NHK放送技研レポート
その4
地上波デジタル放送
日本でも地上波デジタル放送が行われることになったわけだが、これはその「夢の未来」。
放送を一旦蓄積する「ホームサーバ」を用意して、家庭内ネットワークを介して、全ての受像機でVODみたいなことをするという。確かにできりゃ便利だろうけど……。
地上波デジタル放送の特徴
日本のデジタルテレビ放送は「ISDB」と総称されるが、衛星は「ISDB-B」、ケーブルは「ISDB-C」、で地上波は「ISDB-T」と言うらしい。これまでの1ch分の帯域で、ハイビジョンを送るもよし、従来画質の放送を3本するもよし。
特筆すべきは、移動体受信を想定した放送をするということらしい。
しかしテレビを受信するような移動体ってなんだろう……? 車の運転中にテレビ見るとも思えないし。
ニュース字幕作成システム(その1)
四年前ほどでは、相撲の決まり手を字幕化するのが精一杯だったシステムが、今年になるとニュースの音声認識率85%。
ニュース字幕作成システム(その2)
システムそのものは、Alphaチップを積んだCOMPAQ製のWS。メインメモリが750MBとか言ってた。一瞬、なんか聞き間違えたかと思ったけど、そうじゃないらしい。なんとなく様々な努力よりも、「パワー」が一番効いているような気がする。
字幕作成デモ
実際の放送を流して、隣で音声認識させていた。ディレイは10秒ほど。一般のニュースなら、ほとんど実用ではないかと思わせるほど。ただ、芸能などが弱いようだ。次々と新しい固有名詞が出てくる分野は弱いとのこと。
確かに人間でも、あの分野は「宇宙言語」になりやすいからな。