哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2010年5月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月


2010年5月1日(土曜日)
 「小型カメラが網膜代わり 眼球裏に電極、脳に情報送るとか凄い記事。
 仕事柄年々視力が悪化しているので、こういう技術が実用化に近づくのは嬉しい限り。
 とはいえ、できればこんなもの使わずに終わりたいとは思うけど(笑)。

 何故か月に3回のペースで上京してきている某糸野氏を秋葉原に迎撃に行って、飯を食う。


2010年5月2日(日曜日)
 連休中観光地は人だかりで大変そうですが、図書館は比較的空いていた。
 まあ、観光地に敢えて突っ込む奇特な人も居るようですが……。

 「マスコミの軍事リテラシー不足の問題」を読んでこれはヒドいんだけど、問題は軍事に限らないような。報道の知識不足が露見する事例が増えていることは肌で感じるのですが、これは「露見する事例が増えている」のであって、報道関係者の知識の不足は専門的な分野においては十年以上前から話題になっていた気がする。
 かつて主要紙の記者さんたちとお会いする機会を定期的に持つ仕事に就いていたもので、その頃見た記者さん達の印象からすると、「凄い人は凄いんだけど……」って感じ。質のばらつきが大きいと感じました。某紙の記者さんなんかは「記事は調べて書くんじゃない。流れに乗って書くんだ」と断言しておられまして、その場で一番の若造として流石にツッコミは入れませんでしたが、その後その新聞についてはその発言を念頭に置いて読むようになりました。
 新聞社の人事考課がどうなっているのかは存じ上げないのですが、記者個人の情報源を理解するための専門的知識や、それを記事の形に纏める技能については、どうやら評価していないのではないかと疑われる節があります。
 例えば毎日新聞社などは大手新聞社としては比較的署名記事が多いという特徴がありますが、質の向上に役立っていないのが明らかです。物理的にあり得ないことを書いても降格も降板もされていないわけですし、大淀病院事件で名を馳せた毎日新聞奈良支局は、未だに当時の「医療ミス」「盥回し」報道について反省の素振りすら見せません
 間違うことが問題なのではありません。記者だって人間ですから、間違うこともあれば理解が及ばない分野もあるでしょう。しかし結果として間違った報道をしておきながら、それを省みないのは問題です。
 これまで、報道とは一過性のものでした。
 報道された記事は蓄積されていましたが、その集積体にアクセスする方法は限られており、またお世辞にも使いやすいものではありませんでした。新聞の縮刷版が何十年分も積み上がった中から、自分に必要な情報を探し出す行為は、「技術」として習得する必要のあるものでした。
 新聞だけではなく、多くの情報がそうでした。先日のNHKの沖縄密約関係の番組で、外務省外交資料館へ行って資料を請求するシーンがありましたが、学生時代あそこを一夏の間利用した身からすると、何トロいことやってんだ、実際に資料請求する前に下調べして来いよ、と思いました。これは防衛研究所資料閲覧室もそうなのですが、使い方を知らない人間がいきなり出かけていっても、目的とする資料に行き当たることはまず無理、という物なのです。(それは決して良いことではないのですが)
 大多数の人にとっては、情報は蓄積されているかも知れないけどそれを利用することは困難であり、報道とは事実上一過性のものだったのです。
 しかし今は違います。
 Googleを筆頭とする検索エンジンは集積された情報へのアクセスを圧倒的に容易にしました。報道は真に、その蓄積を以て判断される状況に置かれたと言って良いでしょう。
 間違った報道は何年経っても風化することなく語り継がれ、そして常にそれは手が届く所にあり続けるのです。
 この期に及んで質の向上を放棄するのであれば、それは報道の地盤沈下に対抗するどころか、積極的に助長する行為だと私は思います。


2010年5月4日(火曜日)
 コミティア〜。
 なんか新刊作ったけど、確認してみたら3年ぶりとか(笑)。

 首相訪沖とかで、生卵の一つでも投げられるかと思ったが、その点は平穏だったようだ。
 しかし「【首相訪沖】首相「海兵隊が抑止力と思わなかった」っちゅーのはなぁ……。冗談も程々にして頂きたい。
 その程度の常識もなかった人物が内閣總理大臣に就任など、悪夢以外の何者でもない。首相が真性の馬鹿であることを自白したなんて、憲政に残る汚点だ。
 たったこれだけのことを認めるのにどんだけ時間かけてんだよ……。
 大まけにまけて、昨年の衆院選の時点で知らなかったことを許すとしても、その直後に現実を見なかったことについて、彼の責任は重大だと私は思います。
 鳩山首相が悪人だとは思いませんが、歴史上善人がより悪い事態を卷起すことは、これまた枚挙に暇がないのですよ。
 政治家に選ぶべきは、善人ではなく、現実主義者、ただそれだけです。


2010年5月5日(水曜日)
 M3〜。
 暑かった……。
 炎天下に入場待機行列とか、一体どこの予行演習だよ。

2010年5月6日(木曜日)
 昨日5日に、イエメン船籍のロシアの石油タンカー「モスコフスキー・ウニベルシチェート」がソマリア沖アデン湾で海賊に襲われ、乗員23名が人質になり、ロシアの軍艦が現場に急行、というニュースがあった。
 今日、解放されたと……。
 海賊1名死亡、10人を拘束とか。
 ロシアは仕事が早いな……。
 そういえば先月国連安保理ソマリア海賊を裁く国際法廷を作るとかいう決議が出たんだったと思ったが、どうなるんだろうか。

 3月に不審な沈没を遂げた韓国海軍コルベット「天安」ですが、「北朝鮮の攻撃と米韓が判断だそうで。
 日本が普天間問題にかまけている間に、周辺状況がどんどん焦臭くなってきているな。

 デイリーポータルZに「筑波大学が広すぎる」なんて記事が。
 そうだな。私が在籍していた図情大をも吸收してますます大きくなったからな(笑)。
 昔、図情大の近くで道を訊かれた時に「筑波大学はどちらですか?」とか尋ねられて、心底困ったことがあった。
 筑波大学の敷地まではさほど遠くないんだけど、目的地がどこなのか分からないと何と言って良いものか分からなかった。


2010年5月7日(金曜日)
 昨年は自衛隊に護衛して貰ったピースボートですが、今回はEUの艦隊に護衛をして貰ったそうな
 これはあれですかね。EUには九条がないから海賊の襲撃を受けたとか、そういう斬新な言い訳が聞けるんですかね?

 「「リーダーシップに問題」 小沢氏、鳩山氏に苦言とかなんとか。
 少々のリーダーシップが鳩山首相にあってもどうにもならなかったんじゃないかと私は思いますが……。
 元々実現不能で支離滅裂なマニフェストを掲げて勝ってしまい、その上同床異夢も甚だしい連立を組んだわけで、これをまとめ上げるのは誰であっても極めて困難ではなかったかと。
 それでも、政策の優先順位を付けて現実的に不可能なものは後回しにするなり諦めるなりすれば良かったんでしょうが、最も実現可能性が低い普天間県外移設がこの様ですからね。党内・連立内での意見調整システムが機能していない以上はこんなものでしょう。で、その意見調整システムってのは幹事長とは無縁なんでしょうかとお聞きしたい所ではあります。幹事長ってのは選挙対策が主たる仕事だと言われればそこまでですけども。

 「SLファン滑落か…がけ下に男性遺体なんて記事を紹介した所、記事対象の同類である糸野君からよく考えると(盗難車でないことを前提として)乗用車から身元が簡単に分かりそうなものなのに、身元の確認を急いでいるというのが分からない。と言っておりますが、本人が死亡しているため、身分証(運転免許証など)を持っていた場合であっても、面識のある誰かが当人であることを確認しない限り、身元は不明と言うことになります。
 最悪、この仏さんの確認を誰もしてくれなかった(確認できる人が見つからなかった)場合は、行旅死亡人として扱われることになります。
 所持品から身元がほぼ確実であっても、最終的に誰も引き取ってくれなければ、行旅死亡人となります。
 個人的には、以前も書いたように、指紋でも遺伝子でも登録して、氏名不詳な行旅死亡人が多少でも減るよう、行政として努力すべきではないかという気はしています。


2010年5月8日(土曜日)
 天気が良かったので自転車でひとっ走りしようと思っていたのだが、体調が宜しくなく、逆に薬局へ薬を買い出しに行く羽目に。
 OTCだと思ってカウンターに行ったら、すぐ横に棚が作ってあって、誰でも手に取れるようになっていた。何時の間に……。

 日経ビジネスの「日本と中国では「EVの意義」が違う」を読んで、中国ってやはり日本とは違うなぁと。
 自動車の設計開発を請け負う会社があるというのは、想像もしていなかった。
 ヨーロッパじゃ、ピニンファリーナみたいなカロッツェリアがあったりするけど、あれはあくまで特殊な車輛についての話で、とりわけ日本では通常の車輛は一から十まで自分たち(系列を含む)で開発する傾向が強い。ヤマハが技術供与したトヨタ2000GTが未だに語り草になるくらいなので、他社が設計開発した車を製造するなんて……という思いが先に立つ。ついでに言うと、自動車の場合設計時から生産管理の専門家が加わるような效率追及の世界なので、設計を他社に投げることは生産の高效率化、価格競争上不利、と思ってしまう。
 しかしそれでもせざるを得ない状況が中国にはある、ということは新しい知見だった。もしかしたら日本の自動車会社も、このような仕事を受けるようになるのかも知れない。


2010年5月9日(日曜日)
 時事に「出所後111人が再検挙=情報提供制度対象の性犯罪前歴者−「効果に疑問」・警察庁という記事があって、111/723(15.4%)だったら高くないんじゃね?と思ったので法務省の白書を当たってみた。
 幸い、平成19年版犯罪白書に再犯についての特集があったので、それにざっと目を通してみた。すると、どうも統計を見る限り性犯罪前歴者の再犯率は高いとは言えなさそうだ。窃盗や薬物、傷害暴行の方が明らかに再犯率が高い。風営法違反も高い。
 同じような対策を取るなら薬物犯に対してGPSで追跡とかした方が、犯罪抑止に繋がるだろうな。
 あと、気になるのは再犯を犯しやすい年齢なんだけど、1990(平成2)年には、裁判時に40歳代だった者の再犯率が高く、2005(平成17)年では裁判時に50歳代だった者の再犯率が高いってのは、これはある特定の年代に生まれた連中の再犯率が高いということでは無かろうか。再犯者の高齢化が進んでいることから見ても、間違いないと思う。
 その年代の受けてきた教育や、あるいは過ごしてきた社会風俗に何らかの問題があったのではないかと思わずにはいられない。
 しかし、記事もそうなのだが、ちょっと一手間調べるだけでこれだけのことが分かるというのに、警察発表を垂れ流すだけというのは、通信社というのは楽な商売だなぁ。

2010年5月10日(月曜日)
 撮ったまま半ば忘れていたETV特集本土に問う〜普天間移設問題の根底〜」を観た。
 ETV特集ってことは教養番組部だから左偏しているのは仕方ないとして、米軍沖縄駐留の軍事的意義について全く拘泥していないのが凄かった。それを無視してグアム移転とか、国民を騙すつもりか?と思った。あるいは実は太田元知事は実は改憲軍備増強派なのか。
 しかし中学校のシーンとか見てて、日本の平和教育に於いては軍事面の教育が致命的に欠けていると思いました。平和教育というからには軍事について教えることは不可欠の筈です。また、もし戦争や紛争に巻き込まれたときにどのように行動すべきか、を教えることは極めて重要なはずです。
 日本がおかれた軍事的状況を中学校地理で概説するだけでも、大分違ってくると思うのだが。
 その上で、九条と共に死ぬのか、米軍を友として抑止力の向上に努めるのか、改憲して米軍に頼らない防衛を目指すのか、等等は議論の余地があると思う。なんか論外の選択肢もあるような気もするけど。

 Sonyの新VAIO P。液晶ディスプレイの左右にタッチパッドとマウスボタンが用意されているのだけど、何故かタッチパッドが右で、ボタンが左という配置。何故だろう?
 ゲーム機のコントローラは、基本的に左が方向で、右がトリガーとなっている。これは任天堂のゲーム&ウォッチ以来の伝統で、何故こうなっているのかについては「当時の業務用ゲーム機のジョイスティックが左側に付いていたから」という話で、じゃあ業務用機はなんで……と議論が空回ってしまうが、それはともかくデファクトスタンダードではある。故・横井軍平曰く、感覚的には右側にあるのが普通だと思う。ゲーム&ウォッチ以降,今日まで左に十字ボタンを付けるのがテレビ・ゲーム機の流れになってしまった。おかしな話だ出典)というくらいなので、最早どうにもならない。
 無論、VAIO Pはゲーム機ではないからこの業界標準に従う必然性はないのだが、社会常識としてUIのメタファとして、左側にパッド、右側にボタンの配置の方が良かったのではないかと思う。


2010年5月11日(火曜日)
 昨夜、職場の歓送迎会だった関係で、朝起きるのが辛かった……。
 寢不足の体引きずって、職場では頭が痛くなるような仕事。
 物量って素晴らしいなぁ(謎)。
 圧倒的な物量があれば、初期段階における少々の作戦ミスなんかあっという間に取り返せるんだから。
 こっちは竹槍だもんなぁ。

 なんかSonyがミラーレスの一眼を発表したそうな
 世界はどんどん常識的になるな。


2010年5月12日(水曜日)
 中国でなにやら「中国の歴史専門家「毛沢東は人殺し、共産党はチベット侵略」で物議」とか話題になっているようで。
 袁騰飛氏の発言内容については、私は歴史学徒なので、間違ってなければ良いんじゃない?程度の感想しか湧かない。学術的に間違ったことならば学術的に訂正されねばならないが、そうでなければ言論の自由と言うものだ。
 ただし、中国には言論の自由がないわけだが。
 言論の自由がない国での学問がいかに窮屈なものであるか、我が国は過去にそれを経験している。特に戦前から戦後ソビエトが崩壊するまでの歴史学の世界は暗闇であった。戦前は国家の力によって、戦後はマスコミの力によって、歴史学の世界は大きく制約されてきた。歴史学が真実自由になったのはここ20年程の話に過ぎない。
 自由になるということは、間違ったことを言う自由もあるということなので、必ずしも喜ばしいことばかりではないけれど、正史以外は発言を許されない社会よりはなんぼかマシだと思っている。

 なんか北朝鮮が「訂正:北朝鮮が核融合に成功と主張、専門家は疑問視とか吹いているらしい。
 まあなんだ。
 核融合反応を起こすだけなら高校生でもできるわけで、世界中で苦労しているのは、エネルギー増倍率が1以上で核融合炉という形で商業的に成立する核融合反応を起こすことなわけ。殆ど無制御で構わないと言うなら、水爆が核融合反応を使った兵器なんだけど、北朝鮮がこれを作ったと言うなら、近々実験するんじゃね?としか。
 核融合炉、に話を限れば、世界中が寄って集ってITERを作ってるような段階なので、北朝鮮一国で完成させたとすれば、科学史に記銘されるべき大発明ですな。


2010年5月13日(木曜日)
 日経新聞の一面に、「台湾総統「普天間 早期解決を」なんて記事が踊っていた。6面には追加の記事。
 日本の鳩山政権が極東アジアのリスク要因であることは衆目の一致するところとなりつつあります。
 この問題の難しいところは、鳩山首相が辞任したところでリスクが低減する見通しが立たないところです。余程外交・防衛についてまともな知見を持った人が首相・外相・防衛相のポストを占めたとしても、今度は党や連立与党を纏められるのか、という深刻な問題があり、楽観的な見通しがさっぱり立ちません。
 日本が普天間問題で右往左往している間に、北朝鮮は韓国のコルベットを撃沈し、台湾は長距離ミサイルの開発を再開し、中国は日本に対する挑発を一層強化しています。ロシアはフランスから導入する新型揚陸艦を太平洋艦隊に配備することを表明し、日本の北方領土に対する領土要求を理由に挙げる、と。
 どうしてこんなひどい状態になったものか。

2010年5月14日(金曜日)
 年休取って、郷里へ移動。
 明日の弟の結婚式のための移動なのだが、実家について最初にやったことが、曾祖母の遺品の鑑定とか(笑)。
 おでん屋(呑み屋)を経営していた曾祖母の、唄のテキストやら華のテキストやら。発行年は大正年間から昭和の初期まで。資料としてはあまり貴重とは思えないのだが、一応全部目を通し、大正時代の女性向けの手習い書と、ラジオ許可書を保管することにする。
 昭和9年の日付の入った聴取無線電話私設許可書、というのがラジオの設置許可書で、調べてみるに、富山放送局の開局が昭和10年なので、当初は金沢放送局の電波を受信していたのではないかと。
 そのうち写真でも撮って、Wikipediaにでもupしとけば資料として役に立つかな、と。
 手習い書の方は「候文と口語体 三体女子実用文」という表題で、東京市神田区表猿楽町にあった「先進堂書肆」なる出版社による大正9年の刊本らしい。定価70銭。著者は岸蘆風。国会図書館のOPACで調べた限りでは、該当する本はなし。猿楽町は関東大震災で壊滅的な被害を受け、その後復興の中で区画整理によって神保町に統合された。この出版社が震災を生き残ったのか、そこで消えてしまったのか、分からないことだらけ。
 本の中には、曾祖母の手跡の紙が二枚ほど入っていた。尋常小学校卒で学がなかったという曾祖母は、このような本を手本に自習していたらしい。後に、当時としても珍しい女戸主となった曾祖母なのだが、夫を亡くしたあとの手続きを全部自分でやったという剛腕の片鱗はこの辺からも見て取れるのか。
 ま、曾祖母も普通の人じゃなかったってことか。

2010年5月15日(土曜日)
 弟の結婚式、披露宴。
 結婚式は神式だったんだけど、誓いの言葉とか指輪の交換とか……うーん。なんだろう、この凄まじいばかりの包容力は(苦笑)。

 帰省する時には、実家の従業員も含めてお土産に菓子を上野駅で買っていくのですが、今回何か面白いモノはないかなーとぶらぶらしていて見つけたのが、「東京カンパネラ」。
 上野駅の列車ホームでカンパネルラなんて……と独り大受けして買って帰った。
 実家でも弟が「なんか銀河鉄道に乗って不帰の旅に出てしまいそうな名前だな」と受けていた。
 ちなみに、意外なほど美味しかったです。

 妹夫婦の次男坊が何故か私に懐いてしまった件について。
 前に会った時は赤ん坊だったので、実際には初めて会ったようなものだけど、なぜかたったか駆けてきてぎゅーと抱きついてくる。腕にしがみついたり足にしがみついたりと。
 そういう縁で披露宴の間何故か私の隣に席を移して、世話してたりとか。
 とはいえ、幼子のこと。
 次の機会には忘れていることだろう。
 そういえば次男坊。新郎新婦を写せと押しつけられたデジカメに興味津々で、なんと自分で電源を入れてシャッターを切る。あれ? この子4歳と違ったか? その割には堂に入った構え……。うーむ。祖父・父と続いたカメラマニアの血がこんなところに発現していようとは。なんでも4歳の誕生日にはデジカメを贈られたそうな。将来が不安だ。
 長男坊も私のことを忘れていたわけだが、妹夫婦から「次会えるのは4年後だからね」とか言われている。ワールドカップの年にしか会えないんだよ、とか変なことを吹き込む。レアキャラかなにかか、私は(笑)。


2010年5月16日(日曜日)
 ごちゃごちゃと、山手線をほぼ一周した日曜日。

 なんか北澤防相が「基地負担、沖縄より全国へ分散=政府の基本方針で−北沢防衛相とかおかしなことを言っている……。
 沖縄に基地負担をお願いしなければならない、というのは、国防上の合理性から充分に理解できる。しかし、その一方でそれをはるかにしのぐ形で負担を全国展開することが沖縄の基地負担の軽減になるのか?と言われると、首を傾げる。
 沖縄の役割が変わらないのに本土の基地を増やせば、トータルで基地増になるだけだと思いますが……。無論、総量が増えて沖縄が現状維持なら、沖縄の「比率」は下がりますけどねぇ。
 沖縄の基地を減らすためには、沖縄の戦略的な役割が変わらなければならず、そのために必要な手立てというのはどうしても大掛かりかつ長期に亙る作業になります。それが無理だから全体を水増しして比率だけでも下げようというのは、いくら何でもという気はします。
 沖縄を幸福にできないから、全国を不幸にします。
 社会主義ってのは恐ろしいな。


2010年5月17日(月曜日)
 さて。日本が普天間問題でがたがたしている間に、北の問題が洒落にならなくなりつつありますが、日本はどうする気ですかね。岡田外相は比較的マトモなんだけど、なにせその上役がアレだからなぁ。
 今極東の置かれている状況を理解してるかどうかも怪しいときた。
 夢見がちな奴らは現実対処ができないから困る。
 宮崎の口蹄疫もそうだけど。

2010年5月18日(火曜日)
 早朝打ち上げ予定だったH-IIA F17は天候不良のため延期。
 再打ち上げ日は21日。
 うーん。難しいタイミングだな。
 でも天気じゃ仕方ない。
 無事上がるのを、祈るしかない。

2010年5月19日(水曜日)
 「静かで歩行者が気づきにくいハイブリッド車、開発中の“接近音”を動画で紹介」という記事。
 私は本質的に意味がないと思っているので、無駄な努力だなぁと思うだけです。記事中にもありますが、テストコース脇の線路を電車が走っただけでかき消されるような音を出して安全対策でございというのは、やってて恥ずかしくないのかねぇ……。どうせなら「現在のガソリン車と同じ音を出せ!」くらいやらないと、その馬鹿馬鹿しさに気づかないのだろうかと。
 私個人としては自動車が航空機や船舶のようなトランスポンダを積んで位置情報やベクトル情報を発信しながら走るようになるべきだと思います。

 「大学生、高校で補習…埼玉の高・大が連携という記事に思う。
 どうしてそんな「学力不足」の学生が入学出来るのか、そっちの方をまず検証しろよ……。なんのために入学試験をやってるんだ、と。
 ついでに言えば、卒業生の質を担保しないのは日本の教育における悪習だと私は思う。義務教育である小学校、中学校は就学年数で決まっているため、課程を修めたかどうかとは関係なく卒業できる。それらの卒業生の95%以上を受入れる高等学校もまた、この悪習に染まっている。況や大学をや。
 どこかでこの悪習を断ち切らなければならない。ゆとり教育だとか詰め込み教育だとかは、問題の本質じゃない。
 問題は、卒業生の品質を気にしない教育にある。

 Genesisさん宛メモ。
 「かたわ少女日本語版リリース
 しかし……他にもロシア人がエロゲを作ってたりタイ人がギャルゲを作ってたりと、この世界は一体どうなってしまうんでしょうかねぇ。


2010年5月20日(木曜日)
 最近は問題が起きてもGoogleが出てくると、とにかく解決してしまいやがる……。>webm

 昨日の文化審議会国語分科会で、改定常用漢字表が承認されたことを受けて、朝日新聞では1面の天声人語、2面の「ニュースがわからん!」、28面全面を使って大特集を組んでた。
 これほどの特集を組むような内容だったかと言われると首を傾げるところではありますが、かつて漢字制限・略字化を主導していた新聞社としては思うところでもあるのだろうか。

 3月の韓国コルベットの沈没事件は、北の攻撃であると断定した正式な報告が出たそうで
参考:週刊オブイェクト「韓国政府公式発表「天安沈没は北朝鮮による魚雷攻撃によるもの」と断定」
 海底より回収された魚雷の残骸は、北朝鮮製CHT-02Dと断定され、本件は北朝鮮による攻撃であったことが明らかになりました。
 今後の予定としては、この報告書を以て国連安保理へと問題が上程され、新たな制裁が検討されることになるでしょうが、中国がどの程度反対するかが一つの見所でしょうか。今回公表された証拠は殆ど疑問の余地がないもので、中国としても庇い立てるのは難しいでしょう。
 金正日総書記は先の訪中に於いて期待の成果を得られなかったと報じられているところで、昨年末に行った通貨切り下げの失敗から国内経済が混乱し、治安も悪化していると伝えられている。下手をすると国家崩壊ともなりかねません。北朝鮮の緩衝地域としての役割を重視する周辺国としては、制裁は加えたいが崩壊されても困る、という微妙な匙加減が要求されます。
 一方の金氏朝鮮王朝の方は、国が残っても王朝が交代しては困るので、周辺五箇国とは微妙に条件が異なるところが嫌らしいですな。
 果てさて、どちらに転がりますやら。


2010年5月21日(金曜日)
 朝からJaxa TVでH-IIA F17の射上げを見てから出社。
 綺麗に上がっていった。

 宇宙ネタというと、「「日本は有人宇宙船やらないの」 首相、山崎さんに質問???という頭の痛いネタが。
 産経に「日本は(有人宇宙船の開発を)やらないのか?」と人ごとのように質問し、自分が宇宙開発戦略本部本部長を務めていることをすっかりお忘れのようだった。って皮肉られていましたが、宇宙開発戦略本部の4月20日の第7回「今後の宇宙政策の在り方に関する有識者会議」で、新しい有人プログラムを考案すべき。なんて提言が出ていたと思ったんですが、本部長の耳には入っていなかったんですかね。
 それとも、右から入って左に拔けて行ったんですかね。

 電気自動車関連のニュースが二つ。
 一つ目は、三菱自工i-MiEVを香港で一般販売開始、との
 国内での販売についての噂は聞こえてきませんが、基本公用、商用向けなんでしょうかね。個人向けにはまだ厳しい気がするのですが。
 二つ目は、トヨタテスラ・モーターズと資本提携という。これはちょっと驚きのビッグニュースですね。正直、テスラについては、カロッツェリアとしてならともかく、量産車を作る会社に育つかどうかについては、未知数だろうと思っていたので……。
 トヨタとしては本社ではやりにくい電気自動車についての実験台なのかも知れんけど。あるいは、制御技術に特段の何かがあるのか。


2010年5月22日(土曜日)
 新調した自転車用のバッグが思ったより良い感じで、ホクホク。しかし年に1個くらい買ってるわけだけど、鞄が増えているのではなくて前の鞄が壊れてしまうというがなんともはや……。耐久性だけが心配。
 20km/hとかでガードレールのポストにぶつけたりしたら、そりゃ壊れるのは当たり前だけど。

2010年5月23日(日曜日)
 普天間基地の移転問題が、結局辺野古沖で決着したとの報。要は、原案通り。昨年来の現政権の無駄な努力は徒労に終わった。
 最初から無理だと分かっていたことがやっぱり無理でした、と言われても「それ見たことか」以外の感想など出て来ようもありませんが、事態を引っかき回して余計悪くしたことについて、誰か責任は取らなきゃならないでしょうなぁ。
 最終的には、国民が責任を負うのだとしてもね。

2010年5月24日(月曜日)
 先週の国語分科会を受けたものか、土曜日の毎日新聞に「新教育の森:増える常用漢字 今でも多いのに 現行1945字の指導さえ苦慮…という特集があった。
 教育現場の負担については、漢字小委員会でも教育系の委員から懸念のあったところですが、具体的な漢字教育については今後中教審へ舞台を移して審議されることで、今の段階では杞憂ではないかという気もするのですが……。
 ただ、なんと申しましょうか、漢字教育の自己目的化が懸念される内容でした。
 漢字教育を含む国語教育は、それそのものが目的ではなく、日本国の公民として求められる、また他の教科の内容を学習理解するに必要程度の日本語能力を習得させることが目的であって、常用漢字表は社会で使われる漢字の目安に過ぎないのですから、これを目標として拘泥してもしょうがないんですけど。
 「淫(いん)」や「妖」など「イメージの良くない言葉をどのように教えればよいのか」なんてコメントには、実社会に出たら当然出会う漢字をイメージが良くないから教えない、で教育が成り立つの?とそっちの方に突っ込みたくなります。
 本当に目標だというなら、真実読み書きできるようにしてから卒業させろと。

2010年5月25日(火曜日)
 南北朝鮮の緊張度が上がってますな。
 李明博大統領は独自制裁を発動し、北船舶の韓国水域での航行を禁止し、軍事境界線での対北放送の再開を決定。対して北の将軍様は全軍に戦闘準備を発令。
 米国は安保理決議を目指して中国を説得しておりますが、どの辺りが落とし所になるか、現状見えてこない。中国は武力制裁には反対するだろうけど、それ以外となると反対するのが難しい立場。
 南北はチキンレースを続けていますが、チキンレースっていつもちゃんと止まるとは限らないんだよねー。

 キヤノンがSEDテレビの実用化を断念、との
 これでFED系のディスプレイは全滅かな。キヤノンは強誘電性液晶も失敗したので、どうもディスプレイ部門は鬼門ですな。


2010年5月26日(水曜日)
 朝日「図書館HPにアクセス3万3千回 業務妨害容疑で男逮捕、毎日「偽計業務妨害:岡崎中央図書館HP、閲覧困難に 容疑で男逮捕 /愛知、日経「岡崎市立図書館のHP攻撃 愛知県警、容疑の社長逮捕とかいう記事があって、どうしたもんかと。
 みるきゃ氏はtwitterこういうニュースは本当に注意すべき。図書館OPACを活用したプログラム開発の委縮に繋がりかねない。図書館側が警察に相談・申告したとしたら、「1秒1回のアクセス」を過多・犯罪と思っている図書館システムの意識って…APIとかそういうレベルの話じゃねえなもう。って書いてたけど、私はどんなもんかなぁと思う。
 公共図書館の計算/通信資源は公の用に供されるものだから、誰か特定少数の人間が寡占するような使い方はすべきじゃないし、許されるとは思わない。そういう意味で、この容疑者が大量のアクセスを行ってOPACサーバをダウンさせたのは業務妨害として認定され得る行為だと思う。
 もし何らかの開発を行っていたと言うのであれば、岡崎市立中央図書館に対して事前に協力を要請すべきだし、そうしなかったと言う点で配慮が足りないと指弾されても仕方ない。少なくとも最初にダウンさせた時点で「これはまずい」と思わなかったとしたら、些か思慮が足りないのではなかろうか。
 時々忘れがちになるが、計算資源って奴は有限でしかもタダじゃない。OPACだって図書館予算の中で運用されているのだから、そのサーバや回線の容量は予算の制約を受ける。それで岡崎市民の需要を満たさねばならないので、独りで計算/通信資源を独占するような行為は、そもそも図書館セキュリティ上「問題利用者」と看做し得ようかと思う。
 ただ、図書館側の対処も些か突飛であるように感じられる。
 問題利用者であると認識した後にも採るべき対処は複数あったはずで、例えばIPを特定してのアクセス制限とか、IPが特定できない(固定IPではない)場合はISPを経由して警告を送るなり、ISPに対処を要請するなりの方法があるわけで、こういった手順をきちんと踏んだのかどうか、記事からは窺えない。そういった手続きをすっ飛ばして告訴へ持って行ったと言うのであれば性急と言う他ない。
 情報が少なすぎて現段階で言えることはそれ程ないのだが、基本的にはサーバに過負荷をかけるような利用者は「問題利用者」と看做して丁重に排除すべきだが、そのやり方には一定のルールがあった方が望ましい、ってところか。

2010年5月27日(木曜日)
 小惑星探査機「はやぶさ」について、「TCM- 2、地球外縁部への精密誘導完了について」のアナウンス。
 残り半月ほどとなったはやぶさの旅路は、地球の大気圏への突入という形で幕を閉じる。次の軌道変更が、最後の変更になる、予定
 なお、はやぶさの大気圏突入日は6月13日23時頃となる。

 IT Mediaに「ソニー、KDDI、凸版印刷、朝日新聞が電子書籍配信で新会社 年内開始へ」という記事。
 四社の顔ぶれを見るに、ソニーはSony Readerを引っさげてLIBRIéの復仇戦と言ったところか。
 色んな問題が山のように積み上がっているが……なによりまず、ユーザが納得しうる強度のDRM、コンテンツのハンドリングを提供しなければならないのが難しいだろうな。

 昨日の一件について、阪口先生から纏めサイトを教えられて見に行ってみたらこの日記がしっかり捕捉されていた(苦笑)。
 それはともかく、昨日の文を書いた後に考えたこととして、警察へのアクセスログの供出は利用者の秘密とは関係しないのかが些か気になった。OPACへの検索コマンドって、かなり利用者情報に近い気がするのだ。尤もそれとて、図書館側がISP経由での警告などをして、それでも事態が改善されないので「最後の手段」として告訴に踏み切ったのであれば、已むを得ない面もあるだろうが、なんとなく逮捕後の容疑者のコメント結果的に業務妨害をしてしまったなどを見ると、そこまで悪意があったようにも見えない辺りが何ともかんとも。
 何分、全ては情報待ちだなぁ。
 でもtwitterってあんまり真剣な話するのに向いてないんじゃないかと思った。
 blogすらやっていないHTML手書き野郎で、必要ならいくらでも長文を書く身としては、140文字の制約は厳しいと感じる。


2010年5月28日(金曜日)
 福島瑞穂消費者担当相罷免さる。
 ま、当然だろう。
 ただ、頭が悪い出来事ではある。

 一昨日昨日に引き続き岡崎市立中央図書館の件。
 きしもとくんからのタレコミで中日新聞の紙面を見た。
 中日新聞は僅かに岡崎市立図書館に取材したようではあるが、何の助けにもなっていない記事だ。これまで1req/secとされていたのが10req/secになっていて、どっちが正しいんだよ!と余計混乱することに。ただ、岡崎市立中央図書館には管理者としての能力を持った人はいないらしいことは推測できる。
 他、県警の発表くらいが、今のところネットで手に入る情報の全てということになるのだろうか。
 IT系メディアか図書館系メディアでの追加取材が待たれるところだ。

 日経メディカルに「2009H1N1の重要ポイントをWHOが概説」という記事があった。
 パンデミックから一年を経て、2009H1N1は強毒性を得ることもなく、その病理と対処法が見えてきたこともあってか、社会の反応の方は落ち着いてきている。実際には現在もなお集団感染は発生しており、死者は昨年度末で198人になっている。ただし、これは年次のインフルエンザと比べて格段に高いわけではない。感染力が強く小児死亡率は高いものの、ごく普通の対処をすれば良いことが周知されたということなのだろう。
 国によっては大きな被害を出したのだが……北米は保健医療をもう少し考えた方が良いのでないかと……。英国でも死者440人とか……。

 小形さんツイート主題から逸れますが「圳」は10年前からJISに収録されましたよ。Vista以降で使用可能。とあって、それ20年前の間違いじゃない?、と。
 「圳」が初めてJISに採録されたのはJIS X 0212:1990「補助漢字」での話で、23区23点に配置されています。1990年ですから20年前の話です。当然補助漢字が收録ソースとなったISO/IEC 10646、Unicode、JIS X 0221にも收録されていて、補助漢字に対応したMS明朝/MSゴシックのバージョン2.3が搭載されたWindows 98以降で使用できるようになっています。だって私がまさにWindows 98で補助漢字使いまくってたんだもん。
 当時はUnicodeのサポートが始まったばかりで、APIは用意されていたけどアプリケーションの対応具合はまちまちで、某Officeなどは本文では補助漢字が入力も表示も印刷もできるくせに、検索パネルのテキストボックスはcp932(Shift JIS)限定だった、などという笑えないバグもあったっけ。(バグ報告したらどっかのSPで修正された)
 小形さんって補助漢字についての知識が薄いんだよなー。仕方ないとは思うんだけど。(90年代から補助漢字のヘビーユーザという自分もどうかと思うが)


2010年5月29日(土曜日)
 年次のNHK放送技術研究所へ。
 午前中から夕刻までたっぷり楽しんだのは良かったのだが、風邪を拾ってきてしまい、家に帰って寢込むことに。

2010年5月30日(日曜日)
 なんか先日銀座で林檎教の信仰表明の儀式があったと、NHKで報じていた。周囲を見渡すと、画伯も何やら信仰表明をしていた。
 よく分からないが大変そうだな、と思った。

 円形蛍光灯型LEDというものが5月末発売ということだったのに、何処にも見かけない。出荷遅れてるのかなぁ。実物見てみたいと思っているのだけれど。
 でも秋葉原だとエコリカの直管型なんかが展示されていたりして、値段もかなりお安くなっていて、衝動買いする人もいるんじゃ無かろうか。


2010年5月31日(月曜日)
 朝のトップニュースが、社民党政権離脱、とか、平和だなー。
 正直、遅いか早いかの違いでいずれこうなるのは分かっていたわけで、驚くほどのこともないというか。しかし社民党(旧社会党)ってのは政権与党に入ってると比較的まともな判断力を示すんだよなぁ。どうなってるんだろう?
 閣僚としての福島瑞穂や副大臣としての辻元清美とか、言動がまともすぎてどうかしてしまったのかと心配したくらいだ。(いや、他の閣僚がアレ過ぎたのか……)
 でもまあ、最後は果たせぬ建前のために政党の一分を貫いた辺りが、やはり社民党としての限界なんだろうな。もっとも、ここで妥協したら最早社民党として立つことは不可能だったんだろうけど……。
 結果社民党は株を上げたわけですが、これに対して民主党側から「選挙対策」というコメントが幾つも聞こえたのは、品性下劣だなぁと。

 どうにも理解しかねるのが、首相閣下の「首相「日本へ攻撃なら冷静な態度困難」と発言という発言。
 言うまでもなく、もしも日本への武力攻撃事態が発生した時に、先頭に立って自衛隊を指揮し事に当たらねばならないのが内閣総理大臣その人である。その本人が「もしもの時は冷静な態度を取るのは困難」とか発言するというのは、一体どういうことだろうか。申し訳ないのだが、そのような人物がこの国の軍事力の指揮権を握っていると世界に対して広言することは、不利益こそあれ、利益になるとは到底思えない。
 というか、私はゾッとした。
 安全装置が壊れた鉄砲に弾が込められているようなものだろうか。
 申し訳ないのだが、そのような自信がないと仰る以上、速やかに首相職から退いて頂きたい。兵権を預けるに信頼できない。

 今月頭にあった露タンカーへの海賊事件の最終顚末
 拘束した海賊10名をボートに乗せて沖合600kmで“釈放”、ボートは一時間後に消える……。
 さすがロシアだ、やることがガチ過ぎる……。しかも一方では証拠隠滅の疑いさえかけられているという。