某所で、「自作12ポイントの文字サイズ付箋と、基本文書エディタでのポイント表示が合わない」という疑問を聞きました。もちろん、これには裏があります。
本当は表のページでも良かったんですけど、そこはそれ、ちょっとだけ深い話ってことで……。
1B以来、どういう理由かは分かりませんが、現在の超漢字ことB-right/V R.2に至るまで、PMC製のBTRONのディスプレイプリミティブは120dpiです。それだけではなくて、基本文書エディタも基本図形エディタも、それぞれ文書開始付箋、図形開始付箋をダンプしてみるとわかりますが、120dpiと定義されています。
問題の全ての発端はここにあります。
基本のフォントサイズは、画面上で高さ16ドットで表示されています。120dpiにおける16ドットが何ポイントになるか? BTRONにおける1ポイントは72分の1インチなので、計算は次のようになります。
おいおいちょっと待てよ。基本文書エディタでも、「標準」は「10」って書いてあるじゃないか
いやまったくその通り。一体なんでそんな変なことしたんでしょうかね?>PMC
そもそも、画面のdpiを120に設定した理由が分からない。私だったら、絶対に72dpiの倍数にしただろう。144dpiとかね。敢えてdpiにこだわらなかったとしたら、mm単位にしただろうし。
と、いうわけで、実は基本文書エディタなどでの文字サイズの数値表記は、あくまで近似値を表示しているだけで、実際のポイント数とは隔たりがあるんです。
世の中には、理解できないこと、多いですよね。