哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」

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西紀2019年7月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。


2019年7月1日(月曜日)

気温が乱高下したせいか体調を崩す。頭痛……。


2019年7月2日(火曜日)

ずっと遠い記憶を呼び覚まされる「ロシアの海上原発、北極海へ出発 「海上のチェルノブイリ」と批判も」というニュース。

継続は力なり、ですかね。

ロシアみたいに国土が広大でかつ運輸インフラが限られる国だと、こういうソリューションもありだと思うのですよね。日本だと……まあ、地権問題はクリアできそうですが、逆に漁業権問題が噴出しそうです。

メガフロート上に原子力発電所というのは、夢があるとは思うのですが。


2019年7月3日(水曜日)

米国の「はしか根絶」が破綻し、真の脅威が訪れる日がやってくる」とか。

2000年に一度は根絶宣言を出した米国で、今や痲疹が再び問題になっているのは、なんと言ってよいのか。

そしてその原因が医学的問題や技術的問題ではなく、社会的問題によって発生していることが何ともやるせない。

本来であれば日本はこの事態を他山の石とすべきなのでしょうが、日本の場合最早それどころではなく。HPVワクチン忌避では世界でも最先端を行き、今や「日本以外の先進国では子宮頸がんは根絶されるかも知れない」などと言われていますからねぇ……。


2019年7月4日(木曜日)

延期になっていた「戦闘機のメガピットイン」は大変面白かった。

JAS39グリペンは整備性に重きを置いて開発されたことが知られており、番組中でもエンジンの交換が1時間でできたことが映しだされていましたが、それでも200飛行時間毎の定期点検は大仕事、40日という期間に対し遅延も発生していました。14機のグリペンのうち2機を常時稼動状態(スクランブル待機)させることが大変だと……。

実際、整備が国内で完結していないことも示されていましたし(一部の整備事項が開発国へ回されていた)、国外の作業が原因で整備が遅れるとも。

これでまだ楽な方なんだから、ホント、戦闘機はたまんないですわな。

こういうのを自動化しようとして、F-35などではALISってシステムを作ったわけですが、かなりトラブってる様子ですし……。

ともあれ、エアインテークから整備士が中に入り込んでエンジンを点検したり、BK-27リボルバーカノンの分解整備が見れたりと、盛り沢山でした。ごちそうさま!


2019年7月5日(金曜日)

参院選告示。

とは言え、直ぐに選挙公報が届くわけでもなく。

一応都選管のWebサイトで情報を確認しておくかな。

比例は投票する人決めてるので、東京都選挙区が問題なんだよな……。


2019年7月6日(土曜日)

届出順 現新元 候補者氏名 ふりがな 性別 年齢 党派 選挙公報
1丸川珠代まるかわたまよ48自由民主党PDF
2新(元都議)塩村あやかしおむらあやか41立憲民主党PDF
3たけみ敬三たけみけいぞう67自由民主党PDF
4山口なつおやまぐちなつお67公明党PDF
5みぞぐち晃一みぞぐちこういち50オリーブの木PDF
6森純もりきよし71無所属PDF
7山岸一生やまぎしいっせい37立憲民主党PDF
8吉良よし子きらよしこ36日本共産党PDF
9水野もとこみずのもとこ49国民民主党PDF
10関口安弘せきぐちやすひろ67無所属PDF
11佐藤ひとしさとうひとし48安楽死制度を考える会PDF
12朝倉れい子あさくられいこ60社会民主党PDF
13新(元都議)おときた駿おときたしゅん35日本維新の会PDF
14七海ひろこななみひろこ34幸福実現党PDF
15横山まさひろよこやままさひろ76安楽死制度を考える会PDF
16野原よしまさのはらよしまさ59れいわ新選組PDF
17西野貞吉にしのていきち83無所属PDF
18大橋まさのぶおおはしまさのぶ43NHKから国民を守る党PDF
19大塚紀久雄おおつかきくお78日本無党派党PDF
20野末陳平のずえちんぺい87無所属PDF

現職5人のうち4人しか出馬してないやん?と思ったら、山本太郎が全国比例に鞍替え。なるほど、党略か。

しかしすると3年前から1議席増えた東京都選挙区では、自動的に新人が2人当選するということになるわけでしてな……。

現職に投票するのは無駄っぽい感じなんで、当落線上の人を狙い撃ちたいものですが、果てさて。6年前に山本太郎に負けた鈴木寛さんが出てれば間違いなく投票したんだけどなぁ。


2019年7月7日(日曜日)

韓国の例の件ですが、どうにも怪しげな情報が多くて困りますな。

韓国が輸出管理をしっかりしていなかったという話が飛び交っているわけですが、今更感もあるわけでして。

ともあれ、韓国がどう出るのか、今はそれだけですね。


2019年7月8日(月曜日)


2019年7月9日(火曜日)

VAIOから新型VAIO SX12が発表。

狭額縁化とギリギリまで攻めた配置で、11インチモバイルのフットプリントに12インチのモニタと19mmピッチのキーボードを押し込む、か……。

これでディスプレイが16:10だったらいうことなかったんだけどねぇ。どうしてみんな16:9が好きなんだろう?(部材調達の問題だと分かってはいるのだけれども)

今使ってるPCも2012年製なので、そろそろ代替機も考えないといけないわけだけど、しかし全然調子悪くならないんだよね、これがまた……。なんか不具合でもでれば思い切れるのに。


2019年7月10日(水曜日)

なんかフジテレビが「【独自】韓国から戦略物資の不正輸出 4年で156件 韓国政府資料入手で“実態”判明」とか報じているんですが、これ五月に朝鮮日報が報じた記事と同じではないかと……。

日本の措置がこれを受けたものである可能性はあると思いますが、だとすると韓国側はかなり苦しい立場に置かれるのではないかと。

なんか日本との協議もすっぽかしてたらしいので、半ば意図的な違法輸出の見逃しがあったのではないかと、疑われているのでしょう。

一歩間違えば日本によるホワイト国外しどころか、米国によるセカンダリー・ボイコットに繋がりかねない事案でして、さっさと事情を説明する必要があるかと思います。


2019年7月11日(木曜日)

小惑星探査機はやぶさ2が二度目のタッチダウンに成功

探査が極めて順調に進んでいる中で、安全策を採り、二度目のタッチダウンを回避すべきという意見もある中での決行、そして成功です。

安全策を採りたくなる気持ちもよく分かるんですよね。もうここまでで充分過ぎるほどの成果が出ていて、できればもう危険を冒さず、地球にサンプルを持ち帰りたい。一方で、インパクタまで成功してクレータを作っているのに、これを採取せずに帰るのも余りにも勿体ない。

そんなアンビバレンツな状況での決断、そして成功に惜しみない賞賛を。

そして最後のミッション、地球帰還とサンプルリターンの成功を祈念します。


2019年7月12日(金曜日)

自宅では動いていたのに実家で走らせたら何やらバグったPowerShellスクリプトがあって、再現条件がよく分からずに放置していたのだが、やっと再現条件を突き止めた。

以前Start-Processを使ったところがタイミング問題を起こしていた。

うーん……。

これはStart-Jobを使うべきだ、というのはその後理解していたのだけれども、面倒なんで放置したところなんだよね。

やはりStart-Jobで書き直すしかないか。


2019年7月13日(土曜日)

Start-Jobでの書き直し終了……。

詰まったところは、Start-Jobで立ち上がる新しいPowerShellインスタンスのカレントディレクトリは呼び出し元と同じではなくて、PowerShellのデフォルト(ここでは$ENV:USERPROFILE)になること。なので元スクリプトから相対でファイルを指定してると、呼び出し先ではFile not foundになったりする。

あと、使い終わったJobを適宜Remove-JobしないとJobが大量に積み上がっていってしまうところかね……。まあ、腐るほどメモリあれば心配することもないのかも知れないけれど、親スクリプトが終了しても消えてくれない辺りが面倒。

まあ、スクリプト終了前に

Get-Job | Wait-Job | Where-Object {$_.state -eq "Completed" -or $_.state -eq "Stopped"} | Remove-Job
とか書いてお茶濁したけど。

でもこれだと同一セッション中にある自分が立ち上げた子Job以外のJobも表示されちゃうから、場合によっては終わらなくなっちゃうよねぇ。自分で立ち上げたJob名を配列に持って、それらだけがきちんと終了したことを確認して終了じゃないと駄目だよねぇ……。

ま、いいか……。


2019年7月14日(日曜日)

永遠の命!? 広がる“クローンペット”」とかいうニュースがあって思うんですが、一卵性双生児だって別人だろ……と。

遺伝子が支配する部分とそうでない部分があって、特に家畜においてはクローン(not 体細胞クローン)は重宝されていますが、それは前者が重要視される要請が強いからですよね。肉質とか毛並みとか。

しかしペットはねぇ……。

後天的に学習した部分は当然クローンではどうにもならないし、遺伝的に同一でも発生・成長段階での外的要因による変化も当然再現されない。

まあ、愛玩動物だから人間側がそんなこと気にしなければ済む話なの知れないけれども、そういった非科学的な「信仰」が広まるのは社会にとって良くないことだなぁ。


2019年7月15日(月曜日)


2019年7月16日(火曜日)

陸自オスプレイを初公開=米軍基地で飛行、整備訓練−隊員「従来機より安全」」とか。

まあ、UH-1V-22を比べてどちらが安全かって話をしだすとなぁ……。UH-1は改良され続けてきているとは言うものの、初飛行が1956年、ベトナム戦争で活躍した機体です。それに対してコンピュータ制御のFBWで飛ぶオスプレイですから、安全というならオスプレイの方が安全でしょう。

ただ、ヘリコプターはどうしても重量が大きくなると運用が難しくなる傾向が強く、大型ヘリコプター並みの重量を誇るオスプレイは、どうしても運用上の困難がつきまといます。

それにどうしても整備の手間がね……。

それらを踏まえた上でもなおオスプレイにしかできない任務があるからこそ、開発され運用されている機体なのではあるのですが、果たして日本で活躍の場があるでしょうか。

個人的にはより小さなV-280AW-609の方が、ティルトロータ機の生息域として適している気がしているのですが。


2019年7月17日(水曜日)

まや型護衛艦の2番艦は「はぐろ」ですか……。最近の自衛艦の命名は旧軍の縛りから大分離れてきている印象が。(別に悪いことではない)

このまや型が就役すると、日本の持つDDGは全てイージス艦になります。

推進方式がCOGLAGになった関係であたご型よりさらに大型化しているわけですが……個人的には統合電気推進の方が良い気がするんですが、自衛隊はとかくその辺保守的ですからね。

というか、効率のよい統合電気推進を考えると、船体から設計し直しですからなぁ……。


2019年7月18日(木曜日)

京都アニメーション第1スタジオが放火テロに遭って全焼、死者33人の大災害に。放火犯は現行犯逮捕されたとのことですが、失われた人材が戻ってくるわけでもなく。

折り悪いことに取材対応でセキュリティが甘かったタイミングに鉢合わせたらしく、大きな被害に繋がったものらしく。

情報によれば20ℓ入りの携行缶2つにガソリンを購入して、バケツ様の容器から撒いて火を着けたとのことで、迅速な消火や鎮圧は不可能な状態。

せめて非常口や非常階段があれば……とは思うものの、法令上必要とされる建物でもなかったようで、不備事項もなく、最早避け得なかったとしか。

まだまだなすべきことのあった方々の死を悼みつつ、負傷者の一日も早い恢復を祈りたいと思います。


2019年7月19日(金曜日)

天気の子」の初日だったので、9時の初回上映を観に行こう!と思ってチケットを取ったら9時半からの回だった……。

新海作品の中では「ほしのこえ」の次か、「彼女と彼女の猫」の次くらいに好きかな。

新海誠作品は基本的に後味が悪いのが持ち味なわけですが、天気の子ではかなりマイルドになっている印象。大衆受けとも言うけど、それはそれで良いことではないかと。

とってもジュブナイルでした。

ああ、なんか書きたくなってきた。つまり、それは良い作品だったということ。


2019年7月20日(土曜日)

そういえば「アンノウン・ソルジャー」を観てきたんだった。

フィンランド継続戦争を舞台にした映画で、悲惨な戦鬪がこれでもかと……。

余り知られていない事実ですが、フィンランドは第二次世界大戦に枢軸国としてドイツの側に立って参戦しました。これはナチズムに賛同したというのではなくソビエトに対抗するためにドイツと手を組んだという方が近いのですが、理由はともあれドイツから武器兵器の供与を受けたりして戦いに臨んだわけです。

継続戦争に先立つ冬戦争で失ったカレリア地方を奪還するため、ドイツのソ連侵攻に合わせて国境を越えて侵攻したわけですが……。

結果としてソ連の物量に押し返され、ぎりぎり最終防衛線で踏みとどまって講和、というオチになりました。

この際にフィンランド大統領リスト・リュティと最高指揮官マルネンヘイム将軍の共演による詐欺劇は歴史に刻まれているところです。

フィンランドはこの後冷戦期を東側に近い立場として過ごし、決して小さくない傷跡を残しました。

フィンランドで制作された映画だけに、その複雑な心情が練りこまれた逸品だったと感じました。


2019年7月21日(日曜日)

参院選投票日ということで、今回敢えて期日前投票をせずに投票所まで出向いてみた。

というのも、これまで投票所だった最寄りの小学校が取り壊しに入ってしまい、今年度に入ってから投票所の場所が変わったのだけど普段行かないようなところだったので具体的な場所がよく分かってなかった。なんでこの際確認しておこうと。

で、開場時間である午前7時を目処に出かけてみたところ、5分前に到着。思ったより近かったけど、なんか変な敷地を長々と誘導されて……零票確認することになりましたとさ!

うーん、以前は年寄りが結構踏ん張ってた記憶があったのだが、やはり場所が移ったせいだろうか。

かくして人生二度目となる零票確認をして投票したのでありました。


2019年7月22日(月曜日)

選管の結果確報はまだなので報道を眺めつつの印象ですが、自民党は確かに議席を減らしたけども安定多数は確保しており、参院の全ての委員長職を独占できてしまいます。というわけで、野党は今後も議会運営において存在感を出すことが難しい状態が続きます。審議拒否とかエキセントリックな方法しかないでしょうね。

立憲民主党は、3年前の民進党から分裂したという事情があったにせよ、前回11議席を獲得した比例区において8議席しか得られなかったことは強く反省すべき点でしょう。候補者選定や運動のあり方に問題があったと言わざるを得ません。

逆にれいわ新選組やNHKから国民を守る党といった政党が批判票(反与党票)を吸収したことが窺えます。つまり立憲民主党は「自民党に投票したくない」という勢力にとっての受け皿たりえなくなったわけです。

これは明確な党派性を持った政党に成長したとも言えますし、“政権交代を担う政党”たりえなくなったとも言えます。私個人としては「なるようになった」という印象ですが。

後は数字待ちかな。


2019年7月23日(火曜日)

英国の次期首相がボリス・ジョンソンとなる

私は以前からこの人物がBrexitの責任を取るべきだと思っていたので、いよいよだな、という感想。これで「合意なき離脱」がグッと近づいてきたかと。

個人的見解を言わせて貰えば英国のEU離脱は下策だと思うのですが、投票で決まってしまったことですからねぇ。正直、あの国民投票はやり方がまずかったと思いますが。

例えば国民投票を毎年行っているスイスなどでは、単純に人口の過半数だけではなく、過半数の州で賛成多数とならなければいけない、といった制約があります。こうすることによって、人口の多い州の意見だけが通りやすくなる、といったことが防がれています。

英国であれば、連合王国を形成する四つのカントリー、すなわちイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの過半数で賛成多数とならなければいけない、といった制約をつけるべきだったでしょう。今更言っても遅いのですが。

ま、他山の石です。日本でこういったことが必要になった時はまた参考にしたら良いと思います。


2019年7月24日(水曜日)

先月から延々と続いている香港のデモですが、「中国国防省 香港への人民解放軍“出動可能”」とか、いよいよ最終幕に差し掛かっている模様。

中国にとって「一国二制度」ってのは結局のところ不安要素でしかないのですよね。本土で規制されている自由な言論、民主的な政治参加が認められる区域が直接隣接していることに、中国(の体制)は耐えられない。

だから台湾だって現在進行形で中国の影響力によって出版社等が抑圧されてきているし(スポンサーを潰すという方法で)、いずれは韓国、そして日本へもその影響を及ぼそうをするだろうと思えるわけでしてね。

しかし、不倶戴天であるとなると、どちらかが滅ぶまで戦わねばならないわけで、大変しんどい話ではあるのです。


2019年7月25日(木曜日)

PC-8001誕生40周年記念で、NEC PCが復刻版を発売? 8月5日に正式発表」とかいう報道に接して、「PC-9081復刻の方が需要あるんじゃない?」とか。

いや、先日放送されたNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも家電修理の達人が織機制御用のPC-9801直してるシーンあったくらいだから、機械制御に使われているPC-9801らの置き換え需要ってあるんじゃなかろうかと。

真面目にやってみれば良いのに。


2019年7月26日(金曜日)

立川の国立国語研究所まで、東洋学へのコンピュータ利用を拝聴しに。

いやぁ、暑かった……。電車の中はともかく、家から駅までと、駅から現地までだけで死にそう。

内容は色々盛り沢山。

最初の安岡先生の発表から最後の国語研の発表まで、堪能させていただいた。

それにしても安岡先生からも、Unicodeについて一からやり直した方が良い的な発言が聞けるとは……。実際には無理だろう、というのも含めて、アレについて色々思う所がある人が増えているのだろうかね。


2019年7月27日(土曜日)

NHKオンデマンドで歴史秘話ヒストリア最後の大名 時代を駆ける」を視聴していたら、1868(慶應4)年 閏4月3日という表記が出てきて死ぬ。

も変なのを報告していたけど、どうしてこんな阿呆な表記が無くならないのか……。

和暦(ここでは天保暦)とグレゴリオ暦では年月日が一致しないので、ちゃんぽんにするとどっちを指しているかわからなくなるのだよね。

ちなみに慶應4年閏4月3日は1868年5月24日。しかしこれは「閏」と明らかに和暦であることが分かる文字が入っていたから分かる話であって、番組をそれより前に遡ると大政奉還に1867(慶應3)年10月なんてテロップが入っている。大政奉還は天保暦慶応3年10月14日でグレゴリオ暦1867年11月9日なので、これも分かる人なら西暦と和暦のちゃんぽんだと分かるが、全てのトピックでこんな調子では歴史を扱う番組としてどうなんだ?と思わずにはいられない。

明治6年以降なら別に元号を前にしようが西暦年を前にしようが月日に違いはないので好きにしたら良いのだけれども、太陽暦施行前の年月日でこういうことをするのはかなり不誠実だと思わずにはいられない。

というかですね、NHKにこの手の指摘をするのはもう何度目かになるので、いい加減局として方針を決めて下さいよとしか言いようがなく……。


2019年7月28日(日曜日)

twitterで見かけた発言を見て。

これって官僚・官界の多様性が非常に低いからこうなるんですよね。多様性が低く画一性の高い、ここでは偶然性が低く決定性の高い界隈では「必勝法」が確立する。外的擾乱要因が少ないから、内的な戦略の結果が直截に反映される。

ただそれは箱庭世界みたいなもので、悪く言えば生け簀の中の競争なんだよね。

実際の自然界などでは競争は行われているけど強いものが勝つわけではないし、そこには多くの外的要因が絡んで極めて非決定的な振る舞いをしている。要するに「単純じゃない」。

単純さは人間にとって基本的に好ましく感じる要素なんだけど、それを無邪気に信じている官僚がいる、ってのは、やはり官界の複雑さが足りないってことじゃないかなと思う。もっと制度的に多様性を維持するように設計する必要があったんだろう。

とはいえ、近年は国会ですら単純化されてるからな……。


2019年7月29日(月曜日)

都立多摩図書館へ資料を探しにお出かけ。

昔立川にあった時には行ったことがあったけど、2017年に国分寺に移転したあとでは初めて。箱はコンパクトだけど綺麗で、何より電源付きの閲覧机が沢山あって便利だった。

それにしても……西国分寺駅から図書館まで歩くだけで死ぬほど暑かった……。


2019年7月30日(火曜日)

焼損免れたサーバーから原画データ回収に成功 京アニ」とか。

不幸中の幸い、と言って良いのかどうか……。

なんでもサーバは一階のコンクリに囲まれた部屋にあったため焼損・水没を免れたとのことですが、やりとりするデータ量から社屋内にファイルサーバを置かざるを得ないと思われるところなので、今後は定期的な遠隔地バックアップなども考えないといけないのかもしれませんね。


2019年7月31日(水曜日)

細菌と放射線で「蚊を根絶」する実験に成功、その技術は生態系を脅かさないのか? 研究者に聞いてみた」という記事。見出しはセンセーションだけど、実験としては人間の血を吸う単一種の蚊を駆逐するというもの。

方法論としては古くからある不妊虫放飼の一種ですね。不妊化の手法として菌を使っているのが目新しいところでしょうか。

外来生物に対して行うのならともかく、元々棲息している生物に対して行えば生態系に対する影響を考えなければいけないわけですが、選択的に一種類を根絶させるのなら影響は小さい、という話。また、薬剤の場合どうしても数種類の生物を対象としてしまうため、単一種を選択的に叩けるところもメリットとか。

言われてみれば確かに、という感はありますが、それでも人間の都合のために生物種を絶滅させることの是非については議論が出るでしょうね……。