哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2008年9月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2008年9月1日(月曜日)
 ……はあ? 辞任? 一体どうなってんだ、この国の首相職ってやつは?
 こりゃ一回本当に民主党に政権取らせるしかないのか……。

2008年9月2日(火曜日)
 「PlayStation2ファンタジーゾーンコンプリートコレクション SYSTEM16版ファンタジーゾーンII体験版公開のお知らせ」。
 SYSTEM16上で動作するファンタジーゾーンIIをリメイクして、それを更にPS2へ移植するなんて、こいつらアホか?(褒め言葉) 頭おかしいだろ!(褒め言葉)
 そこまでやるならPS2上でSYSTEM16エミュレータを動かして、その上で走らせて欲しかったぞっ、と。

 先月末の事だが、シコルスキーの実験機・X2が初飛行を遂げたらしい。確か2005年位から開発してたと思ったのだけど、それ以前にもシコルスキー社は同様のコンセプトの実験機を何機か作っていたと思う。
 同軸反転ローター機といえばロシアのカモフが有名どころだけど、その理論的優位性に対して実際の構造が複雑になることから、なかなか実用機として出てくることが少ない。
 機構の複雑化の原因の一つが、フラッピング運動やラグ運動を吸收し、かつロータ面を傾け、ロータピッチを変化させるために、ロータ軸とロータの間に複雑なヒンジ機構が必要なことで、これはヘリコプターという機械の宿命的な問題だった。カモフの機体のロータ軸を見ればその複雑さが分かろうというもの。最近になって素材技術の進歩などからヒンジレスの機体が出てきたところ。
 X2は同軸反転ロータで軸トルクを打ち消した上で、推進にロータ面を傾けるのではなく、推進用プロペラを用いることで既存のヘリコプターにはない高速性を実現しようとしている。
 ヘリコプターは原理的に、ロータ先端の回転速度と機体の速度の合成速度が音速を超えられない。推進力と揚力を一つのロータ面から発生させている限り、その対気速度は300km/h程度を超えられない。
 そんなら推進力と揚力を別けちまおうぜ、と当然考えるだろうが、一重ロータでそれをやると揚力の左右バランスが崩れて墜落する。当り前だが、ロータは回転しているので対気速度が左右で違ってしまうのだ。かくして、二重反転ロータという解が導かれてくる。
 ところが同軸反転ロータは機構が複雑で(以下省略)。
 ティルトロータや同軸反転ロータなど、最近色々面白い機体が飛ぶようになって嬉しいですねぇ。


2008年9月3日(水曜日)
 GAWK on Windowsのページが消滅している……。どこへ移転したんだろうか。
 と思ったら、すぐに復旧。404が返ってきたのは、サーバ側のトラブルか?

 特に興味はなかったのだが、さとろみ君のエントリから図書館とホームレスの問題がまた話題になっているらしいことを知る。
 今は亡き図書館情報大学に籍を置いた身としては、「目的外利用者は排除」というのが基本だったりして。図書館には図書館の役割というものがあり、それを妨げるような利用者は排除せねばならない。そも公共施設というのは、無思慮無分別無制限の自由利用を保障するものではない。
 ただ、排除の仕方というものがあり、ホームレス対策のために女性専用席を設けるのは、手段が間違っている。目的は手段を正当化しないことは言うまでもないが、男女同権の理念もクソもへったくれもない上にフェミニズムへの偏見を助長する虞がある。
 ホームレスかどうかは一義的な問題ではなく、退職して暇になったご老体が暇つぶしに図書館へやってきては難癖を付けるのも問題行動だし、夏休みに入って児童書コーナーや漫画本コーナーでガキどもが騷ぎまくるのも問題行動だ。ホームレス問題はそう言った図書館の安全管理の一環として捉えられる問題であり、図書館が図書館たりえるための生態維持行動の一環でしかない。
 しかし、図書館安全管理(Library Security)ってのは、先行研究も先行事例も山ほどある分野なんだがなぁ……。


2008年9月4日(木曜日)
 昼間は晴れていたのに、家に帰る頃には暗雲空を覆い、稻光が瞬く。
 最近こんな感じの天気ばかりだなぁ……。

2008年9月5日(金曜日)
 朝日に「疲労感じる原因たんぱく質を発見 慈恵医大教授らとかいう記事があって、疲労回復薬に繋がるのか……とか思ったが、よく読むと“疲労を感じる”話で酷使した肉体が回復するのとは関係なさそうな気が。
 合法ヒロポンへの道って感じか?

 図書館とホームレスの問題って、どことなく救急車の問題に通ずるものがあるような気がした。
 ちなみに東京消防庁では2006年12月から「#7119」という番号を運用していて、救急車を呼んだほうが良いのかどうかの相談を受け付けていて、それなりの效果を上げているらしい。2009年度からは総務省消防庁の肝いりで救急相談用電話番号が新設されるそうな
 実際の事例としては図書館と救急車ではかなり異なるのだけれど、利用者側の行政サービスへの意識低下が背景にあるのではないか?と。


2008年9月6日(土曜日)
 夕刻。自転車で走りながら、今日はなんとも足が回らないなぁ……と異様に疲れながら20kmほど漕いで家に帰り着いて気がついた。
 朝から何も食ってなかった。

2008年9月7日(日曜日)
 暫く前から、報道の立ち位置、というやつに思いを馳せていた。
 さとろみくんが被害者遺族の感情を吐き出し続けるような報道しかやっていないとか書いているのを読んで思ったのだ。「とはいえ、常に被害者の立場に立っているわけでもないな」と。
 たとえば5月9日に名古屋で起きたエスカレータ逆送事故と、8月3日のビッグサイトでの事故の報道を比べてみると、同じエスカレータ逆送事故で怪我人が出ているにも関わらず、報道姿勢の違いが見て取れる。さらに遡って、死者が出た2006年6月3日の赤坂でのエレベータ事故に至っては……。
 ともかく、これらの比較からしても、単純に「被害者目線」と断じることができないのはわかる。
 「誰もがカモを狙ってる」じゃないけど、「叩く標的」を見つけ出して、一番叩き易い立ち位置を占位したら、そこがたまたま被害者の位置であることが多い、ってことなのかなぁと、想像した。
 この「叩けば良い」的な報道姿勢ってのは、良い結果を生むことがないわけではないけど、総じて、特に対象を間違えた時に、より深刻な問題となって表面化するように思う。また、叩かれる側に回った時に逃げ場がなくなる。
 そしてこれが最も重要なのだが、大抵の問題はそれほど単純明快な構造をしていない。複雑な問題を整理して伝えるのも報道の使命だとか言われそうだが、整理することと単純化することは同義ではないと思うのだが。

 ところで、赤坂のエレベータ事故なんだけど、私が把握した最後の報道では、メンテナンス不良が原因の可能性が濃厚、ということだった
 この2年、シンドラーエレベータ新規受注ゼロという恐ろしい状態に陥っているそうで、最終的にメンテナンス会社の責任が確定した場合、この風評被害について報道各社はどう責任を取るのか、些か意地悪く注目している。


2008年9月8日(月曜日)
 “身勝手な正義”とでもいうものがあって、自ら信じるままに社会的合意を受けられない行動を取る愚行を指す。“俺様正義”と言い換えても良いが、己の正義が社会正義であり、故に己の行いは社会に有益であると信じて疑っていない。かように公私の別が付かない社会不適格者なので、とかく迷惑である。
 度が過ぎれば違法行為として取り締まることもできるのだが、この手の連中の悪いところは、抑圧されるとより一層自分の正しさを信じるようになるという性癖を持っているところで、全く以って度し難い。
 それこそバーチャルリアリティの世界に俺様正義な架空世界でも作って耽溺してくれていれば良いのに、なぜわざわざ実社会に飛び出してくるのだろうか。
 夢の世界へお帰り、と言って上げたくなるのだ。

 そんなこんなで“俺様正義”の被害者になってしまった感のあるMiAUですが、「“ネット”と上手く付き合うために」という文書を発表しています。
 ネットの匿名性とケータイメールについて丁寧に解説していると思います。
 主にPTAなんかで参考にすると良いのではないでしょうかね。

 迷惑の度合いで言えば、公権力を握っているだけに余計問題のある“東京都青少年健全育成審議会”ですが、なんでもダガーナイフを「東京都青少年健全育成条例指定刃物」にするんだそうな
 アホか。
 包丁で犯罪が起きたら凶悪事件に感化されやすい少年に、危険な刃物が一本も渡らないようにする必要があるとか言って包丁を規制するんか? 金属バットが使われたら、金属バットを規制するんか? バイクのチェーンが(以下略)。

 暫く掲載が止まっていた、小形さんInternet Watchでの連載「“情報化時代”に追いつけるか? 審議が進む「新常用漢字表(仮)」」だが、現在話がUnicode正規化の方まで進んでいる。漢字小委員会から始まって、隨分遠いところまで来たものだと思うが、主題でもないような気がする。
 小形さんはUnicodeや国際規格重視の人で、新常用漢字(仮)や内国規格が国際規格を逸脱するのは好ましくないと考えている。少なくとも、そのようなことをすれば、現実問題として機器の対応が行なわれないと考えている。
 私は逆で、国際規格だろうが何だろうが、国内の要求に合わないものを重んじる必要はないと考えている。また、きちんとした内国要求があるのであれば、国際規格に遠慮する必要もない、と(GB 18030じゃないけど)。
 そも、UnicodeのCJK Unified Ideographicの考え方やJIS X 0213の2004年改訂に無理があったんだから、今さら矛盾が噴出したところで誰の責任でもなかろうて。


2008年9月9日(火曜日)
 昨日の話しと少し絡めて、国際規格はどの程度内国的な要求を制限しているものか、という話。
 経済のグローバライゼーションの観点から見れば、各国毎に制度が異なるのは不便なので、できるだけ統一していることが望ましい。また電波のように国境などものともせずに飛び交ってしまうものは国内規格が云々とか言っている場合じゃない。ITUが世界最古の国際機関なのは伊達でも粋狂でもなく、それが必要とされたからに他ならない。
 しかし、一方で国や地域毎にどうしようもなくローカルな規格が必要になる場合も少なくないし、また地理的な都合などから国際規格を遵守するコストが全く割に合わないケースが存在する。極端な例としては、国際規格が一部の例外を認めなかったために国内でガン無視されているなどという不幸な事例もある。
 例えば日本では地震が起きると「震度X」と報じるが、この震度は気象庁震度階級といって算出方法を含めて日本独自のものだ。米国などではメルカリ震度階級、ヨーロッパではヨーロッパ震度階級(EMS)、ロシアではMSK震度階級が使われている。
 地震は地域的なものだが、これが天気図の記号になると、日本の天気予報でお馴染の記号類は日本ローカル(日本式天気記号)なもので、世界的には国際式天気記号というものが使われていたりする。もちろん日本でも国際式の天気図は作っているが、普通の人がお目にかかる機会は少ない。だから良いじゃないかと言われればそこまでだが、外国の気象サービス会社がグローバル展開とか言って日本に参入してきた時にどのような目に遭うかは想像に難くない。
 陸上運輸系は日本の独自規格が多い分野だが、ISO 4040などが日本では全く無視されている規格としてよく知られるところ。大型車のホイールハブもJIS式とISO式が混在している(国産車は殆どJIS式)。他にも危険物輸送車輛の表示なんかも日本独自だったりする。まあ、「危」なんてプレートが国際的なものになるとは誰も思わないだろうが、搭載危険物の分類から表示法まで違ったりするので、もし日本が他の国と陸続きだったら、大層面倒なことになっていただろう。
 そう。日本は島嶼国家で他の国と道路が繋がっていないので、わざわざ国際規格に合わせる必要性が薄いのだな。
 日本国内から見れば「いいじゃん日本独自でも」とか思う反面、国外から見ると「非関税障壁だ」「参入障壁だ」と思えるところがあったりもするだろう。先日紹介したシンドラー・ホールディングCEOも言語や人材の障壁は当然ありますが、唯一最大の問題は規格が日本特有のものであるということです。などと語っていたり。私はエレベータの規格についてはあまり明るくないので、諸外国の規格とJIS規格がどのくらい違っているのかは分からないが、泣き言っぽく聞こえるのは難。
 規格であればまだ文書化されているので分かりやすいところだが、これが市場要求となると大変だろうなぁ。他人事ながら。
 さて、大回りしたところで漢字の問題に話を振り直すと、新常用漢字(仮)やそれに先立つ人名用漢字、表外漢字字体表などなどは、結局のところ総体としての日本人の要求に基づいているものと考えられる。また、「議員氏名の正確な表記(衆院)」「議員氏名の正確な表記(参院)」などが実に示唆的なのだが、日本人の漢字識別はこの水準だと、まあ合意されておろうかと思う。
 現文化審議会国語分科会が旧国語審議会のような國民の生活能率をあげ、文化水準を高める上に、資する目的のために国語を改革する、といった積極的な組織ではないのは明らかなところなので、現状を追認しているだけ。
 っちゅーことは、工業規格にしろなんにしろ、日本人の文字識別感に基づいて規格制定をする外はなく、それは日本人にとって妥当なものとしか言いようがなくなる。これと国際規格が合致しないというなら、それは已むを得ない、国際規格の方を鄭重に默殺するしかない。
 結果として非関税障壁化してしまうかも知れないが、それこそ已むを得まいて。

2008年9月10日(水曜日)
 韓国中央日報に「日本では孫基禎の論文100件以上…韓国はわずか1件」という記事があった。
 孫基禎選手についてはWikipediaでも参照して頂くとして、問題は記事の末尾。
しかし日本の教科書には孫基禎の記録が掲載されていない。 文部省が発刊する各種資料にも孫基禎の資料がない。孫基禎は日本の国旗をつけて金メダルを獲得したが、孫基禎が韓国人であるため、日本五輪組織委(JOC)も孫基禎の生涯や業績を公開的に明らかにしていないとみられる。
 日本人からしてみれば、オリンピック金メダリストをなんで教科書に?とか思うわけだが、韓国では違うのだろうか。私が記憶する限り、教科書に載っていたオリンピックメダリストと言えば、ベルリンオリンピック陸上棒高跳びの西田修平と大江季雄の「友情のメダル」のエピソードくらいじゃないかなぁ。しかも道徳の教科書だったような。あとは1932年のロサンゼルスオリンピック障害飛越馬術の西竹一とか、メダリストじゃないけどテニスの清水善造の「やわからなボール」とか。
 社会科とか日本史とか言われたら、ンなもん教えるべき事柄か?と異論の嵐になるだろう。他にも教えなきゃいけないことは山ほどある。
 確かにJOCの主管官庁は文科省だけどスポーツ省じゃないんだから、スポーツ・青少年局が担当しているだけ。JOCも競技の結果はきちんと出しているけど選手個個の簡単なプロフィールすら1996年のアトランタ五輪以降しかない。
 総じて言えることは、日本では五輪選手やメダリストを特別扱いする気風がなく、孫基禎も故に採り上げられないだけ、のように思う。そもそも日本人はメダリストを一々覚えてはいないだろう……。世代毎に印象に残っている選手/メダリストはいるだろうけど、歴史上の人物まで一々憶えている人は、それこそその競技の選手か、スポーツ史やってる人くらいじゃないかね。
 まあ、韓国が大切にしているのかと言うと、そうでもないようなんだけど。

 異文化への理解、というのは大層難しい。
 自分たちの考えが他所でも通用する、と考えるのも危険だし、逆に他所の連中が自分たちと同じように考えているに違いない、とするのも危うい。上で採り上げた韓国の記事は、その陥穽に見事に嵌まっているように思える。
 もっとも、日本もこの辺は余り他所のことは言えないけどね。


2008年9月11日(木曜日)
 築城のF-15が墜落したとのあり。
 幸いにも、パイロットはベイルアウトして無事。
 一応機体はpre-MSIPの72-8883らしい。そういえば72-8884も墜落してるんだよなぁ……。
 この微妙な時期にF-15が飛行停止になるのは痛い。

 大臣。歌ってる場合じゃないです。


2008年9月12日(金曜日)
 先月ハイジャックされたタンカーが解放された
 乗員と船舶、積荷が無事というのはなによりですが、そっか、身代金払ったのか……。
 当面、日本船を狙った身代金目的のハイジャックが続くかもしれませんね。

 某工作者から知らされたのだが、防衛省YouTubeチャンネルを持ったらしい。
 あれ? 自衛隊PVはないの?(違)


2008年9月13日(土曜日)
 代々木公園で開催されているスリランカフェスティバルへ。
 明治通り(環状5号)の西側を走るのは久しぶりということもあって、目当てのプログラムに少し時間の余裕を見て出たのだが、新宿に辿り着くまでに結構時間を食う。昼間の明治通りはバスが結構走っていて、自転車では拔くに拔けないシチュエーションにハマることも多く。
 それでも渋谷区に入ると流れもスムーズになって、最後はNHKの坂登り。
 着いてから知ったのだけど、やたらとスリランカ料理の店が出ていて、腹を空かせて行くべきだった。飯食ってから出かけちゃったんだよなぁ。
 とりあえず目当ての東京剣友会の演武が見れて満足。
 帰りは新宿まで明治通りを走って、新宿から新宿通りを半蔵門まで走り、北の丸の内側を竹橋に拔けて、神保町へ。
 走行距離は37.8kmでした。

2008年9月14日(日曜日)
 豊後水道沖の領海内を、国籍不明の潛水艦が潛望鏡航行しているのを、訓練中のあたごが0656時に発見し、これを追跡するも0839時失探。
 まあ、単艦のイージス艦が潛水艦を追いかけてなんとか、というのは土台前提に無理があるので、失探自体は已むを得ない話なのですが、些か政府全体の行動には合理性を欠いたかな、と。
 不穏な時期に、不穏な話。

2008年9月15日(月曜日)
 ジンバブエから、政権樹立合意が成ったとの
 年率220万%のインフレとか1000億ジンバブエ・ドル札とか、挙げ句の果てに1010デノミとか素敵な経済ネタに事欠かない国ですが、次は一体どの様な藝を見せてくれるのか。
 ちなみに、デノミ前の為替相場の記録によると最安値は1USD=758,530,000,000ZWD(七千五百八十五億三千万ジンバブエドル)くらいだったようだ。7月1日のデノミによって1USD=38ZWDまで持ち直したのですが、9月15日現在で1USD=33,653ZWDまで下落している模様。

 次の総選挙で小沢一郎が国替えで東京12区に来るかも知れんそうな。
 我が在所の東京12区って、魔窟かなにかか?


2008年9月16日(火曜日)
 夏期休暇の代休(?)で休み。
 平日を利用して、溜まっていたジョブを片っ端から片付けるが、結局積み残しも。やはり月に一日くらいは、平日に休みを取って、諸手続などを処理するようにせんとあかんかなぁ。

 唐突に思いついて、超漢字VマシンのHDD交換を実施に移す。
 4GBの2.5inch HDDを捨て値で拾ってきて、パーティションごとコピーしよう、と思ったら、元のHDDが古すぎて問題が発生してしまう。うーむ。DMAという言葉が通用しないくらい古いHDDなので(おい)、色々問題が起きてはいたのだよな(だから交換しようと思ってたんだけど)。
 パーティションテーブルにもミスがあるっぽいので、この際だ、データのバックアップを取って一からクリーンインストール敢行!

 作業が終わりゃしねぇ……。
 でも新HDDは速いわー。


2008年9月17日(水曜日)
 全日本剣道連盟YouTubeチャンネルを持ったそうな。
 全試合の動画とか載るんだろうか。すごく楽しみ。
 これまで放送局が独占していた動画の配信が、広く一般の手に渡ることによって、相対的に放送局の価値が下がってきています。
 かつて公共財である電波を占有し、放送を行うことは、特別な権利であり、半ば公共的な性格を持つものとして保護されてきていましたが、今後はそのようなこともなくなるのでしょうね。

 そういえば年末から始まる予定のNHKオンデマンドだが、提供番組概要が発表されていた。
 初期ラインナップとしては充分ではないかな。
 個人的にはニュース番組が見直せるのは良いなぁとか。
 NHKオンデマンドは独立採算部門なので、見逃しサービスでも料金が発生するのは致し方ない。問題は元が取れるだけ見ることができるかどうか、だ。


2008年9月18日(木曜日)
 「デジタルな広告たち 上海旅行(11)〜「広」の字の漢字のルーツと、日中での略字の差〜」というエントリを見かけた。
 内容は、まあ、漢字にある程度以上詳しい人なら笑っちゃうような間違いを見事にやらかしているのですが、その辺は門外漢なのだからと寛容になるとして、問題は私の苗字の「広屋」の「広」の字は、正しくは「廣」(广の中は黄)なのですが、日本では正しい「廣」の字のフォントは希にしかシステムになく、通常は「廣」(广の中は黄色よりも横棒が一本多い字)が表示されます。とかいう辺り。「正しい」という言葉の意味が曖昧で、恐らくここでは「戸籍上正確な」という意味だろうと思われます。間違っても「解字上正統な」とか「政治的に正義」ではないでしょう。
 「黄」と「黃」は同音同義の異体字ですが、一般に前者が略字・新字で、後者が正字、旧字とされます。実際のところは、手書き・写本などは殆どが前者(あるいは最初の横画が左右に分かれて草冠様になっているもの)であり、後者は「干禄字書」以来「康熙字典」に至る篆書を規とする文字学研究から生み出された“正統字体”とでも言うべきもので、まず印刷物でしか使われていません。
 字体の正俗は置いといて、要するに同じ字の異形であって、本来同一視されるものです。
 よって当然のように「廣」の广の中が「黄」であろうが「黃」であろうが、何の違いもありゃぁしやせん、好きにしたらいいじゃないか、という話であります。まあ、先程の説明を拾えば、手書きのときは大抵は「黄」になってるんじゃないかなぁ。
 つまるところ、かつては「筆記体」(楷書、行書など)と「印刷体」(明朝体など)の間に字体の相違があり、それらは交換可能であると一般的にされていました。ですから、手書きでは「」と書いてあっても、印刷物になったときに「」となっていることは別に不自然なことではありませんでした。
 現在の日本では、個人の氏名は戸籍に記載された手書きの文字をできるだけ精確になぞることが求められています。先日議員氏名の正確な表記(衆院)」「議員氏名の正確な表記(参院)」を挙げましたが、点とか払いとか、漢字やってる人間からすればどうだっていいじゃねぇかと思うような違いが列記されています。
 この人名感というか文字感覚がいつごろ定着したのか、については、研究が余り進んでいないようで、定見はないよう。

 2008国際航空宇宙展が面白そうだな。
 心神の実物大モデルが展示されるのか。


2008年9月19日(金曜日)
 ここんとこの生活が祟ったのか、風邪気味。
 なので大人しく寝ることにした。
2008年9月20日(土曜日)
 四半期毎にバケツプリン祭を挙行したくなるという奇病に罹患しているはくほー氏による、2008年3度目のバケツプリンの、今日は製造日。
建材 相変わらず、食材と言うよりは“建材”という言葉がしっくり来るような光景。
卵30個 毎回撮影されているか、今回も撮影された卵。
Ready to Burn そしてプリンのタネ。これをオーブンにぶち込んで焼きあげる。
りべんじゃあ 前回大失敗した“白い悪魔”への再挑戦。
ぐりーんだよ! 「西荻窪円周率事件」によって急遽作られることになった抹茶水羊羹1リットルくらい。
おれんじだよ! はくほーの好物だしね、必要だよね、ということで紅茶プリン。
 喫食は明日。

2008年9月21日(日曜日)
 本日は喫食日。
前座の0.5リッターまずは前座となる0.5リッター鍋プリン。
 某主宰者が言った。「これだけなら“美味しかった”で終わるんだけどね」
 お前が言うな。
グリーンだよ!緑の水羊羹的物体。π氏は今回緑色の球体を作ろうとした……これで1リットルくらいあるんだけど?
冷たい。 前回の反省に立って(?)再挑戦されたメレンゲアイスクリームらしき何か。
 ひとつならともかく、合計4パックもあるんだな、これが。
失敗例1 急拵えが悪かったのか、紅茶ゼリーは鍋から取り出す際に崩壊してしまった。写真は鍋の中。
失敗例2 こちらは皿の方。ゼラチンが少なかったわけではないのだが……。
デザート 甘い物ばかりが続くとしんどい、ということで前回から作られるようになったミートパイ。これが一番好評というのもどういうもんかと思わんでもない。
ラスボス そして今回最後に回された3リッター鍋プリン。
 全員かなり食傷気味の所にコレだったので、消費が遅いのなんのって……。
消えたあと。 そしてなんとか完食。
 もう胸焼けはしてるは、頭痛はしてくるはで、むちゃくちゃな体調になってしまった……。

2008年9月22日(月曜日)
 病院の待合室のテレビを見上げたら、自民党総裁選の投票の様子を放送していた。
 まあ、こういうところが放送されるところが、自民党と民主党の違いなんだろうなぁとか。
 開票が始まった頃に病院を後にして、てくてく自宅まで歩いて戻って来たら、麻生さんが総裁に決まっていた。
 サプライズも何もないな。

2008年9月23日(火曜日)
 忙しい一日だった。

 朝鮮日報社説韓国と日本は歴史問題、独島(日本名竹島)問題などをめぐって対立関係にあるが、対北朝鮮問題、経済問題などをともに論議しなければならない間柄でもある。北朝鮮の核問題にせよ、究極的な解決に必要な資金を払える国が韓国以外には日本しかないのも現実だ。とか書いてて、こいつら頭は大丈夫か、と訝しむ。
 日本は韓国の財布じゃないぞ。
 来る北の崩壊に於いて、日本が韓国を支援する積極的な理由が、どこにあるというのだ? 難民対策くらいじゃないか?
 本来であれば、韓国はこの10年の間に、来るべき北の崩壊に備え、日本を運命共同体とすべく策を講じるべきだった。通貨統合は無理でも、FTAくらいは実現しておくのが上策だった。そうすれば、日本は自らを救うために、崩壊した北を支えなければならなくなっていた筈だ。
 ところがどっこい、現実には離間策とも言うべき政策を採り続け、今に至る。
 その上で支援を当て込んでいると言われると、頭の具合は大丈夫かと問いたくもなる。

 自民党総裁選が終わったと思ったら、もう政局は総選挙モードらしい。
 民主党が政権交代政権交代と、百年一日の如く叫んでいる。
 政権交代は目的じゃなくて手段じゃないのか?と突っ込みたくなるんですが……。
 少なくとも、マニフェスト見て「こりゃ駄目だ」って思われない程度を期待したい。
 どうせここは東京12区。消去法でしか選べない選挙区さ。

 世界日報電なんですが、「「カトリック信者が初の日本首相に」と報じる—バチカン放送とかなんとか。
 初じゃねーよ。
 原敬がカトリックだよ。
 ちなみに大平正芳は聖公会(イギリス国教会の宗派)だよ。
 日本は世界でも有数の政教分離国家ですね(棒)。


2008年9月24日(水曜日)
 前回より一年半。
 Adobeより徴税の予告が。

 新内閣が発足したらしい。
 衆参両院で別の人を指名……って、なんか昔もなかったっけ? 確か海部首相の指名のときに、土井たか子が指名されていた記憶が……。あと、小渕さんのときに、菅直人だったっけ?
 それはともかく、閣僚名簿を見ている限り、やたらと二世議員が目立つねぇ。少子化大臣の小渕優子なんて、何考えてるんだろう? 毒にも薬にもならないだろうけど……。


2008年9月25日(木曜日)
 火災による修理のため着任が延びていたUSS George Washington(CVN-73)が、本日横須賀に到着。
 ちなみに、空母に搭載される航空団は引続きCVW-5(第5空母航空団)です。

 日本人にとってはどうでもいい話題なのですが、麻生首相がカトリックだということが、外信では大きく採り上げられているようです。英語のニュースに粗々っと目を通していると、「Roman Catholic」という一文が目に付きます。別に首相がなんの宗教の教徒だろうと、政策に持ち込まない限りは問題ないと思うのですが、どうも諸外国の報道では外せないポイントのようです。
 ただ一方で間違いも多くて、「the nation's first Roman Catholic prime minister.」と書いているのが多いですね。逆に「初めてじゃない。大平元首相がカトリックだった」と二重に間違ってしまうも。
 ちなみに正解は前述の通り、過去のカトリックの首相は原敬で、大平正芳元首相クリスチャンなのですが宗派は聖公会(Anglicanism)です。どうも日本からの情報発信がごちゃごちゃになっている感じではありますね……。「大平首相はカトリック」と書いた文献もあるんで。(日本人の多くにとってキリスト教の各宗派の区別は困難でしょうけど)
 原敬といえば近現代歴史学を学ぶものにとっては外せない人です。特に彼が残した原敬日記は当時の政治を研究する上での一級資料です。
 この機会に、彼の名も国外で広まるといいですな。

 今月12日に、米加州ロサンゼルスにおいて、220人を載せたMetrolinkの通勤列車と、Union Pacificの貨物列車が正面衝突し、25名が死亡するという事故があったのですが、どうも原因が運転手の携帯電話使用だったらしいとかなんとか。運転手が事故直前に友人とメールのやり取りをしていて、赤信号を見落とした疑いがあるんだそうな。
 でも私が真っ先に思ったのは、「ATSなかったの?!」だったり。


2008年9月26日(金曜日)
 英国から「英国の王位継承を男女平等に 英紙報道、300年の伝統刷新へという話題。
 まあ、英国の問題ですんで日本とは直截関係はないのですが、歴史学徒としては16cのヘンリー八世に端を発するローマカトリックと英国国教会の確執の問題やら、現実問題として現王家の宗教的役割を考えたら、カトリック信者の王が戴冠するのはかなり困難なのではないかなぁと思いますな。配偶者が聖公会信徒でなくても良い、くらいが精々ではないかと。
 翻って日本の皇室の場合、英国とは歴史の長さが段違いで長いので、単純に比較はできませんな。伝統も長さが4桁くらいともなると、守ることそのことに意義が生じたりしますんで。

 Wiredより「時速132キロメートル:自転車の世界最高記録を達成」とかいう馬鹿気たニュース。
 かっこいいな、この自転車(笑)。
 一般公道は走れそうにないけど。


2008年9月27日(土曜日)
 寝て起きて寝て起きて走った。
 そんな土曜日。

 なったと思ったらもう辞めてまうのか>中山国交相
 舌禍の多い人だ。


2008年9月28日(日曜日)
 職場のFirefoxのver. upでトラブったので、自宅ではUpdateを避けていたのだけど、これで大丈夫かな。
 しかしなんというか、アホみたいなバグだ。

 「日本の携帯ウェブ市場は超先進的—でも世界的なモデルとするのは難しい?」。
 面白い記事だったのでチェック。
 個人的には、ケータイに限らないんじゃないかと思わないでもない。


2008年9月29日(月曜日)
 雨が降ったり寒かったり。
 こんな天気が週末まで続くらしいと聞けば、ちょっと憂鬱になるね。
 急に冷え込んできたから、体調も崩しやすくなるし。

2008年9月30日(火曜日)
 なんかまた蒟蒻ゼリーで人が死んだそうで、「こんにゃく入りゼリー販売禁止要請を検討…野田聖子氏」とかなんとか。
 しかし、私のような一般常識人であれば「餅の方が危険だろ、常識的に考えて」ということになりますので、餅の危険性が許容されているのだから蒟蒻ゼリーの危険性も許容されてるんじゃないの?と思います。もちろん被害者のご遺族にとっては痛ましいことではありますが。
 関連記事によると蒟蒻ゼリーによる死者は95年以降17人目、05〜07年の3年間で5件だったそうな。餅の死者は今年の元旦二日に都内だけで5人だったとか。どちらのほうがより危険か、小学生にも分かりそうなものだけど。
 個人的には気道確保法を普及させたほうがいいんじゃないかと思いますが。