哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」

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西紀2022年10月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。


2022年10月1日(土曜日)

BTRON Clubv86というWASMで書かれたVMで超漢字を動かすという試みの発表があって、どんな速度で動くものかな、と興味深く拝見した。

流石にVMwareであっぷあっぷしているウチの環境だと試すにもかなりハードルが高いのですが、こういう技術自体は面白いものだな、と。

やはり速度的にはかなり厳しい様子だったんですが、ハードウェア的なWASM実行支援とかあったらもっと速くなるんだろうか?とか思ったりして。

でもメインプロセッサの高速化が全部を置き去りにしていくんだろうなぁ……。


2022年10月2日(日曜日)

プリンタのシアンとイエローのインクが切れたので以下同様

店二軒回ってそれぞれでシアンとイエローの単品が最後の一個とか、これはもう次からはセット品を買うか通販で買うか、だなや。あるいは互換インクに手を出すか……。

暫く前に「三菱の家電に脆弱性 炊飯器、冷蔵庫、エアコン、太陽光発電など広範囲 ユーザー側で対処を」という報道があって、かなり幅広い家電に脆弱性があることが話題になっていました。

対象機器を見るとHEMS系みたいな、まあ仕方ないかな、と思うようなものもあるにはあるのですが、炊飯器とか冷蔵庫とか、IHクッキングヒーター、レンジフードファンといった「どうしてネットワークに繫ごうとしたのか?」と首を傾げるものもあるわけです。

まあ、何かしら意味があると思ったからネットワークに繫げたんでしょうけども……。

とまれ、今般の情勢ではネットワークに繫がれた機器はまず悪意を持つものに狙われる運命にありまして、そして欠陥のないソフトウェアを作ることは不可能とされているところです。

なので自動車のリコール制度よろしく、不具合が発見されたら速やかに修正して対処する、という長い保守が必要になるわけですが、どうもそちらの方について余り充分な注意が払われていなかったように思えます。

繫いだら便利なのはわかっているのですけれどもねぇ。


2022年10月3日(月曜日)

NHKで放送された「ついに未来がやってきた!空飛ぶクルマ大全集」、酷い番組だろうなぁと思ってたんだけど、思った以上に酷かった感。

どうせなら既存の航空関係の技術者をスタジオに呼んで技術的な議論をしてくれれば良かったのにと思わんでもない。

個人用の飛行具についてはGEN H4とかGRAVITYのジェットスーツとか無茶なものも含めて過去から色々あるわけで、“空飛ぶクルマ”の紹介もイメージが先行してて一体何が既存の飛行機、特にヘリコプターと違うのか、についてきちんとした説明がなかったのがなぁ……。

一人乗りの大型ドローンになると、つい「カマンK-MAXで良くね?」とか思ってしまいますね。


2022年10月4日(火曜日)

PNGに変換された元JPEGファイルをどうにかしてサイズを小さくできないか、とあれこれ方途を探っていたらPNGQuantに出会った。

まあ、そもそもJPEGなんだからフルカラーのPNGに変換するんじゃねーよ、って話ではあるのだが、面倒なことにどうもJPEGファイルの更に元は図面なので写真じゃないところ。多分PNGで間に合ってる。

どうしてこの世界にはこのような画像ファイルフォーマットの向き不向きを全く考えない用法が罷り通っているのか……。

ともあれ、PNG変換済みの元JPEGファイルをPNGQuantを経由して8bit colorに落として結構いい感じにファイルサイズを削減できた。可逆圧縮フォーマットの存在意義を問うような作業だなや。

そういえば最近WebPの画像をちらほら見るようになったんだけど、ファイルの拡張子は.jpgなのにサーバから送られてくるメディアタイプはimage/webpになってて、サーバサイドで変換してるんだろうなぁとか思ったり。

いやダウンロードしたらさ、拡張子はjpgなのに中身はWebPなわけで、拡張子しか見ない雑なソフトがね……。

個人的にはWebPよりJPEG 2000が普及してほしかった。


2022年10月5日(水曜日)

作業を自動化しようとPowerShellをあれこれ。

Invoke-WebRequestHTTP 302に自動で追従してリダイレクト先のコンテンツを返してくるんだけど、逆を言うとリダイレクトされたことが把握できないところに難があるな。どっかプロパティに最終的な到達URIとかリダイレクトされたURIのリストとかを格納くれれば良いのにと思わんでもない。

自前でその辺を取得しようとして、(((Invoke-WebRequest -Uri $URL -Method head -MaximumRedirection 0 -SkipHttpErrorCheck 2>$NULL).RawContent | Select-String -Pattern 'Location:.*').matches).valueとか四苦八苦することになってしまった。

cURLともwgetともまた違う用途なんだろうけど、PowerShellで完結させようと思ったらこれ使うしかないからなぁ。


2022年10月6日(木曜日)

JAXAの若田宇宙飛行士の乗ったCrew Dragon 5が射ち上がっていった。

Falcon 9の射上げ自体は非常に安定していて、一段目の回收までコンプリート。確認した所通算178回目、今年44回目の射上げだったらしい。凄い数やな……。しかも同じ日の午後にもう一発射上げてるとか。

ただ、ロケット射上げ市場ではロシアが戦争のせいで脱落しており、また中国も先行き不透明な空気が漂っているところから、西側で新しいロケットが切望されているところではあります。

日本のH3にとっては思わぬ追い風が吹いているわけですが、果たして年度内射上げは達成できるでしょうか。

期待と不安が入り混じりますね。


2022年10月7日(金曜日)

8月に購入した電子書籍にページの重複と欠落があったので報告したところ、重複が削除されました、と1ヶ月半ぶりくらいに連絡があった。ただ、「ページの欠落はありませんでした」とも書かれていて、これはどういうことかと……。

1p、1p、3pとなっていたので2p目が欠落して1pが重複していたと報告したのだけれども、重複はあったけど欠落はなかった、と。

どうも「倫理基準」とやらによって当該ページは削除された、ということらしい。

ただ、その結果として重複ページだけが削除されたため、以後のページはページの奇偶が狂ってしまい、見開き表示で左右が狂うという、素晴らしい「修正」結果に。

一応確認したんだけど、これで「正しい」らしい……。

ちょっとそれはなぁ……。


2022年10月8日(土曜日)

プーチン大統領の誕生日ということで、隨分と大きな贈り物がクリミア大橋を襲った

どうすんのかね、これ。

以前からロシア側はクリミア大橋に手を出せば断固とした対応を行う旨を表明してきていましたが、これが実際にウクライナの攻撃によるものであれば、「終末の日」をウクライナにもたらさねばならなくなるわけですが、それはロシアにとっても破滅への一本道であることは間違いありません。

とは言え、これで核を使わなければロシアの恫喝は口だけということになってしまい、ロシアの軍事的プレゼンスは一層低下することでしょう。通常兵力による戦争で国力が1/10の国に劣勢を強いられ、今や核の抑止力に頼るしかないロシアが、それすらも失ってしまいかねません。

核を使っても破滅、使わなくても破滅、という状況にロシアは追い込まれたわけですが、使って破滅する方を選びそうな気がしなくもなく。

実はこれ、ウクライナにとっては殆どリスクがなくて、クリミア大橋を落とそうが落とすまいが、戦況が進行すればロシアが核を使う可能性は高まりはすれ下がることはないので、ウクライナとしてはむしろ早手回しに全世界を戦争に巻き込めるチャンスを見出すことになるのですよね。

ロシアとしては「防衛のために国内で核を使用した」という形を整えるためにウクライナの占領地を国内に編入したのでしょうが、国際的には全く承認されていないため、ここでロシアがウクライナ領(内で現在ロシアが支配している領域)で核を使えば、ロシアは核を先制使用したと看做され、流石に国連での抵抗も難しくなることでしょう。

ただ……本当に、この戦争の落着点はどこになるんですかね? ロシア連邦崩壊が起こるのではないかと思われますが、その後のことを考えると混沌ですよ、まさに。


2022年10月9日(日曜日)

ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、西側で新型戦車の開発がやにわに活発になってきていますね。

先のユーロサトリで、既存のEMBTの他にもラインメタルKF51を展示といったことがあったのですが、大西洋を挟んで米国でもGDLSAbramsXの存在をチラ見せとか。米陸軍では戦車ではありませんが「Mobile Protected Firepower」なる軽量戦鬪車輌の開発を進めています。

まだ皆あれこれ方向性を模索している段階で、はっきりとした形を成しているとはいい難いところもあるのですが、省力化、軽量化、電子化、無人機との連携などの傾向は見て取れます。

あるいはMBTの時代が終わり、用途に合わせて専門分化して行くのかも知れませんが……。


2022年10月10日(月曜日)

体育の日って10月10日に戻ったのか?と思ったけど、単に偶然一致しただけか。

パソコンと連携できる血圧計がないかと探してみるも、最近はすっかりスマホ連携になってしまってPCからデータをDLして自分で加工、みたいな用途には向かない仕様になってるっぽい。Apple様ご謹製の健康管理アプリと連携するとか、クラウドにデータを上げるとか、みんなよくやるなぁ、的な感想が拭えない。

時代と言えば時代なんでしょうが、それだったら単機能な血圧計買って手作業で書き写しても良いかな、的な。

なんか世の中便利になったんだか不便になってるんだか分かりませんねぇ。


2022年10月11日(火曜日)

単四の充電池が必要になり、家探しするも見つからない。あったような気がするんだけどなぁ……。

已むなく買いに出る。買って帰ってくるまでの時間が、家探ししていた時間より短いのがなんとも。

ウクライナで消費されている弾薬量については過去にも指摘がありましたが、「米国の弾薬余剰、近く枯渇か ウクライナ支援長期化で」と、米国の在庫が枯渇するほどの消費となっている模様。

まあ、多くの戦争で見られる現象ではあるのですが……。

我が国も慌てて砲弾・火薬類の製造設備の増強に乗り出していますが、自衛隊の継戦能力の低さについては以前から定評があるところで、「西側諸国の武器庫」である米国の在庫が尽きるというのはどうにも薄ら寒い話です。

これを好機と見る国が出なければ良いのですが。


2022年10月12日(水曜日)

JAXAイプシロンロケット6号機が射上げに失敗、指令破壊。

射上げ失敗自体はロケット開発に付き物なのですが、初射上げから9年で6回という射上げペースはどうなんかなぁ……。

こんなペースなので、ロケット自体毎回のようにアップグレードされてしまっていて、結果として安定した製造ができず、予定した効率化が達成されていないのですよね。

もっと予算つけてどかすか射上げないといけないんだけども。


2022年10月13日(木曜日)

ローソンが「おでん 鍋割セール」なんてのをやってるらしい。なるほど、何というか「身の丈に合った」感じの割引だな。

普通の鍋でも良いけど、登山用のコッフェルなんかで蓋がロックできるものだとなお良いかも知れない。あとは大きめのスープジャーとか?

機会があったら使ってみたいところだけど、何分近所にローソンがない……。


2022年10月14日(金曜日)

なんか紙の健康保険証を廃止してマイナンバーカードに一本化する、という話がぶち上げられたそうで話題になっていますね。

この問題一筋縄ではいかんのだけれども……一応マイナンバーカードに健康保険証機能を統合している私ですら、未だに一度もマイナンバーカードで受診したことがないので、2024年を目処ってのは中々野心的な目標だと思いますね。

ただ、制度設計全体が国会審議の中で捻くれ曲がってしまっているため、本来大本の構想段階で考えられていた用途には、十全に使えないとは思うんだよな、このマイナンバー制度って。「利用範囲外の開示禁止」の番号が券面に書かれたカードって、一体どういう考えで作ったんだろうか……。


2022年10月15日(土曜日)

動員されたロシア人に配られるマニュアル、不思議な記述がいっぱい」とかいうニュースがあったわけですが、正気とは思えんところがあるな。

どこまで正常な精神状態でそのマニュアルを書いたのか興味深いところですが、ウクライナはロシアのものであり、それを取り戻さんとするロシアの行いは正しく、それを妨害する行為は侵略である、という、20世紀後半には既に否定された論法を持ち出している辺り、古典文学の一種と言えるかも知れません。

というか……ソビエト文学?

昔読んだソビエトの学者が書いた学術書がこんな感じで、「周辺の未開な民族に社会主義を広めてやった」みたいなことが書かれてて、うわぁソビエトだなぁと思ったのを思い出す。

これ、ロシア国民のどの位が信じてるんだろうと疑わしいところがあるわけですが、既に何十万だかの若者が国外脱出しているという辺りでお察しなのかも。


2022年10月16日(日曜日)

8月放送時に「BS1スペシャルで100分版作ってくれないかな」って書いてた「ビルマ 絶望の戦場」ですが、やはりBS1スペシャル完全版が放送されましたな。

基本的な枠組みは地上波版と同じで、より証言等が増えた増量版。

根本的にはやはり、方針転換や損切りができない上部組織の硬直性が末端に犠牲を強いる姿ですよね。

あと木村兵太郎の脱出は本当に弁解の余地がありませんわな。もちろん、木村が奮闘しても戦局が大きく変わったとは思えないところはあるわけですが、取るべき責任を取らずに司令部を脱出させたというのは話が違うわけです。

より大局的な視点に立つと、そもそもなんでインパールを攻めることになったかというと援蒋ルートを断つ目的があったわけですが、遡れば盧溝橋事件第二次上海事変を機に蒋介石政権を一気に叩けると踏んで南京へ攻め上った第10軍の独断が間違っていた、その間違いを糾すことができなかった所に端を発する問題です。

ビルマに派遣された日本軍自体が、始末をつけられなかった日中戦争の尻拭いでしかないのですよね……。

地上波のNHKスペシャルでは『新・幕末史 グローバル・ヒストリー 「第1集 幕府vs列強 全面戦争の危機」』なんて番組が放送されていましたが、これ2020年6月7月放送の「戦国 ~激動の世界と日本~」の幕末版といった企画なんだと思うのですが、出来については一層悪くなったという印象。

着眼点は悪くないと思うんだけどなぁ……。

なんでスタジオパートやら再現ドラマが必要なのか分からない。そんな茶番に使う時間で、もっと説明しなきゃいけないことたくさんあるよね?という思いが拭えない。

通貨関連については、江戸時代を通じて名目貨幣化が進行していた日本の貨幣に対して、圧倒的金準備を背景に金本位制を敷いた英国が、金を正貨とした貿易を強いた面があるとか説明しないとか。

あと、やはり図式を単純化し過ぎる嫌いがある。

これ、どうせ例によってBS1で総集編作られるだろうけど、そっちに期待するしかないのかなぁ。


2022年10月17日(月曜日)

図書館にウイルス攻撃 那覇市立全館で貸し出し不能 個人情報の流出懸念も」と、那覇市立図書館のシステムがランサムウェアにやられて業務が滞っているそうな。

これ、やられるかどうかは殆ど運だからなぁ。

やる側は別に狙ってやっているわけじゃなくて、脆弱性が放置されているシステムを探して攻撃しているだけなので、何か特段の理由があって図書館が狙われたわけじゃないんだよね。これはどこぞの病院なんかと一緒。

こういった犯罪が、罪を問われずに放置される事態というのは、社会正義的に全く良くないわけですが、現実問題として対処ができていないこともまた事実です。

警察庁のサイバーポリスは早いとこ一件でも犯人を検挙しないといけないわけですが、犯罪の様態的にそうそう上手くもいかんだろうなぁ。犯行グループが在ロシアだとか在中国とか、はたまた在北朝鮮とかだと、そもそも日本の警察権が及ばないわけで……。

だとしても、せめて犯行グループを特定して公表するくらいの実力は欲しいところです。それも厳しいでしょうが……。


2022年10月18日(火曜日)

先日射上げに失敗したイプシロンロケット6号機の「失敗原因調査状況」という資料が公開されていたので拝読。

第二段燃焼終了までは正常で、第二/第三段分離可否判断でNGとなった、その間の姿勢制御に問題が生じたことから原因を追究していき、最終的に第二段のRCS(反動推進装置)の+Y系統が機能しなかったところまで突き止めていた。

問題はどうしてその不具合が発生したのかですが、その原因を3つにまで絞り込んでいた。

  1. PSDB(Power and Sequence Distribution Box)スイッチ~パイロ弁までの系統異常
  2. パイロ弁の開動作不良
  3. 推進薬供給配管の閉塞

この三つなら、配管の閉塞が可能性が一番高いかなぁ……。

火工品であるパイロ弁自体は非常に高い動作安定性を持つものなので、これが不動作となると安全装置外し忘れた的なミスがあり得るわけですが、安全ピンは管理されているはずなので、足りなければ直ぐに発覚する。

PSDBはAB二系統が+Yと-Yに両方とも接続していて-Y系統が正常作動しているので少なくともB系統は動作したわけで、これで+Y側の火工品だけが動作しなかったというのは色々と成立条件がレア過ぎる感じ。

そうなると、配管がコンタミ(異物混入)で詰まった、というのがロケットあるあるな原因という感触はあるんだよね。もちろん他の可能性を否定するほどじゃないんだけども。

飽くまで印象なんだけど、問題はこの先をどうやって絞り込むか、だよね。流石に残骸を探索するほどの費用は出ないと思うので、どうにかしてこの後の絞り込みをするんだろうけど……。


2022年10月19日(水曜日)

海保の大型無人航空機「シーガーディアン」運用開始 海難事故を赤外線カメラで撮影」と海保が導入を進めていたシーガーディアンが運用開始と相成ったようで。Y字形の尾翼が特徴的な妙な愛嬌のある機体です。

ふと目に付いたのが操縦は同社に委託しており、地上にいる操縦士が無人機のビデオやレーダーを使い、衛星経由で操縦する。って所ですかね。自前で操縦士用意しないんだ、と。無線操縦なら危険もありませし、監視のみであれば法執行要員でもありませんから公務員でなくても良い、という判断ですかね。

海保と協同して導入を検討していた海自はどうすんだろ?

それはともかく、有人機では心身への負担などで連続飛行時間は原則8時間以内と定められているが、無人機は飛行中に操縦者を交代することで長時間の飛行が可能になるとか令和5年度以降、無人機を増やし、複数機による24時間運用を検討とか、夢が広がりますね。

上記シーガーディアンは飽くまで洋上監視用で、脅威への対抗は有人機がするわけですが、その脅威の方については「台湾統一「かなり早期に」 米国務長官、中国決断と指摘」という話題が。

ここのところのイランやロシアに対する米国のインテリジェンスの精度・確度を考えると、恐らくこの情報の信頼性もかなり高いことが想像されます。

嫌な話だな……。

中国が、台湾が自ら合併や一国二制度を望むような素晴らしい国になれば良かったんだけど、そうはならなかったのだよね。香港ですらああなったわけで、台湾が呑み込まれればどういう事が起こるのか、それこそ想像するのは容易なわけです。そりゃ激烈な抵抗が予想されるでしょうし、多くの民主主義国家が台湾を支援することでしょう。その結果はウクライナ同様でしょうや。

中国は台湾独立を認めない、と言っていますが、台湾を独立させる最も簡単な方法は、中国が台湾へ武力侵攻することなんだよなぁ……。


2022年10月20日(木曜日)

ロシア、国産航空機に切り替えへ 制裁で整備困難」と、暫く前に共食い整備をしているという報道があったのですが、順調に飛べなくなった模様。

記事中ではスホーイスーパジェットМС‑21への転換を図るとか書いてあるわけですが、両機ともソ連崩壊後に西側の技術を導入して設計・開発した機体でして、モジュールやコンポーネント単位で西側の製品が大量に使用されています。ロシアの工場を見学した方のBlogを見ても、製造機械からして西側製なわけで、これを制裁下で量産するのは、まあ無理よね、って感じです。

恐らくソ連時代の機体であれば……と思うのですが、それとてアントノフがウクライナにあったようにソビエト連邦全体でサプライチェーンが築かれていたので、現在のロシア単独で作れる機体は限られると思われます。

Tu-204とかIl-96とか……。

ただ、軍用の装備品の製造すらままならない現状で、そんな大物にまで手が回るかどうか。


2022年10月21日(金曜日)

「Windows 10 2022 Update」(バージョン 22H2)の一般提供が開始」とのことで、とりあえず一台、サブマシンにインストールしてみた。

……特段何の変化もない。

今回のアップデートは新機能追加ではなくて品質向上が主眼らしいので、変なところが変わったんではなければ良いや。

機会を見て、他のマシンにもインストールしていきましょうかね。


2022年10月22日(土曜日)

NHKの週刊ワールドニュースを観ていたら、ハリケーンで冠水した電気自動車が発火する、というニュースが流れていた。

電気自動車が自然発火

ニュース自体は噓じゃないけど、なんだかなと思うところもあり。

自動車は、電気自動車でもガソリン自動車でも、冠水すると発火する可能性があります。これはJAFも“冠水車両に火災のおそれ”として周知を図っている事柄で、特に3.11の際には多くの車輛が発火事故を起こしたことを憶えておられる方も多いかと思われます。

では電気自動車は特に発火の可能性が高いのか?というと、実は2011年の東日本大震災の際、冠水した電気自動車による発火事故は確認されていません。日産リーフについては、ゼロであったと発表がなされています。

自動車の不具合による事故・火災情報検索で検索しても電気自動車の発火事故は非常に少ないことが見て取れます。

一方で、海外電ではあちらで発火、こちらで出火、と電気自動車の火災事故のニュースには事欠きません。

要するに、海外製の電気自動車は国産のそれと比べて、安全性に於いて評価が下がるのではないかと思われます。

一概に日本車の方が良いという話ではなくて、冠水しても発火しないほどの安全性は当然のことながら高コストであり重量増を招くことが考えられ、過剰性能の可能性があります。冠水したらガソリン車でも出火する可能性があるのだから、電気自動車の安全性も同程度で良い、という考えはあり得るわけです。

リチウムイオン電池の火災に際しての問題は、現状有効な消火方法が消防側にないことですよね。


2022年10月23日(日曜日)

先週放送されたNHKスペシャル「新・幕末史 グローバル・ヒストリー」の第2集が放送されてた。

うーん……。

やはりなんというか、着眼点の良さは認めるにしても、制作側の能力が追いついていない感じがひしひしと。

あるいは取材不足か材料不足か。

当たり前だけど、取り扱うプレイヤの数が増えればそれだけの事情と思惑があるわけで、それらを一つ一つ丁寧に追わないと皮相的にならざるを得なくなるのよね。

外国勢力が角逐しているのは何も日本だけではないわけで、全世界的な勢力争いの局地戦としての日本を位置づけるのであれば、もっと広く視野を取って複雑な諸国の関係を背景としてきちんと提示してからじゃないと駄目なんじゃないかなぁ。

でも多分それでは番組として成立しないんだろうな。


2022年10月24日(月曜日)

知らぬ間にAcrobatがアップデートして再起動を要求してきたので、このタイミングで22H2のインストールを敢行。

それにしてもなぜAcrobatはアップデートの度に再起動を要求してくるのだろうか。

お前はユーザランドプログラムじゃないのかと問い詰めたい?


2022年10月25日(火曜日)

ようやくルミナスの移動棚の追加パーツが到着。

結局半年待ったのかな?

そんで棚を組み上げたところで本日はグロッキー。荷物詰めは明日以降に。

棚の組み立てよりも、一階のゴミ捨て場まで往復するのが大変だった……。


2022年10月26日(水曜日)

NHKのBS世界のドキュメンタリー“気候正義” 森を守る英独市民の闘い」は、吐き気を催すような邪悪な番組だった。

“正義”を確信した人間がどれ程までに身勝手な主張を繰り広げ、法を蔑ろにし、容易に暴力に訴えるか、そして人命を軽視するかが示されており、こんな連中はさっさと排除すべきだとしか思えなかった。

特に恐ろしいのは自己無謬性に対する深刻なまでの信仰で、まさに宗教的熱意としか表現のしようがない。

目的が正しければいかなる手段も容認されるという考え方はテロリズムでしかなく、民主主義社会では許容されない。

彼らは視野の狭さと定量的議論の無さは反面教師とすべきであり、このようなプロパガンダ番組を正気で作る人間は、何か思考能力に深刻な問題があるんじゃないですかね。


2022年10月27日(木曜日)

一度移動棚に本を積んで、気に入らなくて一段全部出して場所を変えてまた積み込む、などの無益な作業を繰り返すなど。

こんな事してると、やっぱ全部電子書籍にならないかなぁって思うもんなぁ。

先日もちょっと参照したい文献があったんだけど電子化されてなくて段ボール箱のどこかにあると分かった時点で諦めちゃったもんな。


2022年10月28日(金曜日)

なんか朝から体調が悪く、熱を測ったら微熱。

なんだろうなぁと思いながら安静にする。


2022年10月29日(土曜日)

Googleマップの経路検索で全く想像もしていなかったような経路を提示されて、ちょっと走ってみた。

よくこんな道見つけたな……と思うような、住宅と住宅の間を縫うような車輛通行禁止な道。これ火事が起こったら消防車入ってこれないんじゃね?的な。

確かにいくつかの信号をショートカットできたようではあるのだけれども……常用するかと言われると、難しいものが。

こんな生活道路じゃ速度出せないのよねぇ。

ただ、途中使えそうな道もあったので、組み合わせ次第かな。


2022年10月30日(日曜日)

NHKスペシャル混迷の世紀「第3回 岐路に立つ“民主主義”〜権威主義拡大はなぜ〜」は、造り手側が自由主義経済と民主主義の関係性を認識していない感がありました。

自由主義経済においては、市場の公正性を保つために政府が市場に介入し続けないといけないのですが、この際に法の公正な適用が保証されることが重要になります。ある日突然権力が介入して一つの産業を潰す、なんてことが起こるようでは、市場をベースとした経済発展が続かなくなるのは理解されると思います。それ故に、何らかの理由で規制をかけるにしろそれは社会全体の合意に基づいて、かつ公正に規制されることが求められます。

権力者に近いから見逃されるとか、反権力だからとか目を付けられるとか、そういったことがあってはいけないわけです。

制度運用から過度な恣意性が排除され、充分に客観的であり、基準が明確でなければいけないわけですが、権威主義政体ではこの辺りの透明性が確保できません。

故に、権威主義政体下では自由主義経済は機能不全に陥ります。

中国を始めとする一部の国が上手く行っているように見えるのは、あれは所謂西側諸国が作った自由主義経済にタダ乗りしているから、ということになります。それ故にロシアなどのように、自由主義経済圏からパージされると経済は機能しなくなるわけです。

権力者の思いつきで明日何が起こるか分からない社会では安定した発展は望めないのだ、という至極当たり前の問題に、民主主義は一定の答えを出し続けてきたわけです。逆を言えば、一定の答えを出し続けることができた国だけが、発展を続けてこれたという因果でもあります。

番組中でも触れられていましたが、民主主義は実際には維持が難しい政体であり、容易に権威主義や全体主義、ポピュリズムへと転がり落ちていきます。そして多くの場合、混乱した民主主義よりもそれらの政体が良いように見えます(特にコスト面において優れるように見える)。

しかしそれは持続的発展にとってマイナスなのですよね。


2022年10月31日(月曜日)

Blu-rayレコーダで読み取り不良になるディスクが、しかしPCから見ると完全に読み取れる。

どういうことだろう?と思ってPC側で全データを抜き出して別のディスクに書き込んでそれをレコーダに読ませた所、問題なく読み取れた。

ディスクとドライブの相性? エラー訂正の問題?

謎だ……。