今の職に就いてから、これまで以上に「外字という現実解」が嫌いになってきた。今日も、古い文書を開いたら、文字が化けた。
前回のBTRON Clubで喋ったことであり、ここで繰り返すのもなんなのだが、人はもっと電子メディアの用法に習熟し、熟慮の上で文書を作らねばならないと思う。結局最後に馬鹿を見るのは自分だということを、もう少し切実に考えて欲しい。
「ここに入ってた外字ってなんだったんだろうねぇ……」
とか考えるのは恐ろしく不毛だ。
Windows上でフォント切り替えでゴマ化すとか外字を作ってゴマ化すとかの「現実的な解決策」を、本質的なところが受け付けない自分を感じる。将来の問題を、ごく近い問題として、現実的な問題として感じてしまう。
恐らくその辺が、今の超漢字を今ひとつ好きになれない自分に繫がっているのだと思う。
家に帰ってきたら、協会の電子メディア委員の某Y先生より指令が入っていて、12月13日に某所へ出動せよとのお達し。
そーか。
いよいよアレが出てくるのか。
先日読んだ本に、80%20%の法則という話があった。
ある仕事において、全仕事量の80%を全体の20%の人間がこなしている、という話だった。
これを読んで「なるほど、残り20%の仕事をこなす80%の人間に入らないといけないわけだな」と思った。
頑張る。
メインPCのCPUを換裝しようかどうしようかと悩んでいる。
もともとあまりパワーを追求するたちではないので、AMD K6-2 300MHzで一応の満足を得ている。大体、普通にエディタなんかを動かしている分には、CPU使用率が30%を越えることなどまずないわけで、それこそ一部のゲームが動いているときくらいしかCPUパワーが足りなくなるなんてことはない。
じゃあなぜ変えようかという話になるかというと、いい加減Windows95 OSR2からWindows98SEあたりにOSのバージョンを上げようかなどと考えているからなのだ。そうすると当然シェルはIEになるわけで、OS全体が重くなる分、プロセッサパワーを上げないと体感パフォーマンスは落ちることになる。
なんかアホらしいなぁとか思う自分。
超漢字の方は、「これ以上CPUパワー上げてどないすんねん?」な状況なのに。
多分、次のバージョンのB-right/Vも、必要リソースがべらぼうに上がることはない筈だし。
明日からTRONSHOW2001。
13日にお披露目の超漢字 with GT書体の先行発表はあるのだろうか?
坂村先生の基調講演は、初っ端からギャグで始まった。なにしろ「風とともに去りぬ」のテーマ曲に合わせて、プロジェクタから大映しにされた「GONE WITH THE WINDOWS」なんてものを見せられちゃ、爆笑するしかないってもんだ。
……しかし、このギャグで爆笑してたのは、私の回りではCOBRA“先輩”だけであった。あとで集まった駄目な人達に聞いたところ、ギャグだと判らなかったらしい。さすが駄目な連中である。
坂村先生の基調講演はとにかく調子が良いことがウリだが、今年は「eTRON」であった。「entity TRON」あるいは「economy TRON」だそうだ。電子実体(……っつーのも変な話だが)を安全確実に受け渡すためのTRON。cIDfなんかでやってるのと同じような着想に基づく。っつーことは、遡れはT.H.ネルソンに行き着くわけだ。かの「Xanadu」である。坂村先生の発言の中にもあったが、昨今では「超流通」というモノもある。
ただ、今回の坂村先生の発言で個人的に感心したのは「マイクロペイメント」の考え方だ。日本語に無理矢理訳せば「極小額支払」といったあたりだろうか。
これはデジタル時代の著作権問題を語るうえで外せない項目だ。
デジタルコンテンツの超高速・高度分散流通が実現した場合の問題の一つに、著作権使用料が非常に細かくなることが挙げられている。Pay Per Viewなどと言えば聞こえは良いが、\100 / Viewなんぞに設定した日には、送金の手数料だけで100円を越えてしまう。採算分岐点がかなり高いのだ。この点について坂村先生は、「1円のコンテンツの配信は1円以下のコストでなければいけない」と至極真っ当なことを言っていた。
この辺りをどのように解決していくのか非常に興味深い。
それから、TRON eBOOKコンソシアムがどうのこうのとか言っていたなぁ。やっぱ私に出動命令が下るんだろうなぁ。
午後、一旦TRONSHOWを離れ、本を探しに行く。勿論仕事だ。
最近いよいよAccessを使う機会が増えて、Visual Basicの関数のリファレンスがないとやり切れなくなりつつあるため。これまでは見よう見まねでやっていたのだが、流石にこれ以上は……というわけね。(見よう見まねでやるのが良いわけではない、決して)
二千円級の本を二冊ばかり買って、ずしりと重くなったバックパック。ひいこら言いながら五反田まで戻ってきて会場に入ってみたら、いつの間にか私は事務局へ戻って仕事をしていることになっていた。こうやって伝説は作られるのですね……。
PMCのブースには、B-right/VのR3βが鎭座ましましていましたね。
システム的に大きな改造はUSBへの対応でしょうか。個人的にUSBには嫌らしいものを感じているのですが、これだけ対応デバイスが増えてしまった現状を鑑みれば、サポートは必要でしょう。
他にはウィンドウの見てくれを自在に変更できるようになったのが改造点でしょうか。実用性はともかく、面白い変更ですね。きっとTottoさんあたりが「第2回デスクトップデザインコンテスト」なんかをおっぱじめるでしょうなっ。(有言の圧力)
あと細かいところでは、GT書体、入ってましたね。ただスクリプト層整備とフォント実裝が済んだということじゃなくて、文字検索で、引けますね。住谷さん、凄いですね。彼は奉らないといけませんね。そのうち奉りましょう。
興味深かったがイマイチ煮えきらなかったのが松下電送の超漢字プリントサーバ。プリントサーバにTADを送り付けるとラスタライズしてプリントしてくれる……のだが、問題はある。
一つはTADそのものにまつわる問題で、これは次回のBクラのネタなのでここでは書かない。
もう一つが、このテのPDLで常に問題になるフォントの問題。PostScriptのフォント関連で散々苦労した経験がある人は少なくないだろう。Level 2の途中からフォントそのものを送り付けられるようになってPS上は多少は改善されたが、現実問題としては何も解決していないのはご存じの通り。超漢字プリントサーバは同じ問題を内包している。
それだけではない。将来的な言語層・文字属層実裝の暁には……。
難しいもんである。
午後5時の閉場の後、散々っぱら周囲に迷惑色の毒デンパを撒き散らす集団約20名。
FTRONの忘年会が始まる。
あれだけの人間がいて、ひたすら駄目な会話が交わされるという恐ろしいイベントである。
私の周囲でも駄目な会話が飛び交っていたらしいのだが、駄目じゃない私にはちっとも判らなかったわ。
家に帰った後さっさと寢れば良かったのに、K6-2+ / 500MHz投入にかかってしまう。これが恐ろしい問題を引き起こした。
まずM/BのBIOSのアップデートにつまづく。説明書きを見ると、コンベンショナルメモリを500KB以上確保したDOSを用意しろという。おいおい。それって殆どcommand.com以外何も使うなと言っているのに等しいぞ……とか思いながら、フォーマットしたてのフロッピディスクにsysコマンドでシステムを転送しただけのシロモノで起動し、BIOSを書き換える……。
設定が消えた。
日付も時刻もリセットされたぁっ!
めげずにディップスイッチを弄って2.0V、100MHz×5をセット。いよいよK6-2+の威力が……と思ったら、Windows95が起動しない。
そういえば、K6シリーズの350MHz以上でWindows95が立ち上がらなくなるというバグがあったなぁ……。
ここで思い切って95を諦め、98のFirst Editionへ移行する気になる。Second Editionは後回しだ。この判斷の根拠は、95+パッチの場合、再インストールごとに同じ症状に悩まされるのは必定だから。
長らく持っているだけだったUpgrade用のWindows98をHDDに丸ごとコピーしてからインストールにかかる。
一時間強でインストールは終わ……らなかった。
インストーラが途中で止まった。強制リセットをかけた。再起動した。インストールが進行した。また止まった。×3。
なんとか立ち上がってみれば、ドライバが狂ったのか、VGA16色だ。早くもSafeモードのお世話になる。
あっちゃこっちゃいじり倒す。
なんか立ち上がらなくなってるアプリあるし。なんかサンウンドドライバ飛んでるし。NICのドライバもどっか逝っちゃってるし。
かくして平和とは縁遠い夜はふけていったのであった。
合掌。
なお、超漢字の方は何事もなく起動して、多少ながらパフォーマンスが上がったことを付け加えておく。
寢ぼけ眼で職場へ行って、淡々と仕事をこなす。
が、Accessを使ってのDBの構築なんかだと、頭が回っていないので効率が悪いこと悪いこと。なんども同じ所を行きつ戻りつしているような感じだった。最後は漸く形にするところまでやって、帰ることにした。
あとは結果を手で検算するだけだな(爆)。
『暁の女神ヤクシー 3.太陽の踊り子』をGet'n'Read。
今日は新聞協会との話し合いだった。
理想と現実というか……5日に未来を見てきた(笑)身には少々辛い感じ。なんか一瞬だけ、そう、ほんの一瞬だけ、出家の誘惑に駆られた気がしなくもなく。
ふう。©ny
僕には戻るべきところがあるのに。
Windows98は三日目にして漸く手綱が効いてきたきた感じ。それでもまだじゃじゃ馬っぷりは見事の一言。
K6-2 / 300MHzからK6-2+ / 500MHzへの変更により、思ったより体感速度が上がっている事実に驚く。
長野から上京してきている悪友が家に泊まりに来た。っつーか、最初家に遊びに来るって聞いていたのに、一向に帰る気配がないので「お前、帰らなくていいのか?」って訊いたら、「え? 俺ここに泊まるつもりなんだけど」とのお答え。
所詮悪友はどこまで行っても悪友であった。
未配架状態になっている既読書を少し片付けた。しかし……おかしい。あと2年は大丈夫の筈じゃなかったのか?最近本の増加速度は明らかに増している。
雑誌をインデックスを作って片付けようと思って開いたところ、未読であることに気付く。おいおい。3ヶ月前の雑誌じゃないか……。
夜、NHKスペシャルで米国のADA法がらみの特番を組んでいた。
私がADA法の存在を知ったのは教職課程の最中であったが、いたく感心したものだった。いわゆるリハビリやノーマライゼイションとは違う、社会全体のバリアフリー化とでも言うべきその考え方の大きさに驚かされたものだ。
今日、施行十年にしての米国の状況を見て、それなりに芽吹いているのを感じた。
その中で、「いずれテクノロジーが“身体障碍者”と言う言葉をなくすだろう」という言葉には、ちょっと困惑したけれど。
米国大統領選挙は、いよいよ混迷の度合を増し、いったいどうやって收拾をつけるつもりなのか、非常に興味深い。いっそのこと国連から選挙監視団を送り込むとか、英国から殖民地担当相を送り込むとかした方が良いのかもしれない(炸裂)。
今回の選挙では、連邦最高裁と州最高裁の判決がねじれたりなんたりと非常に面白い様相を呈しているが、多くの日本人にとっては奇異な状況であるらしい。この辺りを正確に理解するためには米国史と米国憲法の知識が必要とされるためだろう。
米国はよく知られているとおり、英国の殖民地だった大陸東部の13州が蜂起し、独立戦争を経て英国を撃退したことに始まる。しかし、実は米国建国までにはこの先に大きな問題が転がっていた。この13州が緩やかな連合をつくるのか、はたまた一つの中央集権国家となるのかで揉めに揉めたのだ。独立宣言文のあと5年かかって連合規約は発効したものの、この規約による連合議会には権力もなければ実力もなく、国家としての米国の成立と言うには程遠いものだった。
そんなこんなで米国がきちんとした憲法を整備した一国家になるまですったもんだがあり、その大部分は、「合州国」という政体にあったと言って良い。つまり、元々かなりの権限を有していた自治州同士がくっついて一つの国家になろうというのだから、誰だって今持っている権益は手放したくないし、他州が利権を拡大するのも嫌がるものだ。その後米国に帰属することになった州だって、それ以前はそれなりの自治州としての文化を持っていたし、中には「テキサス共和国」まであった。
結果として、あるいは経過として、米国は非常に複雑な国家システムを持つに至った。
内政は殆ど各州任せ。連邦政府の仕事は国防や外交などに限られ、全国的な警察権力すら、連邦政府は持ち合わせなかった。よって州境を越えると管轄問題で追っ手から逃れられるため、「ボニー&クライド」のような話まで生まれる。国家規模の犯罪に対抗するためにFBIが生まれるのはずっとあとのことである。それまでは財務省の搜査官が唯一の連邦の調査権力であった(この辺は「アンタッチャブル」で有名)。各州は防衛のために州軍を持ち、国軍は国内の治安維持には出動できない。
話し出すと切りがないのだが、ここで大統領選挙についても、憲法にこのように書かれている。
「Each State shall appoint, in such Manner as the Legislature thereof may direct, a Number of Electors, equal to the whole Number of Senators and Representatives to which the State may be entitled in the Congress: but no Senator or Representative, or Person holding an Office of Trust or Profit under the United States, shall be appointed an Elector.」(Constitution of the United States of America; Article II, Section 1, 2nd paragraph)
「各州は、各州議会が定めた方法により、各州が連邦議会の上院議員と下院議員に任命しうる人数の総数と同数の選挙人を任命する。ただし、上院議員、下院議員もしくは合州国政府の元で信任もしくは報酬を受けている者は選挙人になれない」(アメリカ合州国憲法第2章第1節第2項。訳はかなり適当)
つまり、選挙人の人数こそ連邦法によって決められるが、選び方は各州に任されており、それこそ籤引きで選んだってOKである。よって、本来ならフロリダ州の大統領選挙はフロリダ州の問題であり、連邦政府の関知するところではないという論法が成立する。
今世紀最後の大統領選挙を、支持率18%でも倒閣しない議会制民主主義の国から眺めるのもオツな気分。
さて。明日はGT on BTRONのお披露目会ですね。
今日は17時から東大でGT書体漢字セットon BTRONのお披露目会だった。
本日より、東大文学部のサイトからGT書体がダウンロードできるので、超漢字ユーザの方々は、頑張って突貫して頂きたい。コードブック本体もHTML形式でDLできる。興味と根性と回線速度に余裕のある方は挑戦して欲しい。
なお、紙版の『新撰字体総覧』は小学館から、Book on Demandで受注生産される。辞書とはいえA4版のペーパバックで、まともに使うには裝幀に出す必要を感じた。26,250円も出して買うのは……やっぱ附属のCD-ROMだよなぁ……。
余談になるが、現在の日本において、裝幀というのは非常に金のかかる粹な贅沢である。なにしろ、普通に頼めば1冊15万は下らないのだから。裝幀といっても、一般に本屋で売られている本の裝幀の話ではなくて、ルリユール(フランス裝幀)の話だ。
一般的に書店に並べられている本は、ペーパバックであれハードカバーであれ、あれは全て「仮綴」であり、真なる製本のためには裝幀家に出すのが本式なのである。
もっとも、それは本が金持ちのステータスシンボルだった時代の典雅な風習だといわれればそこまでなのだが……。
一度でいいから、500円で買った文庫本を15万で裝幀して「世界に一冊だけ、私だけの本」を作ってみたいものだ。
閑話休題。
お披露目会は坂村先生独演会が小一時間ほど続いた。TRON者、それも多言語の世界に近いところまで近付いてスイングバイした者としては、さして目新しい話があったわけではない。ただ、触れられない話題があっただけだ(笑)。
19時半に会がはねたあと、群馬超漢字研究会の方々に拉致られて(笑)、夕食をともにする。
会話の中身はまあ、推して知るべしというものだ。WW2の軍用機の話とか、戦車の話とか、銃火器の話とか、到底ついていけないような濃ゆくて深くて広い話だった(笑)。TRON関係の話もなかったわけではないのだが……もちろん、オフレコな話ばかりだったので、当然ここにも何も書けない。以上。
眼鏡のレンズに大きな瑕を入れてしまった。これでボーナスの使われ先は決まったな……(哀)。眼が悪いので、値段が張るんだよなぁ……。
とりあえず予備の眼鏡をかける。高校時代に使っていたフレームに、日用の眼鏡と度をあわせたレンズを入れてあるのだが、レンズの種類が違うため、微妙に像の歪み方が違うので、最初は慣れない。世界が歪んで見える。
ほら、本棚の棚板が曲がって見えるし。
結構突貫した人って多いの? なんて恐ろしい……。
最近寢不足。
明日は新幹線の中で睡眠時間を補充しよう。
大阪行くのって、15年ぶりくらいだなぁ。
御堂筋線なんば駅で下り、なんばWALKを歩いて日本橋へ。初めて見る日本橋は、秋葉原よりなんぼか健全な街だった。っつーか、怪しさが全然足りない。どちらかというと名古屋の上前津に近い感じだった。(註。別に私は全国電気街巡りをしているわけではない)
糸野にわんだーらんどやとらのあななどを引きまわされる。彼は目に着いたコミックを次々と買い漁っていた。それはもう、本屋を買い占めるつもりなのか、という勢いだった。
ちなみに私も、一週間近く本屋に行けていなかったので、あさりよしとおの『H.A.L.』だとかやまむらはじめの『ハイパーボリア』(新版)なんぞを買った。
午後2時に別れ、そして今度はTRON西方教会(笑)の忘年会の集団に混じる。とりあえずマクドへ移動し、飲み物を頂きながら歓談。その後、カニ道楽で忘年会。
情報の東西格差を感じた。
東京が情報の発信地であることはどうしようもないが、もう少し、情報流通には気を配った方が良いのかもしれない。東京の一部では既に自明となっている事柄が、まだなにも伝わっていなかったのには、こちらもちょっと驚いた。
楽しい時間は早く過ぎる。
8時少し前に私は一行とお別れし、来た道を逆に辿って新大阪から新幹線に乗った。東へ向かう300系車輛の中で、うつらうつらと夢を見ながら、しまった大阪でたこ焼きを食ってくるのだったと後悔していた……。
で、秋葉原に寄ってしまった。ついつい、CD-RWドライブやCPU、M/Bの値段を見てまわってしまう。
そのまま、なぜか『ガンパレード・マーチ』と『トップをねらえ!』を買ってきてしまう。まずい。かなりまずい衝動買いだ。可処分時間ががくがく減っていくタイプの衝動買いだ!
きょっおっわ〜、たのっしっい〜、配本日っ!
というわけで、仕事が終わるや神保町へ。む? その割には新刊が四冊程度ですかぁ?
で、王子シネマで『バトル・ロワイヤル』を観てきた。王子に映画館があるなんて知らなかったよ。
観終った感想を一言で表すなら……。
「全軍突撃ガンパレード。最後の一人までことごとく敵と戦って死ね」
……ってトコロですかね。
映画としてはちょっとでき過ぎかなって気がする。唐突な混乱と、絶望と、恐怖と、その中でほのかに見える希望と、それを打ち碎く疑念、裏切り、そして全てを舐め尽くす圧倒的な暴力。何が正しいか、あるいは悪いかなどと考える暇もない極限状況。主張が正しかろうが何だろうが、一発の銃弾が、否、その向こう側の殺意が、全てを圧殺していく。
それは、戦場と呼ばれる世界だ。
この映画を観て、日本国民は、本当に恵まれた環境にいることに思いを馳せて欲しい。正しいと思ったことを主張できる国に、僕らは住んでいる。
懷かしい手紙……というと良いイメージに感じられるかもしれないが、古傷を刳るようなものだってある。
「文字コード標準体系専門委員会の開催のお知らせ」
……。
もちろん、文藝家協会にも来ている。しかし私個人にも届いてたいた……。
98〜99年開催の「文字コード標準体系検討専門委員会」は公開だった第一期から非公開の第二期へ移行し、そして「検討」が拔けた委員会として再発足するらしい。
しかし……議題の俎上に、既に国語審議会の答申が上がっている辺りが、影響の大きさ、あるいは今後の動靜を予言しているような気がしてならない。
しかし、なぜ私なんだ? もうとっくに文字コードの最前線からは引退(撤退)したロートルじゃないか。
……。
所詮、血塗られた道なのか……。
目まぐるしい一日だった。一体何をやったんだと言われると困るくらいあれこれやったよーな気がする。特に、教育が今日は主題だったように思うが、本格的にMS-Wordを使い始めてまだ半年足らずの私の方が、2年近く使っている方々よりも詳しくなっている状況って奴に歯嚙みする。
こんなものの使い方に精通したくなんかないよ……。
職場内でPCを移動させろと言われて、LANケーブルの長さが足りないからすぐにはできないと答えたら、とりあえずネットワークなんかいいからなんて言われてしまった。そーするとファイルサーバにもアクセスできないし、プリンタにも出力できないんですけどー。使い物にならないんですけどー。流石にそこまで言ったら取り下げてくれた。その代わり、仕事帰りに秋葉原に寄ってLANケーブルを確保することになった。
そういうわけで、今日は秋葉原に寄って帰った。
BlueToothは結構ですが、やっぱ電波より有線が個人的には好きです。せいぜい赤外線です。古いといわれるでしょうが、やっぱり電波(帯域)は公共物ですから、私用の電波を発信するのはちょっと躊躇われます。なにしろ公共物ですから、誰が覗いても罪じゃないしねぇ……。
帰りのルートを考える。
会議終了後は直帰なので、日比谷線神谷町から、王子までのルート。当然、秋葉原で京浜東北線に乗り換えるのが最適ルートだ。
と、いうわけで、秋葉原を経由して帰った。
なぜか豪華版『バスタード!』とか『失踪HOLIDAY』とかを抱えて帰ることになったとしても、それはあくまで偶然なのであって、必然ではないのである。
ちなみにコミック版『小娘オーバードライブ』は昨日押さえてある。
聖ニクラウスよ。いいプレゼントくれるぢゃねーか……(哀)。
さて、その竹居さんから聞いた話。
私と院で同期だった、現在博士過程後期の長澤孃だが、彼女の愛機(NECのPC-9821。某糸野氏からの讓渡品らしい)が先日壞れたそうな。
助けを求められた竹居さんによると、メモリチェックが走らなかったそうだから、M/Bがイカレてたと見ていいだろう。しょうがないのでHDDからデータをサルベージしようという話になったは良かったのだが、HDDはNECの9801フォーマットをされており、AT互換機では読めない。手を尽くした結果、センタにあった9821が引っ張り出され、サルベージの準備が整った……。
さああとはネットワーク経由でファイルを全部転送して終わり、の筈だった。
竹居 | 「ところがさ、ファイル名からなにから全部日本語でさぁ」 |
---|---|
私 | 「長澤さんには『ファイル名は英文字で付けろ』って忠告しといたはずなんですが」 |
竹居 | 「本人も『小熊くんからそう言われた』って言ってた」 |
私 | 「人の言うこと聞いてへんねんな、あの女は」 |
竹居 | 「結局フロッピを30枚だか用意してデータバックアップしたよ」 |
私 | 「1MBを越えるファイルがなくて良かったですね」 |
竹居さんと夕食を共にして、水道橋で別れた。
妙に濃ゆいアフター5だった。
鞄も異様に重たかった。
うーん。『新・風の歌 星の道4 虹を越えて』とか、全部で5K円くらいしか買うてないんやけどなぁ?
今日は厄日だったらしい。
仕事でミスを連発してしまう。それも一つは、一歩間違えば冬休みが吹っ飛びかねないような。
22時半まで居残るのも、これは自業自得というもの。それどころか同僚を巻き込んでしまったわけで、申し訳ない気分で一杯。
教訓:他人の仕事を引き継ぐときには、細心の注意を。他人の思考は絶対に自分とは違う。
自分が拔けた穴を誰かが必ず埋められるように仕事をしたいと思っているのだが、なかなかに難しいことを逆説的に思い知った……。
明日仕事納めの予定。果たして予定は遂行されるでありましょうや?
帰りのルートは、行きの逆。
というわけで、旧TWRこと現りんかい線の国際展示場駅で行列に並んだら、二人前に見慣れた人が……。
ああ、あれは竹居さんではないかっ!
まあ、20万人もいようとなんだろうと、「今日この時間ここ辺りに居るのは確実」なわけだから出会っても不思議ではない。
不思議じゃないっ!
遅刻した人間が店番をする、というローカルルール(笑)に従って、とりあえず開場と同時に本を求めて動き始める。まず西館を制覇……と思っていたら、間違えて東館へ向かう列に入り込んでしまう。しょーがないので初っ端に東館を回ることに。なんだか、それだけでかなり体力をすり減らしました。大手は回らなかったんですが……。
午前中を東館で費やしてしまって、午後、西館の知り合いサークルを、遅れ馳せながら挨拶回り。
この間、幾人かの人が私を訪ねてきたらしい。御免なさい。“出たきり同人”してました。
こんどデビューが決まっているてつまさんとは少々仕事がらみの話なども。
というわけでして、私がサークルの売り子を始めたのは、実質午後1時頃からだったんですね。その後は大体スペースにいたので、その後やってきた稲園さんや里見くんとは見えることができた。
他にも予備校時代の友人(もちろん悪友)も来ていた。
残念だったのはきさらさんと会えなかったことか。どうもきさらさんとは間が悪いらしく、同じイベントに参加すること多数なのにまだ会ったことがない。
他にも、日記読んでるとか超漢字ユーザですとかいう人が訊ねてきてくれたりして、ついでにうちのサークルの本まで買っていってくれて、なにやら客寄せパンダになった気分を少しだけ味わいました(笑)。
あれ、そういえばいつもは必ず顏を出すミツルんが来なかったなぁ……。折角「ゴミ捨て場から人型パソコンを拾ってきて家で飼っていそうで賞」を授与しようと思っていたのに……。
そんなこんなで、今日は部屋のお片付けをしていました。未整理だった既読書を書庫に片付けまして、その後簡単にお掃除。コミケで溜まってしまった洗濯物を洗濯機に放り込んで、雑煮の汁を作っていました。
実は私、餅が好物でして、三日三晩餅を食っていても飽きないという人間です。そんなもんですから、豪快に鍋一杯汁を作ったわけですよ。流石にこれなら三が日くらいは保つだろう、と。ところがどっこい。
遅い朝を雑煮。昼を雑煮。夕方に小腹が空いたら雑煮。夕食に雑煮。夜食に雑煮と雑煮を食べ続けた結果、22時頃には明日一日保たない状態に……。
過ぎたるは及ばざるが如し。
雑煮ができた後は、もうひたすらコミケで手に入れた本を読んでいました。
元々あまりパロディ系は読まないのですが、今回、少々手に入れてきました。
現在、商業ベースでアニメパロディ本が出まわっているわけで、ではなぜ同人でやるのかが問われていると思う。純粹にその作品が好きだとか、作中の登場人物が好きだとか、あるいはここから上を狙っているとか。で、今回目を付けてきたのは「商業誌じゃこのネタは無理!」って奴ね(笑)。
大笑いさせてもらいました。
除夜の鐘が聞こえてくる時間になりました。
Thank you for your access. それでは皆さん、良いお年を。