哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2004年8月分

Caution!
このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、並びにパーソナルメディア社は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2004年8月1日(日曜日)
 昨日から、オールハンドゥガンパレード、オールハンドゥガンパレード、オールハンドゥガンパレード……って感じです。気分は熊本城攻防戦第三戦目の眞っ最中。

2004年8月2日(月曜日)
 続くガンパレード。

 二日ばかり校正三昧の日々を送ったりしていましたが、日本各地では祭りの季節で、テレビの報道なんぞ流していると、ねぷたで人が死んだとかだんじりで人が死んだとか、景気のいいことですね。
 元々日本の祭りなんてものは人が死んでナンボといったところがありまして、江戸初期の日本に来訪した朝鮮通信使が書き残したところによれば、一六〇七年の端午の節句では、江戸町下の男子が大きく二軍に別れ、石を投げあい、刀槍を以って切り結び、死者四十数人、負傷者計数不能という有り様だったそうな。ちなみに、この日は人を殺しても無罪だったとか。
 そういう歴史の上に今の祭りがあるわけでして、「人が死んだから自粛」というのは理屈に合わないので、「人が死ぬくらいは景気付けじゃぁ」って感じで祭りはやった方が良いのではないかと思ったりしますね。
 所詮祭りなんだし。


2004年8月3日(火曜日)
 「解析魔法少女美咲ちゃん マジカル・オープン!」ですか……。脳内主題歌がMOSAIC.WAVの「Magical Hacker ☆ くるくるリスク」だったりしませんか?(笑)
 どうでもいいことですが、文科系一般常識人の私でも、月に一度くらいは逆アセンブルしたコードを追っかけたり、実行プログラムのメモリダンプを吐かせたり、バイナリエディタでデータファイルをバラしたりといったことをするので、きっとぎょーかい人だと日常的にこういう手管を駆使して仕事をしているのでしょうねぇ。

 自分のここ数日の仕事っぷりを振り返って、「止まれ壊れたダンプカー」なんてのを思い出したり。いや、やっちまう、やれてしまうから問題だと言われりゃそこまでなんですが、やっぱり残された時間で最善の結果を出すために全力が必要だと思えば出しちゃうわけで、しかしその結果次以降の仕事が一層キツくなるという悪循環がもたらされるのは如何なものか。
 私に全力を出させた人は深く反省して次からは人並みの仕事を割り当てるようになって欲しいと心から願っていると言うことなんですが。

 先に完結した「ARIEL」(笹本祐一著/朝日ソノラマ刊)のムック「ARIEL読本」を拾ってきました。書き下ろしがあったり、幻のアレが收録されていたりと盛沢山でした。これで漸く「獅子王」のコピーも手放せる……って、コピーどこやったっけ?(爆) 「エリアルコミック」の執筆陣もゲストイラストやらミニコミックやらで、まるで同窓会の様相。ああ、エリアルコミック全巻持ってたんだけど手放しちゃったんだよなぁ。当時は物の価値を分かっていない若造だったよ、俺も。
 ちょっと画竜点睛を欠くなと感じたのは、CD-DAで附属したソノラマ文庫カセット版の再録。全三巻のうちの第三巻だけなんだよね。うちにはもちろん全巻揃っているのですが、なんとカセットテープデッキがない(炸裂)。完全なコレクターアイテムですよ。

 当時、なんでか知らないけどやたらこういうカセット文庫が刊行されてて、私も若さと勢いに任せて購入したりしていたわけですが、92年の段階でMDレコーダを購入した私のこと、気付けばテープレコーダというものが家からなくなっていました。そういえばdccってどこ行ったんだ
 それはともかく、メディアが今まだ読めるのかどうかすら定かじゃない。何しろ、紙の書籍と一緒に書架に配架されているんですから、中性紙ですら黄ばむ時間を経過すれば、磁気テープなどどうなっているか、それこそ調査サンプルのようなものだろうなぁ。
 それがCDという媒体に復刻されたことは、それはそれで歓迎すべきなんですが、しかしやるなら徹底的に全巻やってくれよ……と。
 CDの規格としての寿命があとどのくらいあるのか分かりませんが、やはり遠い将来、「再生機はどこだ!?」と秋葉原の地下を探しまくることになるんでしょうか。それとも三次元の超高密CTスキャナみたいな機械でピットを読み取って仮想空間でシミュレートして音声再生するとかするようになるんでしょうか。あるいは生身で非球面レンズを磨ける人間国宝と手動旋盤でサーボガイドを削り出せる天才職人と窯一つでどんな波長のレーザー半導体をも作り出せる人外石屋がタッグを組んで、手巻きのコイルモータで動くCDプレイヤを作るんでしょうか
 未来の考古学者は大変そうだなぁ。


2004年8月4日(水曜日)
 蟬の鳴く、真夏日連続30日。

 食事をしに行ったら、店の中で客が「中国のサッカーのアレ、凄ぇムカつく」「今度中国来たら同じことしてやろうぜ」とか言ってるのを聞いて呆れました。
 現在中国で行われているサッカーのアジアカップの会場において、中国人観戦者の異様な反日行動が問題になっているという話なんですが、私は特に気にしてはいませんでした。所詮スポーツだし。政治問題の言いがかりにできるなーくらいの感覚です。
 結局最後に割食うのは中国自身だしな。
 しかし相手のレベルに合わせてどうするよ>日本のファン
 もちろん、全部のサッカーファンがみんなして同じこと考えているとは思いませんが、自国を愛するのと同じくらい、他国人が自らの国を愛することを知っていて欲しいものです。

 なんか夏の高気圧の位置ずれのせいか、もの凄い勢いで颱風が本土上陸を続けていますね。
 それでなくとも新潟、福井と四国各県が豪雨被害を受けているわけですから、今年は水害の年ってことになるんですかね。
 東京はカラっカラですけど……。


2004年8月5日(木曜日)
 コミケットカタログCD-ROM版を元にサークルチェックを始めているわけですが、なんというか、制作体制が偲ばれるようなデータ構造ですね。
 個人的にはもっとデータベースっぽい方が好みなんですが。
 定義ファイルに画像のオフセット、サイズが入っていて、サークルデータにある掲載ページ番号フィールドの値からページイメージファイルPNGを導いて、さらにオフセットを計算してアプリケーションが一々切り出して表示するってのは、データベースの設計としてどうかと思いませんか? まともな設計者なら、全サークルのサークルカット画像を個別のファイルにするか、Big Binaryでレコードに格納して、ページイメージなんぞは自動生成だと思うんですけど。紙版のカタログとページが一致する必要も特にないわけだし、よしんば一致させなければならないと言われてもやりようはあるしね。
 なんでこんな不可解なデータ形式になっているかを推測すると、このCD-ROM版カタログは、紙版のカタログの版下が完成してから、その版下データをPNGイメージに変換しているためではないかと推測されるわけです。つまり、制作段階で紙版とCD-ROM版の間に連係がないか、あるいは極めて少ない。
 編集行程全体を考えれば、紙版もCD-ROM版も内容的には殆ど一緒なわけで、サークルの参加受付け段階でDBにサークルカットをスキャンしてデータとして持っていれば、配置決定と同時にほぼ全自動でサークルリストが生成できるようになるはず。しかし現状サークルカットを切り貼りしているように見えるので、この辺業務改善が可能なのではないかと他人事ながら思ってしまいます。
 さらにその辺の電子化が進めば、サークル申込の電子化なんかにも筋道が見えるでしょうね。
 で、なんでまたそんなことを気にしているかというと、私はCD-ROMに入っているツールを一切使ってなくて、全部自分でCSVデータから必要事項を抜き出して使っていたりするからなんですね。自分でPNGを読み出したり切り出したりする部分を作るのが億劫で……。ImageMagickかなんかで一気に処理するスクリプトを作ってサークル単位の画像ファイルを作ってしまっても良いんですが。
 一回作れば、データ構造が変わる何年後かまで使い潰せるってのは分かってても面倒臭くってねぇ。ほら、私、文科系一般常識人だし。
 だったら標準のサークルチェックツール使ってやれよとか言われそうですが、サークルデータなんかを他の即売会の巡回や準備中の蔵書DBにも転用していたりする関係上、データを完結させてしまうわけにも行かないくって。
 ああ、痛し痒し。
2004年8月6日(金曜日)
 広島原爆記念日。

 先日採り上げた中国でのアジアカップの話題ですが、都知事がまた余計な発言ぶちかましたようですね。なんですか「民度が低いからしょうがない」ってのは……。中国政府だけ批判しときゃいいものを。
 舞台となった重慶といえば、戦時中に日本が戦略爆撃を行った都市です。200回以上爆撃して1万2千人ばかりの民間人が犠牲になったとか。
 ですから、対日感情が悪いのはしょーがないですな。なんせ当時戦争やってたんだから。
 でもね、連中戦勝国なのよ。戦後好き勝手に日本軍将兵を裁判にかけて戦犯処刑したじゃん(南京裁判)。それでケリついてるはずでしょ〜。
 無条件降伏した国には発言権はないですか? そうですか。


2004年8月7日(土曜日)
 猫のクローンに成功したとかいうネタを昔日記に書き留めていたのですが、本当に商売になったらしく、「クローン猫ビジネス、米でスタート…1匹550万円なんて記事が。
 5万ドルという価格が高いのか廉いのか、私には見当もつきません。倫理的な問題はもっと分からないのですが(苦笑)、記事に「愛猫のコピー」とあったので、どうやら血統書付きの猫のクローンではない様子。今生きている猫の代わりになるもんじゃないだろうに……。
 ま、所詮猫だから、自らの生まれに悩むこともないだろうけど。
 しかし、猫にやったら次は犬、そして行き着く先は人間というのが筋というものでしょうな。技術的に可能であることについて人間の欲望が絡めば、倫理というものはあっという間に押しのけられ忘れ去られるのは歴史の示すところですが、果たしてこの技術の進む行く先には何が待っているんでしょうかね。
 楽しみでなりません。

2004年8月8日(日曜日)
 F-2支援戦鬪機調達中止、という素晴らしくも衝撃的なニュースが。
 開発段階から問題が山積みの上に、最後まで要求性能が達成できないまま実戦配備まで辿り着いておりましたが、今後の性能向上の余地が少ないという判断によって、とうとう捨てられるようです。やむなしとは言え、色々な意味で残念です。
 元々の原型機であるF-16が「格鬪戦鬪機」として設計されたものだけに、性能向上に限界があったのでしょうか……。
 しかし、代替機選定の条件がF-4EJ改の置き換えとなると、選択肢が少ないですな。
 F-4は50年代末に米国で開発された傑作戦鬪機で、現在で言う多用途戦鬪機に先鞭をつけた汎用戦鬪機です。大型で推力に余裕のある機体は、単純な戦鬪のみならず、攻撃、爆撃、偵察にと、空海両軍で実に広汎に使われました。しかし流石に原型機が飛んだのが1958年、配備の中心が70年代とあっては、数度の近代化改修を経てはいたものの老朽化は否めず、機体構造の寿命も近付いてきています。
 実はこのF-4の後継として登場したのが、現在自衛隊でも採用しているF-15でして、どうせF-15も200機以上も配備してるんだから、F-4の後継にはF-15を使うってことでいいのではないでしょうかね。F-15も例によって恐ろしく余裕のある機体なので、近代化改修を続ければあと20年は行けるでしょうし。
 なにせ、F-4の汎用性はその有償荷重に拠っているところが大なので、有償過重と推力/重量比と電子装備を基準に選ぶにしても、候補となるべき機体が、F/A-22だとかF/A-18E/FだとかSu-37だとか、ちょっと軽めでEF-2000(ただし有償荷重はでかい)と、なかなか豪快な顏ぶれとならざるを得ません。現状F-15がある所に新規に投入するという前提であれば、技術レベルが一段上の機体が欲しくなるのでF/A-22なんかが装備心理を刺戟してやみませんが、流石に売ってくれんだろう……。
 こう考えると、やっぱりF-15Jの近代化改修と拡充をもってF-4EJ改の代替とし、F-15Jの隙間を埋める多用途戦鬪機を……とするが適切なのではないかと思わなくもないです。

2004年8月9日(月曜日)
 長崎原爆記念日。

 ITMediaに「片面がCD、もう片面がDVD――「DualDisc」の抱える課題」なんて記事があったんですが、理論上、「片面がCD、もう片面がDVD」というディスクは作れない筈。
 DVDは元々両面仕様なので、その片面だけを使うことに問題はないのですが(ただし、ディスクの厚さを1.2mmに合わせる必要はある)、問題はCDの方で、CDは厚さ1.2mmのプラスチックディスクの殆どが透過層だったりします。ということは、もし両面ディスクを作るとなると厚さは2.4mmということになり、CDの規格を満たせなくなります。DVDの片面+CDだとしても厚さは1.8mmですから、やっぱり規格を満たしません。それどころかDVDの規格も満たさなくなります(爆)。
 つまり、「片面がCD、もう片面がDVD」というディスクはそもそも規格的にはあり得なくて、ただひたすらに「謎の銀の円盤」以上の何物でもなかったりするわけです。
 最近、こういう「謎の銀の円盤」を売りつけようとする商売が横行しているようなんですが、一体何を考えてるんですかね。末端消費者の利便性なんか考えなくても良いってことでしょうか。
 当たり前ですが、コンパクトディスクのロゴが入ったディスクは、同じくロゴの入ったプレイヤで再生が保証されます(基本的には)。少なくとも規格は満たしているので、再生できない場合、どちらかが悪いことは確かです。
 しかし最近の「謎の銀の円盤」は、円盤を作る側は再生できない機械があると言い、プレイヤ側はCDじゃないから再生できないかもしれないと言い、誰も責任を取ろうとしません。
 本来こう言う消費者利益に背く商品は、公取委が規制すべきですな。
 そんなにコピーされたくないなら、SACDDVD-Audioへ移行すりゃいいんですよ。本当に好きなアーティストが「今後SACDかDVD-Audioしか出さない」って言ったら、プレイヤくらい買いますよ、オーティオマニアじゃなくても。
 今なら隨分廉くなってきてますしね。

 関西電力美浜原子力発電所3号機で事故が起きて4人死亡7人重軽傷。事故の情報を見ている限り、蒸気系の一部が破裂して蒸気が漏れ、屋内作業中の作業員が犠牲になったようです。美浜3号機は加圧水型ですんで、蒸気系は2次ですから、放射線/放射能は問題にならないレベルである、はずです。
 これは原子力事故というよりは、蒸気タービン発電所における事故と考えた方が良いでしょうね。加圧水型原発と似た水・蒸気系統を持つ火力発電所でも同じような事故は起き得るからです。
 そう言った考察を抜いて「原発事故」と呼ぶのは、流石に原発に反対している私でも躊躇いますわ。


2004年8月10日(火曜日)part 1
 政治問題になるか外交問題になるか気忙しいところのあるF-2調達中止ですが、あちこちで話題になっているので、もうちょっと掘り下げてみたいと思います。
 先頃答申された新防衛大綱案によれば、航空自衛隊の戦鬪機の保有数を約370機から約280機へ削減することが謳われています。個人的にはミサイル防衛構想なんざ放っておいていいから、主力装備を充実させてくれと言いたいところですが(軍隊なんて数あってナンボじゃ)、それはともかく、現有の主力戦鬪機であるところのF-15J/DJですが、空自情報によれば、13年度末で配備数は203機です。F-4EJ改が104機、F-2A/Bが32機、F-1が27機。これら4機種約370機が、今後2機種体制で約280機になるわけです。このうちF-4EJ改とF-1が退役予定、F-2が調達中止ということですから、差し引きすると約50機分の代替機調達が必要になる、ということになります。F-2の退役を想定すると、最大80機程でしょうか。
 代替機の自国開発は、今回は論外です。一つは開発費用が高すぎることであり、もう一つは時間がないことです。航空機の開発、とりわけ主力軍用機の開発には10年単位の時間がかかりますので、今回の調達中止を受けて開発を始めたのでは遅すぎます。やるなら、その次を狙わないといけません。
 さて、代替機ですが、F-4EJ改とF-2A/Bの両方の機能を1機種で賄おうというのですから、当然のように戦鬪攻撃機でないと困ります。一般的に「戦鬪攻撃機(F/A)」と呼ばれる軍用機のことを、自衛隊では「支援戦鬪機」と呼びます(理由は不明ですが、「攻撃」は専守防衛に相応しくないとかいう話を小耳に挟んだことがあります)。実は攻撃任務にも使える戦鬪機というのはF-4以来「多用途戦鬪機(Multi Roll Fighter)」として世の主流でして、F-15もご多分にも漏れず爆撃もこなせます……が、自衛隊の装備するF-15Jは爆撃照準器を敢えて外してあるそうです(理由は不明ですが「爆撃」は[以下略]
 配備機数が減らされる以上、多用途戦鬪機の選択は当然としても、代替機には相当な有償荷重が必要です。F-4EJ改の有償荷重は12tくらいあります。ざっと下に表にしてみましたが、昨今の一線級の戦鬪攻撃機ともタメを張れます。
主要現世代戦鬪機の基本緒元
名称 製造元 空虚重量 最大離陸重量 エンジン推力
F/A-22 Raptor Lockheed Martin/Boeing (14.4t) (27.2t) 155.7kN×2
F/A-18E/F Super Hornet Boeing 14.0t 29.9t 98kN×2
F-15E Strike Eagle Boeing 14.5t 36.7t 130kN×2
F-35A Lockheed Martin 12.0t 22.7t 156kN
Eurofighter Typhoon Eurofighter 9.8t 23.5t 90kN×2
Rafale Dassault 9.1t 21t 87.6kN×2
JAS39 Gripen SAAB 6.5t 14t 80kN
Su-37 SUKHOI 18.5t 35.0t 133kN×2?
 なお、エンジン出力は基本的にアフターバーナー使用時の値ということですので、通常時は2/3くらいになります。なんかアフターバーナーなしで推力重量比が1超えるトンデモナイ機体もあるよーですが……。
 この表をちょっと見れば、12tのペイロードを持った代替機というものが難しいことが分かると思います。特に昨今のように財政削減を叫ばれるなか、本気で選ぶと現用のF-15とタメ張れる値段のものばかりでは2機種体制の言い訳が立ちません。
 こうなると、導入・整備の問題も含めて考えるとF-15Eを導入するのが手っ取り早いとなりそうです。また、配備数が減った分の多用途化も考えなければいけないので、現用のF-15J/DJを訓練機や戦術偵察機などへ転換し、開いた穴はF-15Eで埋めて比率を増やすなどの細工を行えば、全体的な戦鬪能力をさほど落とさずに戦鬪・攻撃任務能力を維持できそうです。
 というわけで、トータルコスト的には、F-15J/DJの近代化改修と、E型の導入というのが比較的廉くつくのではないかと思われます。
 つまんねー結論……。
 現用のF-15J/DJを爆撃可能な形に戻し(?)、F-15Eまではいかないまでも、C仕様くらいまでに戻して対地・対艦攻撃に供するってのは不可能なんだろうか。それができれば、残りの穴をグリペンで埋める、などの手が使えるんだけど。
2004年8月10日(火曜日)part 2
 「切込隊長BLOG」より「同人、秋葉原系のアニメ、マンガの未成年性描写に規制の動き」。
 益々暮らしにくい世の中になるなぁ。
 私個人への影響は横に置くとしても、当該記事内にもある通り、『日本の将来の産業を育成するためにアニメコンテンツに肩入れをしようと言っておきながら、想像力、創造力の足腰として機能してきた同人市場を「健全化」させることにどれだけの意味があるのかは判断しづらい』ってのは全くそのとおり。私だったら『役人どもは頭がおかしい』と書くだろうけど。
 現在、「健全」な少年誌・青年誌で連載を持っている漫画家の中にも(アニメ化なんぞしている人の中にも)、エロ同人、エロコミックを経て一般誌へ移って行った方は少なくなく、それはつまり「育成ファーム(2軍)」としてエロ同人やエロコミックが機能していることを意味する。これを潰せば、連鎖的に上まで崩壊するだろうね。自分の首に繩かけて引っ張ってるようなもんだ。
 土を耕し種を播き水を与えにゃ芽吹きもしないし花も咲かねば実も成らぬ。折角收穫を迎えた畑に塩を撒くような低能がいるらしい。
 綺麗な蓮が沼の上に咲いているなら、底の泥まで愛してくれよと私は言いたい。

2004年8月11日(水曜日)
 コミケを明後日に控え……まだサークルチェックが二日目までしか終わってません。作らないといけないものがまだ残ってます。
 前日設営行けません(爆)。

 朝からお空は曇天模様だったのですが、それでも30度超えたようですね。東京は真夏日が連続37日とか、ちょっとどうにかならんかと、雨乞いでもしたくなるね。三日間ともいい感じの天気のようなので、救護室は大変そうだなぁ。

 例の美浜原発の事故について、経済産業省原子力安全・保安院より報道発表「配管減肉事象を踏まえた火力発電所に対する報告徴収の実施」。
 ま、当然でしょうな。
 9日に指摘したとおり、原子力発電所と火力発電所って構造がよく似ているので、同じような問題が潜在している可能性はありますわな。


2004年8月12日(木曜日)
 cnnによれば米大統領選に国際的な選挙監視団がつくかも知れないそうです。
 もし実現したら歴史的なことですね。
 米国と言えば、世界一民主的な国を自認して憚らない素敵な超大国さんですが、どうやら自分達で思っていたほど民主的ではなかったらしいことに自覚が芽生えてきたようです。

 結局前日設営行ってきたよ。
 なぜかイトノと出会ったよ……。


2004年8月13日(金曜日)
 コミケ初日。
 始発電車で有明に向かい、午前6時に列に着く(笑)。これもコミケの醍醐味の一つではあるよね。
 東ホール・西ホールを回ったんですが……空いてましたな。そりゃまあ、水蒸気で遠景が霞むほどの人は入っていたのですが、それでも何というか、やや少ないと感じました。
 しかし、西4ホールの企業ブースは……館丸ごと奴隷運搬船のようでしたね。私は入り口から入ってパンフ貰ってすぐに出ました。あそこに居続ける気力も体力もありませんでしたから、ええ。
 しかし企業ブースが拡大したことに伴って、委託販売コーナーが移動分割ってのは、なんというか釈然とせんかったなぁ。
 さあ、明日は二日目だ。

 善良なジャイアンツファンが待ち望んでいた日は突然にやってきた。
 だが油断してはいけない。あれが最後のナベツネだとは限らないのだ……!(違)


2004年8月14日(土曜日)
 昨夜うちに投宿したてつまさんと一緒に、参戦。
 買い出し要員やらGOD SPEEDの店番やら。
 私が編集やらデザインやらをやった新刊は、思ったより悪くない出来だった。色々事情があって力を尽くせなかったので、最悪の出来でなくて本当に良かった。

 しかし何だね、東京湾大花火大会をコミケにぶつけるのは、向後止めていただきたいものですね。はっきり迷惑ですわ(笑)。別に花火大会に限らず、コミケ当日に有明近辺に人を集めるイベントを行わないようにしてくれと。
 何年か前は、クリスマスが一緒になったことがあったなぁ。あれも迷惑だからキリスト教にはクリスマスをずらすなどの対処をして欲しいものです(炸裂)。


2004年8月15日(日曜日)
 夏の終わりを告げるかのように、朝から雨。
 東京の連続真夏日記録も、漸く終わりを告げたようです。

 今日で三日間のコミケットは終了しました。同人にとっては夏の終わりです……と言いたいところなんですが、今年は29日にコミティアがあるので、そこまでかなぁ(笑)。
 この辺で新刊を出さないと、同人作家としての私が忘れ去られてしまいそうだわ。

 コミケの総括感想は日を改めるとして、今日偶然見つけた同人誌に大笑いして、思わず5冊も買い込み、さとみ君きさらちゃんはっぴぃさんに転売してしまいました。
 「ヲタMac Mac屋さん夏の日の2004」という同人誌だったのですが、結構前から活動してたみたい。知らなかったのは不覚だったなぁ。こんなにイイ感じのギャグ本なのに。
 ていうか、“Macファンならわかるよね!”って哀が止まらない感じ?
 駄目じゃん。

 五輪野球、予選第一戦は対イタリア。
 結果は12対0で7回コールドの圧勝。イタリアにはプロ野球リーグ(セリエA)があるとは言え、所詮格下。投打共にやりたいようにやった感じ。
 特に、6回に城島がファウルを股間に喰らって相川と交替したり、7回に先発上原に代えて抑えとして三浦を投入したりと、色々試せてた。
 イタリアチームも6回に二死満塁まで攻めたてたのですが、最後まで上原を攻略できませんでした。打撃は全体的に粗っぽく、直球/変化球のコンビネーションに弱いようでした。しかし守備は決して悪くなく、個人的印象ではアジア予選時の台湾よりはマシに見えました。投手に関しては、中米生まれの選手がいたりして、努力はしているのでしょうが、日本の第一線級の打者を単独で抑え込めるほどではなかった、と
 試合後のイタリアチームのコメントを見ると……なんか可哀想になってきた。弱い者苛めでもしたみたいだ。しかしこれこそが、野球というスポーツが置かれている立場なんです。もっともっと、他国のチームを強くしなければいけません。日本に今後必要とされるのは、既に強いチーム(米国やキューバ等)に勝つことだけではなく、自らの好敵手を自らの手で育てることでもあるのですよ。(この辺の話は稿を改めて書くつもり)
 さて、明日の予選第2試合は、欧州最強オランダチームです。圧倒的な肉体的優位による天然自然な強さが自慢のチーム。試合開始は日本時間で24:30からNHK総合テレビジョンで。

 国内のプロ野球は色々揉めてますが、五輪日本代表のプレイを見ていると、こういう選抜メンバーによる野球っていいなぁーとか思います。普段はチームもリーグも違う選手たちが一緒のユニフォームを着て戦う姿を国内では見ることができないわけですからして。
 競争と協調こそが今後の日本野球界を支える一つのキーワードだと思っている私としては、このオリンピックが日本球界にとって良い影響を与えて欲しいと願ってやみません。
 例えばね……オリンピック期間にオールスター休みを入れるとか、そういう協力ってあってもよかったと思うんですよ……。ま、最大の問題人物が舞台を降りたので、今後は改善されるでしょうが……どうせ辞めるなら2年くらい早く辞めて欲しかったよ。


2004年8月16日(月曜日)
 コミケの感想など、つらつらと。
 反省会によると一般参加者数は純増だったそうですが、体感人数は微減でした。東も西も三日間とも、増えたという印象はなく、どちらかといえば減ったかな、というくらいでした。
 ただ、私自身は中まで入らなかったのですが、西4ホールの企業ブース、ここは明らかに過密状態に拍車がかかっていました。企業ブースの存在はコミケの必要悪的な所がありますが、本来の同人活動よりも企業の営利活動を主目的とする参加者の増加は、コミケットの好ましからざる変質を招くのではないかと、些か危惧するところも。
 もう一つ目に着いたのが、当日不参加サークルの青紙。勿論、やむを得ない理由による当日不参加はどうしても発生するものですが、明らかに増加傾向が見られます。サークルチケット目当てのダミーサークルってことはないと信じたいところですが、一つの島に二枚も三枚も青紙が貼られているのは、尋常な状態ではないと感じます(サークル参加者としては、スペースが広く使えて有り難い面もないわけではないのですが)
 規模の拡大はコミケットの選んだ一つの方策ではありますが、どこかで折り合いを付けないといけないような気もしているんですよね……。
 外周大手については、殆どのサークルさんが同人書店なんかに委託したりしているので、無理をして並ぶ必要性がそもそもなくなりつつありますし、私が主として巡っている創作系ならコミティアで補完できることが殆どです。私としてはコミケ以外ではなかなか会えない地方サークルさんとの交流なんかが主目的化しつつありますな。
 あと、普段創作系でばかり見ているサークルさんの意外な一面とか……。創作系でしか会ったことのないサークルさんがいたのでチェックしてあったんですが、出かけてみればそこは“テニスの王子様”のエリアで……。オリジナルの新刊があったから並んできましたよ、買ってきましたよ、ぎょーさんの腐女子の方々に混じってさぁっ!(笑)
 十ン年も参加してりゃ色んな経験をしますけれども、どれもこれもコミケあってこそ。永遠に続くなんて甘いことは考えていないけど、できれば自分の目の黒いうちくらいは続いて欲しいものです……。周辺環境はとても厳しいのですけれども。

2004年8月17日(火曜日)
 夕方から、雨。

 昨日というか今日未明のアテネ五輪野球予選の中継、四回オランダリードで中継終了ってどういうことよ? 体操がメダル取りそうだから体操に変更しますって、そんなの誰が望んでるんだ! 俺は野球が見たくて、普段見もしないテレビにこんな時間に噛り付いてんだよ! 馬鹿野郎俺に野球を見せろ! NHKの阿呆!

 しかしオランダチーム強かったですね。先発岩隈の出来が悪かったとは言え、先取点を挙げ、追加点を挙げと五回まで日本をリードしたんですからね……。ああ、試合全部観たかったよ……。
 特に一番MILLIARDと二番KINGSALEは日本に来てプレイしてもいいくらいでした。
 途中までは凄くいい試合でしたよ。全部中継で観たかったなぁ……。
 守備もその前のイタリアより良かったんですが、ただ連携がイマイチだったかなぁ。守備境界に飛んだ打球への分担が今ひとつ不自然でした。お見合いするほどではなかったのですが。
 先発のMARKWELLも要所要所を締めてたし。
 日本の逆転シーンとかも観たかったなぁ……(はぁ)。
 しかし欧州最強のオランダの実力が年々上がっていることは実感できました。もううかうかしていられませんね。
 オランダやイタリアなどヨーロッパチームと、総当たり式の国際試合って定期的に開催できないものですかね。日本のレベルアップのためにも、彼らのレベルアップのためにも、野球振興のためにも。

 マイケル・ムーアの「Fahrenheit 9/11」を観てきました。
 真実の半分を描いたドキュメンタリ映画、って所ですかね。
 現大頭領様とその一派が何をやってきたか、何をやらずにきたかについては、この作品である程度わかると思います。
 問題は、では対する民主党はマトモなのか?という点について全く保証されないことですね。
 二大政党制の大きな問題は、一方が駄目だからといってもう一方がよりマシである保証がなーんにもないことです。当たり前ですが「両方とも同じくらい駄目」ってことだってありうるわけで。しかしそれでも消去法による選択しかできなくなるのが、二大政党制というやつです。
 日本も二大政党制に突き進んでいるそうなので、その辺注意して観ると面白い知見も得られるかも。

 そういえば、「Fahrenheit 9/11」を上映している恵比須ガーデンシネマですが、10月から「モーターサイクル・ダイアリーズ」を上映するそうです。「チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記」の映画化作品ですね。
 チェ・ゲバラと言えば、カストロと共にキューバ革命を成功させながら権力の座に長く留まらず、次なる革命の地を求めて戦いに身を投じ、ボリビアの地で敗死、享年39歳という手段と目的を取り違えたんじゃないかとこっそり思ったりする革命運動家ですね。やっぱ革命家たるもの、革命成就の暁には権力の座にしがみつき、内紛に明け暮れ、敵対勢力を粛正し、革命貴族となって豪奢な生活に耽溺するというのが普通だと思うんですが、この人の場合何を血迷ったか、さらに別の革命に走ったわけですからねぇ……。
 まあ、それ故に現在も愛される革命家であるわけですが、私は反面教師にしたいと思いますです。

 余談ですが、チェ・ゲバラのTシャツなど各種グッズは、新宿御苑側の「摸索舎」という書店で手に入ったと思います。
 なお、「なんでそんなこと知ってんねんや?」というツッコミは無用に願います。
 それ以上に「ま、小熊さんやしな」という思考停止は禁止いたしたいと思います。


2004年8月18日(水曜日)part 1
 今日未明の五輪野球予選対キューバ戦。6対3で勝ちはしたのですが、点差以上に僅差でしたね。
 取られた3点は9回裏、エラーの連続からの失点だったのですが、それ以前にも4回5回とスコアリングポジションに走者を背負い、先発松坂の踏ん張りで凌いでいました。正直、いつ追い付かれてもおかしくない試合でした。
 キューバチームは、ナショナル・アマチュアだけあって、素晴らしい守備でした。ピッチャーも二番手GONZALEZは左の横手投げということもあって、左打者はきりきり舞いさせられていました。
 日本チームの6得点のうち、4得点は本塁打。うち2本はソロ本塁打でした。走者を塁上に溜めて波状攻撃、という形を取れなかったという辺りに、キューバの強さが見え隠れします。
 キューバとは決勝トーナメントでも当たることになると思いますが、次回いかに勝つか、難しい展開だと思います。
 本日17時半から対豪洲戦。豪洲も侮れないチームですよ!

2004年8月18日(水曜日)part 2
 「「非行歴」で退職迫られた…大分県警巡査が人事委訴えですってよ。
 記事が本当だったら、嫌な話ですね。
 罪を償うことができない社会になりつつあるんでしょうか、この国は? 不寛容の蔓延が、危険水域に達しているような危機感を抱きます。
 罪が償えない社会って、生きにくいだけだと思いますけど。勿論、贖いようのない罪ってものもあるでしょうし、警察官として欠格とされる前歴もありうるでしょう。でも少年時代の非行、それも現在は更正してるってんなら、問わないのが筋ではないでしょうか。
 本来そのための少年法なんだし。

 アテネ五輪野球予選、対豪洲戦。
 日本九失点で敗北。
 何が悪いって、失点のしかたが悪い。エラーが絡んだ失点や、連携ミスなど、取れたアウトを落としたり、無用の進塁を許したり、それで九点取られてりゃ、勝てる道理などなく。
 豪洲チームのバッティングは、力強い、の一言。小技は殆どないけど、腕力なのか、バットに当たりさえすれば外野まで飛んでいきましたな。そしてまた、日本の投手陣の失投を見逃さない。出る投手出る投手釣瓶打ちにされてやんの。もしかして城島のリードが読まれてるんじゃないかって思ったくらいです。
 攻撃面では、淡白なバッティングが目立ちました。っつーか、振るなよ。
 見てりゃ分かるんですが、豪洲選手は個々の守備能力は高いのですが、連携は全然駄目で、バント処理なんかは日本の高校生の方が巧いくらいでしたから、バント攻撃なりなんなり、相手の守備を乱す闘い方をして欲しかったんですが……。
 個人的には、豪洲の再逆転を許した七回裏の日本の攻撃、無死一二塁から高橋のバント失敗が痛恨だったと思います。敗因と言われたら、あれに尽きるでしょう。細かい所では、四球が少ない→拙攻という悪循環ですかね。
 昨日の対キューバ戦で「繋ぐ野球」ができなかった日本が、調子を落としたままぶつかったにしろ、明後日はカナダ戦。しっかり立て直して欲しいものです。(っつーか、カナダに勝たないと予選突破が難しくなります)


2004年8月19日(木曜日)
 自転車で走ろうと思ったのに、余りの日差しの鋭さに、日没を待ってしまった、意外と軟弱な私。

 cnet japanの「「2004年を音楽配信元年に」--交錯する音楽レーベルと配信事業者の思惑」を読んで、思うこと多々。
 私も今まさにその辺に関ってる“一応関係者”なので言わせてもらいますが、この記事、当のアーティストの意見が一言も載ってへん! どないなっとんねんな!
 アーティスト自身が「やろう」て言うて、ファンも望んでいて、さあ配信すっかねーとか思っても、まともに相手すらせんやん、あんたら! 今も問い合わせ無視してるやろ〜。そのうち晒すぞ、マジで。
 著作者人格権者の権利が強い分には問題なんてそれ程ないのよ。よっぽど偏屈な人間じゃなければ、大抵の人って聞いてもらいたい、読んでもらいたい、見てもらいたいから作品を発表するんですからね。
 ところが財産権たる著作権を持っている人間が、はっきり言って理解不能の人達なんですよ、私に言わせると。列挙しますと、

この辺です。見りゃ分かりますが、これは作詞作曲編曲実演をやった、いわゆるアーティストに認められた権利ではありません。録音盤、即ちレコードやらCDやらを制作し、売っている業者に認められた権利です。ちなみに、これらを総称して「原盤権」と呼びます(著作権法に定義されている用語ではない)
 そんなわけで、アーティストに価格決定権はありません。
 これって、音楽著作物に限らず、文芸著作物でもそうですよね。先日うちに泊まったてつまさんに、「最近のライトノベルに、一冊500円の価値があると思うか?」と問われて、私ゃ間髮入れずに「ない」と言い切りましたが、私は著作者に渡る印税分=50円の価値さえあればいいと思ってます。どうせあとは印刷製本流通広告宣伝費なんですから。
 音楽著作物の場合、著作者の分け前はさらに少ないですよ。書籍に比べれば単価は高いのですが、関ってる人間も多いので、取り分はどんどん減りますからね。ええ、実際の所、いくらアーティストに廻るのか、知ってますよ、腹立たしいくらいに。そして、メディアとしてのCDの製造原価も知ってます。導かれる所、中間でどのくらい無くなってるのか知っているということになりますわな。
 なんか話がズレましたが、アーティストという人種は、音楽出版社(レコード製作者)から分け前を貰う身分なのですよ。そんで気付けばJASRACのような組織ががっちりでき上がっていて、自分の作った曲ですら、自分で好きに歌えない(JASRACに許諾を取ってお金を払わねばならない。いや、マジで)業界ができ上がっていたわけです。
 それでも、音楽出版社や所属事務所、JASRACなどの権利団体がまともに運営されていれば多少は違うのでしょうが、こいつらの硬直具合ときたら絶望的です。
 著作物の値段ってのは、基本的に「時価」なんですよ。悪い言い方をすれば、株式市場の株価みたいなもんです。売れない著作物には経済的価値はないんです(断言)。それなのに、JASRACの価格体系は一律です。書籍もそうですが、これって変じゃないですかね?
 もっとも、つい最近までのように、著作物の販売が媒体という形を取っている場合、媒体原価ってものがあるので、ある程度の範囲に收まるだろうことは納得できますが、売れる作品も売れない作品も一律CD一枚3,000円って辺りに、誰も疑問を抱かないってのはどうしてなんでしょうか?
 私の見る所、価格決定権者(JASRACと音楽出版社)に価格決定能力が欠如しているのが、現在の問題の一部を確実に形成しています。著作物なんて利用されてナンボ、そのためには時には思い切った価格設定も必要。そんなの商売として当たり前じゃない。
 真面目に商売しないで、曲の権利だけ握ってると損をするような制度を強く要望します。

2004年8月20日(金曜日)
 颱風15号は山形など東北地方に被害をもたらして太平洋に拔け、温帯低気圧に。しかし今年は風雨災害の当たり年だな……。このまま秋を迎えるとなると、何が起こるやら、今から恐いくらいだ。

 アテネ五輪野球予選、対カナダ戦。9対1で日本勝利。
 早々に本塁打2本で3点を挙げてしまって、カナダがやる気なくしてました。そのあと小刻みに日本が点を加えて、終わってみれば圧勝って感じですが、カナダチームのバランスにも問題あったような気が。先発9人中8人(だったか)が左打者って何よそれ。そんで日本の先発が左の和田毅だったもんで、くるくる廻っておりましたよ。
 まあ、課題の繋ぐ野球が後半できていたので良しとしますが、これがキューバ戦でできないとね。豪洲戦の敗戦は痛かったですが、それなりに効果はあった模様。
 残りは台湾とギリシャ。取りこぼさずに行きたいですね。

 しかし、予選模様を眺めていると、一体どこのチームが強いもんだか、判断に苦しみますね(笑)。現在の勝敗表を作ってみますと、

アテネ五輪野球予選勝敗表(8/20 23:00 JST時点)
AUS CAN CUB GRE ITA JPN NED TPE W/L
AUS 1-4 6-0 9-4 0-3 2/2
CAN 2-0 9-3 1-9 7-0 7-0 4/1
CUB 4-1 5-4 3-6 10-2 3/1
GRE 0-2 4-5 0-11 1-7 0/4
ITA 0-6 3-9 0-12 4-10 5-4 1/5
JPN 4-9 9-1 6-3 12-0 8-3 4/1
NED 0-7 11-0 6-0 10-4 2/2
TPE 3-0 0-7 2-10 7-1 4-5 2/3
…うーん。
 各チームの戦力が拮抗しているのか、星の読み相いをしているのか。
 多分2敗くらいが決勝トーナメントへの分水嶺になると思うのですが、そういう意味ではギリシャ、イタリア、それと台湾の脱落はほぼ確定と見ていいでしょう。問題は残り1チーム、どこが落ちるかですが、オーストラリア、カナダ、オランダがのどこが落ちるのか、まったく予断を許しません。
 これ以上の番狂わせがないことを祈るばかりです。

2004年8月21日(土曜日)part 1
 一夜明けて、というか、現地時間の夕方やってた野球予選が終わって、勝敗表は以下のように変わりました。
アテネ五輪野球予選勝敗表(8/21 08:00 JST時点)
AUS CAN CUB GRE ITA JPN NED TPE W/L
AUS 1-4 11-6 6-0 9-4 0-3 3/2
CAN 2-0 9-3 1-9 7-0 7-0 4/1
CUB 4-1 5-4 3-6 9-2 10-2 4/1
GRE 6-11 0-2 4-5 0-11 1-7 0/5
ITA 0-6 3-9 0-12 4-10 5-4 1/5
JPN 4-9 9-1 6-3 12-0 8-3 4/1
NED 0-7 2-9 11-0 6-0 10-4 2/3
TPE 3-0 0-7 2-10 7-1 4-5 2/3
 4勝1敗のチームが三つ(日本、キューバ、カナダ)ってのは変化無しなのですが、オランダが三敗に後退、オーストラリアが半歩決勝リーグに近付きました。しかしまだオランダ‐オーストラリアは直接対決が残っているので、残り2試合の出来如何であります。
 現在4勝1敗のカナダにしたところで、残す試合にキューバ戦があるので、もう一つくらい星を落としそうです。5勝2敗ならなんとか決勝に進めそうですが、その前に立ちはだかるのは直接対決を残すオーストラリア。
 カナダがオーストラリア戦取りこぼすようなことになると、オランダはオーストラリアに勝っていれば決勝リーグが見えてきてしまう、もう何がなんだか分からない状況です。
 この複雑怪奇な三つ巴の鬪いは、最終日まで続きそうです。
 え? 日本? 残りが台湾とギリシャなんで、敗けたら恥だろ、いくらなんでも……。

2004年8月21日(土曜日)part 2
 五輪野球予選台湾戦。「敗けたら恥だろ」とか言っときながら、3回表陳金鋒の3ランホームランで3点を先行され苦しい試合。先発王建民の投球をなかなか打ち崩せず、ずるずると7回。7回裏、一死一三塁から宮本のスクイズで一点を取ったところで、三番高橋に同点2ラン。このあと台湾の投手が曹錦輝に代わり、両者無得点のまま延長戦へ。10回表の一死二塁を無得点で凌いでその裏、高橋がヒットで出塁、城島が送りバントの構えを取ったのですが結局四球。五番中村が送りバントを決めて一死二三塁。もうこの辺で日本への声援がいけいけどんどん状態。六番谷は当初勝負かと思われたのですがカウントが悪くなった所で敬遠気味の四球。七番小笠原を前にして投手交替、台湾三番手の陽建福が登板。これの三球目をレフトに上げて、三塁走者高橋がタッチアップからヘッドスライディングで本塁を陥とし、ゲームセット。
 心臓に悪い試合でした。
 一時は対豪洲戦のように、ずるずると敗けるんじゃないかと思いましたよ。特に7回表、2アウトから二連打で二死一二塁になったのですが、ここで追加点を入れられていたら、試合が終わっていたでしょうね。右翼福留がライナー性の打球をダイビングキャッチして、その裏に同点ですから、本当に薄氷を踏むような試合でした。
 あと、捕手城島の好プレーが光りました。盗塁阻止や牽制補殺で、これまで機動力を一つの武器としてきた台湾を封じ込めました。
 さあ、明日はいよいよ予選最終日、対ギリシャ戦です。ギリシャ系アメリカ人を中心とするチームですので、油断だけはしないでいきたいですね。
アテネ五輪野球予選勝敗表(8/21 21:00 JST時点)
AUS CAN CUB GRE ITA JPN NED TPE W/L
AUS 1-4 11-6 6-0 9-4 0-3 3/2
CAN 2-5 2-0 9-3 1-9 7-0 7-0 4/2
CUB 4-1 5-2 5-4 3-6 9-2 10-2 5/1
GRE 6-11 0-2 4-5 0-11 1-7 0/5
ITA 0-6 3-9 0-12 4-10 5-4 1/5
JPN 4-9 9-1 6-3 12-0 8-3 4-3 5/1
NED 0-7 2-9 11-0 6-0 10-4 2/3
TPE 3-0 0-7 2-10 7-1 4-5 3-4 2/4

 明日は王様のお家でパケツプリンoff。死ぬる……。


2004年8月22日(日曜日)
 もう暫く甘いものなんか食いたくないわ
2004年8月23日(月曜日)part 1
 いやー、昨日は本当に胸焼け起こしてて、なんとか特設ページ作ってそのままバタンキューでしたよ。
 お蔭で五輪野球の感想も書けなかったし。

 それはともかく、まず野球ネタといいますと、夏の甲子園決勝戦。駒大苫小牧高校済美高校。片や北海道勢初の決勝進出、片や春を制覇し春夏初出場初優勝を狙う新興の強豪。両軍合わせて39安打が飛び出す大乱打戦は13対10で駒大苫小牧が勝利、真紅の大優勝旗を津軽海峡の向こうに持ち去ることに成功しました。
 王様の家で試合の最後の方を見ていましたが、地力では明らかに済美の方が上でしたね。しかし駒大苫小牧には運としか言い様のないものが憑いてました。実力以上の何かが駒大苫小牧に味方していました。
 甲子園の悪魔は駒大苫小牧に微笑んだようです。

 で、そのあとアテネ五輪ソフトボール決勝トーナメント日本‐中国戦を観ました。
 ぎりぎりの試合でしたが延長8回タイブレーカーから得点した日本が辛くも逃げきって勝利。三位決定戦に進みました。
 野球とソフトボールって良く似てますが、かなり違います。
 見てわかる所というと、まずボールが違いますね。マウンドもありません。塁間は18.29mで、野球の27.43mに比べると2/3しかありません。球場全体が、まあ野球の2/3スケールだと思って下さい。
 そういうわけですので、野球に比べるとスピード感があります。それに応じて色々ルールも違っています。
 目に着く所では一塁ベースがダブルベースといって、ファウル・ラインの内側と外側に白と橙の二つのベースがあります。これは交錯プレーを避けるためで、内側の白いベースを守備者が踏み、外側の橙のベースを打者走者が踏み拔けます。
 それから、走者はピッチャーがボールをリリースするまで塁を離れてはいけません。離塁即アウトです。
 野球では投手の代わりに打席に立つ打撃専門の選手をDH(Designated Hitter)と言い、多くの試合で採用されていますが、ソフトボールの場合これがDP(Designated Player)ならびにDEFO(Defence Only)のペアとなります。よく誤解されていますが、野球のDHは投手にしか指定できません。これに対しDPを指定するDEFOの守備位置はどこであっても構いません(ただし先発で指定しなければならない)。普通は投手ですが、投手の打撃が無茶苦茶良いなどの場合は、他のポジションの選手をDEFOにしてDPを指定していいわけです。そしてDEFOの選手は途中で守備位置を変更できます。さらに、DEFOの選手がDPの代わりに打席に立ってもOK、DPの選手がDEFOの代わりに守備についてもOKです。そしてリエントリー制度によって、一度DPの代わりに打席に立ったDEFOの代わりに再びDPが打席に立つこともできますし、一度DEFOの代わりに守備に就いたDPの代わりに再びDEFOが守備に就くことも可です。ただし、DPがDEFOに、DEFOがDPになることはできません。いやー、複雑ですね。
 リエントリーとは、先発選手は、一度交替が告げられても、同じ打順で試合に復帰できるという制度です。代打を送られた選手が再び守備に就く、などの使い方が可能になります(ただし、あくまで先発選手が、同じ打順で、一度だけという条件でです)。
 あと回は7回まで、8回以降はタイブレーカー制による延長戦になります。タイブレーカーとは、8回以降は無死二塁状態で攻撃を始めるというものです。前の回の最終打者(最後にアウトになった打者)が二塁走者となります(代走可)
 とまあ、このように野球との違いがあったりするわけです。細かい所ではバットの太さ・長さが違ったり、キャッチャーミットがファーストミット兼用だったりという違いもありますね。あと背番号に規定があるのも違います。監督は30番、コーチは31/32、キャプテンは10、使用番号は1〜99となっています。ちなみにプロ野球の場合は背番号に規定はないので、それこそ「00」とつけようが「109」とつけようが自由です(1.11(a)(1)「(前略)背番号をつけなければならない。」と規定されているだけ)
 スポーツを楽しむにはルールを熟知するのが一つの方法ですからね。

 で、ギリシャ戦。
 勝って当然、レベルの相手という割には苦戦したかなと。コールドにできた試合だったのに……って感じ。まあ、日本チームに今ひとつやる気が欠けていた面がないでもなく。13安打もLOB 8って辺りが、いかにも拙攻っぽくあり。
 ま、とにかく決勝トーナメントへ駒は進めました。
 決勝トーナメント第1戦は、予選で敗戦を喫した豪洲戦。気を拔かず、万全の体制で挑んで欲しいものです。


2004年8月23日(月曜日)part 2
 ちょっとキーパンチャーです(意味不明)。
 某所での某お仕事、あと一週間が山場ですな。

 なんかいきなり気温が下がりましたねぇ。秋が近いってことでしょうか。
 私的には大歓迎ですけども。

 ソフトボール、昨日の裡にダブルヘッダーで日本の銅メダル決定してたんですね。
 見ていて思うのは、ソフトボールって野球以上にフィジカルの差が出やすいんじゃないかってこと。なんかラグビーを髣髴とさせられましたわ。


2004年8月24日(火曜日)
 野球の日本代表、結局敗けちゃいましたね、豪洲に。
 三回裏の攻防が全てでしたね。
 三回裏日本の攻撃、先頭打者の八番和田が二塁打で出塁、九番藤本が送りバント。一死三塁で一番福留。
 ここでスクイズで一点をもぎ取っていれば、その後の試合展開は全く違っていたでしょう。
 しかし、策は強打で結果は三振。次打者宮本も仆れて三アウト。
 かくして毎回走者を出しながら攻めきれない日本に対し、六回のワンチャンスをものにした豪洲が1対0で競り勝ちました。
 余りにも悔いの残る試合でした。
 豪洲が、元ドラゴンズのニルソン(当時の登録名はディンゴでしたが)を中心に、対日本攻略法を編み上げ、抑えにはタイガースのウィリアムズが控えているというのに、一点を軽んじて一点に泣きました。
 この敗戦の責任が奈辺にあらんやと問われれば、作戦首脳部にあったのではないかと。一点勝負の時に勝敗を分けるのは采配です。今回の五輪野球を通じて、いけいけどんどんの時は良いのですが、風向きが悪いときの采配の悪さが目立ちました。それが最悪の形で露呈したのが、この準決勝ではなかったでしょうか。
 明日の三位決定戦に期待します……が、敗けた方がいいのかもしんない。

2004年8月25日(水曜日)
 今日は納品日だったんです。
 一年に亘る努力の精華ですよ。
 というわけで、音楽鑑賞のため日記はこんだけ。

2004年8月26日(木曜日)
 昨日の夜は午前4時過ぎまでひたすらCD聴いてたよ……。

 アテネ五輪野球競技は全日程を終了、優勝はキューバ、準優勝は豪洲、三位は日本という結果でした。
 正直言うと、実力的には金が獲れたな、と。豪洲の、予選カナダ戦をわざと敗けたり、対日本研究を尽くした鬪いに、足を掬われた格好です。勝利により貪欲であった方が勝ったという点で、豪洲を誉めこそすれ、貶す気にはなれませんね。っつーか、日本首脳陣にこそ猛省が必要でしょう。四年後の北京五輪を目指して、今から次の鬪いのことを考えたいです。
 三位決定戦の対カナダ戦。日本は選手・打順を入れ替えて挑んだわけですが、一日遅いわな。無為無策で三位決定戦を迎えるよりはマシですが、遅きに失した感は否めません。しかしこの入れ替えが功を奏してか、終わってみれば11対2でした。
 銅メダル。実にしょっぱいメダルでした。
 さて、野球競技全体を見渡して。
 野球という競技は競技人口の偏在が著しく、極東アジア、オーストラリア、北・中米諸国と最近欧州が少々といった具合で、全世界のいいとこ1/3くらいで盛んなだけです。レベル的には米国のMLBを頂点とするなら、やや下がって日本、キューバ。次に韓国が続き、あとは押し並べて低めのレベルということになります。まあ、ナショナルチームが草野球レベルの国もありますし……。国際スポーツとしての地位確立のためには、競技地域の拡大と、レベルの向上が不可欠でしょう。
 オランダ、イタリアなどの欧州勢との人材交流は積極的に進めたいものですね。そう言えば選手会がプロ野球の拡大を提案していましたが、拡大と同時に外国人選手枠の撤廃をして、欧州・豪洲からの選手受入れを行うというのは、悪くないかな。
 あと、決勝戦でも豪の監督、キューバのコーチが抗議から退場になっていましたが、審判の問題もありますね。審判によってストライクゾーンが違い過ぎるのは流石に如何なものかと。国際交流と同時に、審判の技量向上のための取り組みも、真剣にやらんといかんでしょうな。
 課題が一杯あるんだから、あんまり阿呆なことやってたらあかんと思う。

 とりあえず、「野球の未来を創る会」に参加しときました。

 野村総研の「マニア消費者層はアニメ・コミックなど主要5分野で2,900億円市場」って報告が報道各紙の紙面を飾っておったようで、ネット上でもあちこち言及されています。
 こんな紙ペラ一枚のニュースリリースから何を読み取れって言うんじゃという気はしますが、それはともかく特殊人類という扱いを受けがちなオタク族が経済的に価値を持っていると野村総研が発表したことは、それなりの意味がありますね。
 僕の身近な所で、ミツルんなんかは、自分がヲタじゃないと必死に説明していますが、声優系イベントに年に6万円以上もつぎ込んでりゃ充分でしょ。それに毎週のようにあちこち観劇に出かけていて、そういった「趣味」に費やすお金が尋常でなくなっているという点で、やっぱミツルんはヲタですね(断言)。
 こういうの見てきゃ分かりますが、ヲタク市場ってのは、結局ニッチの集合体でしかないんですよ。一つの商品に大量にお金を注ぐのではなくて、多品種にお金を投じた結果的に総合計が大きくなる。商売として見たときは、額面は大きいけどかかる手間も大きいから旨味は小さい。
 100万枚売るアーティスト1人と1万枚売るアーティスト100人は等価じゃないよね。後者の方は手間が100倍かかるじゃん。
 ま、野村総研もそんなことわざわざ説明しないだろうから、これを見て「これからはオタク相手の商売が儲かる!」とか思い決めたシャチョーさんが間違った舵取りして大赤字とか出したりするのを、僕としては生暖かく見守るしかないってところではないでしょうかね。


2004年8月27日(金曜日)
 思わず逃避してでたまかの新刊なんぞ読みふけったり。

 公正取引委員会が、携帯電話の着信音楽サービス「着うた」(™ソニー・ミュージックエンタテインメントで新規業者の参入を妨害した疑いがあるとして、26日「レーベルモバイル」など関係10社に立ち入り検査、27日にさらに10社に対象拡大して検査を行っておりますね。
 報道によると、原盤権を持つ音楽出版各社は、着うたサービス会社への許諾を行わず、レーベルモバイル社への独占許諾を与えることによって市場を独占し、価格の維持を図った、と。
 昨今、再販売価格維持制度の存続を巡って公取委と著作権業界は冷たい関係となっておりまして、今回のは公取委側からの先制攻撃って所ですかね。CCCDを巡っても対立しているし。最近、公取委が結構いい感じで仕事してて、見てて面白いわ。
 私が関っているのは独立系のmusic.co.jpなんで今回の件と直接は関係ないのですが、そうか、なんでマイナー系が多いのかと思ってたら、そういうことだったのか(笑)。
 でもこれでメジャーレーベルの曲があちこちへ流れ始めたら、うちんとこのような弱小マイナーアーティストはなおさら発表の場を奪われるかもなぁ……。今でも7曲だけだもんな。新譜の発売を期に、曲数が増えたりしてくれると有り難いんだけど。
 なんかすっかり某所からの連絡もないし、「音楽用CD等の流通に関する懇談会」の傍聴に行ってみようかなぁ。

 CCCD関係では、フランスから「仏予備判事、コピー防止CDめぐりEMI France等の捜査を命令」というニュース。コピーコントロール処理を施した銀の円盤を販売した会社が不正行為の咎で捜査を受けている由。
 日本の公取委もこのくらいしてもいいんじゃないかな?


2004年8月28日(土曜日)
 「超漢字原稿プロセッサ」SOFTWARE PRODUCTS OF THE YEAR 2004 ビジネス・アプリケーション分野受賞?!
 なんじゃそりゃ?!

 アテネ五輪もまた、例によって例の如くドーピングで搖れてますね……。
 私の大好きな漫画(ただし同人)に「RETURN MATCH ―翔子―」(著:高山瑞穂/サークル:學茶無館)って作品があるのですが、この作品では、走り高跳び選手を主人公に、ドーピングの問題と真正面から向き合っています。……いましたというべきかも知れませんが……。
 この中で、故障し手術を受けリハビリを続ける主人公・翔子に、無認可の薬を提供する朝比奈医師のこんな台詞があります。
シューズの改良の結果縮められた0.1秒と、ドービングによる筋力強化の結果縮められた0.1秒と、この0.1秒に何の違いがあるというのですか?
 この朝比奈医師は、無謀な投薬による選手の犠牲に憤り、医師による厳密な制御下におけるドーピングを主張する信念の人で、その実験台として主人公を選んだりする、悪役なんだけど主張には一理あるという困った人なんですな。
 実際問題として、先の台詞にきちんと回答するのは極めて困難です。
 水泳などは昨今特に、水の抵抗を減らす水着などが開発され、選手の競争であると同時に運動用品各社の技術競争の側面も明白になってきています。他にも陸上競技や、スキーのジャンプ競技などがよく知られています。器具を使う競技の場合、その器具に投入される技術が記録を更新することもしばしばです。陸上の棒高跳びなどは、棒の素材が変わる度に記録が更新されました(もっとも、行き着く所まで行った結果、素材より技量に戻りましたが)
 「ドーピングはいけないことだ」と言うのは簡単ですが、では「なぜいけないか」を説明するのは案外と困難です。もちろん、薬物投与による副作用により選手生命どころか人生を狂わされた選手がいることは間違いないことですが、では上記のように「適切な」ドーピングならどうだと言われると、言葉に窮します。
 禁止薬物が含まれるからという理由で、選手が風邪薬や花粉症の薬が使えなかったりするということになると、それって医療としてどうよ、とか思いますな。他にも近い将来実現すると言われている遺伝子ドーピングになると、そこまでやるか?とか思いますし(いや、やるだろうけども)。
 本来スポーツは、「敗けてもいい」ことがその存在意義の一つの筈です。もちろん勝利を目指して鬪うわけですが、しかし敗けても死ぬわけでなし、悔しさを胸に更なる飛躍を誓うも良し、清々しく今の全力を感じるも良しってなもんです。勝利を称え、勇者を誇り、敗者にもまた賞賛を、というのが「参加することに意義がある」スポーツってものでしょう。
 しかし現実はそういう綺麗にいくわけもなく、勝利すれば色んな経済利益がくっついてくるわけで、欲が絡めば人間なんでもやれますわな。
 もしかしたら将来、オリンピック/パラリンピックの他に、ドーピングOKな競技会を作った方がいいのかもね。


2004年8月29日(日曜日)
 コミティア
 ワンフェス、コミックシティと同時開催ってことで、なんかもう、会場はわやくちゃでしたわ。りんかい線国際展示場駅から西館に向かえば立体野郎達が列をなし、東西連絡通路は腐女子で埋め尽くされ……。
 これは隔離政策なのではないか直感しました。
 つまり、そっちの気のない人達が間違って紛れ込んだりしないように、ヲタ系イベントを一日に集約したのではないかと。

 なにはともあれ、色々とハードだった夏が終わりました。秋に向かって、少し背を伸ばして屈伸運動でもせんとあきませんな。


2004年8月30日(月曜日)
 本当に今年って颱風の当たり年だな……。
 わあ、激甚災害指定がいっぱい……って、全然楽しくない。
 見方によっては「土建系公共事業が増えて景気回復の助けになる」とかいうこともないでもないでしょうが……。

 なんか気がつくと、八月ももう終わりそうなんですね〜。時の経つのは早いものです。
 無職生活ももう三箇月? でもずっと忙しかった気がするなぁ。


2004年8月31日(火曜日)
 いい感じの月が出ておりましたな。

 いやはや、夜半は凄い風でしたね。東京でも看板が吹っ飛んだりしたようですが、大きな被害がなくて一安心です。
 しかしもうすぐ次の颱風が来てるんですよね…。
 本当、今年はどうなってんだか。

 「Jet-powered wheelchair surpriseとかいうニュースに爆笑。
 なんかこれが元になって、ジェット車椅子レースとか生まれないもんでしょうか
 しかし人間ってどうしてこうも挑戦心旺盛なんでしょうかね。深い理由などなく、「ジェットエンジン持ってたから」とかいう理由でこういうものを作ってしまう人の業の深さは、いつか人類自身を滅ぼしてしまうのではないかと、柄にもない心配をしてしまいそうです(笑)。

 「「IBMとホロコースト」訴訟、スイス最高裁へなんて記事を見て暗然とする。
 じゃあきっとナチの制服を縫った縫製業者にもホロコーストを容易にした罪があったり、フォルクスワーゲンを設計したポルシェ博士にもホロコーストを容易にした罪があったり、移民制限を設けていた米国にもホロコーストを容易にした罪があったりするんだろう。もちろんドイツと同盟を結んだ日本にも、な。
 ホロコーストが痛ましい歴史上に惨事であることに異を唱えるつもりはないのですけれどね、そこまで固執する必要性が私には認められません。あれらの事件は、「人類は等しくこのような行いをする可能性がある。自戒せよ」という意味の筈なんですが。
 先人の行いを己を照らす燈にできないのであれば、歴史に何の意味があろうか。