哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2013年11月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2013年11月1日(金曜日)
 自宅で使っているマウスが、塗装も剝げてスイッチも緩くなってきたので、新たに購入したんですよ。とはいえ、ほぼ同一仕様の後継モデル。
 で、Amazonで届いた箱には「この貨物はリチウムイオン電池を搭載しています」のラベルが。
 有線マウスなんじゃがのう……。

 ジンバブエといえば経済学の実験場として有名でしたが、昨今ではふぁんたじいぃ世界に足を突っ込みつつあるようです。

 あー。
 うん。
 ゴブリンね……。
 冒険者ギルドにゴブリン討伐の依頼出すといいんちゃうかな。

2013年11月2日(土曜日)
 クレヨン社へ。
 うーん……。

2013年11月3日(日曜日)
 第1戦で危惧した通り、貧打に喘ぎ続けた我らがジャイアンツは7戦目にして力尽きたのであった。
 結局、打線を復調させられなかったのが全てだったなー。

2013年11月4日(月曜日)
 AFP電で「ドイツで第3の性の選択が認められる、欧州初とかあって、新鮮な驚きを得る。
 というのも、日本では以前から出生届の性別欄を空欄(保留)として提出することが可能だったからです。
 欧州どうなってんの?と。
 医学的には、ターナー症候群クラインフェルター症候群などの染色体異常や、性分化異常等によって男性とも女性とも確定し難い新生児が一定割合で生まれることが知られていて、これらへの対応として出生届提出時に性別を確定させなくても良いことになっています。
 つまり、日本では戸籍上の性別が「男性」「女性」「未確定」(間性)に区分されているわけです。
 大抵は、医師の診断と判断に基づいて、男女どちらかの適切な性別への固定化処置がなされ、改めて戸籍の性別欄が埋められるわけですが、極稀に長じてもそのままという方もおられます。
 とまあ、そういう日本の事情を知っていたために、欧州で初めて、とかいう報道に、じゃあこれまでどうしてたんだよ……?と思ったわけです。
 記事を読む限り、出生届に間に合うように外科的処置などを行っていたということなのでしょうが……。

2013年11月5日(火曜日)
 自宅マンションの消防点検のために有給を取った一日。

 なんかニコンのDfとやらが話題になっているのだが……個人的には今ひとつかなぁ。
 とはいえ、ファインダーが交換式だったら、買ってしまっていたかも知れず。


2013年11月6日(水曜日)
 中国山西省太原の中国共産党の建物の前で爆発事件発生とか。
 先日天安門広場に車が突っ込んだばかりだというのに、こうも体制への暴力による攻撃が続くようだと、いよいよ共産党の統治力にも翳りが見えてきたということか……。
 あまり良い事態とは思いにくいですなー。

2013年11月7日(木曜日)
 先月、国際赤十字がリアリティを追求した戦争ゲームに於いて、戦時国際法もリアルに再現しろとの主張を掲げて話題になりましたが、日本語でのQ&Aが登場
 赤十字は、その中立性と人道重視の観点から、救助活動の他に教育・啓蒙活動にも力を入れている。当たり前だが、赤十字は攻撃の対象になりやすい。「赤十字(赤新月)を攻撃してはならない」という強固な常識がなければ、彼らの活動は容易に破綻してしまう。
 国際人道法を広く啓蒙し、誰もが知っている常識とすることによって、単純に人道が守られるだけではなく、赤十字の活動が保護され、結果として多くの命を救うことに繋がる。また、行為者が戦時国際法違反に問われる可能性を減らすことにもなる。
 国際赤十字が、リアリティ重視の現代戦争ゲームにおいて、戦時国際法をもゲームの要素として取り込むよう勧告することは、彼らにとって大きな利益があり、また多くの人にとって利益を得ることでしょう。

2013年11月8日(金曜日)
 WBCを見据えた、日本代表と台湾代表との強化試合第1戦。
 先制されるも逆転して4-2で勝利。
 勝ったことは悪いことではないのだけど、台湾の守備がなー……守備そのものが悪いというよりは、グラウンド状態が良くない感じで、回が進むと内野の土の部分がイレギュラーを誘発するっぽい。あと、外野フェンスが悪いのか、クッションボールが死んでるのが何度か見られた。
 それにしても台湾代表監督が呂明賜で、しかも背番号が97なもんだから、どうしても巨人時代を思い出してしまう。顔つきもあまり変わってないもんだから、代打で出てきそうとか変な思いを抱いてしまう(苦笑)。

2013年11月9日(土曜日)
 江戸東京博物館へ行って、エドワード・モース展を見てきた。
 モースは日本滞在中から帰国後まで、様々な伝手を使って日本の文物を收集しましたが、特筆すべきは日用品のコレクションです。日用品の類は希少性が無いため、日本では中々残存していません。大抵“当たり前の物”として誰も目に留めないままひっそりと消えていき「そういえば昔そんなものあったなぁ」とか言ってると日本国内では全く見つけられなくなってしまっていたりします。
 外国人であったモースから見て物珍しかったであろう文物は、現代の日本人にとっても貴重なものになっています。
 しかし、幕末から明治の文物だというのに、文字が平気であれこれ書いてあって、やはり余程識字率が高かったんだろうなぁと思わせますな。

2013年11月10日(日曜日)
 クレヨン社行。
 新PCのセットアップとデータの移行を半日がかりで。
 ディスプレイ一体型で無線LAN接続となると、ケーブルは電源だけとかになるんだなぁ……。

 「ハイレゾ音源は人間の耳で聴き分けられるか? 禁断のブラインドテストで検証!」を読んで、結局普段から良い環境でハイレゾ音源を聞いてないと駄目ってことなんじゃね?とか。
 もう少し大規模(かつ統計的に有意な)調査が望まれるところですね。


2013年11月11日(月曜日)
 「3Dプリンタ製金属銃で発砲成功 「精巧な部品の製造能力を証明」」と、ダイレクトメタルレーザー焼結式の3Dプリンタで銃身まで作っちまった、という話。
 あとは撥条だけだね!(まてやこら)
 しかし、今国際社会で武器の輸出入規制を進めようと言っている所なのに、こんな技術が広まってしまうと、武器を直接輸出しなくても、3Dプリンタと設計データを提供とかいうことになりかねません。
 やはり銃弾の規制が重要ですね。
 実は、銃本体より弾薬の方が製造が難しいのですが、これもそのうちなんとかなってしまいそうで怖い。

2013年11月12日(火曜日)
 なんか朝から「戦車エンジン開発も視野…日本、トルコと防衛技術協力へとかいうニュース。
 トルコの戦車というと、先般開発が終了した“アルタイ”でしょうかねぇ? 開発が終わったばかりなんですけども。
 このアルタイですが、某国のK-2を技術ベースにしているんですが、エンジンは独自開発に拘った開発国に対して、ドイツからエンジンユニット(パワーパック)を輸入しております。まあ、その某国ではパワーパックの国産開発に失敗して新型戦車の計画が頓挫しかかっているように、高性能な戦車用ディーゼルエンジンとトランスミッションは非常に開発が難しく、どこぞの国でも諦めてガスタービンエンジンを積んだとかいう事例があるわけでして、トルコが完成品の輸入を選んだのも分からない話ではありません。
 それでも、一部であっても国産化できるのであれば越したことはない、ということでしょうかね。一応計画では独自開発の1800psのエンジンに将来換装するとか言ってましたから……。
 日本としては第三国への輸出が問題になりそうですが、このアルタイ、実はサウジアラビアへの輸出が既に決まってるのですよねー。

2013年11月13日(水曜日)
 政局に負けて何度かの継続審議を経て、ようやく「海賊多発海域における日本船舶の警備に関する特別措置法」(日本船警備特別措置法)が成立しました。(国交省報道資料
 これで海賊多発海域(高リスク海域)を通航する日本船舶も小銃で武装した警備員を乗せることが可能となります。
 現状の想定では、サウジアラビアの紅海に面したジェッダやオマーン湾の出口あたりで武装警備員を乗せ、インド洋を渡り、スリランカで武装警備員を降ろす(またはその逆)という運用となっています。武装警備員は国外のPMSCs(民間軍事企業)が国土交通大臣の認可を受けることが想定されており、国内の警備会社に銃武装部門ができるといった話は今のところありません。
 個人的には、国内でもこのような特別警備を行える警備会社ができても良いのではないかと思っているんですが、どうでしょうかねぇ。

2013年11月14日(木曜日)
 なんか韓国の大統領が「韓国大統領、北東アジア共通の歴史教科書を提唱」とか言い出したらしい。
 昔日韓歴史共同研究委員会で何やってどうなったか、知らないのか、理解できないのか。
 理解できないのだとすると、絶望的だなぁ。共同の教科書ってのは、韓国にとって都合の良いことだけが羅列できるファンタジー小説にはならないんだ、ってことが理解できないとすると、絶望的だわ。
 理念先行で知識も経験も地に足着いていないんだとすると、韓国の先行きは非常に暗いと言わざるを得ませんが、火の粉だけは降り掛かってくるんだよなぁ、日本に。

2013年11月15日(金曜日)
 米国から「米地裁、グーグル・ブックス著作権侵害訴訟で作家協会の訴え棄却」というニュース。
 控訴があるかもしれませんが、Googleにフェアユースが認められたのは、一つのマイルストーンではないかと。
 一方日本では……。

2013年11月16日(土曜日)
 外へ出たかったのだけど、寒さにめげて、近所のスーパーまで買い物に行くのが精一杯。

2013年11月17日(日曜日)
 「比への自衛隊派遣…中国は「野心示す」と警戒感=中国版ツイッター」とかいう記事と、「中国国内からも人的貢献求める声…比に医療隊」という記事が次々と舞い込んで、中国も大変だな、とか。
 中国軍の展開能力に限界があるという話は置いとくとしても、求められない、また対中感情の悪い地域へ派遣を行うのは政治的には微妙です。派遣によって感情が良くなることはあり得ますが、場合によっては一層悪くなることもあり得るわけですから。ハイチPKOでのネパール軍のように、現地住民に石を投げられる可能性はゼロではありません。
 一方で、米国に次ぐ世界第2の経済大国としてやることをやらないとこれまた国際世論から口さがなく言われるわけで、日本の動きを見てこれより劣ると見られると困るという面もあるでしょう。
 実を言えば昨今中国はPKOに積極的に参加して“大国”としての義務を果たす姿勢を見せているので、トータルで考えれば、中国の方が世界平和的には貢献しているとは思うのですがね。

2013年11月18日(月曜日)
 「自衛隊訓練に部隊不在、欠点も浮上…台風余波という記事がありまして、原因としては、自衛隊に課せられている任務の量に対して、部隊規模が適正規模を下回っていることが考えられましょう。
 軍隊(を含む非常組織)は、常に再編成と訓練を繰り返し、それが完了した部隊から任務に就きます。また、任務を終えれば部隊は疲弊し、損耗します。これらを補充するために休養と再編を行い、再び技量を高め、また維持するための訓練を行い、実働状態に持っていきます。このローテーション全体が仕事の裡なのです。それが十全にできないまま任務に引っぱり出されるというのは、言ってしまえば“ジリ貧”状態であるということです。
 現在のように、再編・訓練がままならない状態では、実働部隊が減っていくか、あるいは無理やり員数を合わせれば今度は実働部隊の実力が低下していくことになります。
 現在の任務量が一時的な加増状態でないと考えるならば、根本的には、現在の任務量をこなしながらローテーションを組めるだけの人員、規模を充足させるべきであり、即ち自衛隊の規模拡大を行うべきであると考えます。

 「IHI、油分を大量に含む藻の安定培養に成功−ジェットエンジン燃料用」(IHIプレスリリース)という記事がありまして、500円/ℓまで来たか、と。
 ガソリンの末端価格が150〜160円/ℓとかなので、500円/ℓでもまだまだ価格競争力があるわけではないのですが、記事にあるように20年までに同100円以下とし、実用化を狙う。と気宇壮大ではありますな。
 今後も研究を見守っていきたいところです。


2013年11月19日(火曜日)
 やや旧聞に属しますが、電気自動車BMW i3の国内発表がありました。
 日本向けモデルの右ハンドル仕様は当然として、個人的にはCHAdeMO対応が驚いた所。外国企業でCHAdeMO対応って初めてじゃないか?
 まあ、欧州モデルはコンボコネクタらしいので、規格の分断が決定的になった、というだけの話ではありますが……。

 「仏議会、DRM付き電子書籍に高い税率を課す法案を可決」という記事があって、仔細は分かりませんが、面白そうな話だな、と。
 DRMがかかったコンテンツに高い税金というのは、中々小憎らしい話ではありませんか。日本でも追従しねぇかな(苦笑)。


2013年11月20日(水曜日)
 「ヤマハ発、自動車事業に参入 2人乗り試作車「MOTIV」を披露」という記事にゴードン・マーレー氏の会社と共同開発とあって、もう今から期待で胸が一杯です。
 ゴードン・マレーのデザイン通りに物を作ってくれるなら、言うことありませんね! 奇妙奇天烈摩訶不思議なクルマが出来上がることを超期待します。

2013年11月21日(木曜日)
 「防衛省 護衛艦10隻程度増強を検討とか「機動戦闘車300両配備 政府、防衛大綱で調整とか次防衛大綱の話題が。
 個人的には軍拡派なので、現有戦力を拡張せずにあれこれ比率をいじるだけの改革には反対なのですが、護衛艦が増えるということは予算も増えるんでしょう、多分。(戦車減らしたくらいでは護衛艦の価格には全く届かないから)
 戦車が減るのはなー……。機動戦闘車が戦車枠に入らなかった様子なのは目出度いことなのですが、戦車は北海道・九州に集中配備で、本州四国は機動戦闘車という枠組みは、攻める側から見ると本州の守りが手薄に見えないか心配なところです。
 また、300輛という枠を塡められるとなると、90式戦車も10式で置き換えて90式を用廃にすることになりますが、些かもったいなくもありますね。あと、戦車の製造ライン維持のために10式の輸出も視野に入れないと。
 放置すると、修理もままならなくなりかねませんからね。
 護衛艦が増えるのは良いことです。海外派遣によってローテーションが相当逼迫しておりますので。ただ、できれば小型護衛艦(DE)ではなく、汎用護衛艦(DD)かミサイル護衛艦(DDG)が欲しいところですが。

2013年11月22日(金曜日)
 職場で毎年恒例のボジョレーの宴。
 ちっとだけワインを味わって家に帰って、読みさしの本が見つからない。酔ったか?

2013年11月23日(土曜日)
 「中国 尖閣上空などに防空識別圏設定」とまあ、中国が日本の領空上に防空識別圏(Air Defense Identification Zone : ADIZ)を設定したそうな。
 防空識別圏は、領空の外側に設定する必要上、他国の防空識別圏と競合することはあるんですが、今この状況下で意図的に日本の領空上に設定するとなれば、侵略意図を示すものとして見られるでしょうな。多分に中国側は、日本に対する威圧、譲歩を迫る手段として選択しているのでしょうが、国際社会がその行為をどう見るか、については思いが及んでいないのか気にしていないのか。
 また、中国側の「中華人民共和国東海防空識別圏航空機識別規則公告」によると、本来的に航空機の敵味方識別圏に過ぎない防空識別圏を領空同様の扱いをしている疑いがあって、中国側の意図がますます不穏です。

2013年11月24日(日曜日)
 ここんとこ土日は寝てばかりだなー。まー、多分こんな生活があと3週間続くんだろうけど。

 昨日の中国による防空識別圏の設定は、米国からも非難を受けているようで。
 どうする気なのかわからないけど、日本としては軍拡機運が広がりそうなので宜しいかなとか考えてる。自衛隊が過去10年の軍縮によって適正規模を割り込んでいると信じられる状況が続いているので、ここで一つ、適正規模まで搖り戻す必要があるんだけど、その説得を中国がしてくれている感じ。


2013年11月25日(月曜日)
 夕方から天気が崩れる、との予報に、可及的速やかな帰宅を果たす。雨に濡れずに済んだ。
 しかし外はびょうびょうと風が鳴っている。

2013年11月26日(火曜日)
 東京モーターショーにトヨタが出品している「JPN TAXI Concept」がいい感じですね。個人的にこういう実用一点張りで見てくれなんか二の次みたいな車は大好きです。
 車体は、大きく見えますが、5ナンバー枠に納まっていて、動力はLPGハイブリッド。後扉はスライドドア。客を乗せるために考えられた構造ですなー。
 素晴らしい。
 個人的には、もう少し電池技術が進歩したら、タクシーを電気自動車化すると良いと思っているのですが。(そうすればもっと乗客スペースを増やせる)

 自動車といえば、「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」に「ジミだけど凄いぞ!陸自を支える縁の下の力持ち 【番外編】陸上自衛隊の3トン半トラック見学記」に自衛隊の3½tトラック(旧称73式大型トラック)が取り上げられていました。制式化を止めて部隊使用承認にすることで細かい改良がやりやすくなっています。
 後半にはNEC製の新野外通信システムの話題もあって、中々興味深い内容でした。
 「敵に囲まれて進退窮まった時には、これで装置を破壊するのです。」とか……。


2013年11月27日(水曜日)
 鎮痛剤漬けの一日。

2013年11月28日(木曜日)
 ブスコパンでは足りなくなったのでボナフェック。
2013年11月29日(金曜日)
 「NHK:「侮辱的な表現」と逆転敗訴 台湾統治の特集番組という記事に接し、まだ裁判続いていたんだ……。
 本放送が遠い昔で、その後何やら問題になって訴訟にまで発展して昨年一審で原告敗訴の判決が出ていたと思ったんだけど、控訴したら逆転勝訴かー。

2013年11月30日(土曜日)
 朝イチで攻殻機動隊ARISEの第二話を観る。
 やっぱりS.A.C.よりこっちの方が好きだな。