第2章註釈

アインシュタインアルバート・アインシュタイン(Albert Einstein:1879〜1955)。理論物理学者。
電文第三九号『外務省外交資料 民族問題関係雑件 猶太人問題』第四巻収録。
日本国内の
ユダヤ人口
1941年頃には、2000人ものユダヤ難民が滞留中であったという(『日本に来たユダヤ難民』p.206)。資料は不明瞭だが、さらに数千人単位のユダヤ人が日本を通過していった(同書p.202)。なお、日本に在住していたユダヤ人は、昭和13年時点で「世帯數約三百、人口千人内外ト推定」されていた(『外務省外交資料 民族問題関係雑件 猶太人問題』第五巻収録)。
猶太對策(案)『外務省外交資料 民族問題関係雑件 猶太人問題』第三巻収録。
猶太對策(案)
第一、方針
「猶太對策(案)」p.1〜2。
電文三九号への
返電
『外務省外交資料 民族問題関係雑件 猶太人問題』第四巻収録。
山路領事からの
再要求
『外務省外交資料 民族問題関係雑件 猶太人問題』第四巻収録。
外務省からの陸海内務省への呼びかけ「猶太避難民ノ渡来ニ關スル對策」『外務省外交資料 民族問題関係雑件 猶太人問題』第五巻収録。
猶太人對策要項『近衛文麿公関係文書』収録。
猶太人對策要項
(案)
『外務省外交資料 民族問題関係雑件 猶太人問題』第五巻収録。他にも相違はあるが、概ね同じ内容である。
貴族院での質疑応答貴族院議事録、あるいは『外務省外交資料 民族問題関係雑件 猶太人問題』第六巻。
杉原ビザの発給状況『外交資料館報』第九号(一九九六年三月)抜刷 白石仁章「史料紹介 いわゆる“命のビザ”発給関係記録について」及び、杉原幸子『六千人の命のビザ 新版』p.36〜参照。
日本側の破綻1939(昭和14)年6月10日付で、上海への難民上陸を禁止する通達が、上海総領事から打電されている(『外務省外交資料 民族問題関係雑件 猶太人問題』第七巻)。
ユダヤ仲介の対米工作『外務省外交資料 民族問題関係雑件 猶太人問題』収録。
方針転換を示す資料「對猶太基本方針提案理由」「對猶太基本方針案」「對猶處理万策」とも、『外務省外交資料 民族問題関係雑件 猶太人問題』第五巻収録。
安江仙弘(1888〜1950)陸士21期卒。1938年9月19日に外務省内で行われた安江大佐の講演の内容が残されている。内容は、満洲におけるユダヤ人は日本の保護によって協力を約束しており、今後全世界に手を伸ばそうというものである。この内容に対して「其内容ハ多少論議ノ餘地アリ」とコメントされている。
「猶太人對策要項」の廃止安江弘夫『大連特務機関と幻のユダヤ国家』p.223〜225に引用されている電文より。遺憾ながら、一次史料を捜し出し切れなかった。


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参考文献一覧