哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2015年11月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2015年11月1日(日曜日)
 2012年を最後に途絶えていた日中韓サミットが韓国で開催されたそうで、なにやら共同宣言が出ていたらしい。
 官邸にも外務省にも全文がないので、報道の孫引きしか読めないって、何なんでしょうね。日曜日だからかな。
 まあ、速報するだけの価値もなかったと言われればそこまでだけれども。

 「「中国製」「国産」同じ鋳型か 卑弥呼の「神獣鏡」、傷ほぼ一致とか。
 20年ばかり前に学部で小林行雄の同笵鏡研究を読まされていたような人間からすると、これは色々と影響が大きそうだと感じますね。
 これまでの舶載鏡/仿製鏡の分類が信用できなくなったことはもとより、今年の3月に中国の洛陽で三角縁神獣鏡とされる鏡が発見されるなどの進展があり、総合して考えると三角縁神獣鏡の多くは舶載鏡ではないかと推定し得ます。
 これまで中国本土で発見されていなかったことから根拠が弱いとされてきた、三角縁神獣鏡魏鏡説が俄然有力な仮説に躍り出た感があります。
 これまで仿製鏡/舶載鏡として別に扱われていた銅鏡が同笵鏡関係を持ちうるとなれば、今後多くの見直しが行われるでしょう。その結果は、恐らく日本の古代政治の勢力図の推測を書き換えることになると思われます。
 今から期待大です。


2015年11月2日(月曜日)
 「ドイツ:難民襲撃、放火相次ぐ 集団リンチ、流入に反発か」という記事があったわけですが、正直、何の不思議もないかな、と。
 ドイツの移民排斥運動には長い伝統がありまして、80年代にはトルコ人に対する排斥運動が盛んでした。ドイツは1965年以降トルコからの移民(通称Gastarbeiter)を受け入れたのですが、その「Gastarbeiter」(英語ならGuest Arbeiter)の意味に沿わず、故国に帰ってくれなかったトルコ人が同化せずに国内でイスラムコミュニティを作って、経済の低迷期には憎悪犯罪の対象にもなりました。
 文化的・宗教的背景の違う人々を受け入れるためのコストというのは、案外と馬鹿にならず、特に彼らを雇用する側というよりは生活面で顏を合わせる一般社会の負担が困難を極めます。日本では極小数であるイスラムですら、墓地の工面に四苦八苦する程です。これが団体さんとなればその困難さは想像に余りあります。
 国内に難民を受け容れるのが難しいのであれば、難民を発生させないようにするか、あるいは難民が到達しないようにする外なく、その方策の一つが積極平和主義ということになります。
 勿論、常に成功するとは限らないわけですが……。

2015年11月3日(火曜日)
 なんか速報で中国・台湾の首脳会談が実現するとか。
 一体何を話すのか……。
 一応公式には内戦中ってことになる筈の関係ですが、その親玉同士が話し合いをするというのは、一見すると良いニュースにも見えますね。実際は両首脳共に色々と思惑があるんでしょうけども。
 ただまあ、中国共産党側が形振り構わない感じではありますね。国民党ももうすぐ選挙だしねぇ……。

2015年11月4日(水曜日)
 うっかりkindleでブラック・ジャック(22巻組)が50% OFFだったので衝動買いしてしまった。
 うーむ……。
 物理だったらとても置けないものでも平気で買えてしまう電子書籍恐るべし。
 kindle導入1年で購入した書籍数が2,900冊とかどうなってるんだろう。

2015年11月5日(木曜日)
 段取りが悪くて右往左往した一日。いや、間拔けは良くない……。

 中古PCを物色しながら、ふと見ると某VAIO Xが捨て値で売られていた。うーむ。性能はアレだけどカッコイイんだよなぁ。
 Lets noteのRZも転がってたんだけど、触ってみたら思いの外K/Bが駄目な感じだった。ちょっと意外。
 なかなかコレ、って感じのがないよなぁ……。
 PCの前にFAX入れ替えろよとも思うわけですが。


2015年11月6日(金曜日)
 ちょっとお買い物に行こうとママチャリでてろてろ走っていたら、ふと見慣れないたこ焼き屋を発見。はて、こんな所に店はあったろうか……?
 どうも比較的新しい店の模様。
 では挑戦しよう、と1パック買って帰った。
 うむ。呑み屋併設だったので、きっとたこ焼きがメインじゃないんだろうな。

2015年11月7日(土曜日)
 「NTTが固定電話をIP網へ移行、環境変化で機能や品質も見直し」という記事を見て、来るべきものが来た、って感じ。
 NTTのプレスリリースを見ても、固定電話が得ていたメリットは今後なくなっていくものと思われ、どこかの段階で諦めないといけないなぁ、とか。音声品質が携帯電話並みになって優先接続といった機能もなくなるんじゃねぇ……。恐らく局給電もなくなるだろうし。
 しかしそうすると、スッパリとイエデンワにしてしまうというのも一つの選択だよな。FAXさえなければ……。
 それにしても、交換器が消滅ということはCTRONも消滅するってことなんだよな。盛者必衰である。南無。

2015年11月8日(日曜日)
 以前から注目していたPanasonicの4K Toughpadにハイパフォーマンスモデル(FZ-Y1D)がラインナップされてて、ちょっとCPUが貧弱だけど、これで4core/8threadだったら文句ない感じ。主記憶16GBあれば、VMを沢山動かしても大丈夫だろうし。
 実売価格50万円前後、という値段については考えない方向で。
 CPUをもうちょっと強化して欲しいなぁ、このモデル。
 某社なら無理やりでもQuad Coreぶち込んだだろうに……。

2015年11月9日(月曜日)
 去る7日にシンガポールで中国共産党と中国国民党のトップ会談があって色々報道されているのですが、報道を追いかけてもなんというか、非常にもにょっとした感じ。
 歴史的な出来事ではあるんですが、会うことそのものが目的だったとでも言いたげなもので、国際的に何らかの成果があるかと言われると、なんというか、両者ともに内国向けアピールといった感アリ。
 台湾は来年1月の総統選挙を睨んで、台湾独立を掲げる民進党を牽制する意味合いがあるんでしょうし、一方の中国にとっても加速度的に悪くなる周辺環境において台湾海峡を一定程度安定した状態に置きたい思惑が見えます。南シナ海が思った以上に負担になってるんですかね?
 しかしなんというか、取ってつけた感が溢れていて、何かしらの成果があったと言うのは難しいんじゃないでしょうかね……。まあ、やったことが成果だと言われれば確かにその通りなんですが、ひまわり学生運動でケチがついた海峡両岸サービス貿易協定の失地回復なんですかねぇ……。

 昨日、ミャンマーで総選挙が行われて、どうも予測ではアウンサンスーチー氏率いる野党・国民民主連盟(NLD)が過半数を取る勢いで勝利しそうだとか。与党・連邦団結発展党(USDP)の敗北宣言が報道されるなど、なかなかに予断を許さない感。
 与党は軍事政権が民主化の皮を被った組織でしたから、当然軍とズブズブです。政権交代とは軍の指揮権を交代させなければいけないのですが、これを実現できるかどうかが、失敗国家との分水嶺と言えましょうか。
 言うまでもありませんが、近代国家に於いては軍は国家に帰属し、特定個人を推戴するものであってはいけないわけですが、理想と現実の間には距離があり、往々にして国家の成立期においては軍を率いる特定の個人が政権を握り、かつ軍はその個人に忠誠を誓っていたりするわけです。あるいは軍そのものが暴力を背景にある種の利権団体と化すことも珍しくありません。そこから軍を引き離し、国家の軍たる存在に転換させることこそが、近代国家成立初期に於ける極めて困難な政治のお仕事であると個人的に考えています。
 意外にこの転換は難しく、数多の国家でこれに失敗し、失敗国家の烙印を押されてきた戦後でありますが、果たしてミャンマーではどのような顚末を辿るのか、今からとても興味深心配です。


2015年11月10日(火曜日)
 例年は平日開催のため行けなかった「防衛装備庁技術シンポジウム2015」へ行ってきた。
 って、実は日取り間違えてて、午後になって気づいて大慌てで出掛けたんだったりして。お蔭で目当てのオーラルセッションを聞けなかったり。
 ただまあ、非常に興味深い展示もあり、解説員の方のお話を色々伺わせて頂きました。
 個人的には「軽量戦闘車両システムの研究(その1)フィージビリティスタディ」とか「ハイブリッド動力システムの研究」とかに興味がありまして、色々突っ込んで聞いてきました。軍用車両におけるハイブリッド化は、トルクの立ち上がりの良さとかもありますが、パワートレーンのレイアウトの自由度の高さが魅力のようです。確かに96式装輪装甲車などはトルク配分と抗堪性のために一見して奇っ怪なデファレンシャル/ドライブシャフトが這いまわっており、これが電線になるとなれば、より任務に適した機器配置が追求できる可能性が出てくるわけです。
 重量や容積的にはどうなんですか?と聞いたけど、それよりもレイアウトの自由度が重要、と答えが返ってくるくらいに重要なようです。
 良いですねぇ、こういう健康な生活って。明日も行こうっと。

2015年11月11日(水曜日)
 三菱航空機のMRJが初飛行を迎えた
 善哉善哉。
 もっとも、航空機、就中旅客機は、飛ぶまでというのは本当に単なる一里塚で、販売やらアフターサービスやら、余程困難な問題がこの後に控えています。技術的に優れた旅客機が時流に乗れずに敗北した事例も多く、技術力の一点突破では優越できない難しさがあります。
 三菱重工の戦後の航空機開発は、特に開発したあとの販売面での失敗が多いので、これからが本番という見方もあるかと思います。
 期待しています。

2015年11月12日(木曜日)
 Google ChromeがWindows XPのサポート終了を予告したとかなんとか。
 いつまでもサポートされるわけではないのは分かっていたのですが、色々と問題が生じる向きもあるでしょうなぁ……まあ、今の私には関係ありませんが!
 そういえば一昨日、昨日の防衛技術シンポジウムのオーラルセッションで、発表が終わる度に係員が演壇に行ってPCを操作してたんですが、某TRONSHOWではリモート操作でそういったことができるようにしたものですが、そういう工夫って、あまり知識共有されてないんですかね?
 馬鹿馬鹿しいくらい簡単なんですけど……。

2015年11月13日(金曜日)
 某電子書籍を読んでいて、突然文中に画像埋め込み形式で外字が出てくると、ドキッとする。
 「倶楽部」の「倶」にわざわざ「」を画像で埋め込んでいるのを見ると、これ第3水準だし、今時の端末なら大抵問題なく表示されんじゃねぇの?とか思わなくもない。「鷗外」や「滊車」もそうで、こちらは補助漢字なので、20年前の端末でも行けそうな気がする。
 勿論、どうしても外字にしなければならないケースが存在することは承知の上なのだが、電子化作業時の想定文字コードが窺い知れるようで、色々とこの世界の難しさを思うものである。

2015年11月14日(土曜日)
 フランスで同時多発テロが起こり、120名以上の犠牲者を出した由。フランスは非常事態宣言を発し、国境を封鎖するなどの対処に入ったとのこと。
 事件についてはISILによる犯行声明があり、フランス政府もこれを認めているとか。
 フランスでは今年に入ってからイスラム教過激派によるテロが相次いでおり、厳戒態勢が敷かれた中での大きなテロ事件となったことに、衝撃が走っております。
 テロを防ぐことの難しさを改めて痛感させられる事件でした。

 本日劇場公開のRWBYを観てきました。初公開時から言われてたことですけど、日本語吹き替えだと本当に日本製のアニメみたいですわ、この作品。
 キャラクターの造形から筋書き立て、そして特筆すべきはマンガ的・アニメ的な表現技法を違和感なく使いこなしているところが興味深い点です。コミカルシーンでキャラが2頭身になったり、白目の表現や、ぐるぐる目玉、忽然と消えたキャラを点滅する枠線で表現するなどの、日本ではお馴染みの記号的表現が隋所に用いられています。
 学園バトル物、という日本でもお馴染みの舞台装置を使いながら、一方でストーリーの中には日本ではあまり出てこないジョックとナード的な学園カーストの描写や差別問題と抵抗運動などといった話題が盛り込まれていたり。特に会話、セリフ回しは海外ドラマの吹き替えを聞いているよう。
 なんというか、日本製のアニメを良く咀嚼し、消化してできている作品だと思いました。
 しかし、これが向うでもウケているということは、取りも直さず日本発の記号的表現が普遍化・グローバル化しているってことなんだろうな。その行く末は、仁義なき制作競争ではないだろうか、などと考えてしまい、巨大資本に立ち向かえるのだろうか日本の制作陣は?などと先行きの暗くなるようなことを想像してしまった。


2015年11月15日(日曜日)
 Zeemote JS1のPDとしての使い勝手が思いの外良かったので、似たようなデバイスはないかと色々検討しているのだけど、どうもコレ、という決め手に欠ける感じ。
 Zeemoteにスクロールホイールがあればなぁ…というところから出発しているのですが、どうもNadesathWhell Ballといった支援ソフトがWindows 10タブレット+Zeemoteの組合せでは正常に動作せず、どうせならハード的にきちんとしたものが良いだろうかと思ったのだが、これまた適当な物がない。
 PlayStation Move ナビゲーションコントローラあたりが標準で使えれば良かったのだが、Windowsで使おうと思うとXInput経由JoyToKeyをさらにインストールとか、面倒臭さが半端ない。その上Bluetoothアダプタを専有するとか、K/Bどうしてくれんねん。
 プレゼン用のエアーマウスの類も今ひとつこちらの要望に合致するものがなく、痛し痒しの状態が続いている。まあ、Zeemoteがそれだけ良い感じだというのがあるわけなんですが。
 ホント、スクロールさえなんとかなればなぁ……。

2015年11月16日(月曜日)
 今年刊行の電子書籍で外字を見つけて、うーむ。補助漢字じゃのう……。
 補助漢字(or 第3・第4水準漢字)くらいなら端末で表示できると想定しても構わないんじゃないかな。
 電書協ガイドでも想定文字セットはJIS X 0213:2004 (Unicode ではサロゲートペア領域に含まれる文字も含む)ってなってるし、そんなに頑張って画像化した外字を埋め込まなくても……という気がしてならないのだけれども。まあ、未だにケータイへの配信を考えるとCP932に拘る理由もないではないのかも知れませんが……。
 見栄えが悪いという以上に、検索や再利用性を下げるような本造りはすべきではないと思うのだけどなぁ。
 あと、紙の本ではカバーの折り返しに配置されている著者略歴が無くなっているのも、地味に困るな。

2015年11月17日(火曜日)
 フランスから「Windows 3.1の障害によりパリ=オルリー空港が一時閉鎖の事態に」というニュースに驚愕していると、一方では「「OS/2」が「Blue Lion」として復活へ、その新機能や歴史など--誕生から28年」とか、レトロOSな話題がちらほら。しかし、未だにサポートがあるのか。さすがはIBM……。
 そういえば某所でNetBTRONとかいう話もあったようななかったような。
 会社の仕事ではOSのアップデートにまつわるあれやこれやも多かったので、長期にサポートされる安定したOSってのは、それだけで価値のあるものだと思いますね。普通は解ってもらえないのかも知れませんが……。
 ubuntuのLTSでもそんな長くないもんなぁ。(5年もサポートされりゃ普通の用途には十分だという話もあるでしょうが)

2015年11月18日(水曜日)
 「「かけ算の順序」なんてもう古い⁈ 今や時代は「足し算の順序」‼」という話題を発見して目が点になる。
 え? なにそれ……?
 『足し算には場面によって「合併」と「増加」がある』とか言われても、意味不明なんですけど……。
 日本の算数教育って魑魅魍魎だな……。
 勿論こういった考え方が実用数学(商用算)に於いて重要な場面は存在し得ますが、それを主として教えてよいかと言われると疑問ですね。
 算数という教科について、拔本的な見直しが必要なんじゃないかという気がしてきます。こういうのを見てると。

2015年11月19日(木曜日)
 韓国で朴裕河教授が在宅起訴されたそうな
 女史は「帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い」などの慰安婦研究で知られる研究者で、その論法や結論はともかく、事実関係の收集に関しては学問的に誠実な手法を採っている方です(過去日記)。
 私は著者の結論とは相容れない考えを持ちますが、だからといって彼女の研究手法が出鱈目であると感じる点はありませんでした。史料批判や読解に甘いところはあるにせよ、無批判に被害者の証言を事実認定しているといったところはありません。
 正直言って、彼女の著作が問題にされる国というのは、学問の自由に問題があるのではないかと思わずにはいられません。韓国の検察庁が秩序の維持などのためには言論の自由や学問の自由は制限されると判断したことは、正直言って自由と民主主義を重んじる国での出来事であるとは思いにくいことは事実です。
 果たして裁判ではどのような結論が出るのでしょうか。先行きを見守りたいところですね。

2015年11月20日(金曜日)
 国語研の「シンポジウム 「字体と漢字情報」 —HNG公開10周年記念—」へ行こうと思ったら明日だった。
 長期の休みに、流石に曜日感覚が狂ってきたな。
 さて、ぽっかり予定が空いたので、大宮の鉄道博物館へ行ってみた。旧交通博物館の閉館以来行ってなかったのだけど、この際だと思って。非鉄ヲタには敷居高いんですよね。
 色んな車輌の実物(復元もあるけど)がズラッと展示されているのは良いですな、確かに。懐かしい車両も多くて、昔これに乗って山形に行ったなぁとか、東京へ出るのに乗ったなぁ、とか趣深い。
 解説も多彩だったんですが、見出しは日英中韓の4ヶ国語表記なのに、本文は日本語だけとか……もしかしたら端末でもあるのかも。
 それにしても、休日は行かない方が良いと聞いて平日真っ昼間に行ったのに、謎の記号を喋りまくる子供たちとかが走り回っていたのは些か驚いた。これで平日なら、休日はどうなってるのん……。

2015年11月21日(土曜日)
 国語研の「シンポジウム 「字体と漢字情報」 —HNG公開10周年記念—」へ。立川の果てという人跡未踏の大地みたいなところなんですが、1時間半かかるんですよね……。
 個人的なお目当てはキルギス国立総合大学のガリーナ・ヴォロビヨワ氏による「非漢字圏学習者のための漢字構造記述」。女史の発表は別のフォーラムでも見たのですが、やはりなかなか興味深い。非漢字圏の日本語教育者/日本語学習者にとって学びやすい漢字学習法の研究というのは、意外に日本国内では接する機会が少ないのです。
 本来そんなことがあってはいけないと思うのですが。
 この国は、外国からやって来た労働者に対する日本語教育というものについて、検討らしい検討を全くしていない凄い国なんですよね。よくこれで移民とか言えるよな、と常々不思議に思っています。
 非漢字圏の学習者に対しては、まず運筆(ストローク)を教えないといけない、という視点は、日本ではなかなか得られない視点ですし、それを25種類に分類し、アルファベットを割当て、ストロークをコード化するというのは、私達も使える漢字の分類の一種になるんじゃないかと思いました。

2015年11月22日(日曜日)
 一日国語研のシンポジウムの日取りを間違えていたせいで、別件の用事を入れてしまっていた日曜日。
 クレヨン社へ。
 無線LANアクセスポイントが死んでいた。
 工場出荷リセットも效かない状態だったので、中のROMが死んでると判断して、交換を進言。
 どうにもならないこともある。
 で、終わった後は鍋。

2015年11月23日(月曜日)
 久しぶりに秋葉原へ行って無線LANルータを物色したり。
 しかし、単なるアクセスポイントよりルータの方が廉いってのは、釈然とせん……。

 その後、西荻窪でFTRON主催の出所祝い焼肉。
 コーヒーを頂いたのだが、最近はインスタントばかりで、家にドリッパがないんだよなぁと思いながら帰って来たのですが、最近は便利な物があるのですな。
 考えてみればパックのドリップコーヒーの、豆入ってないやつだわな。


2015年11月24日(火曜日)
 H-IIA F29が上がっていった。
 商用の静止通信衛星の射上げを受注して、二段目のLE-5を4時間のインターバルを開けた後に再々着火とか、色々イベント盛り沢山な射上げで、衛星の切り離しまでは成功しました。
 ロケット部分としては文句なしの成功であったと。
 軌道傾斜角の修正を第二段ロケットでやってしまうというのは、アリアンのような赤道から射上げるロケットには必要のない技術だけに、独自開発の強みはありますな。問題はコストなんですけども……。

 シリアを空爆していたロシア機を、トルコが領空侵犯したとして撃墜とか……。
 やっちまったなー……。


2015年11月25日(水曜日)
 書類書いて発送して、郵便局へ行ったついでにマイナンバーの通知カードを受け取ってくる。写真撮って役所に行くのはいつにするかな……。

2015年11月26日(木曜日)
 昨日発送した会社の書類に印鑑押し忘れた疑惑。

 知らんうちにトヨタ・i-Roadに二人乗りモデルができていたらしい
 この辺のパーソナルモビリティで1+1乗車ってのは、結構重要なポイントじゃないかと思います。ラゲッジスペースとして使うにしても、送迎に使うにしても、運転手以外に一人、タンデムに乗れるというのは、使い勝手の向上に資するところ大ではないかと。
 充電場所の問題さえクリアできれば、欲しい車だよなぁ。
 そういえば、土曜日は神宮外苑でトヨタ博物館 クラシックカー・フェスティバルだな。
 忘れないようにしないと。


2015年11月27日(金曜日)
 「ガールズ&パンツァー 劇場版」を見てきた。
 仕込みネタが多すぎてどこで笑うべきか分からん。知波単学園福田とか、名前からしてネタだらけだし、この作品。
 観覧車をパンジャンドラム呼ばわりしてたら、後で巨大パンジャンドラムが出てくるとか、色々笑えます。

2015年11月28日(土曜日)
 予定通りに、クラシックカー・フェスティバルへ。
 トヨタ博物館からの展示というより、オーナーさんたちが集まって品評会といった雰囲気で、新しいものだと25年くらい前の車から、それこそ百年ものまで。
 個人的にお気に入りにの車がこれ。

 日野コンテッサ
 日野自動車が作っていた乗用車ですが、リアエンジンなんですよね。
 で、今回エンジンルームが開けられていたので、初めて中を拝見したのですが……。


 エンジン縦置きだった!
 考えてみればコンテッサが作られていたころはまだエンジン横置きの自動車は珍しく、エンジンを縦置きすることが「当然」といえば当然だったのですが、実際見ると驚きますね。
 リアエンジンマウントの乗用車はVW Type-1に代表される20世紀中盤のパワートレーンデザインのトレンドなんですが、この後等速継手の実用化に伴って急速に姿を消していきます。
 現在ではバス車輛に生き残ってるくらいですかね。
 バス・トラックの日野らしい、素敵なデザインだと思うのですが、次代の徒花として消えていく運命にあったのでしょう。
 他にも、これまた私が大好きなBMWイセッタが展示・試乗可になってたり。

 後に四輪化したBMW 600もありました。

 試走もあったのですが、もうもうたる排ガスが真っ白に吹き上がる様とか、環境とかクソもへったくれもなかった大らかな時代を思わせました。
 いい天気で良かったです。

2015年11月29日(日曜日)
 昨日のネタなんですが、マイナンバーの案内が届いたので、近場のマイナンバー申請対応の証明写真機で申請をしてみました。
 とはいえ、区内にはなかったのですが……。
 ともあれ、通常の証明写真を撮って切り貼りして申請というのは如何にも面倒だったので、楽にできるのならば楽をすべきである、と考えて最寄りのKi-Re-iを検索して足を運んだ次第。
 ちょっとQRコードの読取りに手間取りましたが、後はスムースに進展。あっさり終了しました。
 やはりこれは楽ちんですね。
 みんなこれを使うべきじゃないかと思いました。

 米コロラド州コロラド・スプリングスにあるプランド・ペアレントフッドの医療施設に銃を持った男が立てこもり、駆けつけた警察と銃撃戦を繰り広げ、市民2人警官1人が死亡の末、容疑者が投降、逮捕されたとのこと
 続報によると容疑者は人工妊娠中絶に反対なんだそうで、人工妊娠中絶を行う医療施設を狙って犯行を起こしたものと思われるのだとか。
 キリスト教右派による宗教テロですかね。


2015年11月30日(月曜日)
 本日を以って、YRPユビキタス・ネットワーキング研究所を書類上も退職。
 明日より、法律上も無職である。

 映画「ハッピーエンドの選び方」を観にシネスイッチ銀座まで。
 実は日曜日に観に行こうと思ってたんですが、当日になって「なんで人混み溢れる日曜の銀座に出掛けねばならんのだ? 俺は無職だぞ?」と思い直し、月曜日にスライドさせた次第。月曜朝一の上映回ということもあってか、非常に空いていた。
 さて、本作はイスラエル映画で、画面上にヘブライ文字が並び、セリフはヘブライ語(だと思う)、舞台はもちろんイスラエルなものですから、色々とイスラエルな常識が溢れていて、ちょっと注釈がないと分かりにくいところがないでもなかったり。
 それでも、汎人間的な苦悩としての生と死を、ギリギリなコメディで彩りながら観衆に訴えかける良作であったと思わずにはいられません。
 世界では尊厳死が権利として認められている国や、法である程度の許容が見られる国、まだ議論中の国、そして禁止されている国と様々ではありますが、イスラエルは宗教的な観点からも尊厳死は認められていません。まあ、宗教国家ですしね。それ故にこの作品は同国でヒットとなったのだと思います。
 しかし、本当に、認知症は辛いよ……。

 「ミラーレス車:公道へ 「カメラで代用」国交省が解禁へと、これまで一部補助的に認めらてきたビューモニターをバックミラーの代替として使用できるようになる、という話題。
 色々なメリットはあると思うのですが、空気抵抗は減らせるというメリットも案外小さくないような。カメラの性能的にも、夜間でも見えるセンサとかちらほらありますし、安全面でも資するところが大きいでしょうね。
 ただ、電気系のことを考えると、48V化とか、色々絡んできそう。