哀愁日記
底に哀はあるの。

西紀2003年2月分

Caution!
このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、並びにパーソナルメディア社は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2003年2月1日(土曜日)
 目覚ましは いつもの時間に 鳴り響き

 っちゅーわけで、ソックスハンターきさらちゃん(整備班無職・スカウト候補)とトリウッド前で待ち合わせ。もちろん「ほしのこえ」のリバイバル上映を観に行ったのですよ。
 前夜になってもしかしてきさらちゃんも観に行くかなぁと思って連絡してみたら、「11時に」と。さすがに場所と時間を合わせれば、春樹・真知子みたいなことは起きませんわな。
 しかし、サークルのメンバーも来ていて、次のコミティアの入場券を渡されたのだが、私が当日その場にいないという可能性が全否定されているのはいかがなものかと思う。
 そういえば、デンパ大阪は来たかったが他に用事が無くて来れないと言っていた。これこそがその用事なんじゃないかと思わないでもなかった。

 「ほしのこえ」を堪能した後、一路、埼玉川口、本日開館のNHKアーカイブスへ。
 が、なんと現地に到着してみると、目玉商品の「番組公開ライブラリー」は行列ができていて一時間以上待つと言う。
 早々に諦めて、一旦自宅へ戻る。

 そして夜はBTRON Club。坂村先生から、「Unofficial TAD Guide Book」について、現段階ではコメントできない、という微妙なお言葉を賜る。
 そして例によって散々呑み散らかしたあとに徹夜カラオケ。

 2月2日午前0時半頃。πちゃんの携帯にシャトル爆発の第一報が入ると、各々の裝備を引っ張りだし、カラオケそっちのけで情報收集にかかり出す。
 下手な報道機関より圧倒的に優速で良質な宇宙作家クラブニュース掲示板野尻抱介氏の野尻ボードが情報源として有効。
 まずは死亡を確認された7名の宇宙飛行士に対して黙禱。


2003年2月2日(日曜日)
 コロンビアの空中分解は、空力破壞であるという点では多くの人が認識を一つにしているようですね。私もそう思います。ただ、その原因がまだ分からないのですが……。しかし音速の十数倍なんて速度でぶっとんでいる最中のことですので、ほんの僅かな損傷が大きな結果をもたらすことがあるのは事実です。
 向後、事故調査により、事実が明らかになると思います。
 これにより、世界の宇宙開発は大きくその予定を狂わせることになります。初飛行以来20年以上を経ているスペースシャトルは、ロートルと言っても良いでしょう。次世代往還機の計画は、事実上頓挫しています。米国以外に人間を軌道上に送りこむ技術と技能を持っているのは、ロシアだけ。しかしそれは30年以上前に設計されたソユーズです。一度に7人が乗り込める(その上荷物を30t積める)シャトルとは根本的に輸送能力に差があります。
 私たちは、真剣に宇宙開発の米国依存状況を解消する方向に動かないといけません。
 日本一国にできることには確かに限界があるでしょうが、日本が中心になってできることもある筈です。

2003年2月3日(月曜日)
 朝、ギリギリまでcnnやらNHKやらをチェックしてたら、いつもの電車をとりのがして大慌てナリ。
 私的なメモ:Personal observations on the reliability of the Shuttle by Richard P. Feynman

 糸野が私に尋ねて言った。
オグマさんって、何萌えなんですか?
 俺はオタクじゃないって言ってるだろうが!

 幕末の三大剣術道場と言えば、北辰一刀流・千葉周作の玄武館、鏡新明智流・桃井春蔵の士学館、神道無念流・齋藤彌九郎の練兵館。それぞれ面白い逸話には事欠かないが、個人的に齋藤彌九郎が面白いと思う。
 彼は越中は氷見の出身で、儒者を志して江戸に登ったハズなのだが、何を間違ったか剣術で身を立ててしまった。しかし三大道場と呼ばれる道場主になっても初志諦めきれぬところがあったのか、渡部崋山や高野長英、藤田東湖、二宮尊徳などと親交があったらしい。道場でも、剣術だけではなく、砲術やら学問やらも教えていたらしい。そんなこんなで、彼の道場からは高杉晋作、木戸孝允(桂小五郎)、品川彌次郎らが輩出されることになる
 弟子に恵まれたよい人生じゃないかと思わないでもないが、何か本人は釋然とせずに人生を送ったのではないかと思わないでもないでもない。
 何しろ齋藤彌九郎には、剣豪としての逸話が殆どないのだ……。


2003年2月4日(火曜日)
 仕事で心がささくれ立って、これを癒すためには終業後にシモキタに逝くしかない、と思ってたのだが、気がつけば今日は火曜日。
 そう。Tollywoodはお休み〜。
 傷心は村枝賢一「RED」「仮面ライダーSpirits」では癒されず、仕方ないので駅から自宅までの間にある和菓子屋さんで苺大福を買って帰る。
 しっかし……苺の旬って、本来春だろ? そりゃ節分過ぎたから暦の上じゃ春だろうけどさっ。

 益体もないことなのだが、苺大福に使う苺って、甘いものより酸いものの方が良いのかもしれない。
 ほら、ジャムにする林檎だって、富士より紅玉の方がいいじゃん(意味なし)。

 宇宙作家クラブなんかで、日本独自の有人宇宙飛行船構想についてのコメントを散見しますが……この腰の座らない国でそんなことができんのかね、と思ってしまう。
 余り誉められたことじゃないけれど、有人宇宙飛行へ挑戦するとなれば、ある程度の犠牲が折り込み済みということになる。あらゆる事故要因をゼロにすることができない以上、最悪、人の命が失われることを想定しなければならない。


2003年2月5日(水曜日)
 必要になってから慌てたって遅いんだってば……。
 って、コロンビア喪失以後の宇宙開発報道を見てて思う訳です。
 今頃になって、「再突入が危險であることが事前に判明しても採る手立てがない」ことが報道されてますが、宇宙機って大抵そういうものですよねぇ。日本だって他国のこと言えませんよ、ひまわりの件とかさ。
 戦車には戦車回收車というものがあって、行動中に擱坐した車輛を回收する手筈になっているんですが、宇宙機には概そのような準備はなされません。余りにも費用がかかり過ぎるからです。
 最も良い方法は、安全係数を100%以上取った上で完全二重化なんでしょうけど……たとえば、スペースシャトルはエンタープライズを含めたとしても総勢5機しかないんですよ(コロンビアなくなっちゃったから4機か。エンタープライズは飛行試験用なので宇宙には行けません。で、うち一機は大抵オーバーホールに入っている。
 常時運用体勢にあるのは3機しかなく、1機が事故ったときのために1機を待機状態にするとなると運用効率は約半分(多分実際はそれ以下)になり、事実上1機体制とかわんなくなる。
 なんじゃそりゃ。
 鉄道でも自動車でも航空機でも、運用体制を組む場合には、実際の運行に必要な分というのは、予備やら代替やら全部含めて都合するものですが、こと宇宙機に関してはそういう体勢にはなっていません。そういう体制をとることもできません。
 この状態を打開するためには、どうしたら良いか? 答えは簡単ですが実行は難しいでしょうなぁ。

 その昔、大航海時代と呼ばれた時代。
 大洋を航海する船は、遭難したらまず助からないものでした。当たり前ですが、救助を呼ぶ手立てもなく、近くを通る船がある訳でもありません。船舶の密度が余りにも低すぎるのです。
 こういう世界では、勿論水や食料を万全なまでに用意することは当然ですが、それでも遭難したらまず助からないことを覚悟しなければ海には出られませんでした。
 翻って現代なら。
 航路の上なら行き交う船舶も多いし、無線で助けも呼べる。技術の進歩も然る事ながら、船の密度がそれなりに高いことが、航海の安全に大きく寄与している訳です。

 答えは結構簡単なんだケドね。


2003年2月6日(木曜日) Part 1
 ガンパレアニメ第1話見て感想。
  • 舞台が1999年7月って……自然休戦期に入ってるんじゃ。
  • 瀬戸口を士魂号に乗せたら、他のパイロットの仕事がなくなります。
  • 中村と岩田がいないので「ハンターが二人で靴下は一つ。生き残るのは自動的にただ一人!」はないのですね……。
  • 本田先生がいないので、サブマシンガン乱射がないのは極めて遺憾です。
  • 見栄えはいいんだろうけど、航空機のない陸戦だからGPMは面白いんぢゃないか……。
  • 狩谷がいないとラスボス不在ってことにならんか?
  • 茜、狩谷、中村、岩田、田代、ヨーコ、本田と7人も欠けている。

2003年2月6日(木曜日) Part 2
 パウエルさんの80分にわたる長口舌をどう考えるか、難しいところだね。日本政府は、武力行使に対して支持を表明するようですが。
 なんか……イマイチなんだよな、その証拠ってやつも。状況証拠だらけで確証が一つもなく、できれば一つ一つ確認しときたいところだよね。問題は、その時間が残されているかどうかだが……。
 どっちかというと、今回の対イラク交渉については、全体的に米国が下手打ってるって印象。
 正直言えば、査察を(少なくとも表面上は)従容として受け容れているイラクなんぞより、IAEAを力一杯脱退した某国の方がよっぽど深刻なんだけどねぇ。優先順位を間違っとりゃせんか。

2003年2月7日(金曜日)
 日日是契勘。

 4月1日から発足する郵政公社のロゴマークが決まったそうで。あんまパッとしないなぁ。
 旧来の「〒」マークは継続して使用するそうですので、混乱はないでしょう。
 ちなみに「〒」マークですが、旧逓信省の徽章ですが、片仮名の「テ」からきていることは常識ですよね。テはテイシンのテ〜。
 制服も変わるんですね。今の緑のブレザーも嫌いじゃないんですが、一時期郵便事故に恵まれていた頃は、昼とか街中であの緑の制服を見ると不愉快だったのを憶えています。
 なお、小熊は制服フェチではありません。

 そういえば、例のお国の問題が浮上すると決まって発生するチマ・チョゴリの切り裂きですが、今回もまた出ているようですね。前から疑問に思ってるんですけど、犯人って捕まったことあるんですかね? 捕まえたのなら捕まえたとちゃんと報道しないと、馬鹿が真似しそうですからね。
 ところで、朝鮮人学校に通うチマ・チョゴリの女学生って、どうして人目を避けるように早朝に出ていっちゃうことが多いんでしょうかね〜。通勤電車の車内に一人でもいればそれで何となく気分が和らぐんですけどねぇ。

 そういえば新宿の伊勢丹で制服の展示会やってたなぁ……。


2003年2月8日(土曜日)
 無職のときには忘れていました。惰眠を貪る幸せを。

 茶葉が切れたので商店街のお茶屋さんへ行ったら、なんか特売日だったらしく、少し廉く買えた。
 しかしそのままふと、じゃぁ茶菓子も買って帰ろうなどと思って和菓子屋さんに寄ってしまった。

 どこの出版社かとまでは敢えて言わないけれど、最近、表外漢字字体表の「簡易慣用字体」を使う出版社増えてますね。個人的には、どうも好きになれません。
 Webだとか電子上の文書であるならば、致し方ないとは思うんですよ、ある程度。それを排除するための労力が結構馬鹿にならないので。でも紙媒体なら、比較的簡単に避けられるものなんだから避けとくに越したことはないと思うんですがね。

 NASAの発表とか読んでて、ふと「これメートル法かいな?」とか「セルシウス温度で読んでええんかな?」とか思いませんか? 一昔前だと、殆ど無条件で米国人の単位系はヤード・ポンドにファーレンハイト温度だったんですけど、最近は米英人でもメートル法使う機会も多い様子。特に米軍関係は、共同作戦の関係か、結構メートル法を使うので、妙に違和感があったりして。
 10年くらい前ですかね、米国で連邦の正式書類はメートル法にするとかいう話があったかと記憶していますが、どうなったんでしょう。そういえば英国でも2000年から一部例外を除いて、基本的にメートル法で表記せにゃならなくなったとかで、色々混乱が起きていた記憶が
 航空関係が徹底的にヤード・ポンドなのは、国際民間航空条約第5付属書「空中及び地上の作業に使用すべき測定単位」というものがあって……(あとは任せた!>里見くん

 完全に余談になるが、通例出版におけるフォントサイズの単位である「ポイント」は1 / 72 inchだが、これはDTPの普及によって急速に広まったもので、厳密には「ビッグ・ポイント」などと呼ぶ。ヨーロッパでは「ディドー・ポイント(didot point)」が利用されていて、こいつはフランスインチ(pouce)を基準にしていたりする。ちなみに1 pouceは約27mmなんだそうで、1 point = 0.3759 mmとなる。もっとも、最近では面倒なのか1 pouce = 1 inch = 25.4mmとしている例が多いようだが。
 米英ではアメリカンポイントが用いられるが、これは1 / 72.28 inch = 0.3514 mmで、長らく「なんでこんなハンパな数字を……」と思っていたのだが、来歴をきちんと調べてみたら、「350 / 996 mm」だった。当時米国最有力の活字メーカーが83 pica =350 mmとしていたものに従ったらしい。1 pica = 12 pointだから……ね。
 メートル法とヤード・ポンド法の換算って極めて面倒な上に誤差がどうしても出るので、できればメートル法できちんとやって欲しいものなのだが、何分伝統やら何やら色々あって、なかなか拭いきることができないことも確かなんだよね。
 プリンタの解像度とか、dpiで表しちゃうしね〜。


2003年2月9日(日曜日)
 ……
 何があったんですか?>故郷

 パッチ出ター!とか言って飛び付いたらえらい目に遭うわけで、やっぱ愼重になるっしょ。「私は大丈夫」なんて幸運に頼れるほど運には恵まれてないしね。

 なんかATOK.comへ行って日本語力診斷テストを受けてみたら、1問間違えてしまって「師範レベル」とか言われた。
 しっかしATOKも頻繁にバージョンアップするもんだね。既に時代遅れを通り越して化石みたいな仮名漢字変換ソフトを愛用している身分としては、何をそんなに新しくせにゃならんのかと尋ねてみたいところもない訳でもなし。
 でも世間様には結構ATOK愛用者は多いようで、ワープロはMS-Wordでも仮名漢字変換ソフトはATOKでなきゃぁ的な意見を耳にすることも珍しくない。
 現在にいたるまで数十に及ぶ仮名漢字変換ソフトを使ってきたけど、ATOKが頭拔けて良かったと言う印象は特に無いんだけどなぁ。


2003年2月10日(月曜日)
 なんか「弱暖房車」とか作ってくれんもんだろうか……と思うような一日。でも夜には小雨もぱらついていたりして。
 雨を避けて入ったレンタルビデオ屋で「Windtalkers」のDVDを発見して借りてくる。
 明日は祝日か〜。

2003年2月11日(火曜日)紀元節
 「Windtalkers」を鑑賞。ナヴァホ・コードトーカーを扱った映画です。
 ナヴァホ・コードトーカー(Navajo Code Talker)というと第二次大戦中の米海兵隊のナヴァホ語を使った暗号通信兵のことですね。特に末端将兵の間で絶大なる信頼を得ていて、情報部が「他の暗号でも大丈夫だ」といくら言っても、現場の将兵はナヴァホ・コードトーカーで連絡しようとしたという逸話が残っているくらいです。
 ナヴァホ語というとナ・デネ/アサパスカ語族に属するネイティブ・アメリカン言語で、アパッチ語やチペワイアン語などが近縁です。非常に複雑な動詞変化と語順自由性で有名ですが、特に暗号として選ばれた理由は、外国人による調査研究がなされていないことでした。
 ナヴァホ・コードは絶大なる成果を挙げ、敵も味方もこれを解読することができず、400人以上いたナヴァホ・コードトーカーは時には敵に間違われながらも(実際、間違えられて米軍に捕らえられたナヴァホ・コードトーカーもいたそうな)任務を果たしました……。
 が、あんまりにも活躍し過ぎたために、彼らの存在は極秘とされ、1968年に機密解除を受けるまでその存在すら公にされず、2001年になるまで栄誉を受けることもありませんでした。
 現在、功績大なるナヴァホ族は、米国内最大級のネイティブ・アメリカンコロニーとなっていて、周辺部族との軋轢まで生じているとかと聞き及びます。なんともやるせない話ではあります。

 映画自体はまあ「Saving Private Ryan」と一緒で、お涙頂戴などーでもいいストーリーですが、日本兵を結構普通に描いているのが、これまでの太平洋戦線映画との違いでしょうかね。あるいは、昨今の風潮なのかもしれませんが。
 日本人俳優(エキストラ?)を大量に使っているらしく、少なくとも言葉は現代日本語でした。武器の類もまあ合格点かな、と。大砲はかなり怪しかったけどねぇ……。
 個人的に気になったのは、左手で銃を構えた日本兵が散見されたこと。当時の日本軍でそれってアリだっけ?と。右利きに矯正されていた筈だと記憶しているのだが、最前線ともなると「適当」であった可能性はないでもないんですが。

 軍隊における左利きの処遇ってのは、お国柄が現れてて面白いと思うんですが、どうでしょうか。米軍仏軍では左利きの将兵は左手で銃を構えますが、旧日本軍や英軍では左利きでも右手で射撃させるよう強制されます。
 ちなみに、自衛隊でも長らく「銃を撃つのは右手」でしたが、先日対テロ部隊の訓練で89式小銃を状況に応じて左手で構えている姿が報道されていましたので、今は違うのかもしれません(両方訓練するのが妥当だろう)。英軍の場合は、制式小銃であるL85A1を左に構えて撃つと藥莢が左顏面を直撃するので、頼まれても嫌でしょうなぁ……。L85と同様にブルパップ形式の自動小銃でも、仏軍のFA-MASだとか奧のStayer AUGなんかは排莢口を簡単に切り替えられるので、左利きでも不自由なく使えるんですが、そういう配慮すらしなかった、という辺りに英国の風土が見え隠れしそうです。

 軍隊を離れて日本の日常社会において、左利きというのはかつては「ぎっちょ」などと言われて矯正の対象でした。少なくとも、私の子供の頃はそうでしたし、今でも年配の方の中には「ぎっちょは良くない」と考えている方もおられるようです
 虐げられた民(苦笑)である左利きですが、昨今はかつて程矯正圧力も強くないようで、逆にスポーツなど有利になる場合もありますから、一概にどうこうとは言えないんじゃないかな。ちょっと大きな文具店に行けば左利き用の鋏くらいは扱ってるし。
 もっとも、日常の家電製品やらなにやら、ちょっとしたところで右利き限定なデザインは溢れていて、特に電車の自動改札などはどうして左に投入口のある改札機がないのかメーカーに聞いてみたいくらいです。
 あ、もっとも僕は右利きですけどね♪


2003年2月12日(水曜日)
 「[Ctrl + Alt + Del]ボタン」って……。実際一番使用頻度高かったりする?(爆笑)

 コロンビア空中分解の報道合戦も落ち着いてきたので、一筆。
 未知の世界へと挑戦するとき、その道が数多の犠牲者の血肉で舗裝されていることは、忘れられがちだ。飛行機で空の旅を楽しむ人々は、空に散った多くの人々のことを思うまい。人は成功者のみを称え、礎となった者を疾く忘れる。
 多くの挑戦者たちは、後ろ指を指され、陰口を叩かれ、死してなお愚者と貶められた。
 しかし我々の現代の生活は、そうやって築かれた屍山血河の上に成立しているものだ。七海五陸を住処とし、空を往き交うことはあまりにも自然になって、空を自由に飛べるようになってからまだ一世紀にもならないことを忘れてしまいそうになる。
 犠牲者が出ることは不幸で残念で悲しいことだが、それでも私たちは歩みを止めずに宇宙を目指す。
 願わくば、未来の人類が宇宙に棲まうことを自然とするように。

 遠い未来の話をしたら、次は足元の話やね。
 実際問題として、現在の人類が手にしている最強最大の推進力は水素/酸素の化学反応なわけですよ。で、この水素/酸素ロケットエンジンというやつは、最初っから理論最大推力が分かってたりします。んで、ロケット本体については有名なツィオルコフスキーの公式って奴があって、比推力と質量比で勝負が決まります。比推力ったって、効率100%を追求したところで限界はあるし(事実現在ほぼ限界近くまで達している)、質量比だって紙で作るわけにゃいかないんだから……。
 となると、あとは取捨選択となる訳ですよ。
 何もかも全ての要求を満たすことは不可能なのであって、何かを得たら何かを捨てねばならない、と。
 スペースシャトルという奴は、往還船部を全くそのまま再利用する、と企図されておりまして、当然頑丈にできています。頑丈に作ると重くなる訳で、質量比が悪くなります。さらに再利用する部分について言えば上に持ってってまた持って帰ってくる訳で、打ち上げ費用的には全くの無駄だったりします。30tの積載重量を誇るスペースシャトルなんですが、よくよく考えるとシャトル本体が70tもあるわけでして、同じエンジン、同じ燃料で遣い捨てロケットを作った日にゃぁ、軌道上に持って行ける重量が倍くらいになってしまう。
 本来なら100回再利用すれば元が取れる計算だったらしいんですが、1機で100回どころか、5機がかりで100回打ち上げるのに20年かかりました。つまり当初計画から大幅に逸脱してしまったんですね。
 もちろん、究極的には再利用可能な往還機を実現させた方が良いのでしょうが、残念ながらないない尽くしの化学反応ロケットしか手に入らない現状では難しいと言わざるを得ないでしょう。電力から直接運動エネルギーを取り出せるようになればまた違うんでしょうけど……現時点の科学・技術レベルではSFですからね。
 往還船の研究は本当に研究と割り切って、当面の宇宙開発は遣い捨てロケットで、とある程度現実路線を歩まないと、今後の宇宙開発自体が遅延するのではないかと危懼します。


2003年2月13日(木曜日)
 仕事帰りに、東京シューレへ。格好に驚かれる。いや、ごくふつーに、背広にネクタイだったんですが。

 新東京タワーの予定地に恩賜上野公園ですかぁ……?
 なんかアキバから見上げるように聳え立つデンパの塔、とかいう風景が脳裡に浮かびましたよ、ええ。
 国立科学博物館の收蔵品とかに悪い影響がなきゃいいんですが。あとは恩賜上野動物園の動物達と恩賜上野公園の住人達の健康ですか。
 ふと気づいたんですけど、坂村先生のお部屋の窓も、上野向きだったよーな……。
(うーん。重ね重ね凄いロケーションだ)


2003年2月14日(金曜日)
 TVで「もののけ姫」やってましたね。つい見ちゃいました。
 思ったんですけど、サンってとんちき系ヒロイン(命名Sio姐御。類例:ラフィール、芝村舞)だったんですね。今頃気付きました。
 ジブリのアニメでは「紅の豚」の次くらいに好きです>もののけ姫

 「「ジェダイ」信者が39万人 英国勢調査の信仰宗教
 まあ、多分英国でも信教の自由は認められていると思うので。あそこの国は憲法ないから、斷言しにくいけど。
 ところでジェダイって、宗教なんですかねぇ?
 Episode IIによって一躍アクションスターへの道を駆け上がったヨーダ師ですが、よくよく考えると、ジェダイ騎士団を滅ぼした根本原因の一人なんですよね。ヨーダの弟子筋を纏めるとこんな感じ。

直弟子:ドゥークー伯爵……ジェダイ騎士団を脱退し、分離主義者を扇動。暗黒面に墮ちてダース・ティラナスとなる。
孫弟子:クヮイ=ガン・ジン……一匹狼ジェダイでアナキンを拾ってくる。評議会に反発し、結果的にアナキンにジェダイへの道を拓く。
曾孫弟子:オビ=ワン・ケノービ……アナキンを教える。対ダース・モール戦でダークサイドを覗く。ジェダイ騎士団に疑心を持っている。
玄孫弟子:アナキン・スカイウォーカー……後にダース・ベイダーとなりジェダイ騎士団を壞滅に追い込む。
 弟子筋から二人も暗黒卿を輩出しているな。そのくせヨーダもオビ=ワンもジェダイ崩壞後もちゃっかり生き残ってたりするわけで、殺された他のジェダイからしてみれば、責任を取れと言われてもしかたないんじゃないかって気がするんだが……。

 米国で、大統領が宣戦布告なしでイラクに戦争を仕掛けるのは憲法違反だとかいう訴訟が起きただか起きるだかという報道を聞いて、米国の憲法在日米国大使館による邦訳のどこが該当部だろうかと考える。
 っつーか、軍隊に関する部分については、米国の憲法って非常に柔軟に運用されているので、条文読んだだけじゃわかんねぇってばよ。


2003年2月15日(土曜日)
 14時過ぎまで、倒れている。睡眠していたのではなくて、体調不良。

 「小形克宏の「文字の海、ビットの舟」——文字コードが私たちに問いかけるもの  特別編15 JIS文字コードの例示字体変更は、大きな混乱を招かないのか(1)」を斜め読み。
 なんか根本的なところで勘違いがあるように見える。今回の改訂原案のキモは、「JIS X 0213(JIS第3、第4水準漢字)を書き換えても事実上なんの影響もない」ことなんだけどな。
 あのレビュー内容が実際に規格書に反映されたとして、実際問題として何が変わるか? 何も変わらないだろう。
 JIS X 0213はかつての新JISキーボードよりも実体がなく、実裝を謳っているのも超漢字くらいか。代表的なエンコードであるISO-2022-JP-3は登録が却下されている。当然IANAリストにもない。
 もちろん国内規格としては厳然と成立しているから使ったって誰から文句言われるもんじゃないけど、IANAへ登録されていない文字コードをインターネットに流すのは非道徳的な行為と受け取られるだろう。
 でだ、改めて。
 その殆ど誰も見向きもしないような規格を変更して、一体実社会にどんな影響があると?
 政治的に言っちゃえば、「表外漢字字体表は無視できないけど、X 0208(やX 0221)にはとても手を付けられない。X 0213ならどうせ殆ど使われてないし、そのくせ立派に規格だから、エクスキューズとしてはもってこいだよね」ってことでしょ。
 実裝するメーカー側は、X 0208を書き換えられたらまた83年改訂の二の舞だから、絶対に改訂を飲まない。文部科学省文化庁側とて委員長を国語審議会から送り込んだくらいで、当然表外漢字字体表を反映させたい。両者の板挾みになった幹事団のいわば曲芸でしょ。
 私はそういう妥協は嫌いなので、改訂方針の段階で反対したけど……ね。
 ま、私ゃ結局全て放っぽり出してきちゃった人なので、今更何を口出す権利もないんだけどね。


2003年2月16日(日曜日)
 朝、自覚したことがある。
 間違いない。
 私は風邪をひいている……。

 珍しい体験をした。
 後に雪になる氷雨の中、傘をさして外出し店に入った。買い物を済ませ、店の出口に向かいながら、軒先の傘立てにある自分の傘を確認すると、前を行く客が、私の傘に手を伸ばしているところだった。
 間違えたのかな、と思いきや、何事もなく傘を拔いて持ち去ろうとしたので、咄嗟にその人物の手首を摑んだ。
「その傘、私のです」
 相手は何やらしどろもどろになっていたが、気にせず傘だけ回收してその場を去った。
 なにもこんな傘を盗らなくてもいいのに、と思った。

 東京へ来て私の家に逗留し、ガンパレに塡っていったN中くんだが、地元でガンパレアニメを観たらしく、メールを送ってきた。
 「ガンパレ見たけど...なんじゃありゃ!
 キモチハイタイホドヨクワカルゾ。


2003年2月17日(月曜日)
 先日故郷コミフェスなんてのがあったばかりだというのに、今度は北区コレかよ……。
 私を取り巻く環境は悪くなる一方だな。

 東京大学において、多漢字アーキテクチャを構築するプロジェクトを開始 なんだそーですよ。
 はあ。
 出版、印刷、文芸にまで手ぇ広げるですか。
 でもさぁ……太さが一定の線すら満足に引けない以下検閲
 とりあえず先行技術の勉強でもした方がいいんじゃないですかね。
 a radice mala non procedunt bona mala.


2003年2月18日(火曜日)
 天気予報は雪を告げていたが、結局雪は降らず。
 ただ、数日間寒い日が続くと聞いてげんなりする。
 古傷が痛むね。

 朝っぱらからKinko'sへ出向いて週末の準備。
 が、例によってトラブル。なんでpdf一つまともに出力できない機械を置いてるかなぁ。
 はあ。金があれば「最低限度必要な機材」を自宅に揃えるんだけどなぁ。
 ちなみに、新刊はないです。>コミティア

 そういえば、天皇陛下が公務復帰とか。TVで公文書に署名捺印している姿が映っておりました。
 日本人にとっては別にどうってことない光景なんですが、外国人留学生の中にはカルチャーショックを受ける人もいるようです。「日本は進んだ国なのに、なんで天皇制なんて残ってるんだ?」なんて質問を受けたことがありますです。そんな所に、「日本の法律には今でも全て、天皇の御名御璽が入っている」などと言うと、理解しがたいものを感じるようです。
 以前ふと歴史の先生と、「あれ、天皇陛下が署名拒否したらどーなるんですかねー」とか話したことがあったなぁ。
 ちなみに正解は、「そんなことは起きない」です(爆)。
 あれは国事行為であって法律の成立云々には全く関係ないので、署名しようが署名すまいが法律としては成立しています。んで、また国事行為であって権力を伴わないので、拒否することもできない、と。
 考えてみると不憫な話なんだよなぁ。選挙権も被選挙権も職業選択の自由も転居移動の自由も言論の自由もないんだから。そのくせ税金だけは收めないといけないと。
 あ、確定申告行かなきゃ(爆)。

 先月の新刊を消費しきらないうちに、今月の配本日を迎えてしまった……。


2003年2月19日(水曜日)
 大漢和の第7巻を摑んで持ち上げてる途中で指が滑り、膂力にモノを言わせてリカバーしたら手首を痛めました。
 PL法で訴えられないように、大漢和に「不安定な保持方法による受傷に留意し、安全な運搬に努めて下さい」とか書いておいては如何だろうかと思った次第。

 私は鉄じゃないので回避した話題だったんですが、昨日の大邱の地下鉄放火事件。最初、テロを疑いました。なんせ時期が時期なもんで。
 今のところ、自殺志願の男性が他人を巻き添えにしようと画策し、燃料を撒いて着火したという話ですが、事実だとすれば迷惑な話です。一人で死ぬのが嫌なら、インターネットで仲間でも募って一酸化炭素中毒でも選べば良かったんです。
 それはともかく、120人以上と見られる死者が出た今回の事件ですが、丸一日以上が経過し、色々と“人災”的な要素が見え隠れしてきていますね。大体、火をかけられた車輛よりも、その後ホームに進入してきて火に巻かれた車輛の方で多くの人が死んでいるというのは、避難誘導に問題があった可能性が大です。
 もっとも、停電した地下構内で煤煙の充満する中、どれほどの避難誘導ができたであろうかと考えると、一様に非難する訳にもいかないのですが。
 地下街の火災と言うと、昔日本でも大阪で天六ガス爆発事故がありましたが、状況的には地下ではありませんが閉鎖空間での火災という意味では千日デパートビル火災の方が近いかも。結局灯火もなく右も左も分からない状況で煙に巻かれると、人間って物凄く弱いんですよ。
 日頃からマグライトの一本くらいは身に付けておきたいものです。あと、日頃から想像力を逞しくしておいて、列車に乗り込むときには非常ブレーキや非常用開扉レバーの位置なんかを確認することも大切です。
 危機管理は、「もしも」を想像するところから始まります。


2003年2月20日(木曜日)
 仕事が終わった後、映画でも見ようと思って恵比須へ。
 恵比須ガーデンシネマで「Bowling for Cllumbine」を……と思ったら、なんと「最終まで満席です」と言われてしまった。
 そのまま帰るのも癪なので、急遽下北沢へ。
 Sneak Previewでの「武士道/一期一会」は間に合わなかったので、「ほしのこえ」だけを鑑賞。3/13の再上映に期待。来週からの「東京ロンググッバイ」も気になっているので、3月もTollywoodに何度か足を運ぶことになりそう。

 死者の殆どが、後から進入してきた対向車輛の乗客だった……なんて話になってくると、こりゃ半ば人災でしょうなぁ>韓国大邱地下鉄放火事件
 情報は少ないのですが、韓国の地下鉄車輛には難燃素材が使われていなかったとか火災報知器がなかったとか、なんかロクでもない話が伝わってきていて、思わず三豊百貨店か聖水大橋かと。
 なーんかなぁ。
 これが遠い地球の裏の国の話であれば、まだ安穏としていられるのだが、隣なんだよな、またこれが。


2003年2月21日(金曜日)
 熱っぽくて喉が痛くて咳が出るのは、もしかして風邪と呼ばれる病気なのでしょうか?
 というわけで、元気の元を仕入れに仕事帰りに神保町へ寄って、「エマ〔2〕」と「シャーリー」をGetです。なんか店内で竹居さんと遭遇したような気もするが、多分気のせいだったことにしたい気がしないでもない。
 ちょっと最近未読の積み上がり方がヤバげなので、頑張って一日一冊を三日続けましたですよ。三日で三冊消費です。
 山が小さくなったところで、ご褒美に今日文庫を三冊買ってきました。
 この調子で未読の山がきちんと消えるといいんですが。
 ……。

 そういえば、知らなかったんですけど、「マルチタスク」はNECの商標だったんですね。

 明日は、こんどこそ「Bowling for Cllumbine」を……。
 でもアキバのクラッシュ大会も観戦に行きたいしなぁ。
 誰か参加する人います? きさらちゃんとか?


2003年2月22日(土曜日)
 朝起きた時点で、「こりゃ駄目だ」と諦めて、今日の予定は全て白紙に戻す。これ以上体調を崩して明日身動きできなくなったら、余計困る。コミティアなんだから。
 そんなわけで、一日家で靜養していた。

 先日の某国による韓国への領空侵犯ですが、MiG-19だったそうで、ミツルんが「物持ちいいなぁ」なんて感心してました。確かにMiG-19は初飛行が1953年ですから、ロートルもいいとこですね。また、ベトナムなどではMiG-21なんかが活躍したわけで、イマイチ印象の薄い機体ではあります。ただ、旧共産圏への供与などの関係で生産数は1万機に達するんだそうです。もっとも、某国が配備しているのは中国製のJ-6だそうで、配備数が100機ほどだとか。
 まあ、このくらいなら何も驚かないのですが、スクランブルに向かった韓国空軍の戦鬪機がノースロップF-5EタイガーIIだと聞いて、「え? 韓国のF-5もまだ現役なわけ?」とか思っちゃった訳ですよ。
 F-5というのは日本では馴染の薄い戦鬪機ですが、米国の海外援助戦鬪機として諸外国に供与されたり、米国内の州空軍に使われたりしていて、国際的に見ると隨分配備数の多い戦鬪機です。とりわけF-5の改良型であるF-5Eは安価で頑丈、保守性が高い上に対空・対地戦鬪能力も充分という、ある意味理想的な条件を備えており、対米赤字解消のために米軍の一線級の戦鬪機を買わなければいけなかった某同盟国や自国生産を貫いた国を除けば、多くの西側諸国で導入されました。
 初飛行が72年(E型。A型は64年)というのはF-15と変わらないのですが、既に初期性能に違いがあり過ぎますからね。韓国空軍でもF-16の配備が進んでいる筈なので、順次退役しているんだと思ったんですが、まだ現役で飛んでたんですね。
 この国に住んでいると、推力比が1を越えるようなバケモノ戦鬪機が3ケタも配備されているのが普通になっちゃっていけませんね。
 ところで余談ですが、某駄目人外画伯日記で紹介しているF-20タイガーシャークは、このF-5Eの後継として開発されたのですが、エアショーで2回も墜落したり、F-16と競合したりして、結局売れずじまいに終わってしまった「悲運の戦鬪機」です。


2003年2月23日(日曜日)
 僕の知識体系の中で、博物学には大穴が空いているんですよ。だから、買い被りというものです>あらりあさん

 と、いうわけで今日はコミティアでした。もっとも、新刊なかったので些か淋しかったのですが。
 冬コミから二月弱ということで、冬コミに参加してたサークルは概ね新刊無し。とりあえず最大の收穫は某高校編集部の「僕の彼女はサイコさん」の総集編かな。これまでコピーで斷片的に読んでたんだけど、オフセットでまとめて読むと……読むと……かなりキツいっすー。
 新刊ではないのですが、カネハルという夢路行のサークルを覗いたら、ポストカードが目に留まりました。
……このイラストは、『妄想自然科学入門』の扉絵!
 というわけで、ついつい買ってきてしまいました。ちなみに私は「妄想自然科学入門」をコンプティーク上の連載で楽しんでいて、刊行と同時に買い込みました。もう10年前の話ですが。

 妄想といえば……「妄想科学シリーズ ワンダバスタイル」。ナンカ嫌ナ時代ニナッタヨナ。


2003年2月24日(月曜日)
 もう体調はすっかり風邪。仕事中にゴホゴホゲホゲホやってて、今一人部屋でお仕事なので誰にも迷惑かけてないのが幸いか。

 クローズアップ現代で韓国大邱地下鉄放火事件を取り上げていました。結局今回の事件では、車内アナウンスを信じず、率先して自力脱出を試みた人間が生還したようです。
 教訓にならないところが問題ですね。

 員数と戦力の違いが判らん奴って、どこにでも居るんですね……


2003年2月25日(火曜日)
 とりあえず確定申告。取られ過ぎた税金を取り返す。
 思うに、源泉徴收などという制度はとっととなくして、誰も彼も皆申告納税を行うようにしたら如何なもんだろうか。
 きっと税金の使われ方にこれまで以上に気を配るようになるでしょう。

 なんかこの日記のご近所さんで、かなり重篤なメイド病に感染した人がちらりほらりと。もう完全に変なスイッチ入っちゃってるよなぁ、もう、とか。なんか森薫もメジャーになったよなぁと感慨を抱きつつ、自分は駄目じゃなくて良かったと「ヘルシング」の新刊を読みながら心底思うのでありました。一件落着。
 ところでこがわみさきの新刊「セツナカナイカナ」も出てたんですけど、月姫にハマっているきさらちゃんは月姫プラスでシエル先輩が「魅惑のビィィィム」と言っていた理由を知るためにこがわみさきに手を出しているに違いないと思ったんですが正解ですかね? 私は月姫とは無関係にこがわみさき読んでますけど。こがわみさきも「でんせつの乙女」の頃はマイナーだったのに、最近じゃ平積ですよ。わお。
 時々、こういう不思議な現象ってありますよね。なんか最近話題の作家さんがいると思ってたら、初単行本から全部家に揃ってた、なんてことって。

  札が出揃ったな>イラク問題


2003年2月26日(水曜日)
 Bye-Bye, Pioneer 10!

 はっぴぃさん日記で紹介されてた「ミャーミャー占い」やってみたら、“アメリカンショートヘア人”と占われましたですよ。

あなたはとても活動的で、じっとしているのが苦手な人です。人に指図されるのが嫌いで、自由を好みます。父親とソリが合わない、あるいは父親がいないなどの理由から、独立心が強くならざるを得ません。誰よりも自分自身を大切にするため、他人のことにはやや無関心です。野性味が露骨に出ているとは限りませんが、男女とも辛口セクシータイプで、求める異性も性的個性のはっきりした、アクや味の濃い人を選びます。情が深く、客観的コントロールがハイレベルなのに、つき合う異性はもうひとつです。まず資格と不動産を優先的に求めると開運がスムーズ。遊びは下手で、真面目が一番トクです。人の上に立つと失脚しやすいので、いつも独立系が狙い目です。ピューリタンの開拓者魂を手本にすれば、ロスが少なく幸せで豊かな人生となります。
 参考になるんだかならないんだか微妙な占いですね〜。
 アメリカンショートヘアは好きですけどね。

世界最小のバイオコンピューター・デバイスを開発
 さて、本当ならば凄いニュースなんですけど……。


2003年2月27日(木曜日)
 朝、やけに鞄が重いと思ったら、300ページ超のハードカバーが2冊も入っていました。一冊は読みかけで、もう一冊が次の待ち。しょーがないのでいっしょーけんめー読みましたよ。

 今日はTollywoodで「東京ロンググッバイ」を鑑賞。私好みで面白かった。

 なーんか今週風邪引きっぱなしだなぁ。毎日鎭痛解熱剤のお世話になりながら仕事なんて不健康でいけない。


2003年2月28日(金曜日)
 漸く咳と喉の痛みが收まってきました。今日はクスリ要らず。

 朝、地下鉄に乗ってさあ本を読もうとバッグを開けたら、渡部多恵子の「風光る」が入っててびっくりしました。いつこれ買ったんだろう?(炸裂)
 とりあえず「風光る」を片付けて、文庫へ。やっぱ立ったままハードカバーは辛いもんね。

 ふわぁ、今日は眠いや。さっさと寢ようか。