底の底の記憶
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遠投の第廿八弾

Caution!
このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、この日記を発見することができた人へのご褒美として書かれています。もしかしたらTRONプロジェクトに関り合いがあるようなないようなことが書かれているように見えることがあるかもしれませんが、もちろんそれは全て錯覚です。
当然、坂村健先生及びTRONプロジェクトやYRPユビキタス・ネットワーキング研究所などとはまったく関係がありません。
よって、非論理的な方や妄想癖のある方、事実とフィクションの区別がつかない方、勝手な拡大解釈が得意な方は読まない方が身のためです。
これは、底の底でまだ底で墓穴を掘る、ある歴史学徒の哀しいまでの奮鬪努力の記録であります。


2013年12月23日(月曜日)
 連動。
 私自身は南スーダンへのPKO派遣に反対だったんですが、この際それは置いといて、どうやって陸自を安全に撤退させるかは悩ましい問題です。
 南スーダンは内陸国で、また空港も貧弱ですので、最悪の場合、輸送機で人員だけを脱出させ、持ち込んだ機材の大部分を放棄する事になりかねないかと。
 隊員の命には代えられないというものの、民主党が損失を補填してくれるわけじゃないからな……。

2013年11月23日(土曜日)
 連動。
 実を言えば、これは先月日本が「中国の無人機を撃墜する」と発言したと中国で報道されたことに対する対抗である可能性が高いと見てるんだけどね。
 日本側で検討された事実は、国籍不明の無人機が日本領空に接近した場合、既存の手続きでは意味が無いので、人的被害もないし撃墜が早まるよね、という話だったわけなのだが、中国では諸々すっ飛ばして「中国の無人機を撃墜する」になってしまってた。結果として中国側としては対抗手段を講じないと国内世論も收まらないという阿呆臭い状態に陷り、現実に大きな影響を与えない手法として防空識別圏の設定が行われたのではないかと考えられる所。
 実務者レベルで運用回避ができれば越したことがない、って感じです。

2013年11月15日(金曜日)
 11月1日に東京高裁で出た、JASRACの放送局に対する包括契約が不正競争防止法に反してはいないという、公取委での審決の取り消しを求めるイー・ライセンスからの、訴訟ですが、判決文が公開されたら論評しようと思って半月過ぎてしまった。まだ判決文は公開されていないのですが、公取委とJASRACは上告を決めたそうなので、ちょっとだけ裏に。
 JASRACの包括契約は、元々は放送局側から求められたもので、当たり前ですが個別の楽曲に対しての事前の申請と使用料の支払いを、年度ごとに一括で支払うことで免除して貰うという、非常に便利なシステムです。番組制作においてBGMは重要ですが、これらを一々曲名を書き出して事前申請となると、番組制作に手間隙がかかります。また、制度が作られた当時は日本の音楽著作権は集中管理という名の下にJASRACに一元管理されていましたからJASRACと契約を結べば全ての楽曲が定額(正確には定率)で使い放題になる制度は、著作権に対する意識が低かったこともあり必然的に登場したものといえるかと思います。
 しかし時代は流れ、制度が変わりました。
 JASRACの独占は崩れ、幾つかの音楽著作権管理団体が誕生し、JASRACは圧倒的強者ではあっても唯一のプレイヤではなくなりました。問題の発端はここにあります。
 唯でさえ各局が外注に出して制作費を削減している所、番組制作のコスト増は歓迎されません。故に、JASRAC以外の管理団体との契約を結ぼうという奇特な放送局は、登場しませんでした。JASRACの管理下を外れた楽曲は、放送から姿を消すことになりました。キャンディーズの「春一番」(作詞作曲:穂口雄右)などがこれに該当します。
 包括契約が放送局側にとって非常に便利であるがために、敢えて他者と契約を結ぶ意欲を失わしめている点では間違いなく競争を阻害はしていると私は考えます。
 ただ、問題は、だからといって包括契約が無くなってしまったらどうなるのか?という点です。
 先にも書きましたが、制作費は削られる一方です。この上、使用楽曲の個別課金となったら、制作現場はどのような状態になるでしょうか?
 恐らく、音楽番組のようなものを除けば、「制作費圧縮のためにフリー素材だけを使え」という指示が出るんじゃないでしょうかね。
 結局のところ、単に包括契約をなくすだけでは、物事は解決せず、寧ろ碌でもない方向に転がっていくんじゃないかなぁと危惧しています。

2013年11月14日(木曜日)
 連動。
 小川一水さんから以下のようなコメントを貰った。

 で、少し真剣に既存の警備会社がPMSCs部門を設立する事を考えてみた。
 法的な問題で、国内に部門を置くことは難しいので、米国か英国あたりに子会社を設立することになる。訓練場の敷地などを考えると、米国のユタ州とかアリゾナ州が良いのではないか。
 社員は基本的に日本人で、日本人や日本企業を顧客に想定する。
 メリットは日本語が通じることと、日本的な曖昧な交渉が通じること。
 デメリットはコストの特に人件費の高さで、通常のPMSCsの給与が日本の給与水準から見て高くないレベルであることを考えると、日本人を雇用することは高く付く。そしてその価格に見合う品質を提供できるかというと、難しいんじゃないかという気がする。
 日本国内でPMSCsを運用するのであれば日本人がコントラクタであることは明白にメリットなのですが、国外に進出する日本企業の護衛をする際には、大きなメリットは見出しにくいかもしれぬ。

2013年11月13日(水曜日)
 連動。
 退役自衛官の再就職先というかリザーブ先として有用ではないかと思うのだけどね。

2013年11月11日(月曜日)
 米国の無人攻撃機による爆撃で民間人の死者が相次ぎ、パキスタンの米国との共鬪関係への疑問にまで発展している昨今ですが、原因を無人機に求める論調には些か疑問が。
 現在の無人機は別にAIで攻撃しているわけではなくて、遠く離れた土地でパイロットが遠隔操縦をしているに過ぎません。直接操縦しているか遠隔操縦をしているかの違いだけで誤爆率が上がったり下がったりするとしたら、センサ系の問題でしょうが、実際には別の所に問題があると思われます。
 空軍の攻撃機による地上爆撃には、実は多くの地上要員が絡んでいることを、この裏日記で以前書きましたが、無人攻撃機の運用においてはこれらの人員が省かれることが大きな原因ではないかと推測します。
 地上要員による目標付近まで接近しての目標識別(本当に爆撃すべき目標なのか)や重要度の判定、航空機の誘導、成果確認といった、これまでの対地攻撃において当たり前に行われてきたことが、無人攻撃機による作戦においては採られていない疑いが濃いと考えられます。当たり前ですが、その様な手順は煩雑であり、また地上要員を危険に晒します。無人で長時間滞空できる無人攻撃機に比べて、派遣コストは遙かに高く付きます。
 ぶっちゃけちゃいますと、地上要員の展開可能範囲が、対地攻撃の限界ということになります。
 昔に比べて、衛星や(有人・無人)偵察機による目標選定は確度が高くなってきましたが、それでも、それだけの情報で対地攻撃を行うことは、戦場ではまずありえません。というか、お前が目標付近で展開中の陸軍部隊だったらそんな爆撃で支援して欲しいか?という話になります。
 無人攻撃機による攻撃であっても、充分な地上要員の支援があれば、有人機と同程度の精度・確度を出すことが可能であると考えられます。寧ろ、パイロットの損耗を考えなくて済む分、より精度・確度の高い攻撃も可能でしょう。しかしそういった支援が受けられないのであれば、有人であれ無人であれ、精度・確度はそれなりにしかならないでしょう。
 問題は、精度・確度をそもそも度外視しているとしか思えない運用体制にあるように思われます。

2013年11月4日(月曜日)
 父が郷里でやってたコンサートがフィナーレを迎えたとかで取材が立て込んだらしく、TV放映を録画しそびれたと連絡が来た。
 やむを得ずweb上のニュース動画を次々DLして形式を変換して送りつける。総勢40MB程度なので、それ程の負荷でもなく。
 TUTは6分もの長さだったけど。

2013年10月30日(水曜日)
 連動。
 巨人の選手が喪章をつけて試合に臨むのは当然だと思うんだけど、イーグルスの選手も喪章を付けていたのが、やや驚きだった。もしかしたらたまたま偶然、イーグルス関係者に不幸があったのかも知れんけど。

2013年10月23日(水曜日)
 連動。
 こういう問題って国会議員とかに陳情すれば良いものなのかね?
 今の文部科学大臣は全く信用できんしなぁ……。

2013年10月7日(月曜日)
 韓国中央日報の「【社説】韓国、経済に続き外交もサンドイッチ状態」という社説を見ると、自国にとって大きな外交的利益を得ようと画策した結果、選択肢が無くなってしまっているように見える。端的に言えば、欲を搔き過ぎて失敗した、ってところか。あるは、「身の程知らずだった」か。
 本来、韓国は、日本の集団的自衛権行使で利益を得る立場にいる。
 日本が集団的自衛権を行使し得ない状態であれば、韓国は金氏朝鮮、中国、ロシアのどれと事を構えるにしろ、同盟国は太平洋を隔てた米国のみということになる。ところがここに外征可能な日本が加わると、朝鮮有事に日本を(ある程度)当てにすることができるようになる。
 “国民感情”とやらを無視して外交的利益だけを追求できるならば、日本と軍事同盟を結んでしまうのが最も利益が大きい。しかしここに心理的満足という不可思議な要素が加わると、途端に收支がマイナスに振りきれるらしい。かくして韓国は、米韓が蜜月となって日本が爪弾きになる、という、かなり実現困難な外交的利益を得ようと四苦八苦していた。
 如何なる理由か日韓軍事同盟を選び得ない、という韓国の状況は、米国辺りから見れば不可解の一言に尽きるだろうし、日本から見ても集団的自衛権行使に際して最も問題になりやすい国が自らその可能性を潰してくれていて有難いやら有難くないやらといったところであろうか。
 ただ、当の韓国には合理的選択肢を自ら潰して、駱駝が針の穴を通るくらいに難しい外交的挑戦を試み、見事に失敗したという事実だけが残った。
 合掌。
 願わくば、日本に対して軍事行動を起こすような暴挙だけは勘弁して欲しい。

2013年9月30日(月曜日)
 連動。
 内国感情を無視して外交的得失だけを考えられるのであれば、韓国としては仏像の返還の対価に何らかの譲歩を日本側から引き出したい所でしょう。しかし国際法的に韓国が不利なので、その譲歩は小さい(日本側が譲歩だと言わない程度の)ものに限られます。日本側からすると取るに足らないもので、かつ韓国側では大きく喧伝できるものであることが理想です。
 河野談話の再確認などが適当でしょうか。
 しかし、欲を搔くと日本側が国際法廷に提訴しかねず、その場合は応訴すれば敗北必至ですから、韓国としては慎重に事を運ぶ必要性があった筈です。
 全てが無に帰したのは、下村文科相の得点なのか失点なのか。悩ましいところです。

2013年9月11日(水曜日)
 本当のことを言えば、シリアは国連軍を編成して国軍と民兵の間に割って入って強引に停戦させなければいけないレベルの人道危機なんだがね……。
 イラクやアフガンはぶっちゃけ介入する意味も理由も米国側にしかない案件だったけど、こちらは逆に介入する意味がそこで暮らしている人々を守るために必要なんだけど、国際的な動向は全く逆になってしまっている。
 勿論、この十数年の様々な経緯がこのような事態に至らせているのであるが、人間は理性では動かないということだ。

2013年9月7日(土曜日)
 連動。
 問題のSSDはPlextorの256GB品。テンポラリドライブとして、CD/DVD/BDのイメージを作ったり消したりの連続で、恐らく数百GBの書き換えを行った筈。特にBlu-rayを扱いだしてから、一度のイメージが30GBとかになって、イメージを消すときにフリーズすることも珍しくなかった。
 焼いた枚数が100枚くらいある筈なので、書き換えはTB行ってるかもしれん。
 ともあれ、この程度で限度が来るようでは、まだまだSSDは安心して使える物ではない、ってことなんだろうな。

2013年9月4日(水曜日)
 連動。
 合わせ硝子の普及は、竜巻や颱風による飛来物に対する抗堪性を高めるだけではなく、地震災害にも有效であるし、爆弾等による攻撃への対策にもなるので、積極的にやるべきだと思うわけだが。

2013年8月21日(水曜日)
 連動。
 身内の話で恐縮なのだが、ブラジル日系二世で日本にデカセギに来てそのまま定住した我が従弟などは、結局日本語の正規教育を受ける機会がなく、会話は結構できるのだが漢字は全滅という有り様だった。それで良く生活できるなとおもったものだが、ひらがな/カタカナとローマ字表記を拾ってなんとかなるとのことであった。
 ちなみに母語はポルトガル語であり、英語は全然できなかった。(初めて会った時に英語で会話しようとして失敗)

2013年8月6日(火曜日)
 連動。
 空軍というとどうしても航空機に目が行ってしまいますが、米空軍について言えば、航空機と同じくらい、時にはそれ以上に歩兵任務が重要となります。
 まず、基地守備隊があります。空軍は滑走路から飛び立ち滑走路に戻ってくるわけですので、基地は非常に重要です。ここを落とされると仕事になりません。また、戦略空軍があった頃は核兵器も保管していましたので、基地の守備は非常に大切な任務でした。
 カーティス・ルメイ将軍などの肝いりによってトイレットペーパーを爆弾に見立てたペネトレイションテストが繰り返されたことはよく知られています。
 映画“博士の異常な愛情”では、発狂した空軍司令官が基地に立て籠り、これを排除しようとした米軍と交戦となって散々に抵抗する話がありますが、実際のところ米空軍基地は要塞みたいなものでした。
 さて、次いで出てくるのが管制員(コントローラ)です。とは言え頭には「戦鬪」が付く「戦鬪管制員」(コンバットコントローラ」ですが。
 米空軍は陸軍航空隊が分離独立した組織ですが、陸軍とは今でも深い繋がりがあります。特に近接航空支援と呼ばれる、陸軍の部隊を爆撃や機銃掃射で支援する任務は、現在でも空軍の大切な仕事です。この近接航空支援は陸軍からの要請を受けて空軍機が飛び出すのですが、実際にどこに爆弾を落とすのか、現場で誘導するのが戦鬪管制員です。彼らは陸軍の部隊に帯同し、陸軍と見分けが付きません。
 戦鬪管制員は前線の簡易航空施設での管制も行うので、破壊された空港に空挺降下して最低限の障害排除を行なって航空機を誘導するなんて仕事もします。3.11では仙台空港に空挺降下して空港を再開させたことで知られます。
 さらにこれが一歩進んで、開戦劈頭の空爆を成功させるために、開戦前に敵地に潜入し、爆撃目標の選定や侵入ルートの確認、さらには開戦時の航空機の誘導を行う特殊部隊があったりします。
 もう一つ、米空軍で忘れてはいけないのは、表にも書いた救難員です。救難という言葉が物騒に思えてくるレベルの救難任務ですが、リアルランボーIIみたいな仕事です。
 ことほど斯様に、米空軍という組織は歩兵によって支えられている面が大きいのです。

2013年7月24日(水曜日)
 連動。
 よく知られているように、米軍のCH-46は日本ではV-107の名称で自衛隊で使われていました。通称は「バートル」で、川崎重工でライセンス生産されていました。米本国のバートル社は後にボーイング社に吸收合併され、より大型のCH-47の生産が始まった関係で、CH-46の補修部品が川崎から供給されていた時期があり、武器輸出だのなんだので揉めたんですな。
 自衛隊も現在はCH-47への更新が終わり、V-107は全機退役しています。
 このような機種を頑張って使っている海兵隊の物持ちの良さはモッタイナイ精神の表れとして評価すべきなのかも知れませんが、一般的には、老朽機には早めに退役して欲しいものです。

2013年7月18日(木曜日)
 連動。
 それにしても、封切り前から黒歴史になることが明白な作品を企画する意図ってなんなんだろうね?
 最近では、ほら、実写版「火垂るの墓」とか。

2013年7月12日(金曜日)
 今回、図書館に持っていったのは普段からBTRON Clubの発表にも使っているVAIO Gであった。
 VAIO Zもあるんだけど気軽にバッグにぶち込んで持ち出すには、VAIO Zは些か大きくかつ重い。
 VAIO Gはゼロスピンドルで1kg以下にカスタマイズされているモデルということもあり、持ち運びには最適だし、何しろ頑丈なのが良い。その点VAIO Zは華奢に感じるのだ。
 当面VAIO Gを使い続けるつもりではあるのだけど、代替機種はやはりVAIO Pro 11になるのかのう……。Let's noteにRがあればのう……。

2013年7月4日(木曜日)
 連動。
 どうも簡単に調べた範囲では、日本に西洋料理が入ってきて、当初は外国人シェフが来日して料理をしていたところ、これを日本人が学ぶ中でCôteletteの作り方も学んだ。しかしCôteletteの衣になるChapelureは本来クラッカーを砕いたりして作るのだが、これが入って来なかったのか高かったのか、シェフが自作するようになった。(あるいは当初から自作するもので、原材料が手に入らなかったのかもしれない)
 かくして日本人シェフは食パンからChapelureを作り出すに至り、それが工業化されてパン粉として売られるようになった、という経緯であるようだった。