哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」

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西紀2017年10月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。


2017年10月1日(日曜日)

「Hidden Figures」観に行こうかと思ったら、近場の上映館はどこも満席だったので諦める。

で、思い立って昔書いた.batファイルを一つ、PowerShellスクリプトに書き直してみた。なんか微妙な感じではあったけど、gawkを使っていた処理がPowerShellだけで書けるんだから、便利は便利ね。

まだawk程自在に一行スクリプトは書けないけど、これは慣れの問題が絡むからなぁ。

PowerShellはWindowsの標準シェルなので、Windows環境であれば備わっているというのが利点ですね。windows環境を構築するたびにawkやsedをインストールするのは手間でしたし、出先でも問題ありませんからね。

他のも書き換えてみるかどうしようか……。


2017年10月2日(月曜日)

やはり平日なら問題なく観れた「Hidden Figures」。

まあ所謂「Based on true events」(このお話はつくり話です!)という奴でして、実際の歴史的事実とは相違もあるわけですが、雰囲気は楽しめますね。

個人的には言葉遣いに注意して貰えると面白いかも、と。作中、「Computer」という単語は計算助手のことをずっと指していて、途中で納入されるIBM 7090は「IBM」と呼ばれています。この「IBM」によって「Computer」が失職した結果、Computerという語の適用対象が変わったという感じですかね。

現代では明確に計算助手のことを指す場合は「Human Computer」と呼称します。

それにしても、軌道計算をヤード・ポンド法で行っているのを見ると、かなりアレな感じがしますね。いつかお前らは軌道計算の単位間違えて宇宙機を火星に打ち込むことになるぞ…と警告したくなります。


2017年10月3日(火曜日)

一部で話題の透明なミルクティーを買って飮んでみたのですが、何ですかね、これ……。

味は確かにミルクティーなんですが、美味しいかと言われると、「午後の紅茶 エスプレッソ ティーラテ」の方が好みだな、という話に。(それを言い出すと、最後はセブン・イレブンの「金の紅茶」が好きだったという話に落ち着いてしまいますが……)

透明であることが付加価値であると思われる商品なのですが、どういう場面で透明であることが好まれるのか、今ひとつ良くわかりません。服に零しても染みが目立たないとかですかね?

それなりに売れているみたいなので、きっと何かしら需要があるものと思われるのですが。


2017年10月4日(水曜日)

事件が起きた時に被害者や加害者の家族に取材したり、ノーベル賞受賞者が出た時に(受賞した研究の内容ではなく)受賞者の為人に報道が集まったりする現象に対して、「多くの人は、人にしか興味が持てない」と言った人がいたと記憶していたけれども、なるほど昨今の政治の問題でも、政治・政策やら党の機構やらではなく「人」に焦点が当たっていて、これも一例か、と得心する。

政治家個人は確かに重要なんだけども、政治機構全体からしてみれば所詮一個人であって、重要ではあっても全てではない。故に、政治家一人を排除しても制度に由来する問題は解決しない。

政党のトップが誰であっても、政党には政党の機構制度というものがあり、それを凌駕する行動はできるものではない。例外的に党首独裁を認めている政党では可能だろうが、そのような政党には業務継続性が期待できない。

政党というのは個人の集合体であって、それが力を発揮するためには党内での議論があり、意見交換があり、それらの意見の集約があり、最終的に利害調整を行った上で政党としての政策を定める制度・システムが必要なのであって、党首の意見が無制限に党の政策として採用されるわけでもない。

故に新党が誕生した時には、誰が何を言っているかよりも、この党はどういうシステムで運営していくのか、を見る方が適切であると思っている。

希望の党も立憲民主党も、その点についてさっぱり期待できないのだよ。


2017年10月5日(木曜日)

ASIMO以来長らく停滞していた感のある本田技研の人型ロボットですが、E2-DRなる新型が発表されたそうな。

方向性は明瞭ですね。災害現場を想定した人型作業ロボット。

通常の二足歩行だけではなく、腕を使って梯子を登り降りする、手摺を摑みながらラッタルを登る、足場が悪いところでナックルウォークをする、といった踏破力の高さが見て取れます。狭いところを蟹歩きとか、大変面白い。

個人的にはもう少し腰の構造を考えないと、これ以上踏破力を上げるのは難しいんじゃないかと思うのですが、現状でも役立つ場はありそうです。


2017年10月6日(金曜日)

ノーベル文学賞がカズオ・イシグロと聞いて、余り驚きはないな、と。いずれ取ると思われていた人が順当に取った、という印象。村上春樹もまあ、いずれ取るだろう、って感じ。それまで生き長らえれば。

NHK記者の過労死問題だけど、NHKがこれを奇貨とするか否かが問われるところ。

これは人の問題じゃなくて制度の問題なのよね。別の言い方をすれば「体質」だろうけど、ともあれ、制度を変えないといけないんだけど、その時に厳罰主義を取っては駄目なのですよ。下手に罰を与えようとすれば、人は隠蔽に走りますからねぇ。

管理職の仕事として部下の勤務時間管理をきちんと組み入れて、その上で「処理可能な仕事量であるか」を更に上層部が勘案しないといけないのですが、果たしてそのような制度を作れるかどうか、ですね。

ついでだからその過程を取材して番組にするといいよ。


2017年10月7日(土曜日)

法令データ提供システムのシステム更新自体はまあ、当然ありうることだと思いますよ。旧システムが停止するのもまた、然りでしょう。

しかしそれにともなって旧システムで提供されていた法令へのURIが丸ごと変わってしまうというのはどういうことでしょうか。

オープンデータ、オープンガバメントの世界では、公共に提供される情報のURIは永続的であることが求められます。そのためには、適切なURIの生成ルールを定め、ルールに従って運用することが求められます。

本日記でも法令データ提供システムへのリンクは多かったわけですが、例えば旧システムで著作権法のURIは以下の様なものでした。

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S45/S45HO048.html

それが新システムでは次のようになりました。

http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=345AC0000000048&openerCode=1

ふざけんな馬鹿野郎ですね。互換性もクソもなく、URIの永続性についても何一つ考慮していないことが丸分かりなURI構造です。

一応旧URIは新URIにリダイレクトされますが、落とし穴があります。実は各条文へのアンカーは無視されるのです。

例えば、旧システムで著作権法第1章第1節は次のようなアンカーが与えられていました。

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S45/S45HO048.html#1000000000000000000000000000000000000000000000000100000000000000000000000000000

それが、こう変わるわけです。

http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=345AC0000000048&openerCode=1#A

両者には何の互換性もありません。というか、URIの互換性というものをカケラも想定していないのだから、当然と言えます。何を考えているのか、理解し難いです。

発注側が本気でこれを許容したのだとするならば、頭がおかし過ぎます。罰として図書館情報学の学位を取得するよう業務命令を出したいくらいです。

コンテンツデータ(この場合法令のXML)と検索システムはそれぞれ別個に構築し得る筈で、それぞれ別に管理されることが望ましいはずのものを、一緒くたにして発注して、受注企業が変わったら全部変わるとか、一体この国の電子政府事業ってのは、一体なんでこんな有り様なんですかねェ。


2017年10月8日(日曜日)

米国での銃乱射事件を受けて日本と米国と比較する記事があれこれ出てたんですが、中には日本社会の安全性を歴史的なものだとする言説が見られて、うーん……と。日本でこれだけ銃規制が強まったのは戦後のGHQの武装解除や銃刀法によるものでして、それ以前は日本には刀も銃もありふれていたのですよねぇ。例えば、士官は装備自弁が原則なので、拳銃も士官任官前に銃砲店で買うものだったそうですし。

遡っても、江戸時代は猟銃は結構村落にあったようで、「みだりに鉄砲を撃つな」なんてお触れが出てたりします。

日本人と武器との関わりというなら、中世〜戦国期の日本などは統一政体なき無法地帯みたいなもので、上は大名から下は村落まで武装してたし、個人が持つ脇差しに関しては江戸時代が終わるまで基本的に所持不問とされたわけです。なかなか殺伐とした時代だったことは文献からも知られるところ。

じゃあ戦後の武装解除で世の中平和になったのかというと然に非ずでして、銃火器を使った犯罪は減っても、銃火器以外を使った犯罪は色々ありまして、三菱等を爆破したやつもいれば化学兵器をバラ撒いた連中もおりまして、テロ関係の解説書では新兵器先進国扱いであります。

日本社会が非常に安全になったのって、長い時間をかけた変化の結果なのですよ。一朝一夕ではない以上、原因も一つじゃないのです。


2017年10月9日(月曜日)

カタルーニャ経済界、州外移転の動き続く 独立問題受け」とかいう記事を読んでも、当然だろうという感想しか出てきませんな。

カタルーニャ州がスペイン経済において重要な地位を占めていることは間違いないのですが、その前提としてEUという経済圏の一部であり、NATOという安全保障の枠内であることが必須です。

にも拘らず、独立するとその両方が失われるのですから、企業としては防衛を企図せざるを得ないでしょう。

スコットランド独立投票の時に明らかになった通り、EU加盟国から新たに独立した国は、改めてEU加盟を申請しなければならず、当然その申請が認められるまでは非加盟国となります。通貨ユーロは流通するかも知れませんが、EU関税同盟の外側になるカタルーニャの価値が以前と同等であると考える人はいないでしょう。

安全保障についてはNATO加盟が必須になるでしょうが、現状軍を持っていないカタルーニャがどのような条件で自国の安全保障を確立するのか、大変気になるところです。独自の警察はありますが、独立国となれば陸海空軍やら沿岸警備隊やら、必要になるものは多いのです。勿論、世の中には安全保障を完全に外国に依存している国もありますが(アンドラとかリヒテンシュタインとかサンマリノとか)折角独立したのにまた保護国に戻るのかとか、そもそもスペインとの関係を考えてどこが引き受けてくれるのかとか、悩みは尽きません。

勿論、20世紀前半じゃないので、軍隊のない国が即侵攻を受けるような時代ではありませんが、それでもなければ碌でもないことになるのは間違いないでしょうね。少なくとも沿岸警備隊は組織しないと海上密輸やりたい放題になってしまいますしね。現在のスペインの沿岸警備隊(Guardia Civil del Mar)から一部を譲り受ける気ならば、円満な独立が不可欠となります。

不思議なんですよね。そういう極基本的な検討が全くなされずに盛り上がる独立運動ってものが存在することが……。


2017年10月10日(火曜日)

NHK放送文化研究所の「米大統領選挙で世論調査は"外れた"のか」を読んで、難しい問題だなぁと慨嘆する。

結局は金かけて標本の妥当性を確保するしかないんですけど、コスト的にそれが難しいとなると、別の方法を模索した方が良いのかも知れず……。

どちらにしろ、「信頼度が高くない世論調査」の結果に基づいて予測すれば、誤差は無視できないほど大きくなり、結果を誤ることに繫がるわけです。

しかし末端の視聴者には、それを検証する方法もないときた。


2017年10月11日(水曜日)

雨が降ってるんだか降ってないんだか……霧のような雨が漂ってた。

Amazon kindleのニューモデルが発表されたのですが、なんというのか……進化の方向性は正しいのに出発点を間違えたので間違った地点に着地したモデル、という印象。

内蔵ストレージの大容量化、防水化というのは、kindleの進化の方向性としては全く正しい。

でもベースモデルがOasis前モデル、そして大型化というのは間違っている。そして5GHz帯には未対応。LTEにも未対応。

ベースモデルはVoyageが正しかった。

私はOasis自体あまり評価してないんですが、こういった端末で左右非対称デザインにする意味を全く見出せません。左右非対称にしたせいで左右の持ち替えに際して端末を回転させる必要が生じ、結果として自動回転機能を擁さざるを得ず、そして加速度センサによる自動識別は読書端末には不適当なのだ。純正カバーをかけると左開きでボタンが右側にしかできないデザインになってしまうのも悪し。

kindleは常時インターネットに接続し、必要な本を適宜ダウンロードして読むという使い方を想定しているんだけど、そのためには高速なインターネット回線との常時接続を保証しなきゃならないのにLTEに未だに対応してないとか。逆説的に回線速度の遅さを補う意味でストレージの大容量化を果たしたのは良かったと思うが。

総じて、こいつを買うくらいならkindle Paperwhiteマンガモデルの方が適切だと思う。


2017年10月12日(木曜日)

Path探索の優先度の高い別フォルダに別バージョンのFFMPEGがあったせい、なんてわかるかコンチクショー!


2017年10月13日(金曜日)

調べ物をしていたらかなり嫌な気分になる。

ああ、最初の一歩目で間違ったやつだよな、これ……。

そしてもう今や修正なんか無理、って感じに。


2017年10月14日(土曜日)

昨日のNHK「週刊ニュース深読み」で米国の銃規制問題を取り上げていたんですけど、ゲスト(?)の二人がどうにもね……。一般視聴者レベルに合わせてるんだろうけども。

途中で専門家の一人が「日本が特殊」って言ってたけど、まずその点は押さえるべき点なんだよね。

先日書いたけど、現在の日本の状況は、どちらかと言うと日本人が自ら努力して作り上げたというより、敗戦時に全国的な武装解除が行われた後の話なのよ。ちなみにその時は日本刀もかなり召し上げられてた話は「赤羽刀」なんてものからも伝わってきます。

世界的に見てもここまで銃砲火器が少ない社会は珍しいんじゃないかな。

日本の場合、銃砲所持が少なくなり過ぎ、猟師さんの後継者問題なども起こってきていて、むしろ銃所持を増やさないといけない所まで切迫しているのですが、どうもその辺の問題意識もないまま議論されているようなのがなんとも……。

勿論、猟師の道具としての銃と、拳銃や自動小銃といった兵器・武器としての銃には違いがあるわけですが、両者の問題は分断しているのではなく、連続した地平上にあることは意識していないといけないと思います。

佐世保で銃乱射事件が起きたのは、たった10年前なんですよ。日本でも銃乱射事件は起きますし、暴発等による死亡事故は起きます。しかしそれは米国に比べて「程度の問題」で極めて低いのであり、米国でしか起きない問題を議論しているわけではないのですよ……。


2017年10月15日(日曜日)

痛みに悶えていたら一日終わっていた感。

急に寒くなったせいもあるのだろうか……。


2017年10月16日(月曜日)

郵便受けに選挙公報が届いていたので広げてみる……が、東京12区はホント地獄だぜ……。

比例も選挙公報読んだらどこにも投票したくなくなってしまった。


2017年10月17日(火曜日)

選挙公報も読んだし、どうせ東京12区だし、最高裁判官国民審査もどうするか決まったし……ということで、期日前投票をしてきました。

今回、筋を曲げざるを得なかった。

東京12区に自民党候補が居れば、問答無用で投票するんですがねぇ……。今回とうとう公明党と共産党の一騎討ちですよ? しかも共産党候補は言論弾圧に積極的に加担した、言論の自由の敵です。

まさか泡沫候補に投票して票を無駄にするのも主義に反するので、「宗教政党には投票しない」「馬鹿には投票しない」という2つのポリシーの狹間で悩むことになりました。

つまりどちらがより有害であるか、ということですが。

まあ、あれを処罰しなかった段階で共産党も落ちたもんだな、と思いました。


2017年10月18日(水曜日)

Windows 10のFall Creators Updateをサブマシンに入れてみる。

時間はかかるけど、とりあえず問題なく入った。

自分に関係するような新機能は特にないっぽいけど……Windows 10はこういう形でバージョンアップを続けていくと言っている以上、付き合っていかざるを得んわな。

メインマシンへのインストールは週末かなー。


2017年10月19日(木曜日)

なんとかかんとか発表資料できたんだけど、読むだけで頭がクラクラしてきて「どうしてこうなった?」と思わずにはいられない酷い有様である。

そしてこれがネットワーク社会のインフラなのだと思うと、余計に……。


2017年10月20日(金曜日)

発表資料を多少手直しして送付。

今回の発表資料に入れ込む図版作るのに、Libreoffice Drawを中心に、Inkscape、Adobe Illustratorを動員することになったし、PDFプリンタもLibreoffce内蔵PDF出力(Ghostscript系)、CubePDF(Ghostscript系)、Adobe Acrobat、Microsoft Print to PDFを駆使する羽目に。Libreofficeとの相性もあるんだよなー。

Microsoft Print to PDFは埋め込みフォントがちょっと特徴的だな……。てっきりGhostscript系かと思っていたんだけど、エンジン独自っぽい。Adobeのエンジンは再現性は高い。Ghostscript系はIllustratorとの相性が悪い……。

どれか一つでビシッと決まれば良いのに。


2017年10月21日(土曜日)

Fall Creators Updateであれこれ細かいところに差異が出てるなー。

それにしても、アプリケーションの関連付けをデフォルトに書き換えるのはホントどうにかしてくんねぇかな。毎回毎回手間暇かけてレジストリ書き直すの大変なんだけどさぁ。

一つのファイルを一つのアプリからしか開かない人ならともかく、昨日書いたみたいに、SVGやらEPSやらPDFやらを様々なアプリで開いて編集したりする人にとっては、関連付けを勝手に変更されると作業に差し障るわけで……。

そういう使い方はWindows的には例外だ、ってのは分かるんだけど、鬱陶しい。


2017年10月22日(日曜日)

投票日に颱風が直撃するとか、不運ねぇ。

開票速報では与党優勢が伝えられるところ。

しかし、希望の党ってなんであんなに支持者がいるものかね?


2017年10月23日(月曜日)

颱風自体は関東を過ぎ去ったものの、風の強さは相変わらずで、駐輪場の自転車がまとめてなぎ倒されていたり……。

私のママチャリもなぎ倒されてて、乗ってみたらなんか変速機の調子が悪い。


2017年10月24日(火曜日)

某所で作ったものを再利用。都選管のデータを加工したもの。

東京12区太田昭宏池内沙織中村勝地区合計
豊島区12区15,17213,4294,03732,638
46.49%41.15%12.37%
北区71,87556,21213,696141,783
50.69%39.65%9.66%
板橋区12区2,9991,7435885,330
56.27%32.70%11.03%
足立区12区22,55112,1603,57138,282
58.91%31.76%9.33%
合計112,59783,54421,892218,033
51.64%38.32%10.04%

ぱっと見、北区・足立区を地盤とする創価学会の後押しを受けた太田氏が過半数を得て当選ですね。

共産党の若手ホープ(らしい)池内氏は前回選挙に倍する票を得ながら、比例代表での復活当選ならず。名簿順位3位でありながら落選ということは、共産党は比例代表東京ブロックで2議席しか獲得できなかったということですね。(前回3議席を確保した)

共産党は全体として議席を21議席から12議席へと減らし、前回得た勢力を維持できなかったことが窺えます。まあ、前回当選した新人議員があれこれ問題起こしましたからねぇ……。

とはいえ、やらかした議員筆頭とも言える池内氏が、なんだかんだで得票数を伸ばしたのも事実なんですけど。


2017年10月25日(水曜日)

キログラムの「再定義」に向け新たな前進」とかいうニュースが。産総研からも同様のプレスリリース

キログラムの新定義ってプランク定数に依拠することになってたのか。以前聞いた時は、プランク定数にするかアボガドロ数にするかで議論していたと記憶していたのだけれども。

ただまあ、両者は変換可能な筈なので、問題が生じるというわけではないが。

最終的な決定はまだ先だけど、これが成れば、つくばに安置されているキログラム原器もお役御免になって展示されたりするのだろうか。

ちなみにかつて利用されていたメートル原器は重要文化財に指定されていたりする……。


2017年10月26日(木曜日)

なんか米国時間の本日、ジョン・F・ケネディ米大統領暗殺事件にまつわる機密文書が公開になるそうで。

トランプ大統領が機密指定の延長に同意しなかったもの、と。

何か目新しい情報が出てくるのか、興味深いところではあるのですが、CIAやFBIは何を機密にしておきたかったのか、も気になるところですね。


2017年10月27日(金曜日)

NHK「視点・論点」「中国の行方(2) 社会的弱者との対話をどう図るのか」で不鬧不解決、小鬧小解決、大鬧大解決(騒がなければ解決しない、小さく騒げば小さく解決、大きく騒げば大きく解決)というフレーズが紹介されてたんですが、面白いなと思って検索してみたら、大鬧大解決、小鬧小解決、不鬧不解決と順序が逆になったものがより多くヒットするようでした。

大が先に来る辺り中国っぽいなぁと微笑ましく思わないでもないわけですが、なぜ逆転して紹介されているのかは、気になるところではあります。

NHK「時論公論」の方では「防衛装備 加速する米国依存を考える」という話をしていたのですが、時間軸をすっぽかした議論でしたねぇ。

米国から最新鋭の兵器を購入するのが嫌なら自国開発するしかないわけですが、そのために必要とされる時間と費用を日本はずっと負担してこなかったわけです。戦鬪機の開発などは20年という時間がかかるのが当たり前になりつつありまして、今手に入れたいなら20年前に走りだしてないといけないわけです。

「最新鋭のF-35」などが番組中槍玉に挙げられていましたが、F-35を生み出したJSF計画が走り始めたのは1993年です。概念実証機の試作が始まったのが1996年で、それらが飛んだのが2000年。その頃日本が何をやっていたのか?という話になると、F-2作ってました、という話に。

今必要なものが今手に入らないのは、今に問題があるのではなくて過去に問題があるわけでして、今となっては選択の余地などないのですよ。


2017年10月28日(土曜日)

BTRON Clubで発表して杉勇呑んでくる。

発表は多くの人に感銘を与えた模様。

不幸は皆で共有すれば薄まるはず!


2017年10月29日(日曜日)

颱風が接近してきて大荒れの一日。

嵐の隙間を縫ってスーパーに買物に行くのが精一杯だった。


2017年10月30日(月曜日)

風が強い日だと思っていたら、木枯らし一号だったらしい。

なんか「カザフスタン、国語表記をキリル文字からラテン文字に変更へ」とかいう記事が。

ご苦労なことで……。

カザフ語はカザフ人によって話される言語で、主にカザフスタンに話者が集中していますが、例によって例のごとく、周辺国にもカザフ人は分布しておりまして、ウズベキスタンや中国にも大きなコミュニティがあります。

カザフ語は古くはイスラム化によってアラビア文字で表記されることが多かったのですが、近代に入ってラテン文字による表記が考案され、一時期は正書法となったのですが、ソビエトに飮み込まれた結果、キリル文字表記が正書法とされました。

ソビエト内のカザフ人はキリル文字表記になったのですが、ソビエトの外、トルコやイランのカザフ人はラテン文字表記を使い続けていたそうな。また、中国国内のカザフ人はアラビア文字表記を今でも続けているとか。

というわけで、カザフ語は現在3系統の書記系を持つ言語ということになります。

キリル文字はソビエトによって押し付けられた面がないでもないので、ラテン文字表記への回帰(?)というのは心情的に分からなくはないのですが、現在のカザフスタン・カザフ語はロシア語からの借用語が多いとされるところなので、良い結果になるのかどうか、微妙という気もします。

あと、このように表記をいじれば、百年来の情報の蓄積が用をなさなくなる面もあるので、個人的には不満はあっても実用を採るべきではないかと思うのですがね……。

どうしてもというなら、自分たちの言語をきちんと解析して、最適の文字を一から作るとかいう暴挙の方が好感が持てます。

それにしても、チュルク語系の言語はどうにもこういった複数の書記系を持つ言語が多いわけですが、書記系を切り替えることに対する抵抗感が薄いのでしょうかね? 日本の国語国字問題のあれやこれやを知っている身としては、そんな簡単なことじゃないだろうに、と思わずにはいられません……。


2017年10月31日(火曜日)