哀愁日記
底に哀はあるの。

西紀2003年5月分

Caution!
このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、並びにパーソナルメディア社は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2003年5月1日(木曜日)メーデー
 昔日にはモスクワの赤の広場がパレードで埋め尽くされていた日。

 某クルクル教の似非科学について野尻ボードが沸いてますね。やっぱ燃料があると火はよく燃えます。
 私は科学については常識的なことしか分からない人ですけど☆
 少なくとも、発振ゆんゆんだったり受信よんよんだったり交信やんやんはしねぇし(炸裂)。

 しっかし、朝の電車も空いてるし、昼時にゃぁ休業してる食い物屋もあるし……。それなのに働かねばならぬ我が身という奴を哀れんでみる。

 あ、昨夜ステルヴィア見忘れた……。


2003年5月2日(金曜日)
 なんか某所VJE-Deltaの話題があったので、思いだしたこと。
 先日必要に迫られて、 /SYS/DIC/ 下の超漢字のVJE-Delta ver.2.5の辞書をWindows環境にもってって、WindowsのVJE-Deltaのユーティリティに通してみたらあっさり読めた。逆は試してないけど、「登録できる読みの長さが10文字」という間拔けな制限を突破できるかもしれず。誰か人柱はおらんか〜?
 「けいざいさんぎょうしょう」(11文字)とかが登録できねぇってのは、変換効率うんぬん以前の問題だろう。
 ユーザ辞書小物をちょっといじれば済む話なんだろうけど。

2003年5月3日(土曜日)
 ハイキングの日。
 普段より早く起きて、準備。そのくせ遅刻しそうになり、所定の電車の出発ぎりぎりになってしまったのは私のせいじゃない(^^;。
 通勤列車もかくや、ってばかりの乗車率の電車に搖られ、西吾野へ。本日のコースは子の権現から竹寺‐小殿バス停‐さわらびの湯行きのハイキングコース。先日購入した靴の慣らしを兼ねて。
 西吾野‐子の権現は道も比較的整備されていて問題は少なかったのだが、子の権現‐竹寺間、竹寺‐小殿バス停間は足場が悪く、気を遣った。また先頭を切るSio姐御が、手にしたストックの威力絶大で、他の面子を置いて先行することしきり。ちなみに殿は私。
 久しぶりにたっぷり歩いて温泉に浸かって来ました。
 しかし、これだけで左膝がゆるくなってしまうあたり、日頃の運動不足を感じる。サポーターでも巻いた方がいいのかなぁ。下手に運動するとまた腱鞘炎とか言われそうだし。

 情報が錯綜を続けていたのでコメントを控えていたのですが……。
 使用済みの爆弾が原形を留めている筈がないとは思わなかったんですかね?>毎日新聞記者
 いや、爆発物だという認識がなかったのなら仕方ないかも知れないんですが……爆発物であるという認識があって、その上で「使用済み」ってのはちと錯綜しているように見えます。
 火藥類の知識がある人には常識ですが、一見不発のように見えても、化学反応がなんらかの原因で非常に遅く進行する「遅発」といった現象が存在するので、点火したのに燃焼しなかった火藥(爆発しなかった爆藥)は、非常に危險なのでできるだけ安靜な状態にして離れ、処理班を呼ぶというのが基本対処だったりします。

 プロジェクトX以降、あちこちでTRONとの再コンタクトを果たした人達が声を出し始めていますが……一方で「パソコン批評」の「TRONウォッチャー」ではBTRONは終わったプロジェクト扱いされてしまっていたりもして、相変わらず毀誉褒貶の激しさにくらくらします(笑)。
 BTRON Club出席者の方々は、前回の先生の発言やら、Nortiaの発表やらから、次期BTRONについては拙速を戒めているだけだということはわかっているとは思うんですが、その手の話はコミュニティの外には出ませんからねぇ。不用意に出られても困るんですけども。
 現状でのBTRONが要モルモット精神であることは否定できない所がありますし、規格を作った時の不手際やら何やらが累積債務のように利子が付いて残っている所もあります。その上TRONのリソースには限りがあって今はT-Engineに注力してるわけですから、どうにもならない所もありますわな。
 甘い夢だけを与えることはできない私たちですから(苦笑)。


2003年5月4日(日曜日)
 いい加減、なにか穏当な名前でも付けてくれんものだろうか>国民の祝日

 明日のコミティア合わせの新刊を作っていた一日。しかしそれにしても手際が良いなぁ>自分
 そういえば昨日のハイキングで、「よくそれだけ読んでて仕事してて、そのうえ書けるね」なんて言われましたが……

 夜、サークルの仲間から昨夜「PCが起動しなくなった」という連絡があったので、ノートPCだったのでうちに持ち込んでもらう。
 起動させた瞬間に、原因が分かった。
 システムフォルダが丸ごとなくなっている。素人にありがちな、Windowsフォルダの移動だと当たりをつけて、あちこち搜してみたら、やっぱりありました全然違うところに。
 フォルダを元の場所に復旧させると、復活。
 夜食を奢って貰う。

 あー。今からサークルチェック?(爆)


2003年5月5日(月曜日)こどもの日
 Comitiaでした。
 昨晩逗留したデンパ有明へ。りんかい線国際展示場駅から進行すると、もの凄い列が見えてきた。
 まさか? いや、客層が違う。などと言って確認すると、並催のキャラフェスの行列であったらしい。他にもドルパが並催されており、その電界強度は“白衣の集団”なら即死であろうと思われるほどであった。
 コミティア自体はまったりと過ごす。
 本当なら新規開拓に走りまわりたいところだったが、自制する。

2003年5月6日(火曜日)
 連休が終わって、今日は立夏。
 今日は電撃の配本日でガンパレの新刊とか天国に涙はいらないの新刊とか悪魔のミカタの新刊とか出てましたよ>関係者
 全部で11冊だったかな。重くて仕方ねぇってよ。

 Sio姐御日記で紹介していた「元素占い」をやってみる。

あなたは 原子番号 8 元素記号 O 元素名 酸素 Oxygen
性格診斷
*燃えやすさ*
 とても情熱的ですが、そのあまり、一度火がつくと誰にも止められません。Fire!!

*行動*
 何でも積極的な行動派ですが、輕はずみな行動には注意しましょう

*影響*
 人から影響を受けることもありますが、自分の考えはしっかりもっています。

*人間関係*
 誰とでも分け隔てなく仲良くなれます。世渡りがとても上手です。

*存在*
 世の中を動かしていくのには欠かせない原動力の一部を担っています。

*集団行動では*
 普段、他にリーダー的存在がいるときはその人に任せますが、いざという時はリーダーシップを発揮します。

*他人との接し方*
 誰にでもやさしく接します。いわば、天使のような存在です。

あなたのラッキーカラーは
レモンイエロー

あなたと相性のいい異性は [元素記号 ( 元素名, 原子番号 )]
Eu ( ユウロピウム, 63 )
W ( タングステン, 74 )
Bi ( ビスマス, 83 )
Al ( アルミニウム, 13 )
Cm ( キュリウム, 96 )
 ふむ……。とりあえず「天使」と言われたのは初めてのような気がするな(笑)。

2003年5月7日(水曜日)
 新調なった眼鏡がまだイマイチ馴染んでなくて、少し視界がくらくらする今日この頃。

 CDだと思って買ってきたブツが、CCCDとかいう銀の円盤だったことに気づかされて大ショック。今うちでは音楽用CDプレイヤが休眠状態にあり、音楽CDもPCかDVDプレイヤで聞いていたのだが、メインマシンに積んであるRicoh MP9200Aじゃマウントすらできねぇし。
 しょーがないのでサブマシンを立ち上げて、Plextor PX-W1210TSを使って円盤をマウント。TOCを読んでみたらデタラメな内容が書いてあった。なんてデタラメな。試しにちょっと読んでみたら、わざと入れてあるデータのエラーももの凄い。
 このままでは個人で楽しむのにも不自由するので、「普通に」演奏できるCD-Rをこさえることを決意する。
 さて。機材は揃っていたかしら……。
 かくして期せずしてCCCDのリッピングを行う予定になったわけだが、消費者が自己利益防衛のためにこのような技術に磨きをかける状態というのは、明らかにおかしいと思うが如何に?


2003年5月8日(木曜日)
 松下の新型ノートパソコン「TOUGHBOOK 73」に心惹かれているワタシ。
 ビジネス用のためか、不必要と思われる機器類が思い切ってみんなオプションになっているのがいい。重さが2kgを切っていることよりも、耐落下30cmが素晴らしい。防滴キーボードやらセカンドバッテリつけて11時間の駆動時間も魅力。
 CPUがIntelってところがややアレですが……。うー。衝動買いしてしまいそう。

 今年度最初の、シューレ学生ゼミに参加。
 仕事でささくれ立った心を癒すために(苦笑)、ボランティアでもまた始めようかと思うが、両立できるもんだろうか。


2003年5月9日(金曜日)
 Μ-V、宇宙へ。
 というわけで、今日は宇宙研のΜ-V 五号機がMUSES-Cを宇宙に放っぽり出しました。MUSES-Cは小惑星を目指し、サンプルを採取した後、四年後に帰ってきます。
 今後のミッションが楽しみです。

 経済産業省関東圏電力需給対策本部の発表資料によると、やはり夏場のピーク時には電力が不足するっぽい。供給見込みが100%全くノートラブルで手に入ったとしても、6,000万kw確保が精一杯というところらしい。過去の最大需要が6,430万kwということなので、最悪400万kwが不足する事態が起こりうるわけだ。
 こりゃ計画停電かな(苦笑)。
 それは冗談にしても、これを奇貨として、節電対策はした方が良いでしょうな。うちもそれじゃぁCPUを交換し……(結局それかい!)

 電力といえば、メリケンさんはイランの核開発にいちゃもんつけてますな、今度は。イラクの次はイランかよ、はあ。
 イラクの方も、結局証拠らしい証拠は出て来ぃへんし、メリケンさんとしても世論の糾弾を他に逸らさんとあかんのやろうな。
 しかしお互いの言い分がいかしてますな。
「あれは発電用途の研究だ」
「石油が豊富だから原発はいらんだろう」

 どっちにどう突っ込んだらいいのか咄嗟に判斷つきかねますな。
 私がイラン側の人間だったら、次の一言は「じゃあ発電のための炭酸ガス排出権を寄越せ」でしょうなぁ(笑)。

 ……。
 時代なのか


2003年5月10日(土曜日)
 たった一つの冴えないやり方(書架移動篇)
 様々な検討の結果、既存の書架3本をキッチンへ移動し、空いたスペースに図書館用単式本棚(連結仕様)を増設することに決定し、書架を発注した。
 そして本日は、ほぼ一日かけて本棚3本を移設した。
 しかし本棚という奴は、自走式でもなければインテリジェントでもないので、移設は勿論人力である。本棚から本を降ろし、本棚を移動させ、そして本を詰める。この作業を3セット。引っ越し屋かい。
 地震の瞬間に本棚から本を降ろしていたりとか(爆)、例によって耐震用の突っ張り棒が緩んでいたりとか、仕事で必要になってどうやったら手に入れられるものかと思案していた資料が出てきたりとか(炸裂)、様々なドラマがあった。
 注文した本棚の方は一週間くらいかかるとは思うのだが、当然「設置」には業者の手が入るため、搬入日には私は仕事を休んで自宅に居ないといけないわけだな……。

 一応。
 結局リッピングはなんの問題もなく成功し、今ではちゃんと聞ける音楽CD(-R)が作られましたとさ。めでたしめでたし。


2003年5月11日(日曜日)
 昨日の重労働が、肩と腿にきました。
 そんなわけで大人しく寢てれば良いものを、科博に行ったりなんたりと、出歩いてました。

 そういえばなんか横須賀に原子力空母カールビンソンが寄港しているとかで、騷がしかったようですね。反対してたのは原子力を動力とする船はことごとく嫌いな人達のようでしたが。
 原子力で動く軍艦というと、米軍のCVNを除くと、ほぼ潜水艦に限られます
 艦船の動力に原子力を使うことの利点は、特に潜水艦では、酸素を必要としないことです。なんせ水中に潜ってますからね。ディーゼル系の潜水艦はどうしても空気を必要とします。ドイツ海軍なんかじゃ最近燃料電池式の潜水艦なんぞを開発してますが。
 あとは無補給で何万海里も航行できることくらいですか。
 これらの点は、特に個艦運用を基本とする水中艦艇においては大きな利点ですが、艦隊運用を基本とする水上艦艇においては余り大きな利点にはなりません。艦隊を構成する全ての艦艇が原子力動力でない限り、どこかで補給はしなければならないからです。
 ではなぜアメリカは原理力空母に拘るのかというと、多分、煙突が要らないからなんでしょう。
 古今東西、空母の設計では、煙突とそこから出る排煙をどう離着艦する航空機に影響を与えないようにするか、というのが悩みの種ですから。

 あ、ヤベ。
 母の日だったんだっけ。


2003年5月12日(月曜日)
 最初のピークを制覇して、さあ、次のピークに向かって尾根を縦走だッ……って感じかな。

 「特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律案」を読む。
 あーヤダヤダ。ドライバーセットくらい誰でも持って歩いてるもんだろ〜。まともに道も歩けなくなりそうだよ。

 「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律案」を読む。
 なんて言うかなぁ〜。対処療法的と言いますか、多分これでは状況は改善しないだろうという気が。
 結局さ、援助交際とかと一緒で、需要と供給がある以上は手を替え品を替え、何らかの形で存続するのではないかと。


2003年5月13日(火曜日)
 仕事でレポート書いてぇ、自宅でBクラ原稿書いてぇ……
 隠居はどこに行ったん……?

2003年5月14日(水曜日)
 某クルクル教の施設に警察の手入れが入ったそうな。
 オウムの件では散々叩かれたからなぁ>公安部
 でも何となく羹に懲りて鱠を吹いている感がないでもない。
 個人的に問題だなと思っているのは、宗教への寛容が失われつつあるんじゃないかって所だったりするんだけど。勿論、カルトに手加減する必要はないんですが、このまま寛容さが失われた社会にも余り住みたいとは思わない。。

2003年5月15日(木曜日)
 AppleiTunes Music Store、好調なようですね。良いことです。どこぞの団体のように消費者を盗人扱いしてspamを送ったりするより非常に優れたアイデアです。
 しかし流石Appleと言うべきなのか、やはりAppleと言うべきなのか……。

2003年5月16日(金曜日)
 大日本スクリーンヒラギノシリーズのOpenType版、これまで興味が無かったのだが、Adobe-Japan 1-5の確認のために必用かも……と思って値段などをチェックして思う。
 でら高い
 思わず名古屋弁になっちゃうほど高いですよ。モリサワ基本7書体パックが希望小売価格45,000円で手に入る時代に、1書体で39,800はないだろうよ……。それで手に入るのが「目から謎光線オプティックブラストが出そうな」(©きさらちゃんフォントでは納得いかんだろう。
 写研の石井明朝だったらその値段でも許すけどな。

2003年5月17日(土曜日)
 おいおい、マジかよ……
 多分うちの場合、重量的には置けるよーな気がするが、電源的に無理だろう。っていうか、置いてどーすんねんな。
 しかし現時点で、23日搬入予定の新しい本棚より廉いんだよっ!

 昨日必着のハズのBTRON Clubの発表原稿を今日になっても一生懸命作っているという辺りでかなり駄目。古い資料を引っ張り出しては、ああでもないこうでもないと。
 久しぶりの発表だけに、なんか資料作りに熱が入ってしまった。


2003年5月18日(日曜日)
 出来上がったBTRON Clubの発表原稿(pdf)をBGVで表示させようと思ったができなかった。うぬぅ。Unofficial TAD Guide Bookは表示できたくせに……。僅か8ページで2.5MBという異様なファイルではあるのだが。

 韓国で「民間ネットにも「掲示板実名制」導入へなんて報道が。
 私はネットの匿名性なんてものをこれっぽっちも信用していない人間なので、ハンドルだろうが実名だろうがさしたる違いはないと思っていますが……隣国の場合、ネット上の公共道徳に問題がある行動を取る人間が多いので、とりあえず賛成しときまひょか。


2003年5月19日(月曜日)
 SCOのLinuxにまつわるプログラムコードの著作権問題ですが……MSやってくれましたね。Linux潰すためには手段選ばんってか。
 Officeパッケージ部門で24億7,000万ドルの売上で純利益が19億4,000万ドルとか言って、どう考えてもそりゃマトモな商売やってるようには見えない会社が、こういう姑息な手を打つことに持っていきようのない怒りを感じますね。

 S390のオークションもいよいよ佳境。ちなみに私は入札していません。


2003年5月20日(火曜日)
 予報通りに降り出した雨の中、「ふたつのスピカ」の新刊を入手。

 お天気といえば、ひまわりの交代が近付いていますね。次の衛星(MTSAT-1R)もいつ上がるかわかんないような状況ですからしょうがないですけど……今後はもう少し考えて運用体制を整えてもらいたいものです。
 靜止軌道上の気象衛星のお世話になっているのは打ち上げた日本だけじゃなくて、それこそ周辺各国殆どがひまわりの画像を受信しています。船舶だってね。
 これも立派な国際貢献なんですよー。
 ここ読んでる人達には今更な話ですかね(^^;
 そういえば、MTSAT-1Rは「ひまわり」じゃない名称になるそうですね。公募という話もあったようですが、どうなったんでしょうか。


2003年5月21日(水曜日)
 一日、RTFと格鬪する。
 ワケのワカラナいテキストの羅列を凝視しスクリプトを書いて走らせ結果を確認してエラーチェックして……ってことを3ケタに及ぶ程繰り返していると、ジョブズが僕らに夢と絶望を与えてくれた80sの記憶がフラッシュバックというかバックドラフトしてきそうでした
 テキストがRTFでベクトルがepsでビットマップがTIFFだなんて、一体どこの世界に紛れ込んだんだ、オイラは?

 あ。仕事の買い物一つ忘れた。


2003年5月22日(木曜日)
 ちょろっと書いたVBAで、昨日から続いた作業が一段落し、その結果物の処理に取り掛かった日。

 Genesisさん日記でも紹介されていたOpenSkyこと実物大メーヴェ製造計画(笑)ですが、そのスタイルを見ていて思ったわけですよ。
 両翼端にウィングレット状の垂直翼があるんですが、理屈の上からだと、垂直翼は無くても飛べる筈ですよね。Northrop(現Northrop Grumman)B-2みたいに。そんなもの人間が制御して飛べるかどうかは分かりませんが(炸裂)、そこはそれ、コンピュータで動的に制御してやれば煉瓦だって空を飛ぶ時代です。折角だからウィングレットなんざ捨てちまおうとか思わないんですかね。
 非常に個人的な感想ですが。


2003年5月23日(金曜日)
 今日は仕事を休んで……本棚の搬入と組立。
 本棚そのものは先週移動させといたのですが、新しい本棚を組み立てるスペースを確保しなければならない関係で、色々物を動かしてました。
 ほんで、午前中に業者さんがやってきて、組立開始。
 書庫の中での作業になったのですが、「この本、どこに何があるか分かってるんですか?」とか訊かれたり。
 分かってるに決まってるじゃないか……。
 1時間半ほどで組立が完了。こんな感じになりました。(ちゃんとページ作ったぞ>じゅりちゃん
 さあ棚板を……と思ったところで追加注文しておいた棚板が届いていないことが発覚。これでは配架ができません。
 午後はひたすら本を移動させるつもりだったのに、なんと予定はあっさり吹っ飛んでしまいました。

 そんなわけで致し方ないので、午後は急遽世田谷区NHK技研へ行くことにしました。
 今年の展示で面白かったのは、ハイビジョン映像をリアルタイムにMotion JPEG 2000に変換するボードとかが面白かったですよ。まああとは大体去年からの引き続き……って感じが多かったかな。もちろん、去年より色々進歩しているので、その進捗具合を確認するのが面白いんですけどね。
 デジタル地上波関係の展示はそれなりに多かったか。

 新組織名は、JAXAか。


2003年5月25日(日曜日)
 土曜日。
 科博の科学史学校へ行く。
 個人的には次回の「知的財産権をめぐる技術史」の方が興味があったりするので、次回も申し込むことにする。

 BTRON Clubでの発表は恙なく終わった。全くの教養講座だったのだが、感想を聞くところによると「発表が終わるころには暗澹たる気分になった」ということであった。歴史を学ぶとそういうことはありがちである。
 今回のBTRON Clubは「一般」T-Engineユーザの発表を始め、坂村先生の信者度が高かった気がしますね、いつもより。
 坂村先生は「今年のTRONSHOWが楽しみだ」と今からうきうきしてはりましたが、もうちょっとBTRON関係の情報は出した方が良いかと思いますぜ。出しにくいのは分かってるんだけど。

 さて、例会が終わると飲み会になって、その後は例によって徹夜カラオケ。
 HyperJOYだったんですが、とうとうJOYでもJoyNaviという検索機能付きリモコンが投入されましたが、酷いもんです。キー入力に対する反応が悪いし、一文字入力するごとに毎回検索が走る。画面の書き換えも遅い。その場でこれ作った奴はマルチタスクというものを知らなかったんじゃないかとまで酷評されました。
 かつてセガカラのソングナビゲータは作詞者・作曲者での検索ができましたが、そういうオプショナルな検索もできない。なんとなく、同業他社出したから追従した、って感じで、全然練れてなかったです。

 で、日曜日。
 がらーんとした書架を横に、読書に明け暮れて終わった。

 ラテン語をやると、Jってヤ行音[j]という意識が強くなってしまって、JA...という綴りが「ヤ……」に読めてくる。
 これでX音が濁ったら、某新団体の名称はかなりヤバい読み方になってしまったりするのだが、いいのだろうか。


2003年5月26日(月曜日)
 私は無実だ。
 今日は本棚もいじってないし、蔵書も動かしてない。だから、少なくとも今日の地震とは無関係だ。  とりあえず弟のいる郡山は大したことがなかったようだ。

 自衛隊、イラクに行かせるんですか……。


2003年5月27日(火曜日)
 本棚の棚板が届いたんですよ。
 だから今日は日記の更新はこれだけ。
 気分はドナドナ。
2003年5月28日(水曜日)
 午前2時まで配架作業やってて、朝寢坊。
 勿論、まだ終わってない。
 下手に大量の配架空間を得たものだから、欲が出るのが特に、悪い。
 でも美しい配架は漢の夢なんだよう。

2003年5月29日(木曜日)
 公私に亙って、ゼブラジェルスリーを愛用しているんですよ(単色ではハイパージェルを)。握りやすくでボールの走りも良くて気に入ってます。
 で、ジェルスリーを4本ほど所有しているのですが、同一商品を揃えるメリットは、消耗品のストックができることです。仕事の関係上どうしても黒と赤が減るので(^^;、赤と黒の芯は何本かストックしてます
 ところが最近、文具店の店頭からジェルスリーが消えてしまいました。わあ。
 ところがよくよく調べてみると、同じJK-0.5芯を使うペンが他にもあるようなので取り敢えず代替として一本確保しました。
 ペンが変わっても芯が使えれば替芯のストックは生きるわけですよ。また、供給する会社側としても、ペンが変わるごとに芯がころころ変わっては、替芯の供給流通体制が負担になります。
 できれば良い芯を末永く使用したいものです。

 会社で使っているインクジェットプリンタのインクカートリッジを探しに行ってですね、目眩がしたわけですよ。
 売り場の一部を占拠して並ぶインクカートリッジの山。
 社で一体何種類あんねんな。
 設計制約上、あるいは技術進歩の関係上ある程度仕方がないとはいえ、廉いものでも小さいものでもないのだから、もう少し考えたらどうかと思わないでもない。その上私物のプリンタのカートリッジはないときた!(私怨)
 そういえば、昔の熱転写プリンタは当初リボンカートリッジの形状が様々だったが、次第に種類を減らし、最終的に二種類くらいにまで統一された筈だったが、その頃にはインクジェットプリンタが台頭してきてシェアをどんどん減らしていったのを思い出す。
 危機にならんと駄目というのではあかんだろう。

 そういえばデジタルビデオカメラの交換レンズマウントの標準規格とかいうものもこの世には存在するのだが、余り知られていない。(ていうか、対応機種が少なすぎだってばよ)
 確か8mmビデオの時にも同じようなものがあった気がするが(以下省略)。そういえばビデオカメラ(本当にカメラのみのセパレート型)とデッキを繫ぐケーブルの標準とかもあったなぁ。
 ノートパソコンのバッテリは売ってても充電器は売ってないとか(それなら普通の二次電池にしてくれと言いたい)、ヘッドホンステレオのリモコンはなぜ各社で全部コネクタが違うのかとか、私には理解できない混沌たる事物がこの世には非常に多いです。


2003年5月30日(金曜日)
 「ICカード:関東と関西の大手私鉄が導入へ という報道があって、感嘆する。
 首都圏在住の方はよくご存知の通り、JR東日本東京モノレールりんかい線で使えるSuicaという非接触型ICカード(SonyFeliCa)と、私鉄や地下鉄他JR以外で使えるパスネットという磁気カードと、プリペイドカードが二本立てなんですね。
 二種類なら取り立て困るものでもない……と言いたいところですが、さに非ず、JRと私鉄・地下鉄が乗り入れている線というのは結構ありますので、うっかりパスネットで入ってJRで降りる羽目になったり逆だったりと、迂闊で粗忽な人はうろうろ清算する羽目になったりするのですよ。
 利用者の利便からして、この決定は大変歓迎できます。

 浮島丸訴訟の高裁判決が出て、原告逆転敗訴。
 個人的には妥当な判決だと思うがね。
 ちなみに、浮島丸の沈没原因は触雷なのだが、勿論機雷を敷設したのは日本ではない。米軍だ。どちらかといわれれば、米国の責任を追及しては如何かと思わんでもない。韓国では日本政府による謀略(計画的に韓国・朝鮮人を始末しようとした)なんてトンデモ説がまかり通っているようだけど、そういうイカレた妄想を元に提訴されてもねぇ……。
 結局、日韓地位協定で全て「解決済み」の問題ですんで、言うだけ無駄ってものだよね。

 「任天堂:ファミコン、9月に生産終了
 むう。これはいよいよ動態保存のために買わんといかんか(おい)。


2003年5月31日(土曜日)
 2点リードで迎えた9回表に11点取られて負けるチーム……。情けなくて涙が出てくるわ。

 昼前に、弁護士に会うとかで上京してきているデムパと秋葉原で飯を食う。

 その後、降りしきる雨の中をゆりかもめで船の科学館へ、本日より公開の某国の工作船を見学しに行く。ちなみに無料。日本財団、太っ腹である。
 雨だというのに大入りで、1時前に着いた時には、既に公開が始まっていた。どうやら、時間を繰り上げたらしい。
 しかし20mmというのは凄いですね。多分使用した弾頭は通常弾頭だと思うのですが、鋼板なんぞ簡単に貫通して、それどころか船の反対側に射出口が開いてました。うーん。
 別館の羊蹄丸の中にAKSだとかRPGだとかが飾ってあって、その辺はまああるだろうなと思っていたのですが、中に携帯SAMがあったのには驚きました。これで海保の航空機が狙われた可能性もある訳で……。海保側に死傷者が出なくて本当に良かった。
 あとビデオを見て、CD-ROMのついた海保白書を買ってきました。

 展示を一通り眺め終わった後、科学館前に置いてある二式大艇の周囲を一周しておく。
 飛行艇という機種は、航空機業界の主流からは完全に外れてしまい、今では殆ど天然記念物並みの生存率ですが、実は今年、自衛隊は新型の飛行艇を試作しています。メーカーは勿論新明和
 もっとも、完全な新規開発ではなく、現在のUS-1AをベースにしたUS-1A改なんですけどね。
 とは言え、FBWやキャビンの与圧、エンジンの換裝など、艇体の形状以外はかなり変わりますね。
 日本だからこそ生き残れてるような所はありますが……多島国家や群島国家なら結構重宝するんと違うかなぁ。(輸出してへんの?)