない。というか、私自身酷い目に遭ってきた。
 そろそろマシンの更新を含めて考え始めているのだが、CRTディスプレイを未だに愛用していたり、PS/2キーボードがデフォルトだったりと、中々に話が先に進まないのが難しい所である。


2010年8月23日(月曜日)
 中国から「「洗い粉」のせい?エビを食べて筋肉が溶ける市民が続出―南京」とかいう奇矯な報道。
 横紋筋融解症か?
 一体何を食ったというのか。

2010年8月24日(火曜日)
 まだまだ続く岡崎市立中央図書館事件。
 記事を書いた朝日新聞名古屋本社の神田大介記者のTweetが素晴らしい。よくぞここまで取材を続けたものだ。
 是非一冊の本にまとめて朝日新書辺りから出して欲しい。
 「サーバ管理者日誌」にて「図書館の自由に関する宣言を考える」というエントリが上がっているが、この点については私は特に問題だと考えている。「図書館の自由に関する宣言」を持ち出すまでもなく、図書館は利用の自由を守らなければならないし、利用者の秘密を守らなければならない。その二点について、今回の岡崎市立中央図書館の取った行動は、図書館学界隈から指弾されて然るべきであろうと、私は考える。
 資料を提供する自由が守るために、一部の迷惑利用者の排除が必要になることがあるが、それは飽くまで最終手段であり、全体利益に資することが明白でなければならない。他の技術的手段により回避できるのであればそちらを選択しなければならない。
 つまり今回の件で言えば、警察に相談し刑事事件化するのは最終手段であり、それ以外の方法が全て尽くされた上での事だったか、が検証対象となる。そしてその点については、どうも手を尽くしたとは言い難いと断じざるを得ない。
 さらに被害届を提出する前の段階で、警察の照会に対してアクセスログ利用者情報を供出していると言う話になると、もはや図書館として守るべき最低限の線を踏みにじっていると感じざるを得ない。
 本音を言えば、岡崎市立中央図書館は図書館の看板を下ろせ、と言ったところ。
 岡崎市立中央図書館の大羽良館長は図書館勤務経験のない勤続37年の地方公務員。要は普通の公務員であり、教育機関としての図書館を預かるに足る知識と意欲があったのか、疑問視されるところ。あるいは館長にそれが足りなくても、それを補佐する司書がいれば良かったのかも知れないが、岡崎市立中央図書館は図書館流通センターに業務委託している。悪い言い方をすれば仕事として図書館業務を行っているのであり、図書館に求められる教育機関としての役割を担うに足る人材が揃っているとは言い難い。
 公共図書館は無料貸本屋ではなく、地域住民の教育や文化的生活を担う教育機関としての側面を持つ。市民の知る権利や情報アクセスを保障し、知の守り手であることを求められる。その責任は決して小さくなく、本来であれば専門職としての司書職を以てその人員を構成すべきなのだが、昨今は業務委託や指定管理者制度により無料貸本屋化が進行していることは、残念極まりないことで、日本図書館協会も警鐘を鳴らし続けている
 果たして今回の事件において岡崎市立中央図書館の取った行動は容認され得るものなのでろうか。幸い岡崎市には本件に興味を持っている市議会議員がおられるようなので、今後の行動に期待したい。

 チリ北部のコピアポ近郊のサンホセ鉱山で5日に落盤事故が起こり、33人が生き埋めになって絶望視されていたのですが、22日、掘削用のドリルの先に手紙が括りつけられてきて、33人全員が地下700mのシェルターに生存していることが確認されたそうな。
 しかし現場は地盤が緩く、救出は4箇月後とか……。
 ドリルで開けた穴を使って水や食料、医薬品等を送り込んだり、通信線を確保したりする一方で、チリ保健省は米NASAに協力を要請したとか
 差詰め、「月より遠い土の底」ってところでしょうか……。

 Gizmodoに「もしや新手のテロ? 空港のコンピューターにトロイの木馬で飛行機が墜落炎上...」とかいう記事が。
 スパンエアーJK5022便離陸失敗事故にコンピュータ・ウィルスが絡んでいる、という記事なんだけど……現時点では眉唾ってことにしとこうかねぇ。
 最終報告書待ちってことで。


2010年8月25日(水曜日)
 「東京ゴッドファーザーズ」や「パプリカ」で知られる今敏監督が24日、膵臓癌のために亡くなった。享年47。

 「ホメオパシーは「荒唐無稽」 学術会議が全面否定談話という記事に、日本もいよいよこういう事を言わねばならない時期に来たんだなぁ、と。
 ホメオパシー治療の「效果」は偽薬(プラセボ)效果を上回るものではありません。であれば、普通にプラセボ治療を受ければ良いのであって、何もわざわざ代替医療のお世話になる必要はありません。(面白いことに、偽薬はそれが偽薬だと知っていても效果が出ることがある)
 まあ、中には鍼治療のように、最近になってその一部について偽薬效果ではないのではないかという研究が出てくる例がないとも言えませんが、大体においては、信じる必要はないと思います。

 slashdot経由「住基カード 大田区また詐取発覚
 以前から日本の人定についてはこの日記でなんども触れてきたので今更ですが、今更ですね。
 この種のカードは、究極的には生体情報と連携した人定情報データベースを全国規模で構築しないと、正常に運用できないのではないかと思います。
 姉の住基カード使って18歳未満の妹がアダルトビデオに出た、なんっちゅー事件も起きたりしてまして、カード記載内容と本人との照合方法が簡便に提供されることも必須ではないかと思います。
 私自身は国民IDカードを希望しているのですが、その運用条件は結構厳しそうです。


2010年8月26日(木曜日)
 F-X問題が「FX選定 F35に一本化へ 23年度概算要求 7億円計上などと混迷を極める中、防衛省から「「将来の戦闘機に関する研究開発ビジョン」について」としてF-2後継機の話題が出てきました。
 現在のF-Xが退役するF-4EJ、そして将来的なF-15Jの後継機を念頭に置いているのに対し、これは20年後のF-2退役を見越した計画ということになります。
 ぶっちゃけた話をすると、自前で作る技術がないと、必要な機体が手に入らなかったり、価格面等で足許見られたりするわけで、自前で調達するかどうかはともかく、その技術だけは持っていないと困ったことになります。分野は多少異なりますが、宇宙ロケットのH-IIができるまでの宇宙開発事業団なんかが典型例とされるところでしょうか。
 また、日本の置かれた特殊な地理的・政治的状況から、戦鬪機への要求が非常に独特なものになりがちで、他国の出来合いの戦鬪機がなかなか日本の戦術要求を満たさないという問題も、昨今深刻化しています。数的劣勢を質的優位でカバーしなければならない絶対的性能とか、やたらめったら広い作戦空域に高速で急行し、かつ基地のあるところまで戻ってこねばならない高速度・長距離性能とか、予備機が確保できないために非常に高い稼働率を常時求められるなど、他国では優先度が低い要求が、日本では多く要求される傾向にあります。
 本来ならば政治的に、戦鬪機の定数を増やし、予備機を豊富に確保して、基地の数を増やし網の目を密にして対応するべきなんでしょうが、それが困難な政治的状況がここ数十年続いており、また今後も継続する見込みというのが悲しいことです。
 それはともかく、20年後を見据えた開発が始まることだけは歓迎したいところです。

 地球温暖化によっていよいよ開通するかと言われ、今月14日には実験航海が始まっていた北極海航路ですが、無事航破することができたとの
 北極海航路の開通は日本にとって非常に大きなことです。
 一つには、欧州への輸送経路にマラッカ海峽やアデン湾、スエズ運河といった不安定なチョークポイントを経由する必要が薄くなることです。距離も大幅に短縮されます。
 二つには、ロシアの影響力がさらに増大することが考えられます。ロシアは北極海の北極点近くまでを領海であると主張しており、北極海沿岸諸国と領土権を争っています。また、セヴェロモルスクの北洋艦隊やカリーニングラードのバルチック艦隊が太平洋へ北極海を拔けて移動できるようになることは、極東軍事バランスにとっては悪いニュースです。
 地球温暖化がもたらす変化の一つですが、嫌面倒なことです。


2010年8月27日(金曜日)
 ほう、今年の総火演は動画配信があるのか。

 東京拘置所の刑場が報道に公開され、大きな話題になっている。
 まずは千葉法相の決断に敬意を表したい。
 私自身は死刑存置派であるが、議論のための題材が提供されることは歓迎すべきことである。

 映画翻訳家・プロデューサのリンダ・ホーグランド氏の初監督作品「ANPO」が9月に公開されるそうな。リンダ・ホーグランド氏といえば「Wings of Defeat」(邦題「TOKKO」)のプロデューサとして渋谷でティーチ・インをしたのを憶えている
 あれから3年。配給元のシネカノンは倒産してしまった……。

 果たしてどんな作品に仕上げてきたやら。

 尊敬する歴史学者John W. Dower氏の新著「Cultures of War」がもうすぐ米国で刊行。
 サブタイトルを見るだけでゾクゾクする。
 それより早く「昭和――戦争と平和の日本」を読まねば……。


2010年8月28日(土曜日)
 librahack事件に絡んで興味を持ったCode4LibのLift off集会に参加してみる。
 場所が品川だったので、自転車で行けるや、というのも大きかった。しかし34℃炎天下を片道18kmも走るのは……。
 多少遅刻して到着すると、どっかで見たことある顏がちらほらいたりするわけだが……まあ、コードも書けないし図書館員でもない私だが、賑やかしくらいにはなるだろうと思ってMLに登録することにした。
 会合の突っ込みどころとしては、「Kick offではなくLift offにしたのは、スペースシャトルのように飛立ちたいという思いから」とか言っていたことで、瞬間的に「スペースシャトルってあと2回で退役だよな」とか思ってしまったりしたこととか。
 いやまあ、心の中だけでしたけどね。
 あとは、ICTに弱い図書館員を技術面からサポートするなら、ハッタリの利く和名があった方が良いだろうな、と思った。Code4LibではICTに弱い図書館員からは「怪しげな団体」に見えるだろうなぁ、とか。

 「蓮田市:2点しんにょうを1点に−−1月から /埼玉とかいう記事を見て、蓮田市はアホだな、と率直な感想を抱く。
 わざわざ外字を使ってまで二点之繞に拘泥するのもアホだし、条例を定めてこれを一点之繞に変更するのも実に馬鹿馬鹿しい。
 今度の改定常用漢字表のp15でも「どちらでも構わない」と頑張って説明しているというのに、今更こういう事をおっぱじめる連中の気が知れない。
 条例を定めるなら、「どちらを用いても良い」という条例にすべきだろう。
 意見を送ろうかと思ったが、蓮田市のwebサイトを見てもどこを参照すればよいのかわからない……。

 帰りに寄り道したので合計で約40km程走って、家に帰り着いたあとはそれ程でもなかったのだけど、夜になると頭はガンガンするは気分は悪いわで、チャットを途中で切り上げて寝てしまった。横になったら、もう起き上がる気力がなかった。


2010年8月29日(日曜日)
 コミティア
 実は今回、サークルが落選していたので、一般入場。昨日の疲れもあって、昼から攻略。
 しかしそうすると田中久仁彦のサークル「ONEVISIONS」なんかは行ったときには売り切れ御免。まあ、ペーパーだけだったというからどうでもいいんだけど。
 委託といえば夏コミで入手し損ねた「原色屋」の台湾徴兵体験本、早く書店委託されないかなー。サークルなかったから油断してたら委託されていたという……。
 コミティアからは這々の体で撤退し、家に帰って一眠り。
 起きたら22時とか……。
 うーむ……。

2010年8月30日(月曜日)
 「次これ読もう」と思っていた文庫が見つからなくなり、家捜ししても見つからず、やむなくもう一度買ってきて、困ったものだと思っていたら、バッグの中に入っていた罠。
 本当に困ったものだ
2010年8月31日(火曜日)
 twitter経由で「普天間基地撤去を求める高校生の会」とかいう運動を見た。
 正直、彼らのtweetを見ていると頭痛がするわけですが、この高校生たちは、自分でこの問題について一次資料を当たったことがあるんでしょうかね?
 96年に普天間基地を返還するということで、日米が合意しました。ですが、その後、代替施設が必要になるとアメリカが主張と彼らのページには書いてあるのですが、代替施設については1996年の沖縄における施設及び区域に関する特別行動委員会(SACO)中間報告(仮訳)にきちんと書かれていることで、事実と異なります。最終報告(仮訳)は言うに及ばずです。
 彼らがこの報告を読んだことがないのか、読んでも理解できないのか、読んだ上で噓を吐いているのかはわかりませんが、読んだことがないのならば活動について意識が低すぎますし、読んでも理解できないのであれば行動する前に勉強すべきでしょう。噓を吐いているのなら、批難されるでしょう。
 他にも署名本文にはツッコミどころが満載で、これを提出したら鼻で笑われるのがオチでしょうな。賛同している大人は本来それを指摘するべき立場でしょうが、一体何を考えているのやら。まさか子供を隱れ蓑に、無理難題を押しつけてお涙頂寸劇を演ずるつもりでもないでしょうに。
 いずれにせよ、彼らの行動が普天間基地返還に資するとは思えません。考えていることと言っていることとやっていることの不整合が甚だしすぎる。