哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」

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西紀2019年1月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。


2019年1月3日(木曜日)

帰省から帰京。

北陸より東京の方が寒いんじゃねぇの、これ……?

それにしても北陸新幹線。本数が増やせないのならばMAXみたいな車輛を投入したらどうなんですかね……。(単なるMAX好き)


2019年1月4日(金曜日)

韓国艦によるレーダー照射事案で韓国側が「反論動画」なるものを公開。

えーと、52秒くらいのところからちらっと写っているのが証拠ということでしょうか? P-1は旅客機で言えばボーイング737と同程度の大きさがございましてな、画角を考えても遠い映像であると思われるんですがのう……。本当に直上を通過したというのであれば、それこそ空港近くでB737が離着陸するときのような大迫力映像が撮れている筈です。

そんで3分36秒くらいから流れる無線交信の録音とされる音声ですが、BGMが邪魔ですが十分聞き取れます。しかし呼びかけの部分しか入っていないのはどういうことなんでしょう。

結局のところ、韓国艦は無線を受信しており、これに応答しなかったということが明らかになっただけでは?


2019年1月5日(土曜日)

今年の大河ドラマが「いだてん 〜東京オリムピック噺〜」だとかで、なんかNHKでオリンピックランナーを持ち上げる番組が多く組まれているんですが、円谷幸吉とか後年の話を全然しないで美談に仕立てあげるのは、いかがなものかと……。

あれは“国を背負った”スポーツ選手に過剰な期待を押し付けて、遂には殺してしまった事案であって、深い反省の対象とすべき出来事だったと思うわけなのですが。

これからオリンピックを盛り上げていこうって時に、もうすっかり疲れ切ってしまって走れませんってところまで追い込んだメディアの自戒が見えないというのは、怖いもんです。

きっとまた人を殺すんじゃないかと。


2019年1月6日(日曜日)

新月で、部分日食があったらしい。

考えてみれば当たり前ですが、日食になるには太陽‐月‐地球という並び方になる必要があるので、日食は常に新月です。しかし新月が常に日食にならないのは、太陽を周る地球の公転軌道面(黄道)と、地球を周る月の公転軌道面(白道)が6°ほどずれているからです。つまり、新月の時に黄道と白道が交わっていれば(月の交点)、あるいは十分に近接していれば、日食というわけです。

なので、大体年に2回、“地球上の何処かで”日食は観測できるという話だったりします。まあ、地球の自転の関係で、どこで見れるかは一定しないわけです。なんもない大洋のど真ん中ということもあるわけでしてな。

というわけで、遠出せずに観測できる機会は少ないということになるのです。


2019年1月7日(月曜日)

なんか新年早々、中国の習近平国家主席が一国二制度による台湾の併合を呼びかけたとかで、台湾の蔡英文総統は当然のようにこれを拒否

しかし両国の軍事的不均衡の格差は悲しいくらいに進んでおり、台湾一国が気炎を吐いても、遠からず軍事的に滅殺される運命かと。

中国と台湾が、これが支那の支配権を巡った内戦である、との立場を変えない限り、他国は介入が難しいところですし、まさにその“一つの中国”を放棄することが戦争への引き金を引きかねないという雪隠詰め。

勿論日本としては台湾が中国に併合されれば海上輸送線が脅かされるわけですから、これを座して待つことはできないのですが、憲法上の制約もあり、介入は難しいのが実情です。

台湾が中国にとってのベトナム/アフガンのような存在になってくれればと思わないでもないのですが、そこに住む住民のことを考えれば外道の誹りを免れ得ない考えでしょうな。

先に中国の方が崩壊してくれるか民主化してくれるかすれば良いのですが、民主化した中国が無害になるかと言われると、そうとも言い切れないところがあるのですよね。


2019年1月8日(火曜日)

今さらやるか? MSX用テープ版ソフトをPCMレコーダーでバックアップ」とかいうネタ記事が。

そうかー。MP3圧縮すると駄目だったかー(おい)。

ふと思ったんですが、MSXはソフトウェアエミュレータもあるわけでして、こいつらってデータレコーダをどうやってエミュレートしてるんですかね? やっぱPCMファイルを読み書きするんでしょーか。

なんか凄い技術の無駄遣い感があって素敵です。


2019年1月9日(水曜日)

早稲田大学から「“口にくわえるだけ” で通常の歯磨きと同じ効果 手による磨き動作不要の次世代型全自動歯ブラシの開発に成功」とかいう話題が。

高齢者や障がい者、被介護者をはじめとしたすべての人を歯磨きの煩わしさから解放。って書いてありますが、健常者も幼小児にも十分福音だと思いますけども。

特に親御さんが歯磨きをしなければいけない幼少期においては、親御さんの差による子供への影響もあるわけでして、こういうものがそれらを払拭することになるかも知れません。


2019年1月10日(木曜日)

都立図書館行ったら休館日だった……。

え? 定休日は毎月第一木曜日っしょ?

……で、第一木曜日が三ヶ日だったので、翌週の今日休みになった模様。

ふん。いいもんね。国会図書館で調べてきたからっ。


2019年1月11日(金曜日)

国会図書館で漁ってきた情報を元に、さらにWebを渉猟したりする。

Google翻訳さん大活躍である。

ホント、これは世界を変える技術だわ。ドイツ語とかフランス語とか、英語以外の言語が相手になるとこれがないと調べ物が二進も三進も行かないもの。

しかしこうなって思うのは、やはり日本は過去の文献・記録等のオープンアクセスでは後れを取っているよなぁ、というもの。国会図書館の館内でしか閲覧できないものが多すぎる。

昨日は久しぶりにマイクロフィルムなんぞ閲覧したわけでな……。(残ってるだけマシだけども)


2019年1月12日(土曜日)

別件で再び国会図書館へ。

連休前の土曜日ということで大混雑。空いている端末が見つからない……。

デジタル化された資料も端末からしか閲覧できないので、空いている端末がないかと館内をウロウロする羽目に。館内に持ち込んだ私物のPCから閲覧できれば良いのに……。

あと、94×94の文字コード表を出力するのに、最大紙サイズA3は厳しかった。


2019年1月13日(日曜日)

LibreOffice Writerでしこしこと原稿(恨み事)を書き連ねる。

脳内法廷では某社の担当者に対して100回くらい有罪判決を出した。


2019年1月14日(月曜日)

突然「レーダー照射問題 日韓防衛当局 初の協議終了」なんて一報が舞い込んできて、第三国(シンガポール)で協議って……日韓の距離ってもうそんなレベルか……。

隣国なのに相互の国での協議が行えず、第三国で行うというのでは、敵対国の開戦前夜みたいですよ、これ。直接的な交渉パイプが切れてるってことでもあるわけで。

これはもう、穏便に済むってことはないんだろうなぁ。


2019年1月15日(火曜日)

トランプ米大統領がNATO離脱意向=周囲に複数回漏らす−報道」とか……。

ご勘弁いただけませんかねェ、大統領様よ……。

ロシアは大喜びするかも知れませんが、世界を混沌に落としこんで戦争を呼び寄せる悪手ですわ。

ちなみに米国拔きでNATOが成立するかというと、まあ無理でしょう。良くも悪くも、NATOは米軍の指揮通信、兵站能力におんぶにだっこですから。

米国が去った欧州がロシアと対峙する、というのは、控え目に言っても、資本主義経済と民主主義の危機ですな。

それにしても、こんな心配をすることになるとはなー。


2019年1月16日(水曜日)

テリーザ・メイ英首相が頑張って纏めたEU離脱案は大差で否決。Brexit派もEU残留派も大喜びとか、傍から見ていると訳の分からない話。

Brexit派から見ると妥協のし過ぎに見え、残留派からすると離脱プロセスが頓挫して再度の住民投票に弾みを付けたいとかなんとか。

個人的には、タイムリミットを前に、「合意なき離脱」という最悪の選択肢へ向かって全速力で突っ込んで行っているようにしか見えないわけですが。これが正常性バイアスってやつなのか。

住民投票は必ずしも市民の幸福には繋がらないということを如実に示す好例ですよねぇ。民主主義は「分かりやすい結論」ではなく「粘り強い議論と妥協」によって成立するのですから。


2019年1月17日(木曜日)

EU離脱合意案を否決されたメイ首相は「It is clear that the House does not support this deal. But tonight’s vote tells us nothing about what it does support.」と述べたそうな。「下院がこの案を支持しないことが明らかになったが、今夜の投票は我々に対しサポートしてくれることが何もないことも教えてくれた」ってところですか。

Brexit投票の時から思ってたんですが「意思は示した。やり方は知らん!」って感じの投げっぱなしな人が多過ぎやしませんかね。

英国に限った話じゃなくて、スペインのカタルーニャもそうですよね。独立ってぶち上げるのは結構ですけど、そのプロセス、過程、手段については一切考慮しない。実現性を検討せずに希望だけぶち上げて投票で過半数を取って「さあ誰か実現しろ」っていうのは、無茶苦茶ですがな。日本でならば、沖縄の県民投票がそれでしょうね。

駄々っ子の我儘以上の何かにならない意思表示というか。

政治ってのは現実と向き合わないといけないし、できないことはできないわけでして、円周率を法で定めても円周率は変わらないわけです。

そのうち憲法あたりに「不可能な要求をすべからず」なんて書かないといけなくなるのかも。


2019年1月18日(金曜日)

イプシロンF4が上がっていった。

主衛星も相乗り衛星も全部軌道投入成功とか。

ロケットの分担部分はパーフェクトですな。

ただまあ、商業的にはまだまだ遠いところですが、日本としてもこういう小型ロケット技術は持っていなければならないものなので、無理に商業化は狙わなくても良いのではないですかね。そういうわけにもいかないのかも知れませんが……。

さて、次ははやぶさ2の着陸ですかね。こちらもリュウグウの表面が岩だらけ過ぎて苦戦しているようですが、是非成功を勝ち取っていただきたいところ。


2019年1月19日(土曜日)

レーダー照射問題 新証拠「音」公開を韓国けん制」と、どうやらRWRの音を公開するとか。

韓国は認めないだろうなぁ。

でもここまで出すということは、日本側はもう行くところまで行く覚悟ができているとみるべきで、韓国側がいつ折れるかだけが問題になってきているな。


2019年1月20日(日曜日)

WHO、2019年国際保健の脅威トップに「反ワクチン運動家」。重点項目は「反子宮頸がんワクチン運動」」とか。ほんの20年ばかり前には、公衆衛生の勝利が世界を覆い尽くすかと思われていたのですがね……。

アンチワクチンの運動については日本は遺憾ながら先進国でありまして、三種混合などを真っ先に義務から外した過去があったりします。それで学校が閉鎖になったりしてましたよね。

最近でも三重で痲疹のアウトブレイクがありましたが、あれもワクチン接種に反対する宗教団体が感染源だそうで……。

ほんと、どうしてこんなことになったんでしょうかね……。

もう法律で、法定伝染病に対する対策を取らない、意図的に放棄する、阻害する団体は処罰する、くらいのことをしないと駄目なんですかね。


2019年1月21日(月曜日)

韓国のレーダー照射問題、とうとう日本側が最終見解を発表して韓国との協議を打ち切るとか。

韓国では日本側が席を立ったことで「外交的勝利」と沸いている模様。頭が湧いているんですかね。

もっとも、ESMの音程度では“決定的な証拠”などにはなりませんが、今回STIR-180と機材を名指ししたことから見ても、日本側は相当な根拠を持っていることは察することができます。

しかし同時にそれらが軍機の壁の向こう側にあり、通常公開できないものであることも共通理解の上で、韓国側はシラを切り通す、という選択をしているものと思われます。ここに至っても一切の証拠を提示せず、「われわれが要求する探知の日時、方位、電波の特性などが全く確認することができず、実体が分からない機械音」などと言い募っていることからしても、彼らにはそれ以外に方法がないのでしょう。

議論の時間が終われば、実力行使の季節になるというのに……。


2019年1月22日(火曜日)

iPhoneは元号の全データを持ってるってホント? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ」の内容が酷かったのでカクヨムでぶちまけたところ、スラドからリンクされた。

過去の暦日なんて正確さを求めても仕方ない問題ではあるんだけれども、不正確さを放置するのはもっと良くないのよねぇ。

ちなみにこの問題、近代的な時間・日付感覚で前近代を見てはいけない、という教訓。

例えば私達が日常普通に使っている「標準時」ですら、実は鉄道運行が始まって以降に必要に駆られて19世紀に生まれたもので、それ以前は一部を除けば現地の真太陽時で生活していたし、それで問題がなかった。時刻の同期なんて必要なかったからね。

例外は航海で天測する人たちなど航海年鑑を参照する人で、航海年鑑がグリニッジ基準で書かれていたから当然のように時計をグリニッジに合わせていたくらいか。(それだって18世紀の話である)

サンドフォード・フレミングがタイムゾーンという概念を提唱する前の時間なんて、ある意味あってなきが如し、である。

前近代という世界に近代の時間・日付の概念を敷衍したところで、近代的な正確さは担保されないのである。過去の日付を扱うには、その時代なりに適当な日付感覚を持たねばならないのだけれども、それはコンピュータ・システムとは余り相性が良くないのよね。

「適当」と「不正確」は違うんだよなー。


2019年1月23日(水曜日)

レーダー問題、韓国側が「低空飛行」で攻勢に出ている模様。

えーと……何一つ証拠も出さずに吠え立てていれば何かが手に入るんですかね。韓国が、恐らく過去半世紀積み上げたものを一気に切り崩しているように見えるわけですが。

日本としては、韓国を事実上の敵国として扱わないといけないでしょうね、今後は。


2019年1月24日(木曜日)

そういえば先日さいたま新都心にある造幣さいたま博物館に行ってみたんですよ。というか、いつの間に池袋から移転していたんだか。

売店で平成31年の硬貨セットとか売ってたわけですが、全部表面が前に向いていて、裏面(年号のある側)が見えないケースだった。いや、平成31年のだけは、年号見えるようなケースにしろよな……とか思った。

結局買ってこなかったけど。

日本は記念硬貨を大量に作ってるけど、常用硬貨のデザインってあんまり変えないよね。別に無理して変える必要はないけど、バリエーションはもう少しあっても良い気がするよなー。

とはいえ、20円硬貨とかは勘弁して欲しいですが!(笑)

500円硬貨をバイクラッド硬貨にするとか考えても良い気がするよね。(自販機が地獄か)


2019年1月25日(金曜日)

A4で作ったつもりの提出物がLetterだったことに提出直前に気づくとか。

えー? なんでー?

Letterなんて地球上の特定地域でしか使わない版型をデフォルトにしないで欲しい。


2019年1月26日(土曜日)

パソコンのトラブルで出向いたら、ノートンさんが更新に失敗して通信をブロックしていたという……。

マルウェア対策として必要とされるものが、トラブルの元になるのはいただけないよねぇ。

開発元からしてみれば、トラブって安全が保証できない状態だから安全策を取ったつもりなんだろうけども。


2019年1月27日(日曜日)

米国の政府閉鎖がようやく一時終了となったそうな。とりあえずつなぎ予算にトランプ大統領が署名した由。ただし、3週間の暫定予算なので、3週間後にまたどうなるやら。

丸一ヶ月、連邦政府職員には給与が支払われず、出勤してこない職員もいて、大統領がファストフードを自腹で購入して大学生をもてなしたとか、話題になってましたねぇ。他にも職員は借金をしろ、発言とか。

予算が通らなければ政府が閉鎖される、というのは原理原則論としては非常に“正しい”と思うわけだけども、日本のように議院内閣制の国から見ると異様ではあるわな。


2019年1月29日(火曜日)

NHKのBS1スペシャル暗号名チューブ・アロイズ〜秘められたチャーチルの戦略」を見てたら、チャーチルとスターリンの思考のシンクロ具合が笑える程だった。

お互い、相手が核を持った時の行動を、ほぼ正確に推測している。

こいつらお互いを嫌ってたけど、実は同族嫌悪なんじゃねぇの?とか思うな。

それにしても、主題ではない筈なのに、ルーズベルトの外交センスの酷さが光る。その点、チャーチルは、決して好ましい人格ではないのに、未来を見通すセンスだけは一級なんだよなぁ。


2019年1月30日(水曜日)

ナチス第三の男」を観てきたんですが……駄作というべきか。

原作は読んでいないのですが、同ネタでも「ハイドリヒを撃て」の方はエンタメ作品として割り切って作っていて、それなりに観客を飽きさせない作りになっていたのですが、伝記小説を記述のままに映像化したら、そりゃーつまんない作品に仕上がるでしょうな。まあ、監督は原作に忠実であろうとしたんでしょうが、結果として悪手だったのではないかと。

取り敢えず、これは映画じゃなくて原作を読むべき作品だったのでしょう。


2019年1月31日(木曜日)

思いついたアイデアを裏付けするために下調べしたら駄目なことがわかった時って、結構しんどいよね。

ままあるわけだけども。

早めに分かった良かった、ってところかねぇ!