哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」

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西紀2020年1月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。


2020年1月1日(水曜日)

冬コミの間、友人と話していたのですが、秋元司衆院議員の収賄、勿論それ自体は犯罪なのでしょうが、それにしても300万円というのは余りにもショボ過ぎるんじゃないかと……。

ロッキード事件田中角栄佐川急便事件金丸信のような億単位の金を受け取っているとかならまだしも、300万……。

中国側に、日本の国会議員なんか300万で買収できるだろう、なんて思われていたのだとしたら、大変残念なことですよねぇ……。


2020年1月2日(木曜日)

年末年始で訳の分からないバラエティ番組を流すより、NHK BS1みたいにドキュメンタリ一挙再放送の方が個人的には有り難いよなぁと思いながらも、中に新作が混じってるから侮れない。NHKオンデマンドのありがたさよ。

ところで、バラエティは良いんだけど、芸人の身体に危険を及ぼすようなネタが散見されて、これは無事終わったから良いようなものの、怪我とかさせたらどうするんだろうと思わずにはいられなかった。制作側の猛省を促したい番組も見られた。

BPOがきちんと機能しないと、最後は法規制ってことになっちゃうんだけどな。


2020年1月3日(金曜日)

イラン革命防衛隊の特殊部隊“Quds Force”司令官ソレイマニ将軍を米国がバグダッドの空港で爆殺という、凄いニュースが。

イラン革命防衛隊はその設立経緯からイラン政府の統制下になく、中東不安定化の大きな要因の一つなわけですが、特に国外工作を担当する特殊部隊の司令官を爆撃して殺すという、なかなかシャレにならない軍事行動です。昨年末にソレイマニ司令官の使嗾でバグダッドの米国大使館が親イラン派住民に襲撃されるという事件があったわけですが、速やかかつ苛烈な報復といったところでしょうか。

まるでナメられたら終わりな腕力上等なヤクザの世界ですが、国際社会って結局はそれですからね。

そんで国内に政府の統制下にない軍事組織があることは、絶対的にその国の生存にとって不利益なのであります。


2020年1月4日(土曜日)

さよならテレビ」を観にポレポレ東中野へ。こんな正月早々から満席だった……。

さて、この作品。「ヤクザと憲法」などで知られる東海テレビの阿武野勝彦プロデューサと圡方宏史監督のコンビが、自分たち東海テレビの報道部に向かってカメラを向ける、という体裁で映像は進んでいくわけですが、初っ端から「カメラを回すな!」と怒号が飛ぶ展開に観客はワクワクするわけです。そして報道部との協定が結ばれ、マイクは設置しない、打ち合わせは撮らない、試写を見せるという条件が決着する。一方で阿武野氏はいつもは取材する側が取材される側になった時には逍遥として受け容れろとか愚痴る。

その後もテレビ局の抱える問題を内部から追いかけていくわけですが、是非ネタと呼ばれるスポンサーから押し込まれた取材があったり、残業時間が恒常的に月100時間を超えていたり、派遣社員が投入されたり、視聴率が上がらなかったりと盛り沢山です。

特に福島智之キャスター、契約社員の澤村慎太郎、派遣社員の渡邊雅之の三人を軸にストーリーは進んでいくわけですが、果たして「ドキュメンタリーって、現実なんですか?」という問いが最後の最後に炸裂するわけです。ドキュメンタリってこんなもんだよ、と。

何かわかりやすい結論を提示してくれる映画ではないのですが、一見に値すると思います。そして考えることが多い作品でした。

ところで本作中では実に「経営陣、管理職陣の無能」が赤裸々に露出しているわけですが、これって本当に仕込みじゃないんでしょうかね? 本気だとしたらかなり危ない気がしますが……。数字を上げろと号令するばかりとか、いや数字を上げるための方策を考えだすのが上の仕事なんとちゃう?と疑問に思うことが何度も。他にも放送事故についても「各自気をつけて」みたいな精神論に終始していて、それを防ぐための機構論とかが全く検討された節がない。本当にあんな状態なのだとしたら、本当にマズイと思います。

「現場は精一杯やっている」のに状態が改善しないのなら、それはマネジメントの問題としか言い様がないんですが。


2020年1月5日(日曜日)

読売の朝刊に「【独自】空自を「航空宇宙自衛隊」に改称へ…21年度目標、衛星監視担う」とかいう記事が載ったとかで話題に。飛ばしなのか観測気球なのか。共同通信も後追いで「「航空宇宙自衛隊」に改称調整 政府、中ロ軍拡に対応って記事を載せたので、丸っきり嘘ってことはないと思うけども。

個人的には名称を変えたからどうしたという問題でしかないと思っているので、米軍のように本気で宇宙軍を創設するというのでもなければ、予算の無駄だと思いますけどねぇ。そもそも日本の宇宙開発の規模で宇宙で何をするのかという問題が……。

単に米宇宙軍のカウンターパートを用意する、程度の考えなのかも知れませんが、政治側の要望という辺りが、ボトムアップ的に必要になったわけではない、という事情を垣間見せます。

日本の場合は新たな領域に手を広げて組織を改称するよりも、まずは軍種の垣根を下げて統合軍化を推し進める方が先じゃないかという気がしてならないわけですが、更にその前段階として憲法改正と正規軍化が不可欠なのではないかと思う次第。


2020年1月6日(月曜日)

E Inkでキートップを自由にカスタムできるキーボード「Nemeio」」とか記事になってて、そういえば昔有機ELのキートップを使ったキーボードがあったなぁ、とか。

こういうのは実に夢のあるデバイスなのですが、いつまで経っても夢で終わっている辺り、実用上に何らかの問題があるんだろうなぁと思わずにはいられない所。

勿論PC用キーボード以外の使い道は色々あって、例えばセキュリティ用のパスコード入力用テンキーなどで、キーのヘタり具合からコードを推定されるのを防ぐために、毎回ランダムに数字が表示されるテンキーパッドなどが存在しており、そういった用途が考えられるわけですが、その程度なら7セグで充分で、オーバースペックなんですよねぇ。

数字代わりに十二支でも表示してみますか?


2020年1月7日(火曜日)

先日放送されたNHK英雄たちの選択」“正月スペシャル「百人一首~藤原定家 三十一文字の革命~」”を観ていたら、途中で「紅旗征(こうきせいじゅう)」と明月記の一部を引いたところで、画面のテロップが「紅旗征」になってた。

不思議なことにナレーションは「こうきせいじゅう」と正しく読んでいたので、原稿段階では正しかったものが、テロップ入力の際に間違ったものと思われるんだけど、手元のGoogleIMEでは「こうきせいじゅう」って入力すれば普通に変換されるんだけどなぁ……。他のIMEでは変換できないのだろうか。

「戎」が読めなくて「戒」を入力しちゃって、試写で誰も気づかなかったというオチなんだろうけど、NHKに報告したら再放送に向けて修正するとの返事を頂いた。


2020年1月8日(水曜日)

先日ソレイマニ将軍爆殺の報復として、イランがアル・アサド空軍基地への攻撃を行った由。

順調にエスカレートしている最中に、テヘランの空港を飛び立ったウクライナ国際航空のB737が墜落、乗員乗客176人が死亡という事故が。

原油価格が高騰して、もうなんかゴーンどころの騷ぎじゃない、って感じ。

日本の立ち位置を含めて、非常に難しい舵取りを迫られることになるでしょうね……。

まずは……原発動かそうか。(化石燃料依存度を下げるために)


2020年1月9日(木曜日)

昨夜からなんか本が読みにくいなと思ってたら、ものもらいができてた。

隨分昔にかかった眼科がどうも廃業していたっぽいので、代わりに比較的最近開業したところへ行ってみたところ、休診日だった。それならば、と健康診断を受けた病院まで足を伸ばしたんですが、健康診断と通常の受診って扱いが別なんですね。完全な初診という扱いだった。

薬局で抗菌目薬買うだけでも良かったかなぁ……。


2020年1月10日(金曜日)

先月、オムロンの腕時計型血圧計をして満充電で48時間しか動かないのでは、って書いたんですけど、体温を使った温度差発電で電池不要というが発表された模様。

とは言え、体温と周辺気温との温度差で発電するので、気候によっては使えないケースもあるでしょうし、また発電量が非常に小さいのでできることも限られるでしょうが……。それでも取り外しての充電が不要、というのは大きいと思います。将来的には複数の発電方法を組み合わせるのが良いのかも知れませんね。


2020年1月11日(土曜日)

先日テヘランでB737が墜落した件ですが、一昨日段階で米国等からイランの誤射という情報が出てきて、カナダの首相なども声明を出すなどの動きがあったわけですが、今日になってイランが撃墜を認めたと。米側から既に過失による誤射であり、意図したものではなかった模様との情報は出ていましたが、イランの発表はそれを追認する形になっています。

こう言ってはなんですが、軍事衝突が起こっている場所で民間航空機が撃墜されることは、最近ではウクライナ上空でマレーシア航空機が撃墜された事件が起こっていますし、遡れば米軍がイラン航空機を撃墜したこともありまして、本質的に避けがたい“事故”ではないかと思う所。

命のかかった戦場では人は冷静ではいられず、また迫る脅威に対してより積極的に対処することにバイアスがかかり「疑わしきはこれを撃て」という判断に陥り易いのです。

誤射自体は非常に痛ましい出来事ですし、イランが過ちを認めたことは素直に評価したいと思います。それでも米軍が悪いと宣うのは如何なものかとも思いますが。

戦闘区域を民間航空機が飛行することの危険性は、もっと強く認識されるべきであろうと強く思います。

そしてもう一つ。米国が早い段階から“誤射”と言っていた所を見ても、彼らの情報収集能力は非常に高いのでしょう。


2020年1月12日(日曜日)

先日のNHKの誤字、今日再放送を見たら直ってましたな。NHKオンデマンドの方は直ってませんでしたが……。この辺、一元化されてないんだろうなぁ。

台湾総統選挙は現職で民進党の蔡英文氏が史上最多得票で再選。

一時は政権交代か、とも言われていたのに、香港の問題が勃発してから親中派の国民党の韓国瑜候補の支持率が急落。地滑り的に勝利を收めてしまいました。

問題は、このまま行っても何かしら両岸問題が解決する糸口が見当たらないことですね。

蔡英文総統は一国二制度を否定していますが、かと言って中国は台湾独立に対して武力を用いることを公言しています。台湾の“宙ぶらりん”な状況は好ましくないわけですが、これを解消し得る手立てもまた存在しないわけです。

中国が崩壊でもすれば別でしょうが、その場合はまた別の問題が発生しますしね。


2020年1月13日(月曜日)

CNNに「イラク駐留米軍、攻撃を事前に察知 ミサイル着弾の2時間半前に退避」なんて記事が踊っていて、これは米国の諜報の勝利でもあるんでしょうが、ここまでとなると、イラン国内で政府にかなり近い筋に情報提供者でもいるんじゃないか?って疑いたくなるところ。

いないのであればいないで、イランの軍事行動がほぼ丸裸になっているということであり……。

どちらもいかにもありそう、ってあたりが一番アレですが。


2020年1月14日(火曜日)

そういえば今日でWindows 7のサポートが終了だそうで。

個人的にはかなり長い間使ったという印象のあるOSなんですが、Vistaの失敗から学んだだけあって、よく出来ていたと思います。XPからの移行作業はそれなりに大変でしたけど、OSとして良くなったと実感できるバージョンだったのではないかと。あと、実質的に64bit版が使い物になるようになったバージョン、というのが。

それにしてもVistaでの失敗があって7が成功、その次の8、8.1は良く言って不評だったわけですが、Microsoftは交互に繰り返す病気か何かなんですかね。

Windows 10は「最後のWindows」として半年に一度のメジャーアップデートで対応し続けるそうですが、その約束も一体いつまで守られるものやら。

UIを弄くり回すのだけでも止めてくれると有り難いのですが……。(久しぶりに7使ったら、どこに何があるんだったかかなり忘れていた)


2020年1月15日(水曜日)

Windows 7のサポートが終わったと思ったら今度は独自エンジンのEdgeが終了か……。

Web標準への対応が難しいTridentを諦めて、フォーク(枝分かれ)したEdgeHTMLを擁するようになり、かなり良くなった印象だっただけに、MicrosoftがBlinkへ乗り換えるのは残念でなりません。

というかですね、HTMLレンダリングエンジンは今やBlink一強、二番手のGeckoですら僅かなシェアしかなく、三番手以降となると……な状況になってしまっています。

HTMLなどのW3Cが定める仕様は複数の実装を要求することがありますが、今やその「複数」は2であると言って過言ではありません。第3の選択肢があることは大変貴重だったので、Microsoftがこれを放棄することは、大変残念なことなのです。

最近ではBlink系でしか動作確認をしていないと思しきサイトもちらほらありまして、昔のIEのみ対応が蔓延っていた時代を思わせ、Web標準の後退を感じさせるところです。

でももうHTMLレンダリングエンジンは営利企業一社では支えられないくらいの規模になってるんだろうなぁ……。


2020年1月16日(木曜日)

なんかトヨタが「空飛ぶ車」に参入とかいう話題が。

まあスタートアップ企業に出資するんなら傷口も小さくて済むんじゃないですかね。

正直言えば、この手のマルチコプター型は実用にならんだろうと。

小型ドローンで上手く行くのは、二乗三乗の法則で推力重量比が高くなるからで、これが人が乗れる規模にまで拡大すれば、強度が足りない出力が足りないという話に。何かしら大きな技術的ブレイクスルーがないと難しいんじゃないかなぁ、という結論になるかと。

見た感じティルトローター式じゃないかと思えなくもないのですが、どっちかといえばLiliumの方が実現性はまだあるんじゃないですかね。それでも発電機を積んだ方がまだ現実的だと思いますが……。


2020年1月17日(金曜日)

昨夜寝る前にスクリプトを走らせて、朝までには終わってるだろうとか思ってたら、Windows Updateで途中で再起動してやんの……。

以前から何度も何度も経験しているけど、何度経験しても言いたくなる。

ユーザが立ち上げたスクリプトが走っている状態をBusyと判定してくれないのはなんでなのかと。

こっちだって時間がかかる処理だからこそ寝てる間とかに走らせたいわけで、それを「ユーザがキーボード/マウスを触ってないから」って理由で空き時間と看做されたら敵わんがな……。


2020年1月18日(土曜日)

日本でも感染者が発見された、中国での新型コロナウィルスによる肺炎ですが、中国政府の発表では患者が45人、うち2名死亡とのことなのですが、英国の研究機関による推定では患者1700人以上とか。SNSでの投稿が削除されているとの報道もあり、どうにも中国の公式発表が信用ならないのでは?と思える状況です。

勿論可能性の話をすれば、SNSへの投稿は便乗デマでありフェイクニュースだったということも考えられるのですが、外国メディアによる取材が大きく制限されている中国では事の真偽を確かめる術もありません。

少なくとも検証可能な方式で算出している英国の研究機関の方が、現段階では信が置けますからなぁ。

伝染病対策は一国の問題ではないので、政治ではなく現実を見て対処して欲しいものですが、共産党による一党支配である彼の国では難しいのでしょう。迷惑な話です。

さてこの中国ですが、WHOへの台湾のオブザーバ参加に反対し、これを阻碍し続けていることで知られています。繰り返しになりますが、疾病対策は政治ではなく現実の問題ですので、このようなアホな行為は世界を無用な危機に陥れる愚行でしかないと思うわけです。

中国はその分別が付かない国だから困るんですよね。


2020年1月19日(日曜日)

テレメンタリー2020閉ざされた芸術展」を観たんですが、今ひとつ焦点がボヤけたドキュメンタリだったなぁという印象。

表現の自粛、自主規制、忖度、萎縮を懸念している内容なんだけど、これまでその動きを先導してきたのは、実はテレビなどのマスメディアだったんだよねぇ。それが“市民”が武器として使うようになり、今更ながらその矛先が自分たちに向けられて困惑してる、って感じ。

だからなんというか、歯切れが悪いんだよな。表現の自由を全面に押し出してしまうと、今度は自分たちもまたその表現の自由に巻き込まれる。件の「表現の自由展 その後」を守る行為が自分たちのケツにも火を点けてしまうという危惧があったのではないか、なんて思えてしまう。

ピケティの言うところの“バラモン左翼”が「俺達こんなに抑圧されてるんだ」って言っても、その当の本人たちが抑圧し放題だったんだから、立場が平等になっただけだって言われるのがオチなんだよなぁ。

だからこそ、覚悟を持って報じて欲しかったんだけども。


2020年1月20日(月曜日)

北朝鮮情勢緊迫の17年「戦争起き得た」 元米軍司令官とまあ、2017年当時の情勢の悪さを暴露する情報がここ暫く続いておりますが、真面目な話、斯くの如く戦争は近いところにあり、日本は好む好まざるとに拘わらず巻き込まれるわけです。

「Si vis pacem, para bellum(汝平和を欲さば、戦への備えをせよ)」という古い格言もありますが、戦争を避けるためには、やはり最後は物理的強制力によって平和を担保しなければいけないというのが、悲しい国際社会の現実なのですよね。

勿論「それだけ」じゃ駄目なんですけどね。

朝鮮半島有事となれば恐らく万単位の難民が対馬海峡を渡ってくるので、この難民対策も今から行動計画を立てておかなければ、その時になって慌てても遅いですからね。


2020年1月21日(火曜日)

マウスのホイールの動作がおかしくなってきたので、新調しようかお悩み中。ホイール以外は完動って辺りがなんとも……。

あと、今の製品が気に入っているので同一品が欲しかったのだけれども、微妙に後継品に切り替わっていたり。チルトホイール付き8ボタンマウスって案外少ない上にボタン配置が気に入ったものは貴重なので、やはり今のうちに思い切って買っとくべきか。


2020年1月22日(水曜日)

総務省が光回線維持で負担金制度検討 5G網全国整備へ、2020年代半ばにも」とかいう話なのですが、個人的には通信バックボーンを担当する公社を作ってしまった方が良いのではないかと……。

かつての電電公社みたいなものですが、エンドユーザサービスは提供せず、現在の携帯電話会社を顧客として基地局や回線を提供する形にする。つまり、全MNOのMVNO化ですね。

もう国内数社がそれぞれ独自にインフラを整備するとか無理じゃないかと思うんですよ。もっと規模が大きければとも思いますが、このままでは次次世代などの整備が遅れかねません。

それを国内統一で行うことによって迅速かつ徹底的なインフラ整備を図る。その代わり公社は各企業に公平に競争基盤としての通信インフラを提供する。

ユニバーサルサービス料より良い方法だと思うんですが、どうですかね。


2020年1月23日(木曜日)

NHKで再放送されていたアナザーストーリーズ「その時 沖縄は沸騰した~日米地位協定の波紋~」を観たんだけど酷いもんだった……。

徹頭徹尾、感情、それも沖縄側の被害者感情しか扱っていなくて、法理もなければ米国側の司法の紹介もなく、一面的な感情を煮詰めたような番組で、観ていて苦痛だった。

なんといっても、「警察による逮捕は罰である」という“誤った前提”を無批判で前提としているところ。

まず事件の全体の刑事司法の流れを見れば、最終的に被疑者は日本の法廷で起訴され、裁判の結果有罪となって服役しているので、異なった点があるとすればまさに「警察による逮捕」の有無程度なんですよ。

「警察による逮捕」は、飽くまで捜査に必要な最低限の範囲で行われるのが原則で、証拠隠滅や逃亡の虞がない場合はこれを免れることが原則です。実際に守られていなくても原則は原則なんです。つまり米軍が身柄を確保し、逃亡の虞がない以上、日本の警察による拘束は特段必要ではない、というのが法理上の理屈になります。そもそも逮捕勾留についても法務省の拘置所に勾留するのが正式で、警察署の代用監獄に勾留して弁護士との接見も制限して連日連夜取調べをする、というのが人権的にアレなわけです。

言うまでもなく法制度的には、裁判で有罪が確定するまでは“推定無罪”であり、飽くまで捜査の必要上最低限度の制限が加えられているに過ぎません。しかし世間一般では警察による逮捕がまず最初の懲罰であるとして受容されている風潮がなかなか消えません。(最近のゴーンさんの件でもそうでしたが……)

その間違った前提に立って“警察が逮捕できなかった”と言って吹け上がるのは、始点から間違っているとしか言いようがなく……。

勿論犯罪は犯罪で、それも海兵隊員三人がかりで小学生の少女を襲うという、擁護の余地もない犯罪なのですが、それはそれとして、憎むべきものはそこではない、という印象。

もっとも、そうやって沖縄の世論が沸騰した結果、日米地位協定の運用の改善、普天間基地の返還にまで漕ぎ着けたのは一つの成果ではあったでしょう。しかし始点が間違っていたことは、この後の反基地運動に悪しき影響を残したと感じますな。法理的に間違った主張でも相手に呑ませられる、と思わせたのではないかと。

冷静に、技術的に問題解決を考える、という本来必要な視点をぶっ飛ばしてしまったのがあの一件だったのではないでしょうか。


2020年1月24日(金曜日)

エリザベス女王が離脱関連法案を裁可 離脱問題に終止符」と、長らく続いたBrexit狂騒曲はフィーネを迎えた模様。何度もダ・カーポやらダルセーニョで前に戻っていたので、どこかで破綻するんじゃないかと期待危惧していたのですが、無事終演を迎えられた……迎えたんだよね?

既に第二楽章も始まっているようですが、今後の狂乱も一筋縄では行かないでしょうね。

離脱の影響をモロに受ける北アイルランド英領ジブラルタルがどうなるやら。


2020年1月25日(土曜日)

春節。

さて、後手後手に回っていた中国武漢発の新型コロナウィルス性肺炎ですが、遅まきながら武漢と周辺都市を封鎖したと思ったら、なんと中国政府が27日から海外渡航を禁止するとの速報が。

流石独裁国家。やることのスケールが違うぜ……。

これなら少なくとも中国国外へのこれ以上の拡散は、防げるかも知れない。


2020年1月26日(日曜日)

LED電球が欲しくて買いに出かけたんだけど、並んでいるのは電球色と昼光色ばかり。昼白色のが欲しかったんだけどなぁ。

電球色は、白熱電球の付け替え需要だろうから理解も出来るんだけど、昼光色はそんなにも使うもんなんだろうか……。オフィスとかなら分かるんだけど、家の中で使うなら昼白色じゃないかと思うんだけど。

ともあれ、数軒はしごしてそんな感じだったから、やはり全体的にそういう傾向なんだろう。

不思議。


2020年1月27日(月曜日)

割引日だったので渋谷のシアター・イメージフォーラムまで「彼らは生きていた THEY SHALL NOT GROW OLD」を観に。

英国で第一次世界大戦時に撮影されたフィルムをフレーム補正の上着色してドキュメンタリとして再編成した作品で、頭から終わりまで“英国兵から見た第一次世界大戦”に徹しています。音声は基本的に帰還兵たちの証言録音を使い、一部動画に合わせたアテレコ、といったところ。効果音は上手く追加されていましたな。

戦争が始まってから若者が熱に浮かされて志願して訓練を受けてドーバーを渡って塹壕戦で泥濘に浸り、突撃して死んだり負傷したり生きて帰って来たり仲間が死んだり捕虜になったドイツ兵と交流したりという、戦争の日常をまったりと100分間お楽しみいただけます。

面白いかと言われると全然面白くないんですよ。でも見るに値する映画だと思うわけです。

邦題の「彼らは生きていた」も悪くないんですけど、やはり原題の衝撃力には劣ると思います。

「THEY SHALL NOT GROW OLD」。そう。彼らは歳を取ることがなかった。


2020年1月28日(火曜日)

新型コロナウィルス性肺炎ですが、いよいよ国内でのヒト‐ヒト感染が疑われる事例が出てきました。

いずれ出てくると思われていたので、それ自体は驚くことではないのですが、潜伏期間を考えると感染が1月上旬と推定されるというのはちょっと想像していなかったというか。

中国での最初の症例が12月頭だったそうなので、武漢とその周辺都市の封鎖を決めた1月下旬では遅きに失しただろうとは思っていましたが、思いの外早く広範に広がっていた様相。潜伏期間が長目なのが嫌らしいですな。

現状の致死率ならば季節性のインフルエンザの方がよっぽど危険なのですが、人間は未知のものを過度に恐れる傾向がありますからね。どうにかパニックにならずに対処が続けられればと思うのですが。


2020年1月29日(水曜日)

眼鏡ケースを踏んで壊した。まあ、そういうことをするだろう、という前提の元にハードなケースを選んでいるわけで、その役割を果たしたのだ、という点では使命を全うしたわけですが、壊れたケースを見るとやるせなくもあり。

たしか東急ハンズで買ったんだったけど、もう10年も前のことだったろうか。

と、同じ品はあるかな~と思って探してみたが、残念ながらディスコンっぽい。

ボタンロックのある凝った造りで、しっかりしてて好みだったのだが……。


2020年1月30日(木曜日)

有楽町のいきいき富山館で、郷里の鱒寿司屋「魚づ」の実演販売があるというので、出かけていった。

もちろんわっぱで一段(¥1600)を買って帰りましたとも。

2月3日までだそうなので、少なくとももう一回は買いに行きたいもの。


2020年1月31日(金曜日)

コミカライズ版が出て増刷待ちとなった「戦争は女の顔をしていない」が2月27日に電子化される由、岩波から連絡があって、こりゃ電子化待ちだな、と。

こういう本はマーカーを引いたりメモを書いたりと、ただ読むだけじゃなくて作用的に読むので、電子化は有り難いところ。

物理的な本だと付箋を貼っても後での検索性などは然程向上しないのに対し、電子書籍はその辺が便利ですからね。小説で誤字らしきものを見つけてもとりあえずマーカ引いといて後で再確認するとかもできますし。

変な表現なんですが、より高度な使い方ができる、という感じがあります。

勿論、紙の本には紙の本の良さがあって、とにかく端末やPCといった機材がなくても読めるところは電子書籍にはない利点です。販売元が潰れたからといって読めなくなったりもしませんしね。

お互い特徴を踏まえて棲み分けられたら良いと思います。(ただ、学術書や専門書などはできれば電子版が欲しい)

ところで掲書ですが著者が集めた証言をただ載せたものなので、歴史学的史料としてそのまま使ってはいけない類の本、ということになります。“彼女たちの見た戦争”“彼女たちの記憶”の集合体であって、そういうものだと思って読む本です。

同著者の「チェルノブイリの祈り」でも科学的な誤り、情緒的感情的に過ぎる点などが指摘されているところです。“文学”なのですし“文学”であることを前提に読まないといけないわけですね。