哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2009年5月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2009年5月1日(金曜日)
 朝、電車の中で結石の発作が起きる。
 石が出るまで周期的に来るんだけどね、こういう移動中は困る……。
 這々の体で職場まで辿り着き、薬を飮んで悶えること1時間余り。なんとか身動きできるところまで落ち着いたので仕事を始めてみるが、集中力が全然続かない。
 已むを得ず、月末〆の書類を提出するだけして、早退。そのまま医者へ直行。
 医者も慣れたもんで、「今度は左?」ときた。そうね。前回右だったものね。
 しかし、痛み止めが效かないレベルの痛みってのはどうにかして欲しい。モルヒネとか処方してくれんものか。
 家に帰ってからも定期的にやってくる痛みと鬪いながら、痛みが引くと寝る(というか意識を失う)の繰り返しで夜を迎える。

2009年5月2日(土曜日)
 昨日に引き続き、結石の痛みと鬪う一日。というか時間をおいて周期的に痛みが来るので、睡眠時間まで2〜3時間単位の細切れになって、しんどい。

2009年5月3日(日曜日)
 今日も痛みに耐える一日。もう少しで石が出て行きそうな感じではあるのだけどなぁ……。
 貴重な黄金週間が鬪病で消費されていく……。

 壮絶なる異論反論の嵐となった前回から一ヶ月。
 『シリーズ「JAPANデビュー」第2回「天皇と憲法」』が放映されたのですが、なんというか、実に穏当な内容で、踏み込んだ内容になっていなかった。
 有り体に言えば、日和ったな、と。
 “天皇と憲法”というお題なのに、天皇について殆ど触れていないんだから相当なもんです。いや、多分大部分の視聴者にとってはあれは実に納得のいく「近代天皇」の姿でしょうが、それはつまるところ、教育の場に於いて教えられる近代天皇の姿をなぞっているからであって、史実に基づく近代勃興期の日本における天皇の果たした役割を描きはしなかったからです。
 番組では実に簡単に内閣制度を導入したと紹介していましたが、実際にその制度移行に当たり、明治18年から19年にかけて明治天皇と伊藤博文の間に起きた確執が最終的に機務六條という形に收束し、天皇親政が放棄された経緯を追わないと、明治憲法下における天皇の役割があくまで立憲君主に限られることは憲法条文からだけでは摑みきれません。
 明治の最初の20年間における明治天皇の果たした役割の大きさは、まさにこの点にあると言っても過言ではありません。日本が立憲君主制へと移行するまで、明治天皇は専制君主として政治に大きく関与していましたし、その意志決定は確かに国家の最終決定だったのです。その当時、日本が道を誤らなかったことは、明治天皇の聡明さに拠るところ大です。そしてさらに非凡なのは、その専制君主としての権限を合意の上で立憲制へと委譲していったことです。
 ではその後、天皇は立憲君主として単なるお飾りになったのか?と言えばそうでもなく、常に内奏や進講によって国政を把握し、重要事項に於いては御前会議を要請するなどして意志決定に参加しました。もっとも、立憲君主として抑制の利いた範囲内ではありましたが……。
 そういった、天皇の側から見た憲法による制約、という視点が見事に拔け落ちていたわけだけど、果てさて、何があったのやら。


2009年5月4日(月曜日)
 未明、夜間外来へ行き、鎮痛剤の点滴を受ける。
 薬は実に良く效き、久しぶりに5時間の睡眠を得る。

 昨日の『シリーズ「JAPANデビュー」第2回「天皇と憲法」』だけど、よくよく思い直して再視聴してみたのだが、もしかしたら、元々の番組の意図は、天皇制の危険性を訴えることだったのかも。
 立憲君主制度を目指した明治憲法が崩壊していく中に於いて、天皇自身の意志すら無視して“天皇”というものが政治利用され、ついには立憲政体の崩壊に至ったところを強調し、天皇制そのものを問い直そうとしたのかもしれない。
 そう考えると、御厨教授の最後のセリフが巧く番組にハマったのではないかと。
 まあ、想像なんだけどね。


2009年5月5日(火曜日)
 未明、夜間外来へ行き、鎮痛剤の注射を受ける。
 そろそろ出てってくんねぇかなぁ>石

 Genesis先生も注目している(枕詞)「かたわ少女」ですが、プレイアブルになった模様。
 で、連中がコミケットにROMを持ってサークル参加するのはいつですか?(棒)


2009年5月6日(水曜日)
 漸く容態が落ち着いてきて、鎮痛剤なしで過ごせた一日。
 黄金週間の記憶が鬪病しかねぇってのはどんなもんかと。

2009年5月7日(木曜日)
 昨日容態が落ち着いていたからと油断したところに、午前1時に発作。痛みで寝れないまま朝を迎える。
 会社には行ける状態ではなかったので、そのまま病院へ直行。
 今回余りにも痛みがひどく、また期間も長いので、CTやらレントゲンやら一通りこなすことに。
 結果、石が大きいので破砕した方が良いということになり、午後から衝撃波破砕へ。
 さて。
 破砕が済めば全て解決、ではなくて、破砕した破片が全部体から出て行って初めて終わり、なのですが、その状態に至るまでの道のりはまだ遠いようです。
 明日仕事行けるかなぁ……。
 まあ、有給は沢山あるから、この際消費しとくか。

2009年5月8日(金曜日)
 小康状態のまま、仕事へ。
 昼前に薬が切れて、その後は悶々としながら、仕事になったりならなかったり。
 中々状態が好転しないな……。

2009年5月9日(土曜日)
 午前1時に発作。
 一旦は鎮痛剤で抑えるも、午前4時に薬が切れて、あとは8時半に病院の外来が開くまで苦しむ。鎮痛剤が6時間インターバルなのに効果時間が3時間ってのはなぁ……。あとの3時間をどうしろと?
 レントゲンを撮って鎮痛剤を点滴。砕けた石が列を作っているのが、笑えるやら笑えないやら。
 午後は寝て暮らす。

 痛みを紛らわすわけでもないけど、早朝からTVを点けていたら、未明から新型インフルエンザの国内初確認ということで、大した情報もないのに何度も何度もリピート放送状態。にもかかわらず、必要な情報がないのはどういうことかと。
 どこの誰かとか、何人か、とかはあまり重要ではなくて、乗ってきた便名、出発地、発症者の座っていた席の座標、何人隔離されていて、何人が解放されて上陸しているか。入国している人達への注意喚起など、報ずべきことは多いだろうに、首相談話とか厚労相記者会見とか大阪府教育長の会見とか、どうでもいいがな。
 その辺の「伝えるべきことは何か?」の見定めが非常に悪いのが日本の報道の問題点だと思うのだけど、悪い方向に出なければいいが。


2009年5月10日(日曜日)
 YouTube上のJAXA Channelの充実振りが最近素晴らしいのですが、先月末に投稿された「若田宇宙飛行士の宇宙日本食紹介」は面白おかしかった。
 ロシアサービスモジュールでの食事のシーンで「ワカサン! ワカサン! ミソカツ ドコカナー! ミソカツ オネガイシマース!」とかどう見ても名古屋飯にハマり過ぎている飛行士が(笑)。その後も背景で箸使って飯食ってたりと、STANFORDのTシャツ着てる飛行士がはっちゃけ過ぎてて笑った。
 見てて気付いたんだけど、微少重力下での食事に“つまむ”って動作ができる箸って凄く便利なんだな。
 慣れ親しんだ食事への拘りはどこの国の飛行士にもあるでしょうけど、鮭ご飯に海苔を卷いて食べれるようなら、日本人は宇宙でも大丈夫、と思わせる当たりが不思議です。
 あと、若田さんは5月5日にはISSで鯉幟を作ってたみたいですが、材料はプリンタで印刷したのかな? ISSで紙を使うってのも、なんか贅沢な気がするな……。

2009年5月11日(月曜日)
 痛みがひどくて、寝付けたのが午前4時。
 流石に朝起きれなかった。
 朝礼には間に合ったから良しとしよう。

 NHK放送技術研究所今年の一般公開は21日から24日まで。
 21日午後の研究発表「一般ユーザーによって作られる映像コンテンツ」とかが面白そうだが。
 今年から展示解説、発表予稿集の販売がなくなり、webでの公開となるようだ。過去の予稿集の処分とかに困っていた身としては、あり難い面もあり、持って歩けない不便な面もあり。


2009年5月12日(火曜日)
 仕事休んで病院行き。
 レントゲン所見では、大きめの石は排出された模様とのことで、細かいのが残っているので痛みが多少あるかもしれないが、あとは大きな痛みはないだろうとの見立て。とまれ、採取できた石の分析などはこれから。
 あー、しかし、連休からこっち全く病気だけで終わっちまったなぁー。
 どっかで改めて連休取りたい気分だ。

 噂はあれども影は見えず、と秘密主義の中で開発が続けられている日産の電気自動車ですが、「日産自動車、電気自動車を追浜工場で生産」というプレスリリースで2010年秋に年間5万台の規模で立ち上げ、2012年の量販に向けて生産台数を拡大していくと発表しましたね。現用車台を利用する三菱i MiEVスバルプラグイン・ステラに比べると、一年遅れってところですか。
 ただし、既存車の改造ではなく、電気自動車専用車台というところで期待されるところです。
 ハイブリッド車投入が出来なかったグループの起死回生の一打として注目される電気自動車ですが、果たして生き残るのはどの車なんでしょうかね。


2009年5月13日(水曜日)
 書店で森岡倫理さんの本を見つけてびっくり。ここんとこコミティアに来ていないと思ったら、商業連載してたんか!

 漢字小委員会の傍聴へ行って来たわけだけど、なんというか、集まった意見を前にぐだぐだになった印象。
 220件もあると精査しているわけにもいかんだろうし、既に終わった話を蒸し返すのも大変だし。
 二回目の意見募集も含めて、大変なことになるだろうなぁ。


2009年5月14日(木曜日)
 笑えるニュースを全文転載。
「反対…でも守って」 海自がピースボートを護衛 ソマリア沖
2009.5.14 01:38
 海賊対策のためアフリカ・ソマリア沖に展開中の海上自衛隊の護衛艦が、民間国際交流団体「ピースボート」の船旅の旅客船を護衛したことが13日、分かった。ピースボートは海賊対策での海自派遣に反対しており、主張とのギャップは議論を呼びそうだ。
 海自の護衛艦2隻は11日から13日にかけ、ソマリア沖・アデン湾を航行する日本関係船舶7隻を護衛。うち1隻がピースボートの船旅の旅客船だった。ピースボートは社民党の辻元清美衆院議員が早稲田大在学中の昭和58年に設立。船旅は寄港地のNGO(非政府組織)や学生らと交流を図ることなどを目的としている。
 66回目となる今回の船旅は約3カ月半に及ぶ地球一周で、北欧5カ国とフィヨルドを巡るのが目玉。約600人が参加し、4月23日に横浜港を出発後、中国とシンガポールに寄港。ピースボートのホームページには船旅の最新リポートとして、デッキで催されたフルーツパーティーの様子が掲載されている。
 ピースボート事務局によると、船旅の企画・実施会社が護衛任務を調整する国土交通省海賊対策連絡調整室と安全対策を協議し、海自が護衛する船団に入ることが決まったという。  ピースボートは市民団体による海自派遣反対の共同声明にも名を連ねている。事務局の担当者は「海上保安庁ではなく海自が派遣されているのは残念だが、主張とは別に参加者の安全が第一。(企画・実施会社が)護衛を依頼した判断を尊重する」と話している。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090514/plc0905140140001-n1.htm
 ピースボート自体にどうこう言うつもりは、特にはありません。日本には言論表現の自由がありますのでね。
 しかし、人間自分が言ったことには責任を持たねばならないのも事実でして、それができなければ、無責任な発言をなしたとして指弾されることを甘受せねばならんわけです。
 正直、私はピースボートの主張に共感するところが皆無なわけで、稚拙な夢想主義者が過酷な現実と相対したときにあっさりと転向するのも、史上枚挙に暇がないことも知っています。
 当り前ですが、自衛隊の派遣に反対したからと言って、九条の旗を掲げて無防備で海賊出没海域に突入すれば、海賊に襲われて人質になって批難されるでしょう。現実に対処することは間違った選択ではないのですが、それが自身の言行を裏づけないことについて、彼らが今後いかなる説明をするのか、それを注視したいと思います。

 昨日の漢字小委について、三紙ほど記事にしていた。

 この三つの記事を見比べて面白いのが読売の記事で、朝日、産経では「碍」の字が二番目に多かったことを採り上げているのに対し、読売ではこの文字を全く無視しています。この無視っぷりは、読売は「碍」の字に対して何か含むところでもあるのかと疑いたくなりますね。
 ……本当に何もないんだろうな?(笑)
 単に「「障害」と「障碍」について」じゃないけど、触るとヤバそうだから賢明にも避けたのか。
2009年5月15日(金曜日)
 昨日はピースボートの笑話が届いたアデン湾ですが、今日は「海賊対策でP3C哨戒機2機、防衛相が派遣命令発令と哨戒機の追加派遣が伝えられています。
 海自と陸自の協同部隊に、空自がこれをサポート。
 厳しい任務になると思いますが、無事の任務遂行と、一名も欠けることない帰還を願っております。

2009年5月16日(土曜日)
 民主党の新代表は鳩山さん?
 何か変わるとは思えないけど……。

 新型インフルエンザの国内感染を確認。第一例は神戸だったけど、どうも既に学校関係を経由して、県外へも拡散している模様。
 発見が遅れたかな。


2009年5月17日(日曜日)
 昨日神戸から届いた新型インフルエンザ国内感染の報は、今日には50人超という人数に膨れあがった。米国でもそうだけど、やはり学校という場所はウィルスを広めやすいんだなー。
 阪神圏でこんな感じだと、首都圈だともっと進行している可能性があるけど、明日からの週日が難しそう。満員電車とか、避けようないもんな……。
 毎朝体温を測って、少々の熱でも安全を見込んでみようか。

2009年5月18日(月曜日)
 国内感染者の数は130人を突破。
 関西では小中学校の休校が決定され、朝集合駅にて修学旅行が中止になった事例も。悲しい出来事ですが、已むを得ません。
 今はとにかく人の接触・移動を極力制限し、感染が広がらないように手を打つことです。単なる時間稼ぎだと分かっていても、その時間を稼ぐことに意味があるのです。

 スリランカ政府が、タミル・イーラム解放の虎の制圧を宣言。四半世紀にわたる内戦に終止符。


2009年5月19日(火曜日)
 以前BBCBBC Creative Archiveを紹介したことがありますが、遅れ馳せながらというべきか、NHKも映像素材を一般に無料提供するサービスを始めるそうです
 NHKのサイトにはまだ情報はなし。総務省には情報あり
 ライセンス次第ですが、NHKの持っている映像ライブラリは本当に凄いので、一般に利用できるようになれば実に幸いなことと言わざるを得ません。

2009年5月20日(水曜日)
 東京で初の新型インフル患者確認。
 いよいよだな。

 アキバの老舗珈琲店・古炉奈が6月14日に閉店するそうな
 この日曜日に行ったばかりだったけど、そんな雰囲気なかったのに。
 色々な思い出があるお店だっただけに、残念なことです。
 客の回転率が悪かったのだろうか……。


2009年5月21日(木曜日)
 本日より裁判員制度開始。
 とはいえ、本日起訴の案件からという話なので、実際に裁判員が選任され公判が開かれるまではまだ暫くあると思う。残念ながら私は候補者ではないので、自らが体験する機会は暫く来なさそうなのだが、一生に一度くらいは体験してみたいものだ。
 なにやら反対している人も少なくないようだが。
 個人的には、司法への有権者の参加は義務というより権利であると思っているし、そこに一般の感覚を持ち込むことも、また逆に一般に司法感覚を齎すことも有益だと思っている。
 日本の司法はとかく一般社会から遠くなりすぎている傾向が見られるので、その距離を縮めるためにも、この制度が上手く機能することに期待して已まない。

2009年5月22日(金曜日)
 blogというものが世間を賑わしてきてから、報道による一方的な取材の終焉について何度かこの日記に書いてきましたが、また新たな一例が「「取材の様子YouTubeアップ」 ホリエモンの条件にNHKは...」として報じられています。
 まあ、当然の流れでしょうな……。
 NHKとしてはリスクを冒せないという判断もありえようかとは思いますが、以後このような事例は増えると思います。既に政治家や行政の記者会見などは公式サイトでの配信が実現している例も多いので、記事に疑義があれば元に当たることができるようになって来ています。
 そういえば警察・検察の取り調べの様子を録画するって話もありましたっけ。
 好き勝手に編輯して印象操作なんてことをしようものなら、激しいツッコミが各方面から飛んでくる時代になったわけです。
 報道としては自らを陶冶する良い機会だと受け止め、この時代にいかに適応して行くかを考えたほうが建設的だとは思いますが、しかし上のNHKのように「報じない」という、最後に残された力に縋るのもまた一手だとは思います。

 そういえば、駐日米国大使が政治経験のないジョン・ルース氏(wikipedia)に内定したと報じられておりましたなぁ。米議会の承認はまだですが。
 珍しい人選ですな……。
 通常、この手の論功行賞人事は、米国と友好関係が深く、また大きな外交問題を持たない国に選定されることが多く、外交交渉が難しい国に行なわれることは稀です。要するに、両国関係が非常に安定しており、政治問題もなく、主に儀礼的な職務を大過なく務めることが期待される国が対象ということです。
 しかし日本駐箚アメリカ合衆国大使というお仕事は、残念なことに両国の友好関係に比べると実務的な問題が多く、在日米軍問題やら貿易問題やら共通の外交問題への対処やらで、大使の外交官としての能力が問われる場面が少なくありません。特に感情面が絡む問題については、両国の文化的相違もあって、“米国の顔”である大使の言動一つで国内世論の風向きが変わりかねないところがあります。
 こういった国に対して外交官としての経歴はもとより、政治家としての経験もない人物を選任する意図が今ひとつ摑めません。
 好意的に解釈すれば、日米間には現在取り立てて大きな問題はなく、有能な外交官を擁する必要がない国であると判断したということなのかも知れませんが、はてさて

 以前コマツのバッテリーフォークリフトを紹介したことがありますが、豊田自動織機からハイブリッドフォークリフトなんてものが。
 走行はシリーズハイブリッドで、荷役はエンジンとモータで油圧ポンプを回すパラレルハイブリッドとか、なんっつー複雑なシステムかと……。それでいて通常のディーゼルエンジンフォークに比べて燃料消費量50%とか。
 こういう良い意味で変なモノが出てくるのが日本の長所なんでしょうな……。

 「【中国ブログ】南京大虐殺の際、中国軍は何処で何をしていた?」という記事を見て、苦笑した。
 記事中に出てくる米人が言うように、まともな国の軍隊なら、虐殺が起きていれば国民を救出するために、打てる限りの手を打つでしょうよ。
 日本も米軍が沖縄で民間人を卷き込んで戦争を仕掛けてきたときには、多大な犠牲を払って菊水作戦をやってますからね。たとえ戦略・戦術的価値がなかったとしても、それをするかしないかでは、軍というものの存在意義に拘わりますもの。(しかし沖縄の人々は、菊水作戦程度の犠牲ではお気に召さないようですが)
 もっとも、中国の場合は大戦中はもとより、その後の国共内戦を経て大陸では文化大革命やら天安門事件(第一次、第二次)、台湾でも二・二八事件と以降の白色テロと、何人死んだか分からないくらい国民が権力によって殺されているので、何をか言わんやですがね。
 「調べても分からない」というのが、中国という国の全てを物語っていますね。


2009年5月23日(土曜日)
 朝から、医者→科学博物館NHK技研→自転車20kmと、素敵な行程をこなした。
 ビバ、休日!

 NHK技術研究所一般公開は、純粋な意味での放送技術よりも、ネットワーク関連技術が増えたな、という印象を受けた。2chに書き込まれた感想スレの分析技術とか、真面目なんだか不真面目なんだか分かんないものもあったりして。
 個人的には「風カメラ」が面白かったな。スポーツ中継だけじゃなくて、応用はかなり広がりそう。
 しかしネットワークサービス関連はなぁ……SPIDER Proとかある時代に、お前ら何やってんのかと。

 家に帰ってきたら、韓国から盧武鉉前大統領自殺のニュースが飛び込んできて、驚いた。
 在任中の不正資金授受疑惑で検察の事情聴取を受けていたので、逮捕も間近と思われていた矢先。全ての秘密を胸に秘めて、冥界の門を潛りましたな。
 盧武鉉前大統領と言えば、その在任中の言行の奇矯さは歴代韓国大統領の中でも群を拔き、日本でも言行録が作られるほどでした。“飯嶋酋長”の藝名も凜々しく、日々笑いを提供してくれたことを懐かしく思います。
 それにしても、韓国大統領という職は、末期哀れな仕事ですな。常人の神経ではとても就任できそうにありません。

 どうでもいいことですが、日本の場合、政界を引退し、陶芸家になってしまった元首相なんてものが実在します。悠々自適な第二の人生を羨むべきか、この人に本当に首相の器があったのかと疑うべきか、悩ましいところです。


2009年5月24日(日曜日)
 一転、本日は家でごろごろと。
 積ん読を消費。

 あとドキュメントスキャンも3冊分ほど進めた。
 しかし購入後半年経つが、fi-5530C2じゃなくてfi-6670にしとくべきだったと思うことしきり。設置スペースと重量の関係で5530を選んだのだけど、コイツで300ページもある本をスキャンするのは現実的じゃないうことが分かってきた。スタッカには100枚載ることになってるけど、実際には紙厚の関係でそこまで載らないし、連続で300pもスキャンすると各部が熱を持ってえらいことになる。
 最悪なのは「原稿がマルチフィードされないよう、分離させるゴム部品」であるパッドユニットが熱を持ってくると表面の抵抗が増すのか、紙の表面を剥ぐのだ、これが! おかげさまで原稿が破壊読み出しに。6670はこれがローラになっているのだが、5530では廉く上げるためか、ゴムパッドなんだよな。
 とはいえ、家には6670を置くスペースがないってのも事実なんだよな……。重さも17kgもあるし。当面はだましだまし使っていくしかないか。
 今困っているのは、ホッパの位置が1mm程左にずれているらしいこと。紙サイズを指定してスキャンをかけると、内容がずれて一部が切れる。精度悪いな……。

 4月にキヤノンからDRのA3機の新型が出たんだけど、凄いのは私がDR-9080Cを使って出した要望の一部がきちんと織り込まれているところ。特に「長尺対応」は強く言ったのだが、本当に対応してる……。
 そういえば「アラビア語やペルシャ語の文献を読ませると文字向き検知が正常に働かない」とか無茶な要望も出したのだが、どうなっただろうか。
 ただ、値段はなぁ……。fiの倍するから……。あと、キヤノンのDRはスキャナ内蔵メモリがフローする組み合わせのスキャンができないので、カタログに載っている各種スキャンモードの全てが直交組み合わせで使えるとは限らないことが、カタログからは分からないのが難点。


2009年5月25日(月曜日)
 北朝鮮が、本日午前に核実験を行ったと発表。一応地震波は捉えられているようです。
 まあ、先月末に「ヤるぞ!」と言っているので、規定路線ではあるのですが、思ったより早かったな。というか普通再処理再開から一ヶ月で準備なぞ出来るわけがないので、これが本当に核実験なら、再処理済みの濃縮ウランなりプルトニウムは既にあったんでしょうなぁ。
 となると、国連決議に従うつもりが最初からなかったということになり……(以下略)。
 それにしても、北が何をしたいのか良く分からん。
 特に中国は、これまで国連決議が出ないように画策していた努力が全て水泡に帰したわけで、新たな国連決議は不可避でしょう。そうなれば北が生き残れる可能性はゼロ同然ですがな。

2009年5月26日(火曜日)
 仕事休んで、病院へ。石の成分分析結果を聞かされる。
 これまでと違う石だったか……。

2009年5月27日(水曜日)海軍記念日
 栗本薫氏、逝去。享年56歳。
 グイン・サーガは未完となった。

 毎日に「家電:電源ワイヤレス化、総務省が検討に本腰とかいう記事が。
 えーと、地球環境保護とか、炭酸ガス排出規制とか、そっちの方面から考えると、効率の悪いことはしない方がいいんじゃないかなーとか。
 個人的には、棚上げになっている家庭用電源の200V化とか、ネットワークケーブルを兼ねる新型電力線とかの方がいいんじゃないかなーと思わないでもないです。
 わかってるよ。それは総務省じゃなくて経産省の仕事だっていうんでしょ。


2009年5月28日(木曜日)
 作業機械会社のタダノが創業60周年を記念して多脚双腕作業機械“ROBOTOPS”なんてものをこしらえたらしい。
 実に趣味的な……。
 日本の向かう先はこっちだ!と力強く証明していますね(えー)。
 それより何でネーミングがレイバーじゃないのかと小一時間……。

 なんか次の衆院選に、宗教法人幸福の科学が新党「幸福実現党」を作って挑むんだそうで。
 ご苦労様です。
 私は政教分離原則から決して宗教政党には票を投じないので、好きにして下さいとしか。


2009年5月29日(金曜日)
 なんだか久しぶりに雨らしい雨が降っている気がする。
 週末天気が悪いっぽいんだが、明日横須賀なんだがなぁ……。

 ここ数年、VHSのテープを全く使っていないことに気付いた。確認してみると、最後の録画は2001年頃だったようだ(おい)。NHKオンデマンドにどっぷり浸かってしまって、「プロジェクトXとかもうどうでもいいや」という気分になったので、処分することにした。
 どうしても処分できなかったVHSテープは僅かに5本。クレヨン社のライブビデオとか(笑)。


2009年5月30日(土曜日)
 朝から横須賀の二代目しらせの一般公開へ。前回のひゅうがでは酷い目に遭ったので早めに行ったんだけど、流石にそこまで酷いことにはなっていなかった。
 軍艦じゃなくて、輸送艦なんだけど、なんというか軍艦ちっくな設計の部分と民間船っぽいところと入り交じってて面白かった。

2009年5月31日(日曜日)
 なんかPlayStation Portable新型の話が出てますなー。
 16GBのメモリ(不揮発メモリか?)を搭載してメモリースティックスロットを持つが、UMDはなし。
 まあ、以前からPSPはUMDが無ければずっと良い機械だと思っていたので、そのことは歓迎すべきでしょうね。あとは携帯電話機能があれば完璧です。

 一部から「ツッコめ!」という依頼があったのだが。

時代の風:新型インフル騒ぎ=東京大教授・坂村健

 ところで私が海外でどうしていたかだが、文化は郷に入れば郷に従え。海外では、マスクをしていると感染者と思われて、かえって周囲がいやな目で見る。同調化圧力に弱い日本人としては当然マスクはすぐ外した次第(ちなみに、成田には律義に日本のマスク文化に合わせてくれる逆のアメリカ人もいた)。
http://mainichi.jp/select/opinion/jidainokaze/news/20090531ddm002070084000c.html より

 そうか。坂村先生は同調化圧力に弱い日本人だったのか……。
 某ユビ研に奉職して三年余。そのような場面に遭遇することなくここまで来ているが、どうも想像力に難のある私としては、そのような場面に遭遇することは将来に亙ってありそうにない。