哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2006年7月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2006年7月2日(日曜日)
 しんどい旅程だった。
 取り敢えず祖父の四十九日は滞りなく終わりました。朝から横殴りに降り付けていた雨も、納骨の時間だけは晴れ、誰が晴れ男なのか晴れ女なのかと親戚中が俺だ私だと(以下略)。
 ただ、私としてはその後が気がかりで、祖母の時も納骨の瞬間だけ晴れてて、その後エラい目に遭ったので、段々強くなってくる風に、これは電車が遅れては堪らんと、スケジュールをちょっと押して帰ってきました。幸い、遅延は発生せず。
 実は1日の往路が遅れたんだけどね……。

 「政府:日本企業所有の外国籍船の「日の丸」掲揚を容認とかいう記事をみたんですが、これって国連海洋法条約的には適法なのかね? 第91条が該当項目なんだが……まあ、なんとかなるのかなぁ。
 ただ、飽くまで便法だよね。本来は日本に船籍を置くのがスジですからして。
 でもそうすると、世界のどこであろうと24時間以内に展開する特殊部隊を擁して、「ウチの旗揚げたフネ襲ったら、どうなるかわかっとるんやろな?」と海賊にニラミを效かせるというのは、実は日本船籍増加のためには結構いい手段なんじゃないかな。
 それで例えば保険の掛け金がが廉くなるとかなれば、ペイするかも知れん。
 海賊だって星条旗を掲げた船は襲わんだろうし……。


2006年7月3日(月曜日)
 さとみくん経由で、「House Votes to Let Allies Buy Top U.S. Fighter」とかとか。
 まだ上院が残ってますが、とりあえず下院の方はF-22の輸出禁止を撤回、と。
 とはいえ、この感じだと、国内でのライセンス生産は厳しそうだなー。米国内の需要とラインの維持が米国にとっての重要課題とあっては、ライセンス生産の芽は小さいか。次世代機の研究は続けるにしても、ライセンス生産で技術が得られないのは、日本にとっては厳しいな。

 やるぞやるぞと脅している国と、何も言わずにやっちまう国。どっちもどっちなんだけど、日本の周りにはロクな国がいやしねぇな。
 戦争の火種撒くのが好きなんだねぇ、みんな。
 防衛力の強化が領土紛争の鎮火には必要でしょうかねぇ。ちょっかい出せないくらいの軍備を持てば、一旦は收まるでしょうから。

 大紀元なんですが、「韓国学者「正体漢字は芸術そのもの」」とかいう記事があって、そりゃようございますな、と。
 きっとその「正体」とやらを定めるために、世界を書物を火の海に叩き込み、逆らう学者を片っ端から孔に埋めることになるだろうがね……。
 私もいちおー漢字でメシ食ってる人間なので、色々言いたいことがないでもないんだけど、最近はいい加減だったり。
 いいじゃん、簡体字だって。
 漢字を簡略化したり、時に“正字主義”に走ったりしながら、漢字の歴史はン千年やってきたんだからさー。
 これからもそうやって漢字を増やしたり増やしたりしながら進んでいくに決まってるってー。

 画伯が「もっと予言をしてリンクを貼れ」(超意訳)と言っている
 なにか誤解があるようだが、読んでない作品の発売日を逐一確認するほど酔狂ではない。


2006年7月4日(火曜日)
 Yashiromannくんが「解像度高目のディスプレイが欲しい」とか書いてて、俺も欲しいよ……と。
 条件は120ppi以上、Adobe RGB、17〜20inchくらいのフラットディスプレイというだけなのに、たったこれだけの条件を満たすディスプレイがない。
 私の常識的な要求が満たされない間違った世の中が糾されるのはいつのことやら。

 Windows用マシンから、SCSI I/Fを撤去した。
 思えば長い付き合いだった……ていうか、今でもI/Fとしては現役だよね。でも流れはSASかな。
 拙宅ではSCSIストレージデバイスとして未だにCD-RドライブとMOドライブが現役だったりしますが(苦笑)、FireREX1なるものを店頭で見つけてしまい、あの太くて取り回し辛いケーブルがIEEE 1394になるなら……と思って、まずスキャナに付けてみたら、苦もなく動きはりました。わお。しかもSCSIではできなかったホットプラグができる。
 そのうち追加購入して、CD-RもMOもIEEE 1394に追い出そう(笑)。SCSI機器がディジーチェーンできないこの機械。
 しかしこの商品、発売開始が2000年。未だに現役商品とは息が長いのう……。


2006年7月5日(水曜日)
 北の国がミサイルを7発ばかり射上げたとかで、騒然たること蜂の巣を突ついたが如し。
 ミサイルそのものは、特に気にする必要がないんじゃないかなぁ。どっちかというと、ウラジオストックとか、極東ロシア在住の方々の方が心配だろう。北の国としては、これを見せて日本や米国に譲歩を迫りたいんだろうけど、今更だよなぁ。1998年時と違って、今やこの程度で引き下がる国じゃなくなってるんだな、これが。
 現在の日本の態度を醸成した大本が、1998年のテポドンだったことを考えると皮肉だけど。
 んで、一部では北の意図を探るような試みが見受けられるんだけど、それこそ無意味かと。意味を考えるより、必要な対処を粛々と行なっときゃいいんじゃないかな。とりあえず船の入港を止めたらしいけど、送金停止とか国内資産の凍結とか色々あるよね、できること。
 北は「経済制裁は宣戦布告とみなす」と前々から言ってるんだから、これもう事実上の戦争突入でしょ?
 だったら考えるべきことは、いかにして勝利するかだよ。

 ところで、まあ、もしも、北と武力行使に至った場合、日本には北を軍事的にどうこうする戦力が全くなかったりします。向こうはテポドンでもノドンでも打ち込み放題ですが。(もっとも、それで出る犠牲者などタカが知れていますけどね)
 問題は、現状でも既に起こっている、株価や為替、国債、保険といった金融商品への影響と、それが二次的に引き起こす日本経済への影響なんですよね。実際、全面安だったし、今日は。
 日本としては事態が長引けばその分不利です。北よりも相対的に影響が大きく発現しますからね。ところが困ったことに、日本には即効性のある対応手段がない。
 それはそれは非常に無粋な話なんだけど、最後の最後に経済の安定を保障しているのは軍事力なんだよね……。
 やはり巡航ミサイルくらいは持ってても良いように思うなー。

 ちなみに、今回の一件で一番良かったと思う影響は、沖縄でのパトリオット配備反対運動後退したことです。
 元からどう考えてもおかしい運動でしたが、現実の脅威の前には無力というか、あっさりと投げ棄てられるところがいい感じです。
 その程度の運動なんだよ。
 悔しかったら、マハトマ・ガンジーみたいに「座して死す」くらいのことを言ってくれ。そして実践してくれたら、嫌でもみんな認めるから。

 ところで、ミサイルの影にすっかり隠れてしまいましたが、南の方は日本が主張する排他的経済水域の中に観測船を入れて来やがりました。タイミングは最悪で、殆ど南北協調の上で日本を刺戟しているのか?と勘繰りたくなるくらいです。単なる偶然だと思うほど暢気じゃないですよ(苦笑)。
 本当に事態を悪化させる気がなかったのであれば、北がミサイルを射ったのを知った段階で、観測を中止して引き上げるべきでした。知ってて引き返さなかったのであれば、実際の意図がどうであったかは関係なく、韓国側には少なくともこの期に乗じる意図があったとみなされるでしょうよ。
 後のことなんか知らんで。

 殺伐とした話題が続いたので、ここでちょっとホノボノとした話題を。
 「仏2少女、マンガの国あこがれ日本向け家出 警察に保護という記事に、魂拔けそうになりました。腰砕けというか。
 彼女たちの脳内の「ジャポネ」という国は恐らくマルコ・ポーロが描いたジパングの裔であろうと思われるわけですが、私が今住んでいるこの日本国のことではないと強く信じたい気分で一杯です。
 実はコミティアにはフランス人のサークルが参加してたりするんですが。
 米国人の同人誌なら、コミケが晴海にいた頃に買った憶えがある。
 国際化したもんだなぁ……。俺ぁ関係ないけど。


2006年7月6日(木曜日)
 外務省のサイトが結構いい感じで情報が集まってますね。それに対すると、防衛庁はイマイチ。すげー重いし。
 そういえば、「ミサイルめぐる北朝鮮外務省報道官発言全文」とか出てるわけですが、なんというかまあ、とっとと首絞めて国の息の根を止めてやるのが慈悲なんじゃないかと思いますな。

 朝、NHKのおはよう日本でフランスファイブを紹介していた
 朝っぱらから腰砕けになりそうだった。


2006年7月7日(金曜日)
 日産プリンスロイヤル引退の報から10箇月。トヨタがセンチュリー・ロイヤルの1号車を納入したとか。お値段は1輛5250万円とかとか。結構なお値段ですが、一国の元首が乗る車ですからね。そのくらいは致し方あるまいて。
 5輛購入する予定が、予算逼迫の折りということもあり、4輛に減らされたそうな。これも致し方あるまい。

 そう言えば北の宋日昊日朝国交正常化交渉担当大使が、訪朝中の日本記者団に対してなにやら一席ブったそうな。……という記事は見つけることができたのだが、どこにも大使どのの発言全文がない。よって論評できない。
 言論の自由に裏打ちされた民主主義社会では、精確な情報が伝えられることが何より重要なハズなのだが、加工済みの情報しか出てこないんじゃ困りますがな。
 政府各省庁のwebサイトで、発表全文やスピーチの書き起こしなどが平然と公開される昨今なんだから、報道は最低限の仕事はしてくれや。

 で、大分忘却の彼方に追いやられている感のあるシンドラーエレベータの話題。
 ようやく「エレベーターの設置状況等に関する調査結果」という形で、粗っぽいながらもエレベータ故障の統計が出てきやがりました。どうやら、シンドラー製エレベータの不具合発生率が高いのは事実っぽいですね。
 しかし速報にしても、粗いにも程があるデータだな……。
 個人的には、メーカ毎、機種毎、メンテナンス会社毎の平均故障間隔と平均復旧時間、稼働率なんかのデータが欲しいです。それだけの統計資料があって、初めて信頼性ってものは評価できる。
 よって現状ではやはり判断ができない。

 先日の件で沖縄県民に是非お訊ねしたいのですが、「[パトリオット配備]「撤回要求」を貫くべき」というのが、沖縄の主要な意見なのでしょうか?
 私の目には、この沖縄タイムスの主張は、日本(と米国)は沖縄を防衛しない方が良い、蹂躪されるままにして欲しいと訴えているように見えます。無論、県民全てがマハトマの境地に達し、殺されても決して従わず、不服従の信念に基づいて殉死するのだというのであれば言うべき言葉はありません。


2006年7月9日(日曜日)
 なんか妙に体調が悪かった土曜日を経て日曜日。
 午前中はやはり体調不良でぶっ倒れている。
 夕刻になってようやく身動きが取れるようになったので、自転車で走ろうかねとか思ったが、雨。
 運動不足で体調が悪くなるってことはないよなー? 今週全く走れなかったからなー。梅雨時は自転車乗りにとっては鬱な季節です。

 額賀防衛庁長官が「敵地攻撃能力の保持は当然と語ったとか。
 時事電なのと、前後のシチュエーションが全く分からないので、発言自体を論評することは控えますが、内容については、憲法改正、国軍創設の後かなと。
 ミサイル防衛構想が当初の計画通りの性能を発揮したと仮定しても、日本の領土領海を24時間フルカバーするのは事実上不可能です。北朝鮮のような国がそこいら中にあるわけではないですが、どうも最近不必要に日本を敵視している国が近隣に存在していることもまた事実で、限定的な攻撃能力を保有することは必要ではないかと思っています。

 ただ、この種の話はどうしても激化しやすいので、限度を弁えることが重要だと思います。
 例えば仮想敵を北朝鮮としたときにも、北朝鮮本土に陸軍兵力を送り込み、全土を制圧する能力というのは、いかにも過剰です。特に韓国中国ロシアといった地続きの国からの陸路侵攻が難しいとなると、空母や揚陸艦からの上陸作戦ということになり、最低でも数個師団の揚陸能力となると、それを作戦中に守るための航空戦力を含め、米国の1/3程度の海上戦力を擁することになりますから、周辺諸国としては恐くて堪らないでしょう。私個人としても、非常識極まりないと思います。
 日本は四周を海に囲まれており、守るに易い反面、攻めるにも難なのですよね。
 限度としては、通常弾頭の巡航ミサイルの雨を降らせて、弾道ミサイルの発射基地を更地にするくらいの能力が、穏当ではないかと思います。
 それでも充分周辺国からすれば脅威かも知れませんけど。

 そう言えば日本と事情が似ているイスラエルですが、泥沼ですな。
 時系列で話を並べると、2006年6月25日にパレスチナ武装勢力がトンネルでガザ地区からイスラエルに侵入し、イスラエル軍駐屯地を襲撃。この戦鬪でイスラエル兵2名とパレスチナ武装勢力3名がそれぞれ死亡。1名のイスラエル兵がパレスチナ武装勢力に拉致された。イスラエル側はこれに対し即座にガザ地区に反攻した。イスラエル側へ侵入したのはパレスチナの武鬪派ハマスの一派、パレスチナ民衆抵抗委員会らしい。ともかく25日夜にはイスラエルの閣議によって、拉致された兵士の奪還作戦決行が決定され、人質交渉には応じないと発表された。
 26日、パレスチナ武装勢力側から、人質交渉としてイスラエルに拘束されている女性や未成年者の解放要求がなされたが、イスラエル側は前述の通りこれを拒否。国境線に大規模な戦力を集結させ、圧力を加えた。
 27日には、先の選挙でパレスチナ自治政府主流派となったハマスが、イスラエルの生存についての最終合意に至ったと報じられた…ものの、その夜、イスラエルはガザ地区に侵攻を開始。
 28日には30人近いパレスチナ自治政府の閣僚や議員をイスラエル軍が拘束。重要民間施設や政府施設への空爆も行い、当然のように多くの死傷者が出た。
 その後もイスラエル軍の侵攻は続き、パレスチナ自治政府のアッバス議長はエジプトのムバラク大統領に仲介を依頼しているものの、イスラエル側は最早聞く耳持たない様子。パレスチナ武装勢力側はこの間も何度か拘束者の解放要求を出しましたが、梨の礫。
 7月3日、パレスチナ武装勢力側が最後通牒を発しましたが、当然のようにイスラエル側は拒否。翌日パレスチナ武装勢力側は交渉打ち切りを宣言。ただし人質を殺害しないとも同時に発表しており、直接交渉ではない仲介を期待してうる節もあるものの、それとは無関係にイスラエル側は武力奪還を目指してなお攻撃を継続。
 7月5日、イスラエルは武力侵攻の拡大を閣議決定。
 7月6日、国連人権理事会はイスラエル批難決議を採択。
 7月8日、パレスチナ自治政府のハニヤ首相が双方に停戦を呼び掛けるも、当然のように無視。イスラエルはガザ北部から撤退し、東部へと侵攻。
 空爆、砲撃、銃撃と市街戦が繰り返されておりまして、犠牲者の数は増えるばかり。イスラエル側はとにかく人質を解放しろの一点張り。パレスチナ自治政府側は交渉の端緒を失い、武装勢力との接ぎ穂も持てず右往左往。
 イスラエル兵士一人の命はパレスチナ住民ン十人より重い、という清々しいまでに割り切った価値観が素敵ですが、これってある意味日本が現在歩んでいる道に重なるんだよね


2006年7月10日(月曜日)
 私はその点についてはとっくに諦めています。人類有史以来そのようなものが信頼しうるものであったことはなく、恐らく今後もありえないでしょう。
 だってねぇ、15箇国しかいない国連安保理ですらあの状態ですもの。

 というわけで(全く無関係)、今日から星空キセキ無料ストリーミング開始だったりするわけで視聴してみたり。
 うーん。
 イマイチ。
 間の取り方が良くないのと、銀河少年……。
 画は綺麗だけどお薦めはできない作品だなー。残念。


2006年7月11日(火曜日)
 eSATAポートにUSBマスストレージ/IEEE 1394ストレージを接続する変換コネクタってないもんかね。
 既存資産の流用ばかり考えているワタシ。

 昨日の「星空キセキ」が今一つだったので、今日は新海誠監督の「秒速5センチメートル」のトレイラーを堪能する。
 うわ綺麗〜。HDかよ。

 こんなこと言うのはどうかと思いますが、韓国がとうとう旗幟を鮮明にしたことに、安堵しました。これで心置きなく仮想敵国と看做せます。
 首都のすぐ北方で国境を接する軍事独裁国家より、海峡を隔てた民主国家の方が危険だと考える思考回路は理解の果てですが、連中がそう考えていることは良く分かりました。つまり韓国は今後中国の走狗となって日本を扼する役を演じる、と。
 ここ何年か「バランサー」とか言って両陣営をふらふらしていましたから、離れていってくれて幸いと言ったところか。


2006年7月12日(水曜日)
 缶入り赤ワインでもないかね。今日はかなり本気で酒に酔いたい気分だ。第5世界1999年熊本に送られて学兵部隊の指揮を取らされる新米士官よりも酷い立場だ。
 アルコール入れて突撃軍歌でも歌わなきゃやってられるか。

 なんか韓国が軍事大国への道をひた走っておりますが、大丈夫なのかね? 東京都より経済規模が小さい国が、そんな重武装を装って、やっていけるんだろうか。日露中といった軍事大国に囲まれた国が軍備を強化したいという気持ちは良く分かるんですが、半端な行動は死を招くように思いますけど。
 ま、所詮仮想敵国の話なので、日本としてはいかに韓国を外交的に無力化するかを考えておればよろしいわけですが。


2006年7月13日(木曜日)
 梅雨も明けてねぇのになんだいこの暑さは。
 雨が降って涼が取れるどころか、湿度が弥増して蒸風呂じゃぁないかい。

 イスラエルがいい感じで焦げ付いておりますな。ガザだけでは飽き足らず、レバノンにまで侵攻。兵士2名を人質に取ったヒズボラに対して全面攻勢。国内では予備役の召集まで始めたとか。
 どこまでやる気なんだか。
 終わり方を考えないで戦争をおっ始めているようにしか思えん。
 昨日小泉首相と会ったばかりなのになぁ……。


2006年7月14日(金曜日)
 国立教育政策研究所の「特定の課題に関する調査(国語,算数・数学)」が話題になってますな。
 まず気をつけないといけないのは、これは新調査の第1回目であることです。つまり、過去のデータとの比較は難しいということです。この調査で浮かび上がった問題点が「新たな問題」なのか「従来からの問題」なのかは、判断が困難です。報道では「ゆとり教育世代の問題」と書く向きもあるようですが、それが過去から連綿と受け継がれた問題ではないとは、この調査だけでは断言できません。
 成績はともかく、質問紙調査(アンケート)の方が面白いねぇ。
 「文章を書く学習は,ほかの教科や総合的な学習の時間などの学習に役立つ。」という答えが多い反面、「文章を書く学習が好きだ。」という答えは上級生になると減っていくっつーのはな……(苦笑)。結果は成績にも反映されてて、長文の構成能力に難があるのがもろに出てますね。
 個人的には、これは「ゆとり教育世代」に限った話じゃなくて、それ以前からずっとあった問題なんじゃないかと思います。
2006年7月16日(日曜日)
 昨日のBTRON Clubは盛況でした。ていうか発表者多すぎ。こんなに発表者が多いんだったら、回数を増やしてはどうだろうかとおもわなくもなかったり。
 初発表の小田さんがLISPを持ってきたのには、苦笑した。LISP勉強せにゃなーとか思っているところだったので、なんか追詰められている感じが。
 私は純然文系なんだけどねぇ。

 そういえば、さとみくんの発表がなぜか私と連名になっていたせいで、坂村先生から「前途ある若者に変なことを吹き込むんじゃない」と言われてしまった。前途ある若者だからこそ吹き込んでるんじゃねーか。
 ……。
 いえいえ、今回のさとみくんの発表には、私はノータッチですけどね。私の名前を書いたのは彼の陰謀に違いない。

 一昨日の続きを徒然に。
 論理的思考や数学的思考は、人間の脳に標準的に備わっている能力だと考えられるが、その能力を利用可能な状態に置くためには、適切な教育と訓練を必要とする。これは文字の読み書きと同じで、人間にはその能力が先天的に備わっているが、適切な教育と訓練を経ずして自然に読めるようにはならない。
 公教育の目的は特にその点、即ち「教育・訓練なしには利用可能にならない能力の開発」を重視せねばならんのではないか、と思ったりした。
 特に論理的思考や数学的思考って、訓練なしに身に付くことが殆どないという困った能力ですからねぇ。


2006年7月17日(月曜日)
 海の日なれど、朝よりいい感じで雨。
 ようやく梅雨らしくなったな……。
 降る時に降ってくれないと、夏場に渇水で苦労することになるしね。
 かといって被害が出るほど降られるのも困りものですが。

 陸上自衛隊、サマワからの撤退を完了。
 長い間、ご苦労様でした!
 航空自衛隊の皆様、今後ともよろしくお願いします。

 国連安保理決議に続き、サミットの議長総括にねじ込んだか……。
 イスラエルの問題については、あまり效果なさそう。安保理でも米国が拒否権行使しちゃったしなー。


2006年7月18日(火曜日)
 昨日から引き続き、雨。

 土曜日の日中に坂村城へ行った時ゃぁ、片道45分かそこらで着くんですよ。
 これが平日朝になると、所要時間が書類上60分になります。
 で、実際の平日朝のラッシュアワーになると、南北線が平然と5分以上遅れてくれやがりまして、最悪白金高輪での接続を逃すと10分以上余計時間がかかります。
 なんかこう考えると、真面目に通勤するのがアホらしくなりますね。

 仕事であれこれ5〜10年前の業界動静を調べていたりして思ったのだが、なんとまぁ時代の流れの早いことよ、と。
 あの時代に現代を正確に予測した人間がいたら、気違い扱いされてただろうなー。


2006年7月19日(水曜日)
 今日も、雨。
 降らないのも困るんですが、一度にザブザブ降るのもまた同様に困りものですよねぇ。あちこちで水害やら土砂崩れやらで死者・行方不明者が出ているのを見ると、過ぎたるは及ばざるが如し、と思ってしまいます。

 リコールに出していたデジカメの修理が上がってきたと連絡があったので、退勤後に引き取りに行く。
 電池を入れて、初期設定が飛んでないか確認してみたところ……なぜかカレンダーの年だけが狂っていた。
 謎だ。

 「ひまわり6号:通信トラブル 復旧には1カ月以上かという見出しに一瞬、衛星上のトラブルか……!と背筋が寒くなりましたが、地上側の問題とあって一安心。
 7号も既に軌道上に静止している状態で設計上のミスとか言われたら目も宛てられない。
 ま、この手の初期トラブルは出る物ではありますが、致命傷にならない裡に露見して良かったというところでしょうか。


2006年7月20日(木曜日)
 いやー、こらまた巨大な爆弾が靖国問題に投じられましたなー。
 真っ先に思ったのが……こんなものを公表するだなんて、軽率にも程があるってこと。
 日本国憲法下では皇族は政治的権能は有しないことになっています。発言は、政治問題に触れるだけで社会問題になります。以前陛下が国旗国歌問題に触れてしまわれたことがありますが、今回は死人に口なしとばかりに昭和天皇の発言(?)を持ちだしてきてしまいました。三笠若宮寬仁親王殿下の比じゃねぇや。
 これを採り上げれば採り上げるほど、天皇ならびに皇族の政治的社会的影響力を肯定することになり、それは私たちの民主主義と政教分離を脅かしかねません。利用するだなんて、以ての外です。
 ある種の政治テロですな。
 過去に述べた2005-06-092005-06-15とおり、靖国神社問題は政治問題ではない、というのが私の立場です。
 よって日本国の公民として政治的に正しい態度は何かと言われれば、「無視する」であろうかと思います。私はこの発言を利用しようとするあらゆる勢力に反対します。

 つかよー。流石の戦後日本にも、不可蝕領域ってあるんだよ。
 触るな危険というか、いやもう、本当に触れられないんだよ、この問題は!
 ああそうだよ。歴史学徒としては涎が垂れるほど、その手記の内容を吟味したいよ。他の史料と突き合わせて史料批判をして事の真相を詳らかにしたいよ知りたいよ!
 でも同時に、それはほとぼりが冷めるまで絶対公開できないものだと分かる程度の分別だってあるんだよ。

 歴史学徒としては嬉しいけれど、一日本人としては悩ましい史料を前にしてしまいましたが、実は本日から、国立国会図書館のサイトで「史料にみる日本の近代−開国から講和まで100年の軌跡−」という電子展示が始まっていまして、これまた垂涎物の史料が公開されております。
 もう時間を忘れて見入ってしまうものばかりですが、史料そのものも大変興味深いのですが、コラムや「歴史史料はこう使う」などの解説も秀逸です。
 是非是非ご覧頂き、歴史学への興味を募らせて頂ければ、一歴史学徒としても幸甚です。


2006年7月21日(金曜日)
 「研究者自身のコピーロボット「ジェミノイド」公開」と聞いて、パーマンのコピーロボットのようなものを想像した人は先走り過ぎというものですが、そっくりなのはツラだけというのも、些か寂しい話。
 頭の中までそっくりなら、私なんかロボットに仕事を任せて本人は寝て暮らしますよ。苦しい仕事はロボットにやらせるものだと、相場が決まっておりますゆえ。
 ……なんとなく、二倍働けとか言われそうな気もするが。

 「宇宙機構 M5ロケット廃止、9月最終打ち上げ」と、Μ-Vロケットの廃止が本決まりになったらしい。松浦さんあたり色々意見はありそうだが、基本的にはしょーがないかな、と思っています。Μ-Vロケットは技術的に特異な存在で、確かに存在することに価値がある面もあることはあるのですが、そのために費やされるコストを考えると、残念ながら致し方なし、と。
 そもそもなんであんな巨大かつ高性能な全段固体燃料ロケットを開発することになったのかといわれれば、旧通産省系のNASDAが液体、旧文部省系のISASは固体という棲み分けをした結果なわけで、必ずしも合理的な理由ばかりがあったわけじゃない。質量比は悪いし、震動はキツいし、固体に拘ったっていいことばかりじゃない。JAXAへの統合によってその辺りで合理的判断が可能になるというのであれば、それは歓迎すべきだと思います。
 代替となる新ロケット(Μ-VI?)は射ち上げ能力を減らす代わりにコストダウンを図り、コストパフォーマンスの向上を企図するようです。それで数が上げられるんなら、大歓迎ですけどねぇ……。
 問題は、開いてしまったH-IIとの中間をどうするか、ですな。


2006年7月22日(土曜日)
 久しぶりに自転車で走ったらキツいのなんのって……。

 警察庁が、北朝鮮が国家的に覚醒剤密輸に関っていると断定した、とのこと。
 時代が変わったねぇ。
 かつては、日本海側での拉致に対して、ほぼ間違いなく北朝鮮の仕業だと分かっていても何もできなかったのに、今では名指しで犯罪国家呼ばわりができるとは。時流に乗っているところはあるにしろ、阿呆なことを言う連中が少なくなったのは歓迎すべきか。

 「昭和天皇:22年前に少子高齢化を懸念 渡部恒三氏明かす」って、触れるなと言っている矢先になんだよ
 内奏で何が行われているかについて黙することは、不文律だろうが……!
 渡部議員は議員としての資質に疑問がありますな。早々に辞任されることをお勧めします。

 最近気になった、記事。
 IT Mediaに「「読めない」「入力できない」文字の入力法」とあって、まあ、それだけなら「ちょっとためになる話」で済むんですが、この記事を読み進むと、

それでも「文字」が出てこなかったら——。「ないなら作ってしまえ」と力業で解決してしまう手もある。スタートボタンを押して「すべてのプログラム」を選択。「アクセサリ」に「外字エディタ」を使う方法だ。
とか書かれていて、おいおいおいおい、と。
 Unicodeの漢字ったって、Ext.Bまで入れりゃ7万とかいう数字なのに、「それでも「文字」が出てこなかったら」なんて簡単に言っていいのかよ。
 まあ、Ext.Bまで行くと流石にフォントが無かったりするので、Ext.Aまでに限定したとても、2万6千とかいう数字になる。本当にこの中に求める字がないのか確認するのは非常に骨が折れる。目も疲れるし、Unicodeのコードブックはハードカバーな上に重いのも嫌らしい。
 それでも、外字を作るよりはマシだと思ってる。
 交換不能なわけの分からない図形をぶち込んで喜んでいられたのはネットワークが普及していなかった時代までの話で、現在のように情報通信が当たり前の時代に外字を積極的に使うのは外字公害(©狩野宏樹を撒き散らす有害な行為だ。
 しかしどうもこの小林誠記者は、次に「外字エディタで作成した文字をほかのPCで使う」などという記事を書いているところを見ると、この問題について私とは全く違う考えを抱いているようだ。
 こういう無責任な記事が、最後の最後に、どこかの誰かの苦労を呼び込むことになるんだけどな。具体的に誰とは書けないけどナ!
2006年7月23日(日曜日)
 土用の丑の日、鰻の大虐殺祭が日本全国で挙行される、鰻にとっては悪夢の祭日。しかも今年は土用の間に丑の日が二回もある、鰻の厄年だ。
 哀れな鰻の魂に安息のあらん事を祈りつつ、蒲焼きを頬張るのであった。

 そうか! GXロケットか! ……って、影もねぇようなロケットで射ち上がるのは夢と法螺だけなんだぜ。

 とまあ冗談はさておき、現在のΜ-Vの低軌道投入能力1.8tが、Μ-VIになって半分になると、H-IIAの同10tとの差が大きくなり過ぎるんですよね。Μ-VIじゃ足りないけどH-IIAじゃ大きすぎる、といった時に柔軟に対処できないんですよね。何でもかんでもH-IIAで射上げられるわけでもなし(予算の問題)。
 とはいえ、新たなロケットを開発できるほどの余裕もないし需要もないので、なんとか既存技術を組合わせてお茶濁すしかないあたりが、悲しい宇宙開発の現場だったりしたりしなかったり。
 H-Iでも復活させる?


2006年7月24日(月曜日)
 体調が激烈に悪かった一日。なんか悪いものでも食ったのか、という感じの悪さ。
 ……本当に食中りだったのかも。
 よれよれと自宅に戻って薬かっ喰らってリポD飲んで身体を暖めて、ようやく人心地着いた。

 「BSE検査を大幅縮小 米、8月後半にも実施……?
 つまり牛肉は売れなくても構わないということなんだと思うんですが、違いますかね?
 結局のところこういうのって買う側に選択権があるってこと、分かってないのかなー。「お客様は神様です」って言い回しは、米国にないんだろうか。


2006年7月25日(火曜日)
 本田技研が本格的に航空産業への参入を表明する模様、とWSJが報じていた、とか。又聞きの又聞きかよ。
 でも事実だとすれば、久方振りに日本航空界の明るい話題ですかね。
 HONDA Jetって見た目がいいんだよねー。

 出待ちしているネタが腐りそうなんで、取り敢えず書いとく。
 昨年首都圏鉄道各社で大々的に導入された女性専用車輛ですが、一年以上を過ぎ、統計上有意な影響が見えてきてもいい筈なんですが……少なくとも全国規模の統計では有意差がみられません。強制猥褻の被害件数は、女性491件男性6件。昨年の統計では女性493件男性8件。馬鹿な読み方をすると、「むしろ男性の被害減少に效果が!」とか(おい)。
 勿論これは刑法強制猥褻で、いわゆる痴漢の多くが刑法犯ではなく迷惑防止条例の卑猥行為だったりするので、この統計では実態は分からず、細かくは警視庁統計を参考にしなければならないのですが、なぜか今年も半分が終わったってのにまだ去年の統計が出てません。
 警視庁、なにかそんなに忙しいのか?


2006年7月26日(水曜日)
 暦が文月に入った途端に、素晴らしいまでの東京の夏。

 のΜロケットの件が正式な発表に。
 個人的には、Μロケットの技術は捨てるには惜しいので、なんとか有效な活用方法を見出してほしいと思いますです。H-IIBのSRBをΜロケットの技術で作るとか……(c/p的にはどうなんだろう)。
 あとは、500kg以下の学術衛星をどかどか射上げる体制づくりですね。そこに予算が付かなかったら、何にもならん。

 HONDA Jet正式発表になったようで。
 見れば見るほど、いいデザインだよなぁ、あれ。
 日本の空を飛んでいるシーンを、早く見たいよ。
 ちなみにこの手のジェット機では、かつて三菱重工MU-300という機体を作ったことがあるんですが……いや、言うまい。愚痴になるから……。
 良い機体が売れるわけじゃない、という辺りが厳しいよね。

 「「韓国は中国の属国」…中国語ガイドの韓国史わい曲が深刻」とかいう記事で、韓国が歴史的に、統一新羅から李氏朝鮮に至るまで、中国歴代王朝の属国だったのは、否定しようのない事実だと思うけど……。まあ、韓国も中国も、好き勝手に歴史を改竄して楽しんでいるようにしか見えない国なので、気が済むまで罵り合ってりゃいいがな。

 イスラエルが国連レバノン暫定軍の駐留地を爆撃して、二人死亡、二人行方不明だそうな。やっちまったなー……。ゴラン高原の方は大丈夫かいな……。
 正直言うと、この件についてはアメリカと軌を一にすることはできません(してないけど)。
 是非はともかく、イスラエルについては、国連に向かって喧嘩を売ったらどうなるか見せしめないといけません。それが国際社会のルールって奴ですからねぇ。


2006年7月27日(木曜日)
 空調服を買った。
 早速組み立てて試着してみる。
 うわごっつ涼しぃ。
 冷房のない所での作業服としては、これ以上ないかもしれない。
 ていうか、冷房あったら多分この服着てられない。

 んで、その他の感想。
 まず、思いの外、ファンの筐体が大きかった。写真の大きさのファンが2機、腎臓の辺りにあるわけでして、存外邪魔です。ついでに、重い。
 続いて、肝腎のエアフローが、結構制御が難しい。長袖タイプを選んだのですが、身体を捻ったり腕を回したりするだけでエアフローが変わるのが体感できます。このエアフローによって汗を気化させ、身体を冷やすという原理上、エアフローがころころ変わるのは気分的に落ち着きません。椅子に座るような仕事の場合や、背中にバックパックなど背負うと、背中にエアフローが行かなくなり、效果が失われるのも宜しくありません。
 現時点では、色々と使い所を選ぶガジェットだと言えるようです。

 Intelから期待の新鋭プロセッサ・Core2 Duoが出たそうですが……個人的にはx86-64とは当面縁がなさそうなので、これで値下がりするであろうCore Duoの方が気になっていたりして。


2006年7月28日(金曜日)
 「日本人学生、オーストラリアへ亡命申請とかいう奇矯な記事があって、なんじゃそりゃ?と。
 えーと、このオガワ・メグミさんとかいう人は、うっかり21日ほど履修延長の申請をし忘れてしまい、大学が履修の中断を決定、裁判で争ったものの敗訴し、結果として学生査証を失効してしまい、帰国しなければならなくなったので豪洲に亡命を申請した、と。
 極めて個人的感想ですが、往生際が悪すぎやしませんかね。
 記事を読む限り、自業自得にしか見えないし、法を学ぶ学生が法を恣意的に利用しようというのはどうかと思うぞ。日本国籍を捨ててまで得たいものが豪洲にあるのだと言われればそこまでだけど。

2006年7月29日(土曜日)
 「時をかける少女」見てきました。素晴らしい作品です。3回は観に行く価値がありますね。……って、なんか上映館少なすぎませんか? 東京単館って……作品のできに比べて、隨分な扱いだと感じますけど。
 監督の細田氏ももちろんだけど、脚本を手掛けた奥寺佐渡子氏にも惜しみない拍手を。筒井康隆の原作を現代の東京に舞台を移し、平成の少年少女達の底拔けさをよく描写していると思います。原作にある(ある意味)SF的な重さや堅苦しさはどこにもなく、重たいテーマもありません。むしろSFと言うより、私にはジェニーのような古典ファンタジーに近しいものを感じました。
 作中、野球が何度も描かれるのも良かったですね!!
 野球と青春とタイムスリップは何故かよく合うと、僕は思っています(力説)。

 紀伊國屋書店新宿本店6Fの剣道関係の棚に、「真剣師」の本が並んでいて絶句。
 真剣師ってのは賭け将棋の指し手のことだろうが……。
 隨分常識に不自由している店員がいるようだ。


2006年7月30日(日曜日)
 永山祐介さんから「漢字バトン」を回される
 漢字を飯の種にしている人の所になんてものを……(笑)。
  1. 好きな漢字
    特にこれといって好きな漢字があるわけではないのですが、論理的な構造をした漢字が好きです。だから「前」より「歬」が好き。
  2. 前の人が3で答えた漢字に対してのあなたのイメージは?
    • :単体では衛星の月だが、部分字形としては、肉だったり舟だったり丹だったり冃だったりするややこしい字。
    • :異体に「曐」。簡単な字に見えて、実は会意か形声か異論がある。
    • :「阜」に「昜」の形声。なぜ土地を意味する「阜」が編なのかという、元々は日光のあたる場所を意味したから。
    • :解字すれば「一」+「大」。単純な字形にして広大な意味を持つ字であり、活字と筆書きの字体の違いもあり、よくよく無益な論争になる。
  3. 次にまわす漢字
    • 「修」
    • 「學」
    • 「究」
    • 「美」
  4. 大事にしたい漢字
    特に大事にしたい漢字があるわけではないです。たとえそれが明治の役人が書き移し間違えた字であろうと後年毛筆の楷書体が読めない者が拾っちゃった字でも、漢字は漢字です。ただ、その文字の来歴は大切にしたいと思っています。
  5. 漢字についてどう思う
    思う所が多すぎて、とても紙幅が足りませぬ。
  6. 最後に好きな四字熟語を3つ
    • 汗牛充棟
    • 綸言如汗
    • 有備無憂
  7. バトンを回す7人とその人をイメージする漢字
    7人も回せんがな……。迷惑でしたら、無視して結構ってことで。
    こんくらいにしとこうかな。もし回して欲しかった人がいたら、ごめんねー。

2006年7月31日(月曜日)
 七夕〜。

 朝8時から健診。
 座って待っている時間の方が圧倒的に長いってのはどうにかならんものか。
 多くの項目は問題なしだったのですが、衝撃を受けた結果が一つ。
 矯正視力0.3
 裸眼視力じゃないですよ。眼鏡をかけた状態で、0.3。
 ぐわー。今の仕事に就いてから視力が落ちたなぁとは思っていたけど、なんじゃこりゃー。
 毎日毎日コードブックと睨めっ子。そりゃ目に悪いのは分かってるけど、労災ぢゃねーのか、これって。

 産経新聞iza!に「編集機能、中国へ 日本の雑誌で動き盛ん 人件費安く日本語堪能」という記事が。
 そんな風にコストの問題が片付くなら、それこそ文化とは無関係ですんで、再販価格維持なんか必要ないじゃん。一方で再販価格維持制度で価格統制権を握っておきながら、片や中国にアウトソーシングしてコストダウンなんて許されると思ってるんですかねぇ。
 もうアホかと。

 まあ、最近はネイティブ・ジャパニーズの日本語力も隨分疑わしくなってきているらしいので、日本語を学んだ中国人の方が日本語に堪能なんて事もあるのかもしれない。
 日本語以外の言語に不自由な私としては、精々日本語力を磨いとくくらいしかすることがありませんな。