村の重要文化財となっている、諸橋轍次先生の生家。木造二階建。現代ではなかなか見ることもできなくなった、典型的な近世の民家。中には書院などもあった。
生家を後ろから。苔むした板吹き屋根に、石が載っている。
遠人村舎。大漢和の編纂所となった建物。こんな小さな建物の中で、大漢和は生まれたのか……。
遠人村舎の名は、陶潜の詩『帰田園居』に依るものらしい。素晴らしい詩です。
遠人村舎の中を写す。随分と狭いな、という感想を抱いた。しかし、当時はこの中に40万枚というカードが並べられていたはずである。そして、人。カードが風に飛ばされないように、夏でも窓は締め切っていたというから、この中は蒸風呂状態だったろう。