哀愁日記
底に哀はあるの。
もしくは、
西紀2014年5月分
このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。
- 2014年5月1日(木曜日)
- Mission complete!
日頃Internet Explorerは使っていないので軽く流していたのですが、先月26日に公表された脆弱性絡みで、職場でIEを常用していた人がこの機会にFirefoxをインストールしようとしたところ、問題が発生したとかでお呼ばれ。
出向いてみると、何やら「RegClean Pro」とかいうソフトが立ち上がっている。
アカン、これ、マルウェアや……。
Firefoxをインストールしただけだというので、何をやらかしたのかとFirefoxのインストーラを確認したら、正規のインストーラじゃなかった。つまり、マルウェアとの抱き合わせ版をダウンロードしてきて実行してしまった、と。
正直、どうしたらそんなことができるのかわからないのだけど、やってしまったものは仕方ない。
なんとかした。
- 2014年5月2日(金曜日)
- 昨日から、「遺伝子組み換え食塩」という珍語が話題を攫っております。
週刊文春の特集記事らしいんですが、文藝春秋の校閲部は何をしていたんですかねぇ……。
一方、育鵬社の公民の教科書には「江戸しぐさ」やら「サムシング・グレート」やらが登場し、話題を攫っております。
正直、こんな本が検定を通るというのは理解し難いわけですが、一体検定委員は何をやっていたのか。検定過程を検証する必要性を感じる話だ。
- 2014年5月3日(土曜日)
- スウェーデンにて、シュールストレミングの倉庫が火災になり、ガスに火が付いた缶が空を飛び倉庫が吹っ飛ぶ阿鼻叫喚の地獄絵図が描かれたそうな。
目も当てられない大惨事である。
倉庫跡地の周囲は当面人が住めなくなるのではないか……。
いや、あれを食べるスウェーデン人なら大丈夫なのか?
- 2014年5月4日(日曜日)
- 日本では報道が少ないのですが、南スーダンの状況はまだ悪化している模様。なお、今後更なる悪化が予測されているようで、一体どの辺りに底があるのか、興味深くも。
ともあれ、大統領派の政府軍、元副大統領派の反政府軍、国連PKO(UNMISS)、その他勢力が混然となって絶賛武力抗争中なので、播種の時期なのに農作業ができないそうで、つまり半年後の飢饉は確定ということらしい。
先日はPKOへ政府軍側民兵が攻撃を仕掛けて50人以上が死亡していたが、PKO部隊は国内両勢力から敵視されている第三勢力である模様。
ここに自衛隊が派遣されているわけですが、この状態では撤退すらままなりませんな。どうするんだろうか。
- 2014年5月5日(月曜日)
- 朝っぱらから最大震度5弱の搖れ。自宅は大体震度4だった。
起きてたから良かったけど。
その後、コミティア。
- 2014年5月6日(火曜日)
- PCのUSBドライバの新版があったのでちょっと更新してみようか……などと思ったのが運の尽きであった。
ドライバのインストールに失敗し、USBホストがなくなり、USB接続された機器が軒並み使えなくなり、即ちマウスが止まり、全てK/Bから操作して修復するまで四苦八苦する羽目になった。
恐るべし……。
- 2014年5月7日(水曜日)
- うっかりしていたけど、先月28日に「マレーシア国際緊急援助活動の終結について」と、不明のマレーシア航空機捜索のための派遣が終了していたそうな。
お疲れ様でございました。
しかし、マレーシア航空370便失踪事件は、このまま迷宮入りなんですかねぇ……。
- 2014年5月8日(木曜日)
- 日本で3Dプリンタ製銃所持での初の逮捕者が出たとかで、隨分と世間が賑わっておられるようで。世界的には、3Dプリンタによる銃製造は、数年前には話題になっていたことなので、日本で初、という所が注目点でしょうか。
ただ、これは間違っても3Dプリンタ規制、なんて方向には向かって欲しくないなぁ……。
銃が製造できる機械を規制したいという意図を持つ人は出てくるだろうけど、それ言い出したら大凡そこら辺の金属加工機械は大抵規制対象になってしまうのでねぇ。
とは言え、国会にその手の馬鹿が議席を占めているのも事実なんだよな。
- 2014年5月9日(金曜日)
- 南シナ海の西沙諸島で、中国と越南の海上法執行組織が、中国の海上石油掘削基地を巡って衝突。文字通り船をぶつけ合い、放水を行ってやりあっているそうな。
西沙・南沙の領有権争いでは、恐らく最初に犠牲になるのは越南だろうなぁと推測はされていたところなので、愈々来たか、といった感じ。
中国と係争中の国々の中で、大国のバックがない国は越南だけだったので、生贄の羊になるだろうなぁと思われてはいたんだよね……。
さて、どうなることか。日本としても人事じゃないんだけども。
- 2014年5月10日(土曜日)
- ちょっと国会図書館近代デジタルライブラリで公開されている書籍の画像データを取得したいな、と思ってハマる。
最初はPDFで印刷すれば良いかな、と思ったのですが、PDF化すると解像度が相当落とされてしまい、細かい活字が拾い難くなってしまうため、なんとか原寸(399dpiだった)のJPEGでダウンロード出来ないかと。
そこで見つけたのが、kindai.rbなるrubyスクリプトだったんですが、ここからが長い道のりになってしまった。
WindowsにRubyをインストールしてgem install kindaiとやると、rmagickのインストールでコケる。ImageMagickは普段から常用している関係で最新版がインストール済みなんだけど、x64でしかもQ16だし、調べるとWindows版のRubyにrmagickをインストールするのに皆四苦八苦している模様。成功例は大抵32bit版だった。
数時間頑張ったがどうにもならず、仕方ないとvmware上に構築してあったWindows xpを持ちだして、コイツにインストール成功が報告されている古いImageMagickをインストールし、rmagickのインストールに成功。やっとこkindai.rbのインストールが先に進んだと思ったら、今度はziprubyでコケた。
これもあちこち検索してziprubyのインストール方法を見つけ出したのだが、結局kindai.rbがziprugy-win32をきちんと認識してくれないのか、動かないのであった……。
もう面倒になって、VM上にubuntuをぶち込んで、ubuntu上でimagemagickやらrubyやらを次々とインストールして、動かすことに成功した。
もうね、何て言うかね……。
- 2014年5月12日(月曜日)
- 昨夜は結石の発作が起きて、午前2時くらいまで苦しんでいた。鎮痛剤が切れたから病院行って薬貰ってこにゃぁなぁ。
- 2014年5月13日(火曜日)
- 先日ソニー&パナソニックからArchival Discとかいう話がありましたが、今度はパイオニアから「パイオニア、既存のBDドライブで読める512GBのアーカイブ用光ディスク」とかなんとか。こちらは片面8層で256GB、両面512GBとか。
やはりこちらも基本的な部分ではBlu-rayの技術を流用しているようで、トラックピッチなどはBlu-rayを踏襲している。部品を流用できるというのは利点なのだとは分かるのだけど、些か寂しさもあり。互換性ぶっちぎるんだったら、本当に今できる限界を見てみたいなどと無責任に思ってしまう。
しかし、この記事、「既存のBDドライブで読める」って見出しておきながら、本文では「一部ピックアップとファームウェアの変更は必要」って、それは既存のドライブで読めるとは言わないのではないか……。
- 2014年5月14日(水曜日)
- Windows Updateの日なので自宅のPCを順次アップデートさせていたら、メインマシンでブルースクリーンが出た。なんかデバイスがおかしいとか言われたが、そんなこと言われてもな……。
まあ、再起動したら上手くいったから良いけど、心臓に悪い。
- 2014年5月15日(木曜日)
- 一応トップニュースは、「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」による報告書の発表かねぇ。
色々と意欲的な報告書だと思いますよ。湾岸戦争後の掃海作業への参加以来、拡大し続けてきた日本の国際軍事活動は、様々な解釈上の拡張を重ねた歪なものであったことは否めません。今後一層の軍事的国際貢献を行うのであれば、集団的自衛権の存否を明らかにすべきだとは、恐らく多くの人が賛同するところではないかと。
問題は、その先にあって、集団的自衛権を必要とするような軍事的国際貢献には反対との立場もあるでしょうし、逆に積極的な意見もあるでしょう。
私個人としては、日本の置かれた立場は最早集団的自衛権を必須とするものであって、憲法を改正してこれに対応すべきだと考えているのですが、憲法解釈の変更という手法を使ったことは残念であるかと。
私としては、このような解釈による変更ではなく、議論の末の改憲、国民の合意を第一義としたいところです。
- 2014年5月16日(金曜日)
- 最近、工業事故の報道が多く耳に入り、多少気になっている。本当に増えているのか、報道が増えているだけなのか。
本当に増えているのであれば由々しき事態なので、対策が必要と思われるわけだが、担当省庁は一体どこだろうか……。
経産省か?
- 2014年5月17日(土曜日)
- 好天の下、国立博物館のキトラ古墳展に向かってペダルを漕ぎ出し、これまで通ったことのない道を開拓したりしながら辿り着いた私を待っていたのは「待ち時間3時間」という恐るべきアナウンスであった。
流石に無理。
というわけで、上野の山を下りて神保町へ向かい、本を買ったりして帰ってくる。
それにしても、アルスラーン戦記の新刊とか、本当に出たんだな。
もうすっかり話忘れてるけど。
- 2014年5月18日(日曜日)
- 映画でも観に行こうかと思っていたのだが、上映スケジュールが合わずに諦める。
「EV充電器に共通カード…自動車4社が協力」とかいう記事を見たんですが、そんなの交通系カードにしちゃえよ、とか思いますな。
独自のカードも結構ですが、利用者の利便性を考えたら、交通系カードに加盟しちゃうのが一番だと思いますよ。なんだかんだで、あれが一番普及してるんですから、使わない手はないと思うのですが。
- 2014年5月19日(月曜日)
- 韓国の旅客船沈没事故を受けて、韓国大統領が、韓国海洋警察の解体を発表したとか。
あの事故って、海洋警察に何か大きな不手際ってありましたっけ……?
いや、落ち度がなかったとは思いませんが、組織解体に及ぶような大きな過誤があったとは聞いていなかったもので。救助に失敗したとか言っているようなのですが、傾き、沈没が間近に迫る船舶から、二次遭難を避けつつ救助を行うのは、そりゃぁ難しいものです。
韓国の海洋警察は大統領が替わる度に所属が変わったりして、余り落ち着きが無い組織なのですが、どちらかと言えばそのような組織改編を大統領交代の度にやってきたことの方が影響があったのではないか?などと考えてしまいます。
- 2014年5月20日(火曜日)
- 自動車運転死傷行為処罰法が施行。
これまで危険運転致死傷罪などは刑法の一部だったのですが、今後は独立した法として機能することとなりました。(運転過失致死傷罪も同様)
これまで適用要件が厳しかった点が立法面で緩和され、適用しやすくなっていると評されています。
他にも、新たに「過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱」といった、事故後に飮酒運転の発覚を逃れようと工作する行為もまた犯罪として規定されました。
無免許運転の罪も重くなっていますし、加重適用が示されていますので、上記のような事故を起こした際に無免許であると罪が一層重くなります。
個人的には行き過ぎた厳罰化という気がするのですが、自動運転車の普及によって問題がなくなるかも知れません。
- 2014年5月21日(水曜日)
- なんか中国が上海でのアジア信頼醸成措置会議(Conference on Interaction and Confidence-Building Measures in Asia; 亚洲相互协作与信任措施会议)で
「アジアの安全は結局、アジアの人々が守らなければならない」と述べ、アメリカのアジア重視の政策を念頭に、アジアの安全保障を巡る新しい秩序を中国主導で作ろうという姿勢を強く打ち出しました。
んだそうで。
中国が地域覇権国家を志向しているのは今更ですが、それが可能かどうかという点について、恐らく中国は可能であると思っているわけですよね。しかし相棒がロシアという辺りが、非常に残念感が漂います。
覇権国家が衛星国家を従える時に、あらゆる意味で「押し付け」(強制)が発生しますが、これに対して衛星国家側に不満は生まれても敵意は抱かせない程度に充分な利益を共有しないと、いずれ寝首を搔かれるでしょうし、落ち目になった日には目も当てられない事態になります。かつてのソビエトがその憂き目に遭いましたが、ロシアにその反省はあるのでしょうか?
理念や現覇権国家への敵意は共有できるでしょうが、それだけで国家間の結束が維持できるわけではなく、軍事力のみを以って結束を図れば、獅子身中の虫を育てることになるでしょう。
果たして彼らは「俺達は上手くやれる」と思っておられるんでしょうかねぇ。
- 2014年5月22日(木曜日)
- タイ王国は戒厳令からクーデターへ、予想された通りの流れ。誰も驚きもしない。
ただ、クーデターは恒例のこととは言え、プミポン国王が高齢になり、活動が低下して以来というもの、事態收拾装置としての機能を国王が果たせていないのだよね。近年の政治的混乱は、直接的な原因ではないにしろ、国王に責任の一端があると思う。
とは言え、毎回国王によって事態が收拾される民主制度ってのも明らかに問題なので、ここは産みの苦しみだと思うしかないのかねぇ。
- 2014年5月23日(金曜日)
- 有給を取って病院へ。CT撮ったりして、午前中が潰れる。
朝の国際ニュースのフランス2で、フランス国鉄が列車を発注する際に大きさを間違えてしまい、駅を通過できなくなって大損害とかいう報道をしていて、季節外れのポワソン・ダブリルか?と思っていたら本当らしい。
何をどうしたらそんな間違いが起こせるのか良くわからないわけですが、フランスでは車輛限界って明文化されていないのでしょうかね……。
何しろ、残念なお話であります。
- 2014年5月24日(土曜日)
- 日本EVクラブ主催の、EV入門塾へ参加。
各社EV/PHVの試乗会があるというので、申し込んでみたのだ。
試乗車は、三菱アウトランダーPHEV、日産Leaf、ホンダアコードハイブリッド、そしてBMW i3。
特に目玉はBMW i3で、BMWのキモイリだけあって、期待していた。
午前の講義は置いといて、午後になって試乗会に。
まず宛てがわれたのは、アコードハイブリッド。乗り込んでシートポジションの調整をして、いざエンジンを回すべ、と思ったら同乗のスタッフから「もう走りますよ」と言われる。なるほど、アイドリングもしないので、慣れていないと状態が分かりにくい。
走り出しもモータのみなのでエンジン音は皆無。慣れないとかなりキモい。静か過ぎるせいか、アイドリングでもエンジンがかかると直ぐに分かるし、動力を伝え始めると一気に音と振動が増える。
一番違いを感じたのはブレーキで、回生ブレーキのせいか效きがかなり敏感だと感じた。これは後のLeafも同様だったので、回生ブレーキ協調ブレーキの特徴なのかも知れない。
続いてはアウトランダーPHEV。乗り込んだ第一印象が……デカい。なんっちゅーデカい車だ……。これまで自分が運転した車で一番大きかったのはスバルのフォレスターなので、それ程違わない筈なのだが、デカく感じた。
その割には走行感覚は滑らかで、重い印象はなかった。回生ブレーキはパドルシフトによる段階式で、B0〜B5まで任意に変更が利く。B5にするとかなりガツンと回生ブレーキが效かされる感じで、アクセルを離すと急減速する。中々制御が難しいと感じた。(普通は下り坂で使うものらしい) 回生をゼロにすると一番自然な運転感覚だった。
続いてはi3。これが一番独特な車で、シフトノブがハンドルコラムから右上に伸びていて、捻る形のユーザインタフェース。あと、ウィンカーが左側にあるISO配置で、一度見事にワイパーを動かしてしまった(苦笑)。
回生ブレーキはアウトランダーPHEVの最強とタメを張るかそれ以上の效きを見せ、アクセルペダルを離すと惰行せずに一気に減速する凄まじさ。狙った所に止めるのが難しい。かなり手前で止まってしまう。
ちなみにクリープもないので、アクセルを踏まないと進まない。凄くいい感じ。
要するに、ブレーキペダルを踏まずにアクセルペダル一本でコントロールしろ、というBMWのお告げなわけで、それに従える人は幸せになれるんじゃないだろうかとか。
多分に、BMWは「電気自動車の操縦はいかにあるべきか」を真面目に考えたのだと思う。
最後にLeaf。i3に乗ってしまった後で感じることは、「普通の自動車にとても似せてある」ということ。クリープもわざわざ再現しているし、アクセル、ブレーキも普通の車だ。もっとも、ブレーキは回生ブレーキがかなり效くのでセンシティブな感じはあるのだが、それだけだ。逆を言えば違和感がない。普通の車から乗り換えても違和感なく運転できるだろう。その点、i3はかなりクセが強い。
この先は好みになるが、好きに選んでいいというなら、やはりBMW i3になるかと思った。ただ、コイツに慣れるとガソリン自動車を運転できなくなりそうなのが怖いのだが(苦笑)。
- 2014年5月25日(日曜日)
- TAD WGのブレーンストーミング。
ロシアのヘリコプターKa-50/Ka-52は射出座席が付いているんだけど、果たしてどうやって射出するのか?という疑問が呈されたため、動画でもないかと調べてみたが、見当たらなかった。
ローターを吹っ飛ばしてから、という話だが、どっかに試験映像でもないものか。
- 2014年5月26日(月曜日)
- 有給を取って棲家の契約更新手続きなど。
個人的にカモフのヘリコプタが好きだってのはあるんだけど、Ka-226辺り、日本で採用事例が出ないものかねぇ。
日本でドクターヘリとして採用される事例が目につくのはMDエクスプローラで、ノータによるテールロータレスシステムが売り。救急用途を考えるとテールロータレスってのは安全面で大きい。
カモフの場合更にテールブームそのものが不要なので、後部ハッチが付けられるメリットがあるんだけど、やはりロシア製ヘリの運用は難しいのかなぁ。
- 2014年5月27日(火曜日)
- ウォール・ストリート・ジャーナルに「妊娠・授乳期のヨウ素摂取が子供の知能の発達に影響」という記事があったわけですが、これは非常に読み手の能力が問われる記事。
この記事自体は別に嘘でも何でもないだろうが、問題は前提条件の方で、この記事は米国向けであって日本には適用できないのだ。
厚労省の推計によれば、平均的な日本人の沃素摂取量は、1〜3mg/日ということで、記事中に書かれている数字とは文字通り桁が違う。日本の場合は逆に沃素の過剰摂取を気にするべき状態で、余程魚介類を食べない人でない限りは、沃素不足になる可能性は低い。
この記事を読んで沃素のサプリを買いに行くようなことがあってはいけないし、意味もない。というわけで、この記事は「米国人も昆布食ったらどうだ?」程度に読むのが正解であろう。
記事を翻訳する際に、たった一文でも良いから付け加えれば済む話なんだけど、これほど読み手に能力を問う記事を掲載したWSJは中々に激しいものがあろう。
- 2014年5月28日(水曜日)
- Windows xpの延命法が話題になっていたので、試してみた。
どーしても7で動かないアプリのために仮想環境と実環境でxpを保存しているけど、やはりパッチが当たるならそっちの方が良いものねぇ。
「Google、自動運転カーのプロトタイプを披露」ってのは中々面白かった。
特に高齢化の進んだ田舎では、こういった車を役所辺りが大量に運用すると良いのではないかとか。ちょっとした買い物にも車が必要な社会で、こういう移動体は多くの人にとって福音となると思います。
自分でハンドル握りたい人にとっては悪夢でしょうけど。
- 2014年5月29日(木曜日)
- 昨日のGoogle自動運転車に絡んで、Slashdot.jpに「運転免許を所有していない人が一人で自動運転者に乗ることの是非」なんてエントリが出てた。
私としては、この手の移動体は極言すれば「無人タクシー」だと考えているので、タクシーに乗るのに免許が必要ないように、誰でも乗れて当然だと思う。
一方で、例えば現在の自動車に附いている、各種運転補助機能(オートクルーズや自動車間距離維持、自動制動等々)の延長としての自動運転機構を考えると、それは免許持ちが前提となるだろう、と。飛行機の自動操縦機構みたいなもの。
自動車よりも状況が限定される鉄道・軌道に於いても、自動運転を行いながらも運転士が乗るもの(東京メトロ南北線や、つくばエクスプレス等)と、最初から徹頭徹尾自動なもの(ゆりかもめ等)に別れるので、自動運転自動車についても二極化する可能性はあると思われる。
ただ、Googleが目指しているものは「無人タクシー」だと思うわけだが。
- 2014年5月30日(金曜日)
- ここ数日で話題になった、ヤマダ電機の電子書籍サービス。
ヤマダイーブックがどのような約款になっていたのかは知らないのですが、当初の方針で反発がないと考えてGoサインを出したのは誰なんですかね……? DRMがガチガチにコントロールされた上に、販売元の都合で読めなくなるとか言われたら、流石に手を出す人が居なくなると思うわけなのですが……。
電子書籍サービスはやはり大手じゃないと……みたいな風潮になると、それはそれで困る気がするわけなのですが、現状そうならざるを得ない雰囲気ですね。
一方でDRMについては「DRM回避は「電子書籍のコストを増大させる」 日本電子出版協会が“コミスケ事件”にコメント」という記事があり、DRM破りが電子書籍のコストを増大させているとの主張がなされています。
しかし、前段の報道からも分かる通り、突然コンテンツサービスが中断される危険性が現実に存在し、「対価に見合うだけの利便性が保障されていない」となれば、DRMを破ってでもコンテンツを自分の手元に置きたい(アクセスを担保したい)と考えるのは極自然です。
現状、電子ブックの販売元と利用者の間の関係は、負のフィードバックを描いているように思われます。
- 2014年5月31日(土曜日)
- 毎年恒例のNHK放送技術研究所のオープンラボへ。
年に一度ここへ行くことによって技術の進歩と、消えていった研究を思う。
思い留めるべきは、消えていった研究なのではないかと、この歳になると思うな。
たっぷり堪能した後で、「THE NEXT GENERATION パトレイバー」第二章を見て過ごす土曜日であった。