哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2013年12月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2013年12月1日(日曜日)
 昨夜放送のNHK「スペースシップアースの未来」の出来映えが惨憺たるもので、次回以降見続けるべきか悩む。なんとなく(悪い意味で)「話題の」作品になりそうなんで、押さえてもおきたいんだよなー。
 特定の学説に従った番組作りが問題になったことは過去に何度もあったし、先日は高裁敗訴判決貰ってたりするわけですが、懲りることを知らないんでしょうかね。
 科学番組かと思ったら、啓蒙思想番組だったというオチであった……。
 ジャレド・ダイアモンドを無批判に引っ張ってくる辺り、もうね……。

2013年12月2日(月曜日)
 東アジア軍拡競争の一環というわけでもないでしょうが、「韓国軍 イージス艦6隻態勢へ=3隻を新たに導入とかなんとか。韓国は現在世宗大王級を3隻取得しているのですが、これを6隻まで増やそうという話のようです。
 それにしても、3隻で3兆ウォンとは、隨分廉く見積もりましたね。日本のこんごう型でも1000億超えてる筈ですけど……。入札やって、次期主力戦鬪機のような混乱が起きなければ良いのですが。
 それにしても、日本が現有6、追加2で8隻体制だというのに、韓国程度の国が6隻とは軍事的合理性には疑問がつきます。日本の場合、機動運用される4箇護衛隊群×各2護衛隊=8護衛隊という編成上、1護衛隊に1隻の防空艦を配置すると8隻必要になるという理屈なわけですが、韓国の場合、基本的に沿岸海軍で、外洋に出る機動戦団が1つしかないじゃないか、と。
 また、先だって韓国は米国のミサイル防衛(BMD)に参加しない旨を表明したばかりで、弾道ミサイルの迎撃を重要な任務の一つとするイージス艦を買い増す必然性が見当たりません。
 対北朝鮮を考えれば、小型ミサイル艇や小型潜水艇によるゲリラ攻撃を心配しなければならない韓国にとって、高価な防空艦であるイージス艦はあまりにもオーバースペックで、有り体に言えば、「お前らどこと戦う気だ?」といったところでしょうか。
 まずは米国の輸出許可が下りるかどうか、そっちを心配すべきかもしれません。

2013年12月3日(火曜日)
 ファイル鯖の容量が足りなくなったのでHDDを買い増して、droboに突っ込んだ所「カコーン、カコーン」との音と共に赤ランプが点いた。
 HDDの初期不良に当たるのって初めての経験じゃないかな……。

2013年12月4日(水曜日)
 「メキシコで放射性物質盗難=「非常に危険」と警告−IAEAと、泥棒さんが大変なものを盗んでいってしまった話。
 まあ、強盗が原因不明の奇病でバタバタ死んでも、自業自得だとは思うのだけれど、ゴイアニア被曝事故みたいな悲劇に繋がらなければ良いとは思うな。
 回收も手間だし。

2013年12月5日(木曜日)
 昨日のメキシコの大変な泥棒ですが、荷物は見つかったらしい
 が、線源は外されて別の場所に転がっていたとか、機械は分解してしまった後らしい。幸いにも、中身が飛散するような事態ではなかったようだが。

 「新たなUSBコネクタ「Type-C」、上下どちら向きでも挿せる規格に」という記事があって、個人的には歓迎です。
 USBは、策定当初にとにかく廉価で普及させやすいものを追求した結果として、現在まで批難される表裏が分かり難いコネクタ形状を採用しました。また、A/Bの違いに加えてminiやmicroがあり、サポートされたりされなかったりと混沌としてしまっています。
 そう言えば昨日も職場で「mini USBケーブルないっすか?」という声が……。
 全てを包含するCコネクタの登場は、多くの人を救いに導くことでしょう。
 個人的には、少々コストがかかっても、リッチなコネクタにしてほしいものです。

 東大発のロボットベンチャー“シャフト”がGoogleに買收されたとの
 元はDARPARobotics Challengeに参加するために東大を出ざるを得なかった組織な訳ですが、外資に買われるのは寂しさ半分ってところですかね……。

 「与党、午後成立の構え=秘密保護法案−民主、森担当相問責検討と、政治環境がどんどん悪くなるなぁ、と。
 国会の委員長職は、議席数に応じて与野党で分け合うのが慣例です。他にも、議長は与党第一党から、副議長は野党第一党から選出し、両者は党を離れて公正な議会運営に務める、など、明文化されていない国会の慣習はいろいろあるのですが、これらは全て、正常な議論と合意形成のために形作られたものです。
 勿論、原則から言えば、与党第一党が全ての役職ポストを独占することも可能ですが、それをせず、与野党で役職を分担することで、話し合いの場への参加意識を持たせるわけですね。
 民主党は、その結党以来、そういった合意形成プロセスを故意に毀損し与野党間の信頼関係の醸成を無視するような戦術を取り続けてきました。その結果として政権を奪取し、より激しくその路線を追求した結果、党内合意プロセスすら破綻して党が空中分解するに至ったわけです。
 私は以前から民主党の議会戦術は、同様の戦術による報復が始まった場合に、より一層状況を悪くする点で悪手であると常々書いてきましたが、いよいよ彼らが地に撒いた毒が実に回り始めた感があります。
 このサイクルが回り始めると、議会は合意が取れなくなり、空転と強行採決を繰り返すようになり、政治は極端から極端へと大きく振れることになります。それは誰にとっても不幸なことで、良い政治環境とはとても言えません。
 このような事態を招いた原因が民主党にあるとは思いますが、根源的には、そのような政治姿勢を可しとする有権者の思考に根源的問題があるでしょう。


2013年12月6日(金曜日)
 ネルソン・マンデラ氏逝去。95歳。
 人種隔離政策撤廃運動に身を投じたこともさることながら、撤廃後の南アフリカ共和国を導いたことが、非常に大きい。
 同様に白人支配から解放された隣国・ローデシア(現ジンバブエ)との現状の違いは、彼の手腕に帰せられるものと信じることができる。
 憎しみを堪えて融和を訴え、一定の成功を收めたことこそを、褒め称えたい。

2013年12月7日(土曜日)
 クレヨン社行。
 古いマシンの再生のために蓋を開けてみたら、CPUのヒートシンクとファンの間に埃が層を作っていた……。しかもこびり付いてて、掃除機じゃ吸い込めない。細いブラシを突っ込んでゴシゴシこそぎ落とした。
 もの凄く遅くてどうしようかと思っていたマシンが、途端にそこそこの速度で動き出した。
 このマシン、遅くて不調だったんだけど、冷却不足でCPUがパワーダウンしてただけだったのか……?

2013年12月8日(日曜日)
 やや旧聞に属しますが、ジンバブエ中央銀行総裁のギデオン・ゴノ博士(2009年イグ・ノーベル賞数学賞受賞)が任期満了で辞任されたそうな
 困難な時期に中銀総裁としてジンバブエ経済を導いた功績は他の誰にも成し得ない、いや、成して欲しくないという意味で世界史に残る偉業と言えましょう。
 その後、政権が与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF)と野党民主変革運動(MDC)との連立政権となった後、MDC側からの再三の辞任要請を突っぱねてポストに留まり続け、中銀明け渡しの要求には武装して対抗したとかいう話も伝わっており、結果としてジンバブエ・ドルの発行が停止し、中銀機能が財務省に奪われた後は何をしているのか分かりませんでしたが、きっと椅子を温める以上の仕事があったものと推測されるところです。
 2013年7月にジンバブエ大統領選挙が行われ、ムガベ大統領が6選を果たし、MDCが政権を離脱したのを見届けてからの退任となりました。

2013年12月9日(月曜日)
 PowerPointのテーマカラー機能は、それを理解している人にとってはテーマ変更一発で配色を変更できる便利な機能なんだろうが、テーマというものの存在すら知覚していないユーザにとってはただのカラーパレットに過ぎない。
 そしてテーマを跨いだコピー&ペーストで「色が化ける」という症状が生じるわけだ……。
 そういう機能は、分かる人だけが扱えるように出来ないものかねぇ。

2013年12月10日(火曜日)
 TRONSHOW前日設営日。

 「通名制度を見直し 変更数十回など不正の温床となるケースも 片山さつき議員」という記事があって、いつの間に片山さつき議員は夫婦別姓に賛成するようになったのかと訝しく思う。
 現在日本では、夫婦別姓は法制度的には認められていませんが、この論拠の一つとなっているのが、戸籍法は、各自が戸籍上の氏名以外の関係でこれと異なる氏名を呼称することを別段禁止してはいないとする最高裁判例で、要するに戸籍氏名以外の芸名やらリングネームやらを名乗ることは誰も禁止していない、という解釈です。
 つまり、戸籍上の名前は国民の管理上必要なものであって、別にそれの使用を強制されるわけではないのだから、結婚前の姓を名乗り続けるのも自由だよ、ということになっています。実態がどうかというのはさておき。
 このような論拠に基づいて日本においては実名と通名が対置されており、通名自称の自由が保証されていることは在日外国人でも同様です。特に日本人には馴染みの薄い国の出身の方が、日本人に呼びやすい名前を名乗ったりしますよね。言語によっては日本人にはとても発音できなかったりしますし。
 通名使用を制限するとなると、例えば、横綱白鵬を常にムンフバティーン・ダワージャルガルとか呼ぶわけでしょうかねぇ。(馬鹿馬鹿しいねぇ)
 ちと脱線しましたが、ともあれ、通名使用の自由が夫婦別姓への有力な反論の一つである以上、これに反対するということは即ち夫婦別姓に間接的にでも賛成することになります。当たり前ですが通名使用の自由が制限されるのであれば、それは最高裁判決の前提を搖るがすからです。
 まあ、自分たちの立っている台座の脚に鋸を当てて喜ぶ連中は色々見てきていますが、これもまた極めつけだなぁ。


2013年12月11日(水曜日)
 TRONSHOW一日目。
 自分の担当部署は大きな問題を起こさずに過ごせた。
 発表30分前に現場でPowerPointを修正するようなのは大きな問題ではない。

2013年12月12日(木曜日)
 災厄が群れをなして襲ってきた二日目。私の担当するシアター1はなんとかギリギリで回避したが、もう一つのシアター2は撃沈したらしい。

 NASADARPARobotics Challengeに参加するために開発した人型ロボット・バルキリーが公開された由。
 うむ。
 で、コイツはどうやってF-14風の飛行機に変形するんだ?(おい)


2013年12月13日(金曜日)
 三日目終了。
 何とか今年も乗り切った。

 エジプトに稀に見る寒波が襲来し、数十年ぶり(カイロの降雪は157年振りだとか)に雪が降ったとの
 エジプト市民は静岡県民のように喜びはしゃいで雪と戯れたそうである。


2013年12月14日(土曜日)
 「かぐや姫の物語」を鑑賞。
 五人の求婚者の話などが描かれるなど、実にスタンダードな竹取物語で、作画は美しく、表現は高畑節。これで最期の富士のエピソードがなかったことが非常に悔やまれる出来。
 素敵な作品なのに、画竜点睛を欠いた……。

2013年12月15日(日曜日)
 警察の無能のため、夏コミではジャンル撤去という過去に例のない対応がなされた「“黒子のバスケ”脅迫事件」ですが、容疑者逮捕の報
 罪の確定には裁判を待たねばなりませんが、同様の脅迫状を多数所持し、一通を投函する所を現行犯逮捕ということで、誤認逮捕/冤罪の可能性は低いでしょう。
 これで心置きなく冬コミが迎えられるというものですが、同時に模倣犯の出現が危惧される所。警察がちんたら捜査していたせいで発生した経済的損害も著しく、刑事の後に民事訴訟が群れをなして襲いかかることでしょう。
 日本の破産法では「破産者が悪意で加えた不法行為に基づく損害賠償請求権」は免責されないことになっているので、正当な額の損害賠償が請求された場合、一生涯財産と呼べるものが持てない身となることは疑いないところです。

2013年12月16日(月曜日)
 神奈川の三浦市で米海軍のMH-60が墜ちたらしい
 搭乗していた4名は負傷こそあれ死者はなく、民間人への被害もなかったようで、まず幸甚だったかと。
 事故原因調査は米軍によって行われるものと思われますが、第一報ではトランスミッションの故障と伝えられているところです。
 航空機はどうしてもある程度の割合で墜ちるものですが、市街地の上を飛ぶことの多い回転翼機は、市街に墜落し易いこともあり、大きな損害がなかったことは喜ばしいことだと思います。

2013年12月17日(火曜日)
 猪瀬都知事の“五千万円問題”ですが、百条委員会設置の動きだとか。
 百条委員会はかなり強い権限を持った調査委員会で、偽証には罰則が付きます。
 タイムマシンがあれば、30年前からルポ作家猪瀬直樹を呼び出して、都知事のスキャンダルのルポルタージュを書かせたいものですね!

2013年12月18日(水曜日)
 2011年に独立を果たした南スーダンは、その後順調に失敗国家への道を歩んでいるようでしたが、15日には元副大統領一派によるクーデター未遂、そして昨日には首都で軍部隊同士による戦鬪が発生と、転落速度が加速している感あり。
 陸自のPKO部隊が派遣されていることもあり、余りに騒乱状態が続くようであれば、撤收も視野に入れねばなりますまい。
 それにしても、共通の敵(現スーダン)がいなくなったら仲間割れというのは実に人間的ですが、救いのカケラもありませんな。

2013年12月19日(木曜日)
 猪瀬、都知事辞めるってよ。(おい)

2013年12月20日(金曜日)
 病院へ行くために有給を取った一日。

 薬局でもの凄い時間待たされた後解放されて、とりあえず話題の映画を観に行くことにした。
 47Roninである。
 制作発表の段階から地雷臭しかしないという大コケの予感に鳥肌を立てて公開を待っていた作品を、しかも3Dで鑑賞という“行”に参加するものは目測で20人程の勇者たち。討ち入りの人数より少ない。
 内容についてはとやかくいうのは野暮というもので、鑑賞者の精神力が試される映画であったとだけ述べておきます。


2013年12月21日(土曜日)
 Windows Meta Fileのようなベクトルフォーマットを扱うのにInkscapeを使おうとしないGenesis先生の行動は理解がしがたいです。

 午後からずっとクレヨン社。
 廃用になっていた古いPCを、とあるソフトのために仕立て直す作業。
 HDDをSSDに換装するのに思いの外時間がかかった。というか、L字型コネクタのケーブルの取り回しに難があり、ケーブルを先に繋ぐと螺子が締められず、螺子を先に締めるとケーブルが取り付けられないという雪隠詰め状態に陥ってしまい、已むなく秋葉原まで遠征して延長ケーブルを買ってくるなどの作業が発生したため、余計な時間がかかった。
 さらにその後、意味不明なWindows Updateのバグに何度も苦しめられ、終わった時には23時とか。
 時間がかかるだろうとは思ってたけど、これ程とは……。


2013年12月22日(日曜日)
 droboが全ランプ点灯して応答しなくなって焦った。
 サーバを落として再起動させると、難なく動いた。
 droboは良い所と悪い所があるけど、高負荷で連続稼働には向いてないっぽい印象。
 まあ、数百GB〜数TBのデータの塊をどかすか書き込んだり読み出したりなんて作業は普通しないだろうけど。
 でもそのうちBlu-ray Discのisoイメージを放り込んで仮想ドライブにマウントとかすることが普通になるだろうと思うわけで、今の状態では将来的には厳しいなぁとか思うのであった。

2013年12月23日(月曜日)
 天皇誕生日。

 加速度的に情勢が悪化している南スーダンですが、韓国軍からの要請で自衛隊が5.56mm小銃弾1万発を供与というニュースが。
 国連の南スーダンPKO(UNMISS)は、先日米軍のオスプレイが銃撃に遭ったり、インド兵2名が反乱軍勢力との交戦によって死亡したりと、かなり厳しい状況にあります。医療・工兵部隊を中心とする280名の韓国軍が駐留しているのはジョングレイ州ボル市なのですが、こちらには現在反政府武装勢力が接近しているという情報があり、韓国軍は防備を固める決定をしたのですが、追加の武器弾薬の本国からの発送が25日なるとかで、喫緊の弾薬を国連を通じて要請したもののようです。
 1万発というと多いように思えますが、280人に均等割すると35.7発ですから、弾倉1箇ちょいです。実際には警備部隊に集中的に交付されるでしょうけど、それでも一人百発程度でしょう。
 銃弾の事前集積が不十分であったという話は置いておくにして、自衛隊に充分な銃弾があったことは不幸中の幸いでしょう。韓国の報道によれば、本国からの補給が届き次第、1万発の銃弾は返却されることになるそうです。使われないことを祈りたいところです。
 ところで、こういった海外派遣においては現地までの輸送の都合上、多国間で現場で物資を融通しなければならない事があるのですが、そういった時のために事前に物品役務相互提供協定(ACSA; Acquisition and Cross-Servicing Agreement)を締結することが望まれます。日本は米国は当然として、豪州、カナダともACSAを締結しています。韓国とも締結すべく交渉を行っていたのですが、2012年に韓国側の事情で中断しています。
 今回の案件を機に、停滞している交渉が再開されると良いですね。


2013年12月24日(火曜日)
 自動小銃AK-47シリーズの設計者として知られるミハイル・カラシニコフ技術中将逝去の報。
 彼の開発したAK-47とその派生銃は、生産性の高さ、構造の堅牢さ、動作の確実さ等の理由から、旧ソ連での生産に加え、旧東側諸国でのライセンス生産、不正な生産(模造品や改良品を含む)、密造等によって推定1億とも言われる製造量を誇り、中東、南米からアフリカに至るまで普及しております。
 教育程度の低い兵士でも扱える簡便さと蛮用に堪える頑丈さは、老若男女あらゆる階層の人々を兵士へと変貌させ、世界各地で屍山血河を築くことになりました。
 勿論、カラシニコフ氏がそのような未来図を描いていたわけではなく、彼は彼の国を守るために最善を尽くしただけに過ぎなかったのですが、予期せぬ結果として世界は血塗られてしまったのです。カラシニコフ氏は終世AKを子供に持たせることに反対していて、AK-47シリーズが蔓延する世界を憂いていたとのことです。
 世界は今後、この“小さな大量殺傷兵器”との鬪いを続けねばなりません。その道程は遙かに遠く険しいものですが、いずれの日か、彼の墓前に何らかの報告ができたら最高の手向けとなるでしょう。
 一人の不幸な男の死を、今は悼みたいと思います。

2013年12月25日(水曜日)
 先日の韓国への銃弾提供ですが、日韓両国での情報は色々と錯綜していますな。特に韓国は。
 正直、現場を置き去りにしての空騒ぎに近いものがあるわけですが、決断そのものは現場を救うものであり、必要なものであったとは思います。問題があるとすれば、このような事態を想定していなかった過去の政権であろうかと。
 南スーダンへの派遣について私は懐疑的でしたが、行ってしまった以上はグダグダ言っても始まりません。とにかく現在の状況に対応し続けることが必要です。それも、原則論でではなく、現実論で、です。
 自衛隊の宿営地がある、首都ジュバの国連施設には、既に2万人を超える避難民が押し寄せており、自衛隊は給水支援などの任務に当たっているとのこと。先日はそのジュバでも騒乱があったように、元副大統領派を中心とする反体制武装勢力・民兵らは対立する勢力(含民間人)への攻撃を行っています。韓国軍が駐留するボルは副大統領派に包囲されているとの報もあり、迫撃砲も撃ち込まれるような情勢です。韓国兵284名に一人頭140発が交付されたとの記事もありますが、これは警備任務ならともかく、実戦となれば一日で撃ち尽くす量です。
 この状況下で韓国軍が予備の銃弾を欲したのはよく理解できますし、1万発が決して多い量でもないことも理解できます。もし本当に韓国軍の宿営地(を含む国連施設)に敵が殺到した場合、その1万発は一瞬で消費し尽くされるでしょう。そのような事態にならないことを切に祈りますが……。
 撤退するにしても万を超える避難人を捨て置くわけにも行きませんし、今や撤退可能な状況が生まれるまで踏ん張るしかない状態です。
 幸い、国連では南スーダンPKOの増員を決定しており、速やかにより強力な武装を有する戦鬪部隊を投入することにより、騒乱を沈静化させられる可能性は残っています。
 既にインド軍人には犠牲者が出ていますが、これ以上国連側に被害が出ないことを切に祈ります。

2013年12月26日(木曜日)
 執権から1年目にして首相が靖國神社に参拝して巨大オウンゴールを決めた日。
 あかんわー。この時勢にそれやったら外交上どんだけの失点になるかわかってなかったんだろうか。というか、誰か止めろよー。
 一年間よく我慢したなーと思ってたけど、ここで辛抱たまらなくなったんですかねぇ。もう少し自制心が欲しかったです。
 思想信条は自由だけど、その結果国に不利益を齎すなら、我慢するくらいの度量は欲しかった。
 どうやってミスリカバーするんやろ。

2013年12月27日(金曜日)
 世間様的には仕事納めの日らしいんですが、積み残してしまったので明日も会社行く。

2013年12月28日(土曜日)
 前日設営にも行かずに会社で仕事とは、俺も勤勉になったものだ……。
 これって墮落だよな?

2013年12月29日(日曜日)
 段取りが悪くて右往左往した一日だった。
 忘れ物をして家に戻ったりとか……。
 コミケには午後から出かけて、企業ブースでCDを三枚ほど拾ってきて、あとは適当に流して終わり。
 果たして明日、ふくやまけいこの同人誌は手に入れられるだろうか……?
2013年12月30日(月曜日)
 JAMSTECから「しんかい12000」の報せ
 深海に数日間滞在できる居住性ってのは良いですね。
 意外と見過ごされがちなんですが、潜水調査艇にとって沈降/浮上時間ってのは結構大きくて、8時間の潛航時間のうち、往復計5時間が下降/浮上だけに使われているという実態があったりします。これが1万2000メートルとなると、さらに一層、移動時間が食われるわけです。
 また、現在のしんかい6500では内径2mの耐圧殼の中に、パイロット2名と研究者1名が乗り込むわけですが、ちょっと想像すればわかりますが、居住性は劣悪です。トイレもありませんし。
 ですので、余裕のある深海研究活動のために、数日間起居できる広さと能力というのは、実に望ましいものであるとは言えるのです。
 もっともそのためには1万2000メートルの水圧に耐える巨大かつ理想的ではない形状(=球形ではない)の耐圧殼を作るという困難を伴うわけですが、日本の技術力が試されることになるでしょう。

2013年12月31日(火曜日)
 サークル参加の三日目は殆どスペースから動かず。西館のまったりした空気に浸る。
 いや、浸ってちゃ駄目だろ。新刊出さなきゃ……。
 かくして年は暮れる。
 夜になって旧友から電話。電話番号が分からずに104で聞いたら、区内にオグマヨシユキという名前で登録されている番号が5つあったという……。そんなに普通な名前だったとは……。>自分