哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2009年2月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2009年2月1日(日曜日)
 「民主、日本主導でアフガン和平 政権交代にらみ素案という記事に、開いた口が塞がらないというかなんというか……。
 民主党が本気でこんな案を検討しているのであったら、とてもじゃないけど正気とは思えないし、冗談だったとしたらタチが悪すぎる。アフガニスタンに自衛官を非武裝で送り込むだなんて、死ねと言っているに等しい。
 自民党が駄目でも、代わりが民主党ってことだけはないわ。

 穏やかな週末は今回で終わり。来週以降は毎週末予定が入ってらー。


2009年2月2日(月曜日)
 トルコの「ダボス会議退席のトルコ首相、国民が喝采というニュースに際して、「それってどこの松岡洋右?」とか思ってしまうのは歴史屋の性なんだろうか。

 経済産業省一般のインターネット利用者を対象に情報セキュリティ対策強化キャンペーンCHECK PC !」を絶賛開催中の件。
 言葉もない


2009年2月3日(火曜日)
 最近では外国の大統領や首相に靴を投げるのが流行ってるんですか?
 個人的には、良い風潮だとは思えませんが。

 ソマリア沖へ派遣される護衛艦はDD-106 さみだれ(むらさめ型)とDD-113 さざなみたかなみ型となったそうです。
 今後一月の訓練を経て、派遣となる予定。

 ソースを探していたのですが、結局見つからなかったので、記事をベースに。
 先月スタートした創作者団体協議会による著作者検索ポータルですが、発表時の記事にかなり気になる記述があったんですよね。

「我々は利益のために著作権保護期間の延長を求めているわけではない。創作者としてのプライドの問題だ。欧米はすでに70年だが、日本では今後10年以内に谷崎潤一郎や江戸川乱歩の著作権が切れる。最近では、江戸川乱歩の原作『怪人二十面相』が映画化されたが、現在も利用されている作品の著作権があと数年でなくなるのは、創作活動に携わる人にとって残念なことだ。」(三田氏) 著作者情報の検索ポータル開設、著作権保護期間の延長実現に向け
三田さんは「延長しても利益が出る著作物は限られている。金銭的な利益のために保護期間の延長を求めているのではない、プライドの問題だ」と主張する。 著作者検索ポータル、権利者団体が開設 保護期間延長は「金の問題ではない」
 両方とも協議会議長の三田誠広さんの言葉なんですが、細かい異同があって、正確にどう言ったか知りたかったのですが、確認できず。
 正直、この発言は駄目でしょう。
 先述したところですが、著作権には芸術面を保護する著作者の一身属性たる“著作者人格権”と、著作物を使って営利する“著作経済権”があり、保護期間が設けられているのは後者、即ち経済権の方なんです。
 金銭的な利益のために保護期間は設定されているのですから、その延長の議論は金銭的利益に基づかないといけないのです。それを利益のために保護期間の延長を求めているのではないと発言するのは、明らかな間違いです。
 保護期間延長を“プライドの問題”と三田さんが主張するならば、議論はこうなってしまいます。
 「作家のプライドは幾らか?」
 結果がどうなるのか、恐ろしくて考えたくもありません。20年延長によって利用者に齎される不利益が全て著作権者のプライドに転化されると言うことになれば、フランス革命前夜の貴族の如き立場に立つことになるでしょうよ。
 私は三田さんがこれまで果たした役割を大とするものですが、そろそろ引っ込めるべき時季に来ているのだろうと感じます。

2009年2月4日(水曜日)
 立春にて候。

 薬剤師の訪問販売って訪問薬剤師って言うのか。
 こう言っては何だが、全国チェーンの大型ドラッグストアなら、薬剤師も沢山抱えているだろうから、薬剤師にメット被せてジャイロ・キャノピーにでも乗せて訪問配達させれば良からんや。
 それで問題解決、こともなし。善哉善哉。

 ジンバブエがまたデノミをしたそうな
 昨年8月1日に10桁デノミを敢行したのですが、今回は12桁のデノミ。1兆旧ジンバブエ・ドル=1新ジンバブエ・ドル。ちなみにジンバブエ・ドルのデノミは3回目だったと思う。
 昨年7月末時点での為替最安値は1USD=758,530,000,000ZWD(七千五百八十五億三千万ジンバブエ・ドル)。
 で、10桁デノミ後も順調に価値が下落していって、今年1月末時点で1USDが4兆ジンバブエ・ドルくらいだったそうな。
 報道によれば、インフレ率は6.5×10108%ということなんですが、ビッグバン直後のインフレーションか何かの数字かと。
 ちなみに市中決済に外貨を使ってよいことになったそうなので、ジンバブエ・ドルはほぼ名目上の存在となったと見てよいのではなかろうか。

 ちょこっとだけ触れた第2日テレですが、なんと単月黒字を出したそうな
 いよいよ動画配信サイトが黒字を出せる時代が迫ってきているようです。


2009年2月5日(木曜日)
 「小惑星探査機「はやぶさ」の現在の状況について −イオンエンジン再点火、地球帰還へ向け第2期軌道変換を開始へ−」。
 地球帰還は、予定では来年6月頃。
 どうか、無事で……。

 朝日新聞Globe「鉄道復権」より「「経済成長」を乗せて新興国にレールが敷かれる 日本の車両も健闘、しかし…」の記述に目を剥く。

はやては東北新幹線では時速275キロで走っており、12年末に時速320キロを達成するため現在、車両を開発中だ。川崎重工は「設計上の安全走行の上限は時速275キロ」と中国側に伝え、運行技術を教えたJR東日本の協力条件は「時速200キロまでの走行」だった。
にもかかわらず中国鉄道省は、試験走行で時速350キロ超を出せたことから、能力いっぱいでの営業運転に踏み切った。五輪観光の目玉の一つにという思惑もあったのかもしれない。
収まらなかったのが日本側だ。川崎重工幹部は開業の4日後、中国鉄道省の幹部を訪ねて、抗議した。JR東日本首脳は「もし事故が起きても、これでは責任は取れない」とカンカン。中国側から「責任は求めない」と確認する文書を取った。
結局、京津線は2月までにすべて独型車両に置き換えることになった。はやて型は時速250キロまでしか出さない他路線に移すという。
 ……。
 こういうことをする連中に物を売るのは考え物だよな。元々このCRH2にしても自国技術とか言い張ってみたり、あまり心象がよろしくない。その上事故でも起こされたら、堪らない。

 朝鮮日報日本特派員鮮于鉦氏のコラム「「バカ」が最もひどい悪口である社会(上)(下)」に、ちょっと面白い下りがあった。

 悪口に対する公的な規制もあったようだ。大昔の話ではあるが、鎌倉時代(1185年‐1333年)に施行されていた武家法には「悪口罪」があった。悪口を言った者には鞭打ちの刑を科したのだ。
 学生時代の日本中世史の授業が思い出される。当時の訴文のコピーを渡されて、必死になって読み解いた、若い日の話であるが。
 で、そのとき読まされた訴状がまさにその「悪口」の問題だったのだが、悪口を言った相手の郎党を殺して、報復に殺されて、やおら双方徒党を組んで武器を持って対峙して……という、現代の感覚からすると「悪口言われたくらいで人殺すなよ……」とボヤきたくなるような代物だった。
 しかも決して珍しい事例ではなかったらしい。
 そりゃぁ御成敗式目に悪口咎事(第十二条)とか書きたくもなるわ。
 当時の日本は、悪口を言えば鬪争沙汰になる、しかもそれは時に人死にを出すような、という殺伐とした社会だったんですね。
 現代の我々からすると、些か理解しがたいことですが……。
 とまれ、このような事例からも分かる通り、現代日本の感覚は中世日本には通用しないのでありまして、当然、現代の感覚で当時を断ずれば危ういことになるのです。

2009年2月6日(金曜日)
 「早い話が:ソマリア沖の靴投げですか。金子秀敏氏といえば2年前「星屑のブーメラン」で全国に無学を晒した方だったと記憶するところですが、臆面もなくまだ専門編集委員なんてやっておられたのですね。
 どこから突っ込みいれたものかと、頭痛を感じずにはいられない文章なのですが、なんにせよ、金銭目当ての強盗集団だろうがテロ戦争のゲリラ軍だろうが、重武装は重武装であり、相手の素性とは関係がありませんがな。金銭目当ての強盗集団であればロケットランチャーを持っていても重武装とは言わないというのが金子記者の主張のようですが、どっちがぶっ放そうとロケットランチャーの威力には変わりはないなんてことは、小学生でも分かりそうなものです。
 ちなみに世の中には「武装難民」という、住処を逐われた難民が武装して難民キャンプへ押し寄せてくるなどという、世にも救いがたい現実が存在したりするわけですが、金子記者によれば彼らはやはり重武装ではないのでしょうかね。
 実体より名目が大事、というのは、平和な時代ならそれでも結構ですが、有事に臨んではそのような寝言は寝ながら言うべきだと思います。

 職場で仕事で山ほどテキスト書いた。


2009年2月7日(土曜日)
 国語研へ行って「第2回ワークショップ: 文字 —文字の規範—」を拝聴。
 色々面白かったんだけど、「規範」だけじゃなくて、「規範の拘束度」のような視点が必要かも知れない、と思った。「規範」そのものが変わったのではなく、規範を見る私たちがそれにより強く拘束されるようになっているのではないかと思い至ったのだが、残念ながら現時点では思いつき。
 当然だが、変わるのは人間の方だもんなぁ……。

2009年2月8日(日曜日)
 「医薬品のネット販売規制、厚労省が薬事法施行規則改正の省令公布」って、Genesisさんが言ってたのはこれか。
 記事読んで思ったんですが、ファモチジンなんぞを通信販売なんて気が狂っているとしか思えないっす。売る方も、買う方も。確か薬局での対面販売が義務付けられているんじゃなかったか?
 医薬品の分類が本当に妥当か、という問題はあるにしろ、OTC(over the counter)が義務付けられているということは相応に危険性がある薬ということなわけで、それは規制が必要なものだと私は思います。“自己責任”とするには手に入る情報が少ないでしょう。
 ただ、分類の見直しは進めても良いと思いますし、前述のように訪問薬剤師による販売は問題ないわけですから、そちらの方へシフトするのが良いかと思いました。

 某nyちゃんから紹介しろと圧力を受けたので。
 「一般電球から代替可能なカタチを実現した「E-CORE」LED電球 「一般電球形4.3W」発売について」。
 切れそうな電球があったら買ってみたいところですが、不幸にも我が家には既に白熱電球がない。全部電球型螢光燈に置き換わった後なんだな、これが。


2009年2月9日(月曜日)
 既述の、日本郵便による電気自動車採用の件で、「日本郵便 集配・営業に電気自動車 実験着々、既存車の改良もという続報があった。
 昼に業務をこなし、夜間充電するサイクルで問題なく動いている。今のところ業務の途中で緊急に充電が必要になる事態もないというのは、そりゃそうでしょうね。
 特に集配車などは、一日当たりの走行距離や負荷配分が事前にほぼ確定的に読めるので、いつなんどきどのくらい運転するか分からない自家用車に比べて、圧倒的に電気自動車に向いた用途であると言えます。
 ガソリン駆動車(ディーゼルも)のメリットは、定量化しにくい運用方法において絶大なる余裕を持つことで、普段は半径10kmしか運転していない買い物車でも、盆と正月には200kmを長駆しうる点です。逆を言えば、そう言った多用途性を必要としない用途においては、電気自動車やハイブリッド車は純内燃機関車を上回る場合があるわけです。
 今のところ。
 とはいえ、将来的に自家用車が電気自動車化される可能性はあると私は見ていまして、要素技術の発展を横目で見ながら、状況を窺っているのですな。

 海上保安庁より注意喚起「韓国の航海用電子海図(ENC)について(注意喚起)」。
 ……。
 海図一つまともに作れないのか、あの国は……。


2009年2月11日(水曜日)
 昨日は流石に日記が書けなかった。家帰ってきたら日付変わってるし。
 今日も休日出勤予定だったのを、昨日中に全部片付けてきたからなっ。

 読売電「オンデマンド 登録伸びずとかで、始まったばかりとはいえ、NHKオンデマンドが苦戦しているという報告。
 まずなんと言っても、Firefoxじゃログインすらできないってのはどうにかしろよ、と。
 DRMの関係でWindows Media Playerを使わざるを得ない、というのは承服してやらんでもないけど、その前段階としてブラウザ限定でページ作るのは理解ができん。
 しかし恐ろしいことに、NHK-ODが最悪じゃないってのが凄い。これまで経験した中でこの点最悪だったのが角川が運営するNewtypeチャンネル。IE 5.5 or 6のみ対応で、IE 7すら使えない。これで良いと思っているとしたら、運営は頭がおかしいとしか思えない。
 閑話休題。
 とまれ、この手のオンラインストアはとにかくアクセシビリティと使い勝手を向上させて、あらゆる環境、あらゆるブラウザからアクセスできるようにしてしまうのが、もっとも效果的だ。現在はWindows PCのIEからと、デジタルテレビの一部に対応機がある「アクトビラ・ビデオフル」からのみ。正直、門戸の狭さは否めない。
 WiiやPS3といったゲーム機への展開は必須として、携帯電話も課金体系がしっかりしているだけあって有望だろう。できれば会員登録なしで見られるようにできればなお宜しい。
 私個人の問題として言えば、思ったほど番組が多くないのが厳しい。「見逃し番組」から「特選ライブラリー」への格納を自動的に行っていれば、放っておいても番組数は増えると思うのだが、現状そうではなくて、「見逃し番組」は一週間で消え、「特選ライブラリー」とは完全に別立てになっているらしい。よって、先々週の……とか先月の……という要望には応えてくれない。
 で、過去の番組について言えば、今ひとつ收集状態は宜しくない。古い番組については権利関係がアレなんで手間取っているんだろうなぁと理解はできるのだが、今のラインナップのままでは苦しいだろうとも。
 暫くは、我慢ですかね。


2009年2月12日(木曜日)
 11日16時55分(協定世界時)に、衛星軌道上にて米衛星Iridium 33と露衛星Kosmos 2251が衝突、500〜600箇の観測可能サイズのデブリが軌道上に撒き散らされたそうな。
 Kosmos 2251は1993年に射上げられた通信衛星で、既に機能停止していたものと推測される。
 Iridiumはご存知の通りの衛星携帯電話に用いられているやつで、当然現役。Iridium社は30日以内に予備衛星をIridium 33の後釜に据えるとのこと。
 うーん。高度780kmの軌道にデブリかー。ケスラーシンドロームじゃないけど、いよいよ軌道混雑の問題が洒落にならなくなってきたな。

 昨日NHKオンデマンドの記事書きながら思いついたんだけど、PS3にFeliCaリーダ機能を付けて、Edy他各種電子マネー決済ができるようにしとけば良かったんじゃないかと思った。
 特に、日本の場合。

 「【緊急速報】「地元で麻生さんのポスターが酔っぱらいに破られている」【捏造発覚】」を読んで思ったこと。
 毎日も脇が甘いとは思うものの、これ、根本的に弱いものイジメに近いよね。
 当り前だけど、毎日は絶対にその取材源を明かすことはできない。議員事務所が電凸に対して「そんなこと言っていない」と言うのは当然の話で、表立っては言えない本音ということもあり得るわけです。
 結局最後は田所柳子氏の報道人としての良心に依存してしまうのですが、その良心を信じることが難しいのが、現在の毎日の苦しさではないかと思いますね。

 「星に願いを COLD BODY + WARM HEART予約開始
 ぽちっとな。


2009年2月13日(金曜日)
 関東地方に春一番の報。

 「三菱自動車、2009年ジュネーブモーターショーで、コンセプトカー『Prototype i MiEV』を世界初披露」ですか。
 軽自動車規格は日本独自のものですから、理想を言えばリッターカーサイズの車台があれば良いのでしょうが、現行のiをベースにするとなると色々制約も出るわけで、この種の改造は必要になるでしょうね。というかそもそも左ハンドルモデルすらなかったわけで、これが左ハンドルであれば、それなりの工数がかかっていることになりますが、さて。
 iの登場が2006年1月ですから、モデルチェンジにはまだ早い、という辺りが微妙ですなー。
 今頃開発が進んでいるであろう次期モデルが気になるところです。

 電気自動車といえば、今や世界中で自動車会社と電機会社、電池会社の合弁が進んでいますが、Volkswagen東芝組むそうで。あれ? 三洋とも組んでなかったか?と思ったんですが、そっちは電池のみらしい。


2009年2月14日(土曜日)
 休日出勤。
 ていうか、うちの研究所、こんなに休日出勤だらけで大丈夫か?
 この世には生産調整の為に週休三日とかになっている製造業もあると聞くのに……。

2009年2月15日(日曜日)
 世間的にはもう風化しているのかも知れないけど、2006年に港区で起きたシンドラー社製エレベータで起きた死亡事故ですが、その後の動き(1,2,3)からメンテナンス会社の責任濃厚という流れになっていましたが、今般再びメンテナンス会社に捜査が入ったそうな
 報道各社に問いたいのは、2006年当時の報道を今振り返って、羞ずるところ勿かりや?という点ですね。結果論で言っているのではないのですよ。事故当時、考えられる事故原因は幾つもあり、またどれが真実原因であるかまだ判然としない時点で、報道各社はシンドラーエレベータ社を叩くこと一色でした。
 結果、シンドラー社は二年間受注無し、みたいな状態に追い込まれたわけですが、一体何樣のつもりなんでしょうかね。

2009年2月16日(月曜日)
 南米ベネズエラの大統領・チャベスたんが苦節ン年、とうとう大統領再選規定の撤廃に成功したそうな。素晴らしいですね(棒)。確か2050年(96歳)まで大統領を続けるとか言っていた気がしますが、無限の可能性が今開かれたのですね。
 次は議会の解散でしょうか、対立政党の弾圧でしょうか。
 もう少し独創性に溢れる独裁者って出ないものでしょうかねぇ。

2009年2月17日(火曜日)
 「医薬品の通信販売規制、97%が「反対」意見——パブコメ結果」とかいう記事が踊っていて、「97%も反対してんのに強行すんのか!」みたいな意見が見られるんですが、パブリック・コメントは世論調査じゃないですよ?
 パブリックコメントは審議の経緯・内容を踏まえた上で、異論、あるいは指摘を行うものであって、その内容が審議に於いて既に議論し尽くされた内容であれば、当然無視の扱いを受けると思います。故に、パブリックコメントに於いては単なる賛否ではなく、審議に欠けていた視点や、軽視された点について論点喚起を行うのが建設的であり、主たる目的であろうと思うのです。
 パブリック・コメントは送りたい人以外は送らない、という点で世論調査のような統計的信頼性がないので、数の多寡は重視される要素じゃないんですな……。
 どこの審議会もそうですが、「お前ら議事録くらい読めよ」って言いたくなるようなコメント、多いですからね……。

2009年2月18日(水曜日)
 首相がユジノサハリンスクで露大統領と会談。露国とはまだ平和条約が締結されておらず、国境線が確定していないわけですが、いい加減なんとかしたいところですな。北方四島は奪還したいものの、条件によっては抛棄しても良いかな、とか思わんでもなく。購入でも良いけど。
 ちなみに、今回の会談場所であるユジノサハリンスク自体、日本政府からすると「帰属未定地」(日本は領土権を抛棄したけどロシアの主権も認めていない)だったりするわけです。
 なんにせよ、遺恨の残らない方法でお願いします。

2009年2月19日(木曜日)
 鳩山総務相が「表現の自由で守られる法益と、児童ポルノで失われる人権を比較すれば、表現の自由が大幅に削られてかまわない」と発言したそうな
 冗談じゃねぇ!
 言論表現の自由は民主主義の根幹だ! 言論の自由を制約すべき法益なんざこの世にそうそうあってたまるものか!
 焚書の炎をは自らを灼くぞ。
 破防法ですら、適用団体がないのがこの国の良いところなのに、児童ポルノ程度で言論の自由を制限して良いと思ってるのか。

2009年2月20日(金曜日)
 口をあんぐりさせるような「神奈川・寒川神社で、Suicaやクレジットカード支払いが可能に」というニュース。
 なんというか、未来社会日本(笑)という感じで、国外に報道されたらそれはそれは素晴らしい反応が得られるだろうなぁ。

2009年2月21日(土曜日)
 起きたら、昼。
 家事をこなしていると、夜。
 こういう生活は、精神に悪い気がする。

2009年2月22日(日曜日)
 地獄行を愉しむ。
 身体をボロボロにして……明日から仕事?

2009年2月23日(月曜日)
 「韓国、海自に給油を打診 ソマリア沖で 日本は拒否とかいう記事を見て、勿体ないな、と。
 高速の補給艦による海上給油を提供できる国はそれほど多くないわけで、日本が非戦鬪分野で貢献できる項目なんですから、可能な限り便宜を図れるようにすべきでしょう。リスクに対する效果が大きいのですからして。
 しかしそうなってくると、ましゅう型補給艦の数が欲しくなってくるなー。

 そろそろ北のミサイルも発射準備が整いそうなんだそうで、RC-135S“コブラボール”も嘉手納にやって来て、米軍側の追跡準備も整った感じです。
 ブルーリッジは出払ってるけど、ジョージ・ワシントンは横須賀なので、大事にはならないでしょうけど。


2009年2月24日(火曜日)
 週刊アスキー主宰のWindows Home Serverユーザイベントに参加登録してみた。
 WHS + PS3 Media Serverの組み合わせは、ウチではほぼ鉄壁の布陣と言って良い。ドライブエクステンダによるストレージエリアも5TBを超えて(おい)なおも増設が予定されているところ。
 DVDやCDは購入後速やかにリッピングされてハードディスク入り。
 素晴らしい。
 ハードリンクとリパースポイントが使えないのが些か残念だが、今後のバージョンアップに期待しよう。(シンボリックリンクでもいいんだけど)

 そういえばNHKに銃弾を送りつけたり、玄関先で爆発を起こしたりと、不穏な輩がおるようですな。まあ、碌でもないことを思いついて、挙句実行に移してしまう奴はどの時代にもいるものですが。
 しかし、「赤報隊」を名乗るっちゅーのは、この不景気の世の中にどういう皮肉なんでしょうかね。やはり最後は汚名を浴びて処刑されるところまで含んでの名前なんでしょうか。
 言論の自由への物理力の行使ってのは、その時点で既に汚名も糞もあったもんじゃないですけどね。


2009年2月25日(水曜日)
 命令一つで都庁まで。

 某黒日記公式掲示板でπちゃんが「アンサイクロペディアに「うなぎパイ」ができていました。イギリスならやりかねんと思えるところが怖いです。」と書いていた。
 不思議に思って、マジレスした。
「一応マジレスしとくと、Eel Pieってのはヨーロッパの伝統的なミートパイの一種だぞ。」
 アンサイクロペディアというと嘘ばかり書いてあるように思われるかも知れないが、嘘っぽい真実が書かれていることもある。
 ちなみに「うなぎゼリー」の方は「Jellied Eel」といって、これまた実在する。
 鰻というと蒲焼きしか思いつかないのは日本人の思い込みと言うもので、世界には様々な食文化がある。
 だからどうしたと言われても困るのだが。


2009年2月26日(木曜日)
 おお、「宙のまにまに」アニメ化かー。

 Googleが米作家協会と争っていた図書電子化問題が和解し、日本へ飛び火するというなんともボーダレスなニュース
 ポイントは、①米国内で著作権を持つ②米国内で流通していない、という二つの条件を満たす作品、とだけすると、日本国内で著作権が発效=ベルヌ条約により米国でも著作権発效となるため、図書館に收蔵されているけど一般流通していない日本語書籍などは、無条件で対象となりうることですね。
 結果どうなるかといえば、日本国内ではまだ充分に商品力を持って流通している日本語作品が、米国では電子化され公開される、なんてことが起こりうるわけですか。尤も、サービスそのものは米国内からしか利用できないそうですが。
 過渡期的な時代の流れと言えばそこまでですが……。
 回避策としては第一著作権発效国とかいう概念でも導入して、それが米国であること、という制限をかけるとか、まあ色々あるけど、根本的な解決策はなさそうだなぁ。

 AcerのAspire easyStoreが正式発表。CESでお目見えしてから公式発表がいつになるかと思っていたけど。
 現在自宅のWHSがDellのPCベースなんだけど、スリムPCなもんで、セカンダリデータストレージから全部外付け。別に悪いこっちゃないんだけど、こういう専用機を見るとそっちも悪くないとか思ってしまう。


2009年2月27日(金曜日)
 昼、外を見たら雪が降っていた。寒いわけだ……。
 夕刻には雨に変わり、積もる気配はない。

 PKOへの参加、国連加盟などなど、変化の道を突っ走っているスイスですが、自宅での武器保管を廃止するか否かの国民投票が行なわれることになりそうだとか
 当然といえば当然ですが、スイスの治安は日本ほど良くありません(参考1,2)。全ご家庭に突撃銃が漏れなく常備されていることを考えれば安全だと言えなくもないのですけれども。
 記事にもありますが、2007年からは弾薬の家庭保管を止めているので、家にあるのは銃だけです。銃がなくなっても有事への実質的な違いはないと思われます。
 もっとも、この辺りはスイスという国の成り立ちやら歴史やらと関わってきますので、外国人としては簡単に論評できないところですけれども。


2009年2月28日(土曜日)
 久しぶりに自転車で走った。
 神保町まで走り、紺野キタ新刊を買い、昭和通り‐明治通りをかっ飛ばして帰る。
 これぞ日常。