哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」

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西紀2025年3月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。


2025年3月1日(土曜日)

トランプ氏とヴァンス氏「感謝」要求、ゼレンスキー氏と激しい口論 マスコミの前で」ということで、ウクライナと米国の間に亀裂が入ってロシアが大喜びしてそう。

そしてNATO諸国は震撼し、余波は日本にも押し寄せてきています。

今この時に安倍元首相がいないのが、本当に辛い。せめて首相が岸田前首相だったなら。

日本は覚悟を決めないといけないかも知れません。米露(中)が結託して“覇権国家による国際秩序”を志向する時に、それに実力で抗う日が来ることを。その先頭集団の一員として責務を果たさねばならなくなることを。

嫌な未来図だなぁ。

後日追記:NHK News


2025年3月2日(日曜日)

チェンバレン教訓って、少なくとも先進諸国の安全保障において前提だと思うわけですが、なかなか貫徹は難しいものの一つですよね。

「侵略者に成功体験を与えてはいけない」。

突き詰めればそれだけのことなのですが、それができなかったから、今のウクライナがある。

米国が(というよりトランプ大統領が)ロシアに利益を与えるというのであれば、それは今後も強者による侵略が許容されるということで、むしろ米国が率先して侵略をやりかねないと疑われている。少なくともトランプ大統領はその疑いを抱かれることを容認している。

ロシアによる侵略がブダペスト覚書に反することは自明で、これを米国が率先して破却するというのであれば、米国が結んだあらゆる安全保障条約は反故にされる危険性を有するということで、それは日本にとっても当然他人事ではないのです。


2025年3月3日(月曜日)

少し前に米NOAAの職員が大量に解雇されるという報道があったんですが、まあトランプさんはNOAAを目の敵にしてるからな。自分の思い通りにならない相手は気に食わないんだろう。

大統領が命じればハリケーンだって進路が曲がるんだろう、トランプの世界では。

高精度な天気予報って物流・経済にとって不可欠な要素なんですが、あまりにも当たり前に手に入るものになってしまったためか、それがどうやって維持されているかについて思い至らなくなっているんでしょうかね。

日本を含む諸外国としては、有意な人材が転職市場に供給されるのだと思ってヘッドハントに走るのが有益でしょうかね。

そういえば日本では今年度末で177がサービス終了だそうです。


2025年3月4日(火曜日)

地元紙に「県道320キロ分の融雪装置、更新完了に64年 県議会一般質問で新田知事「増設より優先」」という記事がありまして、散水式の融雪装置よりもっとメンテナンスが楽なシステムはないもんかと……。

ロードヒーティングは設置工事も補修工事も散水パイプと大差ないので、本件では選択から除外。

発熱すれば良いのであればアルファ線源をアスファルトに混ぜ込むとかもでやれそうですが、後始末が悪そうですからなぁ。

TOKERUMOとかいう赤外線を使った融雪装置があるようですが、基本スポット用途ですから、延々と道路を温めるのは難しいかも知れません。というかそれだけの数を付けたらやはりメンテがしんどそう。

やはりアスファルトにアルファ線源を混ぜ込んで敷設するのが楽だよな(無理)


2025年3月5日(水曜日)

トランプ米大統領、2期目初の施政方針演説 「これは始まりに過ぎない」」ですとか。

どうも最近わかってきたのですが、トランプ大統領やその支持者が考えている「偉大さ」というのは、少なくとも私が専攻する近現代史の中で培ってきた米国の偉大さとは別の指標らしい、ということなんですよね。

私のような外部の人間から見るとトランプの施策はどう考えても米国を「唯の地域大国」へ縮小することになると思われるわけですが、彼らから見ると「唯の地域大国」であることが偉大であることの証明であるらしいわけです。外国や周辺国と協調せずに(顔色を窺わずに)好き勝手な外交政策を選択できることが、彼らにとって国が偉大であることの証明らしいわけですよ。

それって完全にロシア・中国と同じ価値観だよなぁ……。

やはりどうも列強支配の時代の価値観を有しておられるようで、この半世紀近い自由貿易体制の利益を所与の前提と見ているとしか思えないんだよなぁ。


2025年3月6日(木曜日)

仏大統領、欧州への核の傘拡大検討を示唆 米政権への懸念認める」とかで、フランスの核戦力で実際できるかどうかはともかく、そういう話は出てくるでしょうなぁ、としか。

米国がNATOから手を引こうとしている今となっては、欧州諸国には自ら核武装するか、フランスの核を恃みにするか、くらいしかないわけで、前者がどう頑張っても数十年がかりの計画となる以上は、選べる選択は限られてきます。

米国の信用が失われれば、当然フランスが擡頭してくる。フランスは地域大国としての地位を担うようになるでしょう。

ド・ゴールは正しかった。

極東では日本と韓国が核武装をするかどうかを迫られることになって、恐らく韓国は踏み切るでしょう。その場合、日本は極めて厳しい状況に置かれます。覚悟すべきでしょうな。


2025年3月7日(金曜日)

韓国で実弾射撃訓練が実施されていた最中に、「韓国で前代未聞の戦闘機「誤爆」事故 民間人や軍人が重軽傷」と誤爆事故が発生したそうな。2機のKF-16Mk.82 500ポンド爆弾を計8発、民家に投下。

よく死者が出なかったもんだ……。

原因はパイロットの座標入力ミスとのことですが、誤入力そのものよりもチェック体制をすり抜けたことの方が深刻かも。

実戦であっても、間違って味方の上に爆弾を落とさないよう、こういった作業には確認がつきものなのですが、どういう機序でそれをすり抜けたのかが気になる所です。

事情によっては日本でも起こらないとは言えないわけですからね。


2025年3月8日(土曜日)

6日に東北新幹線上野~大宮間ではやぶさ・こまちの連結が外れるという事故があった(JR東公報)のですが、これ、去年も同じような事故が起こってたんですよね()。その時は連結器を分割させるスイッチの端子部付近に切削片と見られる金属片があったとかで、対策を施したということだったのですが……。

今回同様の事故が起こったことから考えられるシナリオはいくつかありますね。

  1. 前回と同じ原因で起きた
    1. 前回の事故対策が不徹底だった
    2. 前回の事故対策には効果がなかった
  2. 前回とは異なる原因で起きた
  3. そもそも前回の原因が間違っていた

現在JR東では連結運転を取りやめているそうですが、個人的にはミニ新幹線を連結運転するのは好きじゃなかったので、この際止めてしまえば良いんではないかとか。(個人的趣味)

というかミニ新幹線自体、とっととフル規格にして廃止すべきだと。(暴論)


2025年3月9日(日曜日)

午前中にさくっと確定申告を終わらせる……けど、なんか連携の関係であっちのサイトへ飛ばされたりこっちのサイトに飛ばされたり。

しなきゃならんのは分かるけど、もうちょっとこう、ワンストップでなんとかならんのだろうか……。

でもまあ、昔の手書き時代に比べれば遙かに楽にはなってるんだけどもさ。(特に医療費を何も考えなくても良くなったのは素晴らしい)


2025年3月10日(月曜日)

昨日放送のNHKスペシャル国境を越える“言論弾圧”」は中々の内容でしたな。

米国国内での中国民主化運動への中国政府による弾圧活動は、近年米国で摘発が相次いでいて目を惹いているところですが、恐らく日本国内でもやってるんだろうなぁ、これ。番組は日本について気持ち悪いくらい触れてなかったけど、日本では米国のような摘発は期待できないだろうか。

それにしても習近平体制になってから国外への亡命申請者が100万人ですか。そりゃ国民総数から見れば微々たる数字かも知れないけど、少なくとも外国へ行ける水準の人が自発的に出ていく状態が全く止められないんだな……。

習近平体制が続く限り中国は緩慢な失血死への道を転がり落ち続けるだけとなると、やはり倒れる前に一発ぶっ放せ、って考えになりそう。


2025年3月11日(火曜日)

先日韓国でおきた誤爆事故ですが、「韓国空軍「パイロットが座標・標的のいずれも確認を怠った」 抱川誤爆事故とかいう報道が。

あー……えー……日本でも同様の確認の省略が起きていないかを確認すべき……なんでしょうね。

この手の現場における確認手順の省略は日本でもしばしば見られることなので、日本にはない、とは言い切れないところがあるのですが、それにしてもあらゆる確認が形式的にも守られていなかったというのはいかにも韓国らしいというかなんというか。

再発防止策としては、純技術的には、座標値の数値にチェックディジットを加えるなどの方法が考えられるのですが、軍隊の場合、戦時にはそれすらも冗長、なんてことが考えられる組織なので難しい所です。

別の記事によると、上官が解任されたそうな。それで済むとは思わないんだけれども。


2025年3月12日(水曜日)

乳腺外科医事件の差し戻し控訴審が無罪判決との報

無罪判決自体は喜ばしいんですが、これ最高裁は破棄差戻ではなく、破棄自判すべきだったろうと思いますね。だって下手したら検察これまた上告しますよ?

流石に棄却すると思いますが、事態を不必要に長引かせることは、被疑者の利益になりませんし公益にもそぐいません。裁判期間の短縮はずっと以前からの課題だった筈で、なぜ差し戻しにしなければならなかったのかは、非常に疑問であったと思います。

そして報道。記者会見で被告となった医師が極めて強く糾弾していますよね。その言葉を「報道しない自由」を行使しておられる報道各社は、我が身を省みるべきでしょうよ。


2025年3月13日(木曜日)

米国船籍のタンカーに衝突、貨物船のロシア人船長を逮捕 英国沖」という報道があったのですが、英警察は59歳の男を重過失致死の容疑で逮捕した。とどうにも怪しからん話。

英国では海難事故について所轄するのは英国海難調査局MAIB:Marine Accident Investigation Branch)でして、日本の旧海難審判庁(現運輸安全委員会)と同じく、事故を調査し、再発を防止することを目的とする組織です。が、本件では警察が出てきて船長を逮捕してる。

つまり、事故ではなく、犯罪であると認識しているということでして、これが「犯行」であることを疑っているということになります。

ロシア人船長によるカミカゼアタックとかいう話となると、世界の海の安全は一気にきな臭くなります。

事故であって欲しいと思いつつ、昨今のバルト海で立て続いている海底ケーブルの切断事件を見ていると、あながちあり得なくもないと思えてしまうのが嫌なところです


2025年3月14日(金曜日)

NHKのBS世界のドキュメンタリーねらわれた図書館 アメリカ“分断の最前線”」はなんというか……。

図書館の自由に関する宣言を見て欲しいんですが、図書館は民主主義を支える重要なインフラです。

図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することをもっとも重要な任務とする。

民主主義社会の公民には知る権利、知る自由があるわけですが、自由だけがあってもそれが保障されねば意味がないように、その自由の実現として公共図書館があります。それ故に図書館に対する規制や束縛は、真に已むを得ない場合、例えばその本によって人権が侵害される被害者が実在する、などの司法判断が下った場合などに限られます。

知を伴わない民主主義は衆愚政治に墮ちますし、法の支配は法治主義とは違います。

この観点からも米国では政治においては基本的人権が尊重されない事態が進行しているとしか思えないのですが、宗教右派は我らこそが米国の真髄を体現していると思っている辺りが、救いようがないですな。

米国における政教分離って端から見ると本当に理解できんわ。

もちろん日本も決して他人事ではないのですけどね。悪書追放運動などは日本でも長い歴史がありますし。

でもなんだかんだいって、日本は比較的この辺の自由は大切にされていると思うのですよね。


2025年3月15日(土曜日)

ハワイ島の気象観測拠点が経費削減候補に、温暖化研究に影響」と、地球温暖化の気象観測に打撃となりそうな話が。

先日米NOAA大量解雇の話題とも絡むわけですが、本当にトランプは容赦ないな。

日本が昔「事業仕分け」でやったアレを、数百倍スケールでやってる感じ。

記事にもありますが、この観測所は最も長期に亙って温室効果ガス濃度を測定していたわけで、当然そのデータは最も長期に比較可能なデータということになります。それが途絶えることの、世界の気象研究に与える影響は計り知れません……が、イーロン・マスクは理解しないだろうな。

トランプに至っては何をか言わんや。

日本に予算があればNOAAごと引き取りたいところだけど、日本はとっくにその辺ガタガタだからのう。


2025年3月16日(日曜日)

今、中国にいる中国人だけどSNSでの発言が原因で警察に呼び出された「中国に滞在するときは日本語でも本気で気をつけてくれ」」というネタがありまして、先日のNHKスペシャルじゃないけど、中国当局も勤勉なこっちゃなぁとしか。

機械翻訳技術の進歩が国家の弾圧に利用されているという意味では、イノベーションが人々を幸せにしていないというなんともディストピア小説染みた話なんですが、これ、現実なんですよね。

そのうち日本に住む日本人が日本語で中国を批判しても、中国当局からマークされたりしそうだな。いや、既にやってるか……。


2025年3月17日(月曜日)

ノートPCを休止状態から復帰させたらWindows Helloが顔認証用カメラの初期化に失敗しましたとか言われて顔認証ができなくなった。

とりあえずPINでログインしてデバイスマネージャを見てみたけどデバイスは正常に動作中。Windows + Lでロック画面に戻ってみたけど、カメラは復活せず。

再起動すりゃ直るだろうとは思ったけど、作業中のデータとかがあるので休止状態にしているわけで……。

しょうがないのでデバイスマネージャで顔認証用カメラを一度停止させて、再起動してみたら顔認証も復活した。

Windows 11では休止状態が非推奨機能になったのか、デフォルトでは選択できなくなっているのですが、確かに休止状態から復帰した時に何やらトラブルが起こることがちらほらあります。まあ、だからこそ非推奨になったんでしょうけども。

それでも長時間の移動中にはスリープより休止状態の方が有り難かったりするんですよね。

危険を承知で使ってるんだから愚痴るのも間違いだと言われればそこまでなんですが。


2025年3月18日(火曜日)

カナダ新首相、「F35」契約の見直し指示-米との対立に新たな火種」という記事があり、カナダは紆余曲折の果てにF-35の導入を決めていたのですが、見直しを迫られることに。

まああの大統領が何でもかんでも「ディール」の掛け金にするのは疑いないところですので、米国の信頼はストップ安です。となれば当然F-35の導入も見直さざるを得ないでしょう。少なくとも、米国以外の選択肢は常に念頭に置かれることになるでしょう。

ところで、次点がグリペンとのことですが、そのグリペンもエンジンは米国(GE)製のF404/F414なので、完全には米国の影響を逃れ得るものではないのですよね。

しかしそうなると西側ではタイフーンラファールという話になってしまうのですが、タイフーンは共同開発の常で全開発国の許諾を取って回らないとならないアレさ加減ですし、ラファールはエンジンの非力さが辛いところ。

グリペンに代替エンジンがあれば良かったのでしょうが、F414を超える推力重量比のエンジンなんてないのよね……。EJ260でも実現していれば違ったんでしょうけども。

そしてタイフーンにしろラファールにしろグリペンにしろ、ステルス機ではない4.5世代機であるという弱点が。

ウクライナにおける空の戦いを見ていると、高度に発達した防空網はお互いに航空優勢を確保することを困難にしてしまっていて、作戦機にステルス性がなければSEADも碌に行えない状況が現出しています。

しかし現在、西側で実用化されているステルス戦闘機は米国のF-22とF-35で、輸出されているのはF-35のみ。こうなると、米国に「ディール」を迫られる危険性を甘受せねばならないF-35と、性能的な劣位を覚悟して使う4.5世代機という組み合わせになってしまいます。

この二択から脱却するためにも、西側諸国は非米国製のステルス戦闘機の開発を加速することになるでしょう……が、現状一番進んでいるのが日英伊のGCAPになっちゃったんだよなぁ、これが。今後の進捗如何に依りますが、GCAPのキーコンポーネントであるエンジンを握る日本が、西側諸国全体の安全保障に影響を及ぼす立場になってしまったわけです。

どうしてこうなった……。


2025年3月19日(水曜日)

春分前だっつーに雪降ってきよった……。


2025年3月20日(木曜日)

なんでもイタリアが日本と練習機と哨戒機の共通化について話し合っているとか

練習機については日本側はT-4後継が必要となってきているタイミングで、M-346は元より候補機の一つですし、実は2021年から空自要員の伊IFTSでの訓練が始まっているので、訓練の要領が摑めているという利点もあります。

ところで一方の哨戒機ですが……イタリアって哨戒機持ってたっけ?と調べてみると、ブレゲーアトランティックを18機持っていたけど2017年までに全機退役。現在はATR 72MP(P-72A)4機にリプレースしている模様。

……P-1なんて持て余すんじゃね?

いやほら、太平洋で潜水艦を追い回す想定のP-1に地中海は狭すぎるというか、性能過大というか。ATR 72で間に合ってるところにP-1はなぁ……。

いやまぁ、悪くない話ではあるんですけどね。


2025年3月21日(金曜日)

一昨日雪降ってたのに今日は最高気温15℃とか無茶言ってくれる。明日は最低気温が10℃だと……。

米当局、フランス人研究者の入国拒否 「トランプ大統領に言及のメッセージ発見」理由に」だとかでして、どうやら米国の民主主義の終焉はそう遠くないご様子。米国大統領トランプⅠ世陛下に対する不敬罪が爆誕しそうな勢い。

英国ドイツが米国への渡航警告を発したとの報も入ってきていて、米国がどこまでも偉大になり続けている様子が伺えます。そう遠くないうちに、ロシアや中国と肩を並べるくらい偉大になることが見込まれます。

こんな偉大さなら結構ですので、日本はずっと首相の悪口を言える国であり続けて欲しいですね。


2025年3月22日(土曜日)

「領土分割」の協定協議へ 米大統領、ウクライナ巡り」だそうで、ウクライナの頭越しにウクライナ領土をロシアに与えようという無茶苦茶をやっとる……。次はきっとガザでやるんだろうな。

勿論こんなのを見せられた同盟諸国は「次は我が国でもおかしくない」と考えるようになるし、米国と距離を置こうとするようになる。米国にとっては世界の警察を降りる格好の契機になるだろうけど、その結果米国がGREATになるかと言われると疑問符が付きますね。このままだとどこの国も米国を信用しなくなるだけではないかと。

米国への信用が目減りしていくことがどう米国の利益になるのか私には理解できないのですが、「米国が考える偉大さ」には合致するんでしょう……。

そう言えば第1期トランプ政権時代に始まったNGADですが、主契約者がボーイングになって、第2期トランプの第47代大統領にちなんでF-47になったとか

全体像が謎に包まれている計画なので、どのような物が出てくるのか分かりませんが、先だって計画が終了したアダプティブエンジンが投入されるのかどうかが個人的には気になる所です。

しかし次世代戦闘機を同盟国に売却する際は「10%程度、性能を落としたいと考えている」とか言っちゃうの、一体どういう料簡なんだろうか。

ますます米国兵器離れが進むだけじゃないか?


2025年3月23日(日曜日)

(まとめ)第2次トランプ政権(2025年~)による学術・研究・知的自由への影響(2025年3月まで)」……。

「政治化」は日本でも問題になりましたが、古くはソビエトにその実害を見ることができます。

科学は、実験、観測、解析、そして検証といった手法によって、極めて客観的かつ体系的に構築された知識です。そこには人間の権力や権威が介入する余地がありません。

現代の高度な科学技術文明を支えているのがこの無慈悲な科学でして、米国は20世紀以降、最多のノーベル賞受賞を見るまでもなく、科学においてこの世界を牽引してきていました。それが今、失われようとしている。

米国は今物凄い勢いで権威主義化していて、権威に阿ることのない存在に対し、容赦なく権力が行使されているわけですが、この結果が目に見える形で現出するまで20年くらいかかるでしょうから、気づいた時には手遅れになってる、というのがこの問題の悲しいところなのですよね。

せめて日本は反面教師にして欲しいのですが、学問分野への政治的介入という面では日本の方が遙かに先行してるんだよなぁ。


2025年3月24日(月曜日)

自衛隊の統合作戦司令部が正式発足。

これまでの自衛隊では統合幕僚監部が参謀部と司令部の両方の機能を兼務していたのですが、近年任務量の増大から統幕から司令部機能を分離して統作とした形ですね。

統幕は総理大臣や防衛大臣への助言・参謀業務に専念して、実際の部隊への命令は統作が担うという、軍事的には適切な形になったのではないでしょうかね。

ただ……この動きが、切迫した周辺状況によって引き起こされているということだけは、苦々しい気分ではありますね。


2025年3月25日(火曜日)

先日差戻し高裁で無罪判決が出た乳腺外科医事件ですが、検察が上告を断念、との。まあ、普通ならそうでしょうね。ただ、やはりそれなら破棄自判して欲しかったとしか。

これから刑事補償法に基づく補償が請求されるのではないかと思われるところですが、これ金額面では雀の涙なのよね。

個人的にはそれよりも、推定無罪原則違反を賠償の対象とできるような制度があれば良いように思いますね。勿論、法曹以外のあらゆるマスメディアをも対象として、です。


2025年3月26日(水曜日)

富山市の遺跡一部を国土交通省が誤って工事し壊すとかいう記事があり、昨今では珍しいなぁとか。

別記事によれば、工事の範囲を変更した時にミスったようですが、当初の工事範囲に入っていなかったからこそのミスだろうなぁ、これ。

地中にセメントを流し込み、周辺の土とかき混ぜたため、集落跡とみられる溝や穴、土器の破片が破壊された。ってことなので、もうこれ完全にどうにもならないレベルで壊しちゃってるので、マジでどうにもならないですねー。

まあ、バブルの昔は、発掘調査をされると工期が遅れるというので故意に遺跡を破壊するケースがあったと聞き及んでいますが、これは悪意はないのでしょうから、致し方ない、ですな。


2025年3月27日(木曜日)

まだ続いている米国での痲疹の流行ですが、「はしかの患者にビタミンA中毒の症状、ケネディ保健福祉省長官が推奨発言」とかで、ビタミンA過剰摂取による中毒症状を併発する患者が増えているとか。

ビタミンAは摂り過ぎると死に至ることもあるなんて常識に近いとは思うのですが、ケネディにはその辺の知識を期待するのは間違ってるんでしょうな。なにせ以前から「タラの肝油で痲疹が治る」とかイカレたことを吹聴してますから。

成人がワクチンを拒否して痲疹で死ぬのは、最大限譲歩して愚行権の範囲内に納めることも認めないではないのですが(でも感染症なので個人の枠内に收まっていない)、子供を含む他人にそれを強制するのは虐待や傷害ですよ。此度の流行で子を亡くした親が「後悔はない」とか言ってますが、これは明確な児童虐待として刑事罰を与えるべき事例です。

当然、効果のない民間療法を奨める保健長官など論外でしょう。

まあ、今の米国政府は大統領からしてアレですからね。致し方ないのでしょうが、国民が選んだんだからしょーがないよね。


2025年3月28日(金曜日)

昨日29℃まで気温が上がったんですが、今日は昼下がり頃の気温が一桁とか、マジで勘弁して欲しい寒暖差。

どうなっとるんだ一体……。


2025年3月29日(土曜日)

昨年購入した家電量販店プライベートブランドの電子レンジ。

どうにも不審な点があって、タイマーの時間が短い気がしてならない。そこでキッチンタイマーで時間を実際に計ってみたところ……電子レンジのタイマーが10%くらい短かった。

どうも温めが不足気味だと思ってたけど、これが原因か……。

廉いものには廉いなりの理由があるということか。


2025年3月30日(日曜日)

3月も終わろうかというのに霙や霰が降って来よった……。

つい三日ほど前は夏日だったのに。


2025年3月31日(月曜日)

トランプ米大統領、3期目追求の「手段ある」と言明 「冗談でなく」」だそうで、どうやら“冗談ではなく”独裁者を目指すようです。

別に不思議なことでも何でもなくて、ヒトラーにせよチャベスにせよ、あるいはプーチンにせよ、最初は人民に選ばれてその地位に就き、あらゆる手段を駆使して己の地位と権力を固め、独裁者に成り果てるのです。

トランプがそれに成功するかどうかは時間との戦いでしょうが、90歳を越えても権力の座にしがみついたムガベなんて例もありますからね。4年後に「His Republical Majesty, The President of United States of America, TRUMP the First」とか呼ぶようになってても驚きはないでしょうな。