哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2016年4月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2016年4月1日(金曜日)
 ラブライバー対策として、現地コンビニを宛てにせず、地元で飮食物を確保してから後楽園へ。
 とりあえず本日で職業訓練の1ヶ月目が終わり、ネットワーク・インフラ構築が終わった。
 Ciscoのスイッチやルータを、シミュレータや実機を使って勉強し、IOSの再インストールなど、普通はやらないようなこともできたのは良い経験だった。
 なお、私としての結論は、「みんなヤマハ使おう、ヤマハ良いよ」である。

2016年4月2日(土曜日)
 超久しぶりのもじもじカフェ。お題は「古代エジプト文字に句読点?」。
 というわけで、古代エジプトのヒエログリフヒエラティックの話題を中心に。
 色々と面白いお話を聞いたのだが、世界のエジプト学研究者の殆どはヒエラティックを読めない、という話は驚きだった。神殿や墓所の壁などに書かれるヒエログリフが読めれば事足りるため、パピルスに書かれたヒエラティックについては、有名な学者がヒエラティックをヒエログリフに翻刻した文章を読むのが通例なのだそうで。ちなみに講師の永井正勝氏はそれをおかしいと思い、ヒエラティックを直に読むべきだと考えてその道に走ったとか。そして定番とされている翻刻に間違いを見つけて論文にしたとかなんとか。
 そんな永井氏でもデモティックは読めないとの仰せ。
 エジプト学も沼だな。

2016年4月3日(日曜日)
 一日家でのんびり読書……。

 職業訓練でネットワーク構築をやったお蔭か、IPv6ネットワーク構築をやってみたくて仕方ない。
 特に、LAN側をIPv6で一色にして、ゲートウェイでNAT64/DNS64使ってIPv4にも繋げる構成が、過渡的構成として検討の余地ありなんじゃないかとか。
 勿論デュアルスタックでいいじゃんと言われりゃそこまでなんだけど、デュアルスタックはIPv4とv6の両方を管理しなければいけないから、管理の手間が増えるんだよね。それなら、ルーティングが楽なv6をメインにして、外に出る時だけv4にマスカレードする構成は、悪くないように思えるのだ……。
 まあ、実際できるかと言われると、色々ハードル高そうなんだけど。


2016年4月4日(月曜日)
 今日から職業訓練はCentOS 6のセットアップに入ったんだけど、考えてみるとRed Hat系のLinux使うの初めてかも。……昔Vineちょっと使ったっけ?
 コンソールのみの画面からviを使うとか、懐かしすぎて涙が出そうだよ。
 とりあえず/boot/grub/grub.confにちょっとvga=788とか書き足してコンソール画面広げておいた。

2016年4月5日(火曜日)
 「シンドラー、日本事業をオーチスに売却 エレベーター事故響くと超なんだかな感溢れるニュース。
 正直、シンドラー社の責任を問う声があるのが理解しがたく、昨年の一審判決でも実刑判決を受けた人は出なかった。控訴中なので先がどうなるか分からないけれども、正直言えばそんなことやってるから事故原因の分析が進まないんだと……。
 刑事裁判となれば、被疑者には自己防衛の権利が生じますし、つまるところ、弁護士も雇えますし默秘もできるんです。法廷戦術を駆使して自分に有利な争点を選ぶことができます。でもそれは事故原因の究明と再発防止とは相反するんですよ。
 だからこそ、原因究明と再発防止を第一義とする事故調査においては、正確な情報を收集するために免責を行うことが一般的なのです。
 また、会社が仕事を畳んでしまえばリコールもクソもなくなります。社会的責任を果たしてもらうためにも、当該企業には業務を続けて貰わねばならないわけで、その点を考えると日本の制度は罰することを求める余りに、被害者を救済する制度になってないとは言えるのではないですかね。
2016年4月6日(水曜日)
 前職にあった時、噂だけは聞いていたJR東の駅ナンバリングが発表になったそうで……。
 正気とは思えませんな。
 デザインとかニモニックとか、もう少しこう、洗練されたデザインにはできなかったのか、と……。
 東京メトロの駅ナンバリングも大概だったけど、輪をかけてヒドイな。

2016年4月7日(木曜日)
 訓練校からの帰り道に久しぶりに秋葉原に寄る。
 ポータブルCDプレイヤーなるものが必要になるかも知れぬとの家族からの仰せに「現代にそのような商品は生き残っているだろうか?」と訝しみながら探索。
 で、さんざん売り場を探しまわった結果みつけたのが、オーム電機製らしい奴が少々……。
 うーむ。
 ご老体が病室で使うものらしいので、操作が簡単だったりするものが良いわけだが、そういう視点でのUIの設計はなされていないっぽく、これは一種の退化ではないかと思わんでもない。
 結局一旦棚上げして、再検討とすることにした。

2016年4月8日(金曜日)
 「10TB HDDが遂に発売、HGSTとSeagateから」と単独HDDの容量が10TBに到達した由。
 なんか3TB HDDでRAID 6とか組んでるのがアホらしくなってくるな……。これ3台でRAID 5組んだとして、26、7万円か。Windowsの記憶域プール使えばRAIDカードもBOXも要らんから、場合によっては安上がりかなぁ。
 とは言え、最早3TB×6台のRAIDがある身分であるわけだが。

2016年4月9日(土曜日)
 結局CD+CDプレイヤーの組合せではなく、ダウンロード販売で購入したデータをICレコーダに入れて渡したのだが、歌詞カードが欲しいとの仰せで、やっぱりCDを買いに行くことに。
 AKB48のCDなんか初めて手にとったわけだが、シングルCDとDVDが入って1,500円という価格設定は廉いなと思う反面、パッケージのデザインは手拔きしまくりで廉っぽいなぁ、と。それでいてジャケットのデザインは数種類あって、投票券が付いてくるとか、これ完全にグッズ扱いじゃね?
 クレヨン社のCDの制作で散々苦労した身としては、こんなんで売り物として成立するのかと愕然とするな。

2016年4月10日(日曜日)
 退屈を紛らわすためでもないのだろうが、スマホが欲しいとか言い出したわけだが、らくらくホンを使っているご老体に使えるスマホってあるんだろうか。
 富士通がらくらくホンのスマホ版を出してた記憶はあるんだが、評判については?だし、スマホにすることによって発生する各種のトラブルに誰が対処するのか。
 むしろ私がモバイルネット環境を整えたいくらいだが……SIMフリーなWi-Fi積んでるノートPCか……。

2016年4月11日(月曜日)
 CentOSのApacheを飼い馴らす実習。
 うーん。どうも上手く行かん感じ。
 復習しないとアカンかも。

 なんか北朝鮮から韓国への中国経由の集団脱北があったそうで。それも中国国内で北朝鮮が営業している公営食堂の職員ということで、出身成分(身分)も良い集団だとか。
 中国はこれまで国内での北朝鮮人民の脱北行動を阻碍してきていたのですが、それを止めたってことですかね。
 もしそうだとすると、これまで中国国内で阻止されてきた脱北が素通りになるわけでして、韓国へ人が流れるかも知れませんね。
 これがどちらの方向に転がるかは分からないのですが、社会不安を巻き起こすことだけは確かなのが頭の痛い所です。日本も人事じゃないからね。


2016年4月12日(火曜日)
 なんか今週発表予定のkindleの新型の映像が流出したんですが、なんだかな感。なんかSonyが昔Xperiaでやらかしたデザインにも見え。
 Kindle端末には色々と問題はありますが、とにかく喫緊の問題はストレージ容量の不足であって、それ以外は些事だと思うんですが、Amazonはそう考えていない様子なのが問題なんですよね。

2016年4月13日(水曜日)
 「Microsoft、家庭向けサーバーOS「Windows Home Server 2011」のサポートを終了」と、そういえば家の鯖はこれだった……。
 とは言え、早急に入れ替える予定も立たず。Windows Serverとか値段どんだけすんのよ、って感じだしなー。
 FreeNASへの乗換も考えたんだけど頓挫したまま。
 10TB以上のストレージとは言うものの、今や単体のディスクが10TBを超える時代
 お金があれば刷新するんだけどなー。

2016年4月14日(木曜日)
 Kindle oasisですが……Amazonの連中は何も分かってない!(ダンッ!)
 軽さ? 薄さ? 快適さ?
 そんなもんとっくに及第点は超えてますよ。
 足りないのはストレージ、圧倒的にストレージ容量だけです。
 たかだか4GBのストレージで何を満足しろというのでしょうか。100倍足りませんよ。私が持ってるKindle voyageも1,000冊強であっぷあっぷ、いつも本の入れ替えしてます。kindleで買った本は4,000冊もあるのに。特にアップデートの時には数百MBもあるアップデータのために本を削除するとか、本末転倒な有様です。
 圧倒的なストレージ容量があれば、このような苦労からは開放されるというのに、いつまで私のような標準的ユーザに不便を強いれば気が済むのでしょうか。
 それから、Wi-Fiも5GHzに対応しないとか、ダメダメです。2.4GHzが悪いわけではありませんが、やはり5GHz帯にも対応しなければ先進的な端末とは言えないでしょう。あと、3G回線だけだと電気食い過ぎます。
 そして加速度センサで上下を判別とか、お前らアホかと。寝転がって本を読んだことがないのか。カメラで顏の向きを判別した方がまだマシだろうに。
 総じて言えば、お前ら本当にこの端末で本を読んでいるのかと言いたいですね。

2016年4月15日(金曜日)
 昨夜、熊本を中心とした九州で地震があったそうな。
 情報を見ていると、マグニチュードは低いのに、最大震度は7に到達していて、震源の浅さが大きな搖れに繋がったものと思われる。
 ただ、その後もかなり強い余震が続いているようで、救助活動や避難への影響が心配される所。

2016年4月16日(土曜日)
 「Apple、「QuickTime for Windows」のサポートを終了、アンインストールを推奨」だそうで、長きに渡った悪の支配に終わりが到来したという朗報。どうせならBonjourも廃止して欲しいもの。
 QuickTimeについては以前にもバグを確認してAppleに報告したことがあるんだが、なんと受付けたとのメールすら来なかった。
 以前にも書いたけど、MicrosoftやAdobeも大概だけど、それでもバグを報告すれば、直せないまでも受付けメールくらい返って来た。Appleはそれすらしないのだから、相当である。今回もセキュリティホールの報告に対して修正の予定なしとのことなので、大概である。
 そんな連中の作っているものがデファクト・スタンダードになるなんて、不幸以外の何者でもない。世界はもっと幸福になるべきだよ!

2016年4月17日(日曜日)
 上京してきた弟と、打ち合わせなど。
 帰り道アキバの東映に寄ってちょっと買い物とか。
 200GBのmicro SDが1万円を切る時代か……。

2016年4月18日(月曜日)
 もう出ないものと諦めていたfi-5530C2の後継機種fi-7480/fi-7460が発表されて、興味深く見つめる。
 fi-5530を使っていて困ったのが、原稿を破壊することと斜行が收まらないことだったのですが、改良したのか、特長に挙げてますね……というか、スキャナが原稿を破壊するのは論外だと思うんだけどな?
 まあ、無職の身の上では30万円もするスキャナなんて買えませんけどね!

2016年4月19日(火曜日)
 「小中でプログラミング必修に…政府の新成長戦略という記事は何が何だかよくわからない。
 “プログラミング教育”の内容が“ホームページの作成”になるのは、一体どういうことか?
 カリキュラムを作る側が“ホームページの作成”がプログラミングの一種であると理解しているということであろうか?
 本当にワケガワカラナイヨ……。

2016年4月20日(水曜日)
 サーバ構築の訓練が突如演習に入っててんやわんや。
 指示された構成が、HTTPサーバは二重になっててDNSラウンドロビンなのにストレージが共有とか、それストレージ死んだら意味ないんじゃね?とか言いながら皆で構成を考える。
 まあ、実際ならSANでも作ってGlusterFSなりZFSなり使うんじゃねぇかな、とか思いながら、NATナシでグローバルIPを振ったサーバを外に直に見せるという超テキトーなシステムを提案する(DMZの中である、と勝手に想定)。
 ストレージもファイルサーバは使わず、2台のHTTPサーバをLsync/Rsyncを使って同期するに留める。
 これならそう面倒もなかろう。

2016年4月21日(木曜日)
 「豪潜水艦、日本劣勢の報道との報にあちこちが沸いておりますが、正直、むべなるかな、と。
 というか、元々コリンズ級の失敗を元に、実績のある大型通常型潜水艦を豪州が求めた経緯があるわけですが、豪州国内の政治事情によってどんどん元のコリンズ級の轍を踏む方向に話が推移してしまい、結局国際共同入札で豪州内での製造が要求されるという、まさにコリンズ級の失敗を繰り返さんと欲しているようにしか思えない仕儀になっておるわけでして、これに付き合う義理はないかな、と。
 設計図上にしか存在しない潜水艦を、技術もない豪州国内で無理くり作っった挙句のコリンズ級だった筈なのに、どうしてもう一回同じことをしようとするのか、本当にわけがわかりません。

2016年4月22日(金曜日)
 「国産ステルス実証機 X2が初飛行 無事着陸」と、ATD-XことX-2が初飛行を果たした由、報道されていました。
 実に幸甚ですな。
 これが即、ステルス戦闘機に繋がるわけではありませんが、その技術を保有していなければ、言われるがままに言い値でモノを買わなければいけないわけで、選択肢を持つためにも技術を保有することは重要です。
 要するに、昨日の豪州のような有様にならないためにも、独自技術を保有していることは重要なのです……。

2016年4月23日(土曜日)
 BTRON Club。
 ユビ研がなくなってしまったため、品川の貸し会議室での開催。
 で、その前の午前中に別の貸し会議室に集まって、TAD-WGの謀議など。
 まさかnyの持っているTK1と私の持っているTK1が吐くバージョンコードが違うとはねぇ……。

 Bクラ後の呑み会で話したネタですが、「Snake in car was Japanese rat snake」と、ニュージーランドに日本から輸入された日産Leafにアオダイショウ(Japanese rat snake)が潜んでいた、という記事が少し前にありました。
 最初はへー、という位だったのですが、NZには蛇が生息していないと聞いて、結構大変な事態だったんだな、と考えを改めました。
 ただまあ、これが最初の一匹だったのか、また最後の一匹だったのかについては怪しいところがありますが、天敵のいない土地でアオダイショウが狼藉の限りを尽くすのも困り者ですからね。


2016年4月24日(日曜日)
 沖縄タイムスに、次のような記事が載ってるわけですが……。
 なんでしょうね、この「米軍には人権はない!」的な書き方は……。
 ちなみに日本国民であれば普通に法務省人権擁護局が担当窓口になるんじゃないかと思うわけですが、それ以前に沖縄の人々は本土に対して殆ど無意識レベルでヘイトを嚙ましているので、実際に法が運用され始めたら自分たちが一番影響を受けるでしょうなぁ。
 結局、政治主張をする時は、相手に通じるようにやらないといけないわけで、交渉すべき相手を罵ったり、誹謗したりするのは碌な方法じゃないんですよね。

2016年4月25日(月曜日)
 病院へ物資を輸送しつつ、説明を受けてきたりなんたり。
 最近の病院はコンビニが入っていて貰った書類のコピーを取ったりできて非常に便利である。

2016年4月26日(火曜日)
 オーストラリアの次期潜水艦の国際競争入札はフランス案になったそうで……。
 にも書いた通りでして、これがコリンズ級の二の舞いにならないことを遠く太平洋の対岸から生暖かく声援したいと思います。

2016年4月27日(水曜日)
 上京してきた父と一緒に母の術前のカンファレンスを受ける。
 大手術ですけど、ウチでは毎週のようにやってる手術ですから、と楽〜な調子で言われる。
 まあ、6時間もかかる手術が楽な訳はないわけで、ただ、それだけ慣れているということは心強い。

2016年4月28日(木曜日)
 母の手術当日。
 8時半に手術室に入って10時から手術開始、6時間くらいという話だったが、実際に終わって面会できたのは20時近かった。

2016年4月29日(金曜日)
 集中治療室(HCU)に母を見舞い。
 なんか術前に渡された予定表だと、一日で一般病棟に戻る話だったのが、一般病棟に戻るのは5月2日になると。HCUに長居することも難しい(本人の意識もまだ朦朧としている)し、何かできるわけではないのだが。
 病院を出た後、父とこの後の予定などを再検討する。

2016年4月30日(土曜日)
 本日もHCU行。
 少しずつ意識が明晰になってきている。テレビも見れているようだが、ちょっと目を離すとすぐに意識が落ちる。まあ、鎮痛剤入ってるから仕方ないんだろうけど。
 モニターで血中酸素濃度が低いのが気になるところ。