哀愁日記
底に哀はあるの。

西紀2003年4月分

Caution!
このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、並びにパーソナルメディア社は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2003年4月1日(火曜日)
 エイプリルフールズ・デイっ♪

 それはともかく、新年度でしたね。組織改変があったり人事異動があったり新入社員が入ってきたりと色々あったかと思いますが、皆様は如何だったでしょうか。
 私は勿論、そんなものとは無縁な、平穏無事な人生を送っております(爆)。

 自宅に帰ってきたら、佐川の不在票があったとですよ。そういえば購入したプリンタがそろそろ届く筈だなぁとか思いながら送り主を見たら……!
ソフトバンクBB(株)
 これが噂の白い奴……
 きっとエイプリルフールのイタズラですね。


2003年4月2日(水曜日) part 1
 当初4月22日放送予定でしたNHKプロジェクトX「逆転のTRON」ですが、放送予定が繰りあがって、4月15日に変更になったそうです。
 ただし再変更の可能性もあるそうですので、ご注意下さい。

 DVDなんでもドライブ!


2003年4月2日(水曜日) part 2
 選挙宣伝カーのスピーカーから流れるその音は……。
『ドクタードクタードクター中松ドクタードクタードクター中松やっぱりドクター中松!』
 ……
 決めました。こいつにだけは絶対入れねぇ。

 それでですね、昨日のソフトバンクBB(株)の件ですが、結局セールスドライバーのおっちゃんの書き間違いだったんですよ(笑)。
 ウチはeAccessなので、YahooBBなんぞには全く用がないのですよ。もちろん路上で白い奴等は路傍の石以下の扱いです。ですから、あれを見たときはマジで

  1. 悪友によるエイプリルフールのイタズラ
  2. YBBの悪名高いキャッチセールス
—が頭に浮かびました。
 ちなみに1番について脳裡に流れた名前が1ダースくらいあったんですが、本人達の名誉のために彼らが全員無罪であったことを証しておきます。
 で、どっちの可能性もそれなりに高いわけですよ(をゐ)。「クイズ1.00人に聞きました」的には「あるあるあるある〜ッ!!!!」って感じです。
 なんにせよ受け取ってみないとなんとも言えません。ジョークだったら日記で晒す、YBBだったらその場で受け取り拒否して日記で晒らしゃいいやとか思って連絡して持ってきてもらったら、購入したプリンタのオプションパーツだったんですよ。かくしてセールスドライバーのおっちゃんの書き間違いが判明して一件落着しました。
 で、プリントサーバやら何やらを前にして今、思うわけなんです。
 プリンタ本体まだ届いてねぇ……

 土曜日の午前中にパシフィコ横浜のROBODEX 2003へ行くつもりで前売りチケットを購入。


2003年4月3日(木曜日)
 トンネル掘ってて岩盤にぶち当たった感じ。

 日本レコード協会音楽メディアユーザー実態調査によると、「コピーコントロールCDの支持は60%近くを占める」んだそうです。
 正確にレポートの記述に従えば「コピーコントロールCDは消極的賛成も含めると支持が60%近くを占める」んであって、最大多数が「積極的には賛成しないが仕方ないことだと思う」という集団であることを意図的に隠蔽し結論を誘導しようとしているようにしか読めなかったりするが……。ていうか、「積極的には賛成しないが仕方ないことだと思う」=「消極的賛成」っていうのもどうかと思うんだが。
 RIAJとしては、都合の悪いことは隠蔽せにゃならんというのも分からんではないのだがね。

 余りにも体調が悪いのでバッグの常備藥を探ったのだが、出てきたのが鎭痛剤だけってのは如何なものかと思うぞ、流石に>自分


2003年4月4日(金曜日)
 帰り道、本屋に寄ったら、「萌え萌えうにっくす! UNIXネットワーク管理ガイド」とか平積になってて、なんていうか、うんと、ああ、私、萌えってヤツがわかんなくて良かったなぁ(詠嘆)。
 ていうか、世界にはなんか私に理解不能なネタがいっぱいあって、倍速歩行の銀色ASIMOというだけで、「三倍とのきは赤」みたいな感想が異口同音に飛び出してるのを見たりすると、ちょっと「わかんないよっ」とか言いたくもなったり。

 さ、明日は朝から桜木町だ。


2003年4月6日(日曜日)
 土曜日。
 早々に起きだしてパシフィコ横浜へ向かう。雨だというのに開場前から行列ができていて、ROBODEXは大入り。
 前回に比べて何か強烈な進歩などは見当たらなかったのだが、ロボット技術の裾野の広がりと全体的な向上は感じ取れた。
 制御工学的には、やはりSONYのSDR-4XIIが拔きんでてていた。他の人型ロボットとは用途が違うとはいえ、あれだけ四肢を振り回して動けるというのは特筆に値しよう。昨年より一段と制御が巧くなっていた。

 ROBODEXをたっぷり堪能したあと、品川区大井町へ。BTRON Clubで坂村先生の有り難〜いお話を拝聴。
 特別な発表はなかったと思いますが……プロジェクトXの放映日が正式に15日になったとか、中国語(繁体・簡体)と韓国語版の超漢字の言語モジュールとか。
 坂村先生と逆転写RNAさんが食玩について熱く語らっていたのが印象的であった。
 なんかBTRONの「次」について坂村先生から俄には信じ難い言葉を聞いたような気がしたが、多分幻聴の一種だろう。

 二次会のあと、徹夜カラオケへ。

 日曜日。
 杉勇クラブの新年度第一回例会兼花見へ行って、酒と肉と葱(笑)を相伴になる。鴨が美味しうございました。
 所用があって少し早めに花見を切り上げさせてもらって、自宅へ戻り、荷物の受け取り体制を整える。届いたのは、プリンタ本体。あまりの箱の大きさに、めげる。


2003年4月7日(月曜日)
$A!!4)9}@6@6Ll?U!+!!@2@2@2!!OrWEH:PG7IOh!+♪
 というわけで、鉄腕アトムの誕生日ですよ。

 今日はプリンタのセットアップですよ〜。
 購入したのがHPcp1700という辺りで既に悪い予感爆発気味ですが、本体サイズW674×H215×D568mmに対して、箱の寸法がW750×H785×D325mmってのは何だよ、一体! 普通こんな馬鹿でかい梱包したら、流通担当部署から怒鳴り込まれんのか?
 なんか流通コストに占める梱包体積の問題なんて考えたこともないって感じです。
 このデカブツをなんとか組み上げて所定の位置に据え付け、プリンタのイニシャライズとかドライバのインストレーションやらを繰り広げる。
 この辺は順調に消化。
 テストプリントは流石に綺麗。職場で使っているキヤノンのプリンタとは雲泥の差があります。
 そりゃぁ一色4,700円もするインクやら何やらランニングコストも素晴らしいですから、これで印刷結果が悪かったら納得しませんがな。
 で、超漢字側からのセットアップは……970cxi/955Cのどちらでも印刷は可能。そりゃぁ同じPCL3だもんな。ただし、最大用紙サイズがA4になってしまう。折角A3プリンタなのに……。対応を願いたいところ。
 こんだけやったら23時回っていた。

 買ってきた電撃の新刊が……。


2003年4月8日(火曜日)
 終業後に買い物に行こうかと思っていたのだが、吹き荒れる風雨にめげる。
 朝の時点で天気予報は夜から雨、それも風が強いとは言っていたが、傘がさせないほどとは思わなんだ。しかしそこはそれ、路上に転がる壊れた傘を尻目に、炭素纖維製の傘を無理矢理さして歩く。
 で、炭素纖維製なもんでそんじょそこらの風で骨が折れたりはしないんですが、それはつまり風の力が、傘を把持する腕にもろにかかる訳でして……。
 あれだね、自動車の衝撃吸収構造と同じで、適当なところで傘が壊れてくれないと、人間の方が壊れちまうってわけさね。

 某デンパワンダバスタイルに走ったようですが、私はLAST EXILEに惹かれていたり。こういう話が徹底的に好きなだけ、という話なんですけどね。

 職場で使っているPCのWindows XPがやけに遅いと思っていたら、こういうことだったのか。


2003年4月9日(水曜日)
 ここ暫く体調が思わしくなかったのだが、14時半頃、昼食も程よく消化されたであろう頃に、鳩尾にキリキリと痛みが走る。ああ、久しぶりだけど慣れた痛覚。胃潰瘍だね。
 暫く耐えていたのだが、どうにも仕事にならないので、藥を飲むことにした。
 といっていきなりブスコパンを取り出すあたりがなんともはや。
 で、藥が効いてくれば効いてきたで、副作用のせいで口が乾いてしかたない。
 なのにこんな時に限って仕事は順調だったりするので、余計わけが分からない。なんかストレスでも溜めたかなぁ?

 バグダット陷落の報道を観ていて思うのだが、どうして独裁者の銅像ってやつは、みんなして右手を掲げて左手を腰なんだろうかと思う。レーニンも金日成もサダムもそうだ。もしかして独裁者のためのポーズなのだろうか?
 そういえば、あの辺のアラビア語圏は例によって家名のない文化圏だったと記憶しているのだが、日本ではかの大統領を「フセイン大統領」と呼ぶのはなぜなのだろう。フセインってのは彼の大統領の父の名前だったりするのだが。
 日本の報道機関は視聴者を育てる意識がないらしいので、今更何を言っても無駄なのかもしれないのだが。


2003年4月10日(木曜日)
 昨日の夜からカロリーメイト(液体)とウィダーinゼリーだけで過ごしていたのだが、いい加減大丈夫だろうと、夜はお粥にする。

 報告を忘れていた超漢字岩波新漢語の誤謬をPMCに報告しとく。間に合うかな?
 まー、他所からも多分指摘されてるだろーから、大丈夫だと思うけど。GTの追加分を一文字一文字全部確認していけば普通に見つかる間違いだもんね。

 とりあえず、前夜ネタにした“あの姿勢”を「支配者の基本姿勢」と呼称することにした。


2003年4月11日(金曜日)
 今日は休みを取って銀行×2とか区役所とか。
 これで半日潰れたわけですが、どう考えても窓口で手続きしていた時間よりも、順番待ちをしていた時間の方が長かった。待ち時間がゼロだったら、半休で済んだのにねぇ。
 というわけで、本日は休み貰ってたんですが、結局出歩いてて終わりました。

 午後からは大久保の第一教科書へ出向いて、数研出版の情報ABCの教科書を入手して来ました。指導書も……と思ったのですが、各学校での配布が終わっていないということで一般市販はまだ先だそうです。
 まあ教科書だけでも充分楽しいですけど。

 で、その後は秋葉原でプリンタのインクカートリッジを探しました。
 搜しました。
 でもありませんでした(爆)。
 cpシリーズってのは、いちおーコンシューマ用なんですけどね、いちおー。cp1160cp1700ってあるんですけど、中身の構造見る限り、designjet系ですからねー。ええ、コマーシャル用の
 で、あっちこっち探索したんですけどね……型番告げても店員に「そのプリンタ、コンシューマ用ですか?」とか言われる始末。
 はあ。最悪、HPから直販か。
 なんで消耗品の入手だけでこんな苦労せんとあかんのかねぇ。
 世の中間違っとる。


2003年4月12日(土曜日)
 なんか「NHKのみんなのうたで新海さんのムービーが」とか連絡貰ったりするんですけど、なんなんでしょうね。私別に新海誠フェチと違うので、そんな連絡貰っても嬉しくないですよ。
 そんなのとっくの昔にチェックしてるに決まってるじゃないですか。単にこの日記でネタにしてないだけで。
 それとも新海ネタは採上げないと駄目なんですか? 成恵の世界のOPの…ぐはっ

 なんかマイクロ波を地上から当ててプラズマを作り出して推進するマイクロ波推進の実験に成功したとか。マイクロ波を使うから、「メーザーラムジェット」ですかね。
 これなら確かに推進力源を飛翔体の外から供給出来るので、ペイロードの割合をかなり大きく取ることができるように思います。問題は推進力とコストですかね。

 宇宙と言えば、四月からの新番組の「宇宙のステルヴィア」ですが、第二話の宇宙機のリリースシーンについて画伯日記で「宇宙機がリリースされて下に落ちるのはどうしてだろう? 重力制御でもしているのか? 謎だ。」って書いてたんですけど、画を見る限り「落下=等加速度運動」ではなくて等速直線運動のように見えたので、電磁斥力かなにかで押し出したんと違うかなとか思いました。
 もっとも、無重力だろうがなんだろうが質量はなくならないので、あれだけ重そうな宇宙機を輕々とリリースするアームの強度とかアクチュエイタの出力とかの方が気になったり。

 下手にSFするより、「この作品には一部真実が含まれている場合があります」的な方向に走ったのが「ワンダバスタイル」なわけですが、それ故に楽しむにはそれなりの知識が必要です。
 第1話で言うと、「軌道速度さえ出れば、方法はなんでもいい」というのは確かに正解ですが、だからといって巨大なパチンコで宇宙へ行くというのはあっさり無理です。理由は色々ありますが、一番大きいのは空気抵抗ですね。少なくとも大気圏内と呼ばれる空間で軌道速度を出そうもんなら、空気との摩擦熱であっという間に燃え尽きます。
 パチンコである以上、運動エネルギーは投射体を射出する瞬間までしか与えられないので、当然射出した後は慣性運動しかしません。つまり、射出の瞬間に軌道速度が出ていないといけない。1気圧下で秒速7.8km/s以上の速度というのは、想像も出来ませんね(笑)。
 何故か投射後に音速を越えたり加速がかかっている描写があったりとツッコミどころ満載なわけですが、そこら辺を楽しむのが多分あの「ワンダバスタイル」という作品の楽しみ方なのではないかと思ったりするわけです。


2003年4月13日(日曜日)
 昨夜遅くまでぼつぼつとキーを叩いていた身体を強引にいつもの時間に起こし、まずは都知事選の投票に行く。選管の皆さん、ご苦労様。
 そのまま寢不足の身体を引きずって「ぶんぶん!」に参加。
 あちこちで長話。
 夕刻、自宅に帰ってきて、即座に睡眠体制を取る。

2003年4月14日(月曜日)
 国際ヒトゲノム計画が終了。人間の全遺伝子が解読されました。

 「米議員、国家レベルの反スパム法に再度チャレンジ」という記事の中に、「この法案の目的は、インターネットマーケティング業者に対し、有効な返信アドレスをメールに記載するよう義務付けることで、よく使われているスパムの手口に対抗することにある。」ってあったのを見て思うわけです。
 この法律を守る奴等は概ね「spam」と呼ばれるメールを出さないのではないか、と。
 技術的にいくらでも回避可能なことなので、有効な対策になるかどうか疑問ですね。うちなんかでも、最近日本国外からのspamが増えています。国内からのものなら「未承諾広告」とか書かにゃなりませんが、外国からなら構わないもんな。それに、「有効な返信アドレス」だって、それが有効かどうかなんてsmtpの段階じゃわかりませんからね。
 そもそも現在のe-Mailの構造ってのは、メール出しっぱなし、届くかどうかは基本的に運任せ、届いたかどうか確認する方法ナシ、届いたメールが開封されたかどうかも判らんし、リターンアドレスは無くても構わないという代物なわけだ。これでは対策を取るにも技術的には限度があるように思う。
 ふと、上記のような、些か標準的日本人の感覚からするといささか杜撰な構造をなしているのかと考えた時に思い出されたことがある。
 「日本再見録」(ヘンリー・F・マクブライト著/林望訳)の中に日本の郵便制度に言及した下りがあり、「郵便物は住所ではなく個人に届く」と書かれていた。イギリス的には、郵便物とは住所に届くものであり、その住所に誰が住んでいようが郵便配達人は関知しない。リターンアドレスを書く習慣もないので、結果的に郵便局の中で「行方不明」扱いになることもまたやむなし、と考えるのだそうだ。
 なんとなくsmtpを髣髴とさせるところがないだろうか。
 かつてのパソコン通信、例えばNIFTY-SERVEなどでは、ユーザのIDからある程度のプライバシーは分かるし、出したメールも読まれたかどうか差出人は確認できる、暫くメールが受信出来ない時には不在通知が出せるなどと、至れり尽せりであった。また、「システム管理者の眠れない夜」(柳原秀基著)の中にも、メールが個人に届かないといってクレームを付ける管理職の姿が描かれていた。このように日本では信書が相手に確実に届いたかどうか非常に拘る。
 もしかしたら、システムを考えた連中の文化的背景が、現在の形態を生み出したのではないか……そう思えなくもないのではないかと、とりとめもなく思った。

 著作権関係の話題だが、アリスソフトがいくつかの古いゲームタイトルについて、「配布フリー宣言」を出した。
 現在既に流通において取扱がないゲームについて入手を切望する場合、中古業者を回る、オークションを覗く、などが現在「合法的」な方法であるが当然限度があり、最終的には違法な手段に訴えなければならないことも少なくないだろう。企業に死蔵されている著作物が、費用対効果が見合わないという理由だけで、求める者のところへ辿り着かない状況というのは、ゲームのみならず書籍などでも少なくない。
 今件は、著作権ビジネスのあり方について、非常に大きな影響を与える英斷であると思う。


2003年4月15日(火曜日)
 皆さん、AERAは読みましたか?(敢えて「買ったか?」とは訊かない)
 超漢字ノートR1のキーボードに笑いましたか?
 中島みゆきは聞きましたか?
 というわけで、プロジェクトX家電革命 トロンの衝撃」でした。
 話は殆どITRONでしたね。ていうか、ICBMの別さえ放送では……(苦笑)。まあ、一般の人向けにTRONを啓蒙するんならあのくらいで大丈夫でしょう。正直なところを言わせてもらえば、大外れがなくて良かったよ(^^;
 あれ観て、BTRON系にも新しい人入ってこんかなぁ。BTRON Clubにももう少し新しい人間が増えてくれると嬉しいんだけど。ついでにハマってくれるひととか、私の代わりに(以下省略)とか。
 TRONの挑戦はまだまだ続きます。BTRONの挑戦もまだまだ続きます。当然後始末も営々と続きます(炸裂)。
 今年もまた忙しそうだ。

 プロジェクトX家電革命 トロンの衝撃」の再放送は、4月20日(日)の10:05から。関西地方は24日(木)午前0時15分からです(最近の書き方だと23日(水)24時15分、かな)。

 実は番組の中で一番気になったのがこれだったり(苦笑)。
 セガカラのソングナビゲータはNEC製のMS-DOS 3.3がOSだったけど、果たしてこいつは一体何で動いているんでしょうねぇ……。


2003年4月16日(水曜日)
 それでも11巻まで来たのか……>FSS

 ここ暫く現実から目を背けていたのだが、いよいよ物理的に本棚に本が入らなくなりつつある。收納効率を上げればもう少し行けるのではないかという期待はあるのだが、実行すれば当然配架コストが増すし、何より排列性が悪化する。排列性が悪化すると、なんらかの手段で配架情報を保持せねばならなくなり、最悪蔵書データベースを構築しなければならない羽目に陷る。それは避けたい。
 というわけで、取りうる手段は概ね二つ。
 一つには、より広い所へ引っ越すというものだが、経済的理由からこれは却下される。今でも広さの割には廉い物件を借りているが、それだって些か無理をしている。これ以上の面積と値段を求めると、通勤時間を増やすことになる。それは御免被りたい。
 となると、書架を増やすのが順当な選択肢ということになるが、これもなかなか難しい。現在ある本棚のうち、背が低いもの(1800mm)を背の高いもの(2200mm)に置き換えれば、物置状態の空間の有効利用が期待できる。また、図書館用の書架を導入することにより、棚板の高さをこれまで以上に細かく設定することが可能となり、配架密度が上がることが期待できる。
 問題は床の強度だが、きっとなんとかなるだろう。
 しかしこれ以上の密度を望むのであれば、いずれ集密書架のお世話にならざるを得ないだろうが、床にレールを敷いたりしないといけないので賃貸じゃ無理だろうなぁ。
 最後は神保町にビルでも借りるしかないのか?

 なお、本を買い控えるという選択肢は存在しない。


2003年4月17日(木曜日)
 超漢字ノートR1が一日で売り切れるというのは、驚けばいいのか呆れればいいのか。

 今日は、こっちへ越してきた時にお世話になった文具店に出向いて、本棚の型録を戴いてきましたよ。ええ、呆れてました。あの本棚が埋まったのか、と。
 一応集密書架も考えてくれたんですが最低でも100万はかかりそうだとあってはねぇ。
 次の引っ越しの時の慘状を、今から想像するとげんなりしますな。


2003年4月18日(金曜日)
 なんか♪トゥリャトゥリャトゥリャトゥリャトゥリャトゥリャリャ〜って感じで一週間が終わった気がします。

 久しぶりに余裕のある終末週末ですが、蔵書の整理や新書架のための測量とか炬燵の仕舞い込みとか、やらんならんことが一杯ですな。散髮にも行きたいし。
 5月5日のコミティアには新刊出す予定だし、次のBクラの発表の申し込みもあるし……。
 でもって日曜日は国立科学博物館新宿分館のオープンラボへ行く予定、と。
 近々の予定では、佐倉の歴史民俗博物館の埴輪を見に行くってのと、科博のマヤを見に行くってのと、NHK技研の一般公開東京都現代美術館の「スタジオジブリ立体造型物展」と……。
 あ、予定見たら目眩がしてきた。
 未読の消化もせんとあかんしなぁ……。きさらちゃんに未読の減らし方を教わらないといけませんね。

 で、日本ファイリングから型録取り寄せて何するつもりなんだ?>自分


2003年4月19日(土曜日)
 書庫の整理なんぞやっている最中に、アキバの方から電話があって、頼んでいたプリンタのインクカートリッジが届いたとの報せ。午後、散髮を済ませてから買い物に。CMYKと一通り手に入れただけでなんで2万も飛んでくかなぁ。
 そのまま神保町まで歩いて行って、ティアズマガジンを購入して帰る。

2003年4月20日(日曜日)
 北の某国がベルヌ条約に加盟したというニュースを聞いた。やっかいな。日本でも各種報道で某国のTV番組を放映することが多くなっているのだが、これらに対し、今後は著作権使用料の支払義務が生じる。これまではタダだったから娯楽番組としての地位を確立していたのだと思うが、有料になってしまうとこれまでのように気輕に視聴はできなくなるなぁ。
 ところで、私有財産を禁じる社会主義国家においても、著作権という概念は成立するんでしょうか?

 著作権といえば、フジ新生鉄腕アトムで「鉄腕アトムの歌」が使われていないことに視聴者から不満の声が上がっている画伯日記に書いているのを観て、調べてみたら権利関係だとか。
 うーん。かつての主題歌使うったって、この場合は詞と曲だけの問題で、実演は新規録音でもいいわけだから、作詞者、作曲者の許諾をとればOKだと思うのだが、それほど大変なのだろうか?
 あるいは虫プロのあれで変なところに権利が移転してしまったのか。
 ま、大概この手の問題ってのは、極めて面倒臭いだけで、不可能ってことはまずないもんだけどね。

 今日は朝から国立科学博物館新宿分館のオープンラボへ行って来ました。素晴らしかったです。化石人骨から江戸時代まで、ありとあらゆる人骨が集密保管庫にぎっしり保管されていたり、時価数百万円クラスと見えるアンモナイトの化石がごろごろしていたり、保管庫中にアルコール臭が漂う魚類標本室とか、屍臭漂うイルカの解剖実演とか。しかも、殆ど手で触れられる!
 いやぁ、人骨のフロアじゃすっかり話し込んじゃいましたよ。
 思いましたね。
 これですよ、これ。
 私の日常生活にかけているのは、このサイエンステイストですよ、科学味。
 技術にばっか触れていて、こういう純粹な科学とは縁が薄くなってきていて、それがきっとストレスになっているんでしょうね。
 科博辺りでプロの展示案内員とかいう仕事あったら、即座に飛び付くんですけどねー。


2003年4月21日(月曜日)
 仕事中に、眼鏡の右テンプルのヒンジが割れてしまう。
 恐らく、キョーレツなまでの破壊力を持った[ピー]を毎日毎日、それこそ力一杯「泳げタイヤキくん」を歌いたくなるほど眺め続けたためだろう(炸裂)。購入してからもう13年も経ってるし、いい加減脆くもなっていたとは思うが。
 おお メガネ よ こわれてしまうとはなさけない
 まったく! 俺の精神より先に壊れるんじゃない!(爆)
 予備の眼鏡なんぞ職場には持っていってなかったので、取り敢えずそっと組み立てた状態でお仕事。
 仕事が終わった後、職場近くの眼鏡屋に持ち込んでみたところ、眼鏡のフレームにおけるフロントとテンプルのヒンジというのは規格化されておらず、螺子の径すら違っているのが普通なのだそうで、同じフレームの在庫がない限り、部品交換というものもできないのだそうだ。
 ホンマかいな……。でも2件で同じこと言われたから本当なんだろうなぁ。
 高張力合金製のお気に入りだったんだけどなぁ。
 暫く予備の眼鏡をかけつつ、気に入ったフレームを探そう。はあ。レンズが分厚いからフレームレスは無理なので、メタルフレーム。できれば同じような高張力合金か超弾性合金で。
 新宿南口近辺で、フレームを多く扱っている眼鏡屋さんってあるかなぁ。

 「ソニー、ATRAC3plusの音質評価実験を実施」という報道を読んだわけだけど、何の役にもたたん実験結果だなぁというのが正直な感想。
 ビットレート64kbpsのATRAC3Plus音声が、他圧縮方法の128kbpsより良かったとか言われても、例えば私の場合、128kbpsのMP3は「聞けたもんじゃない」という評価なので、64kbpsのATRAC3Plusの品質の評価基準にならない。原音の、恐らく標本化周波数44.1kHz、16bit量子化のPCMと比較してどのくらい音が劣化したか、という評価じゃないとねぇ……。
 ちなみに私がMP3を評価する場合、曲にも因るが、劣化が気にならない音質といえば192kbps以上、概ね224kbps以上だったりする。
 というわけで、どちらかといえばFLACとかの可逆圧縮の方に走るべきではないかと思ったり。
 正直言うと、MP3の流通が音楽、とりわけCD販売を圧迫しているというRIAAなどの主張がもし事実だとすれば、それはどちらかというと悪貨が良貨を駆逐している悪循環現象なのだと思う。私なんぞは、お金があればSACDプレイヤを買いたいなんぞ思っているクチなので、MP3で圧縮された曲を聞いていると放っといてもCDを買いに走る。とても聞いてられなくなるのだな、これが。
 RIAAの主張に従うと、低レートなMP3の音質で満足してしまうような聴取者が大半を占めるということを認めねばならないわけで、それは結局業界全体が消費者教育を怠ってきたからと結論付けられてしまうのではないかと。
 そうは言っても、事が順調に回っている時は、消費者教育なんぞ必要だなんて誰も思わないものなんだよな。出版界だって、平成明朝本文組で目が痛くなるような本が世に出まわるようになってから綺麗な書体、丁寧な組版について叫んでも手後れなわけでして……。

 「クイズ 本のソムリエ」によると、

結果 TYPE D
ほどよい「流行感度」を持つあなたは、流行に敏感であろうとするあまり輕薄な印象を与えることも、逆に時勢にうとくて頭がかたそうな印象を与えることもない、非常にバランスの取れた人です。新しいものに素早く順応しながら、古いものの価値を尊び、大切にするあなたには、この本をお勧めします。
日本の色を染める
 ふむ。確かに面白そうな本だな……。今読んでいる「変容するモンゴル世界」が終わったら考えよう。

2003年4月22日(火曜日)
 ZDNetの「WindowsのライバルはWindows」という記事を見て思い出したのは、適応と絶滅を繰り返す進化モデルでした(笑)。大絶滅が起きると、絶滅種が占拠していた環境に生存種が適応進化し、その結果種の多様性が保たれる……というあれですが、WindowsがPC-OSでほぼ一人勝ちを収めた結果、彼ら自身が多様化しなければならなかったとすれば、それはそれである種健康な反応と言えるのではなかろうか(苦笑)。
 古生代の大絶滅によってゴニアタイト類とプロレカニテス類が絶滅し、生き延びたセラタイト類からアンモナイトが再び放散したような生命進化を思わせますな。んで最後はニッポニテス類が如き異常巻きアンモナイトが出て絶滅する、と(笑)。
 なお、小熊は別にアンモナイトおたくではない。

2003年4月23日(水曜日)
 松下が「読書用端末Σブックを発売」と発表。
 プレスリリースを見ていただくと、なんか「記憶型液晶」なんて単語があったりして、TRONな人たちは「あれ?」と思われることでしょうが、あれなんだそうですよ。
 とすると中身は……?と思ってしまうのですが、今のところ「独自の専用OS」という情報しか出てません。
 ちなみに重量は電池なしで520g。夏のモニターには一般公募も行う意向だそうです。
 以上、プレスリリースにはない情報でした。
 しかし520gねぇ……。混雑した電車の車内でこいつを持って読書するには、それなりに腕鍛えんと駄目ですな。しかし前々から思っていたのですが、3kgくらいのノートパソコンとか片手で摑んで持ち上げると、なんか強度が不安です。

 仕事が終わった後にTollywoodへ行って映画鑑賞。


2003年4月24日(木曜日)
 以前二画面式携帯電話の特許を取得した会社が、今度は「カメラ機能を備えた携帯電話機」「GPS機能を備えた携帯電話機」「電話帳機能を備えた携帯電話機」の特許出願を行ったと聞いて、目の前が真っ赤になった気がした。
 どうにかしろよ、ンな会社。

 フレームが壊れた眼鏡ですが、選択肢としては一回り小さいフレームを選んでレンズを削ってもらうというのもあったんですが、いっそのことレンズから新調することにしました。
 以前レンズを交換した折り、時間の都合でちょっとランクの落ちるレンズを入れたので、この際納得できるものをと思った次第。
 職場の最寄りの眼鏡屋に入って、フレームのサイズは58だとか、テンプルは弾性合金がいいだとか、発条蝶番はどうのこうのとか注文付けました。レンズもプラスチックで両面非球面ですぜ。
 当然のように、フレームもレンズも取り寄せでしたので、出来上がりまで10日ほどかかると言われてしまいました。
 ま、しゃーないか。
 今かけている予備の眼鏡はなぜかMichelottiだったりするのですが、今度のフレームはNikonです。別にブランドに拘っているわけではないのですが……良い物を選んでいると自然にそうなってしまうんですよね。

 現役続行って、アンタね……>リッキー・ヘンダーソン


2003年4月25日(金曜日)
 東京ビッグサイトへ行ってきました、お仕事で。
 ファベックス……ではなくて、デジタルパブリッシングフェアヘ。

 JRの新宿駅を使うのは久しぶりだったんですが、西口から入って驚きました。中央通路の改裝終わってたんですね。隨分明るくなっちゃってまあ。特急ホームも改裝のため移転してたんですね。かつて新宿駅列車ホームと呼ばれて、「Kioskフラッパー」(岩尾奈美恵)の舞台にもなった[以下省略]
 埼京線‐りんかい線直通電車に乗って僅か30分弱で国際展示場に到着。便利になったものだ。そういえばゆりかもめも豊洲まで延伸するようで、工事が着々と進行してますな。
 デジタルパブリッシングフェアと言っても、東京国際ブックフェア学習書・教育ソフトフェアとの並催で東2、3ホールを使ってのものでした。色々見てまわって情報を仕入れて喋って回る。
 うーん。
 ま、お仕事だからね。
 軒並み本が2割引ってのは嬉しいですよね。
 すっかりバッグが重たくなってしまいました。

 ちなみに、さらに帰りに神保町に寄って、エリアルの新刊だとか総理大臣のえるの新刊だとかでたまかの新刊だとかを買ってきたりもした。

 明日の予定は、科博科学史学校に紛れ込んで、その後映画「ベースボールキッズ」を見に行く予定。


2003年4月26日(土曜日)
 科博科学史学校へ。
 科博の本館奧の事務棟にある講堂で聴講。なんか募集要項では高校生以上とか書いてあったので、高校生とか大学生とかが来ているのかなと思っていたらば、なんのことはない、私が最年少(推定)でしたよ。
 なんか5〜6回ほど講師に突っ込みを入れてしまったような気がしないでもありませんが、相手が誰であれ、臆せずに物を申すのが私の信条ですので、仕方ないですね。大体、私如きに突っ込みを入れられる方に問題があるんですから。

 科学史学校が終わった後、急転して新宿へ向かい、厚生年金会館で「ベースボールキッズ」を鑑賞。会場は野球少年だらけで、喧しいこと騷がしいこと! どうやらそう言った方面の関係者が集合したらしく、一般客と思しき人影はごく少数。
 お話は……「少年野球物語はかくあらねばならん」という感じの王道中の王道って感じでしょうか。
 微妙に影響を受けました。

 野球といえば、最近松井がらみでまたまたメジャーリーグの試合中継が増えましたけど、日本の野球との違いとか、いろいろ面白いですね。
 一番違うのは、捕手ですかね。
 まず、ミットの形が全然違う。日本のキャッチャーミットは円形に近く、投手が投じた球を正面から受け止めます。対して米国のそれはファーストミットに近い形状をしており、ボールを受けるのではなく、摑み取るようにして補球しています。
 他にも、打者の打撃成績のテロップを見ると、「RUN」という表示が目に付きます。日本ですと「何打数何安打何打点」とかは言いますが「得点」を掲示することはまずありません。野球というのは本塁を踏んで初めて一点です。本塁打でない限り、打った選手と本塁を踏む選手は異なります。日本では打点は採上げられますが、得点は余り採上げられません。
 こういった違いは善し悪しではなくて、これはどちらかというと文化的な差違だと思うのですが、いかにしてこのような差異が生まれたのか考えると、面白いものでしょうね。


2003年4月27日(日曜日)
 昨夜うちに投宿していたデンパを送り出し、午後から自転車で神保町へ。Sio姐御ミツルんと登山用品の買い出し。
 スポーツ用品店が集中する小川町を買い物散歩という話だったらしいが、なんと最初の一件目で私が靴を決めてしまう(笑)。基本的に私は即斷即決即行動の人なのですヨ。
 まあその後は主としてミツルんの買い物に付き合ったような形になりましたが(苦笑)、こういうまったりしたOffも良いものです。
 Tea TAKANOでお茶したり、最後は餃子屋さんでご飯食べて解散。
 さて、5月3日にゃ靴慣らしだ。

2003年4月28日(月曜日)
 今日は……今日は……なんていうか、しんどい日だった。
 どのくらいしんどかったかというと、FTPDが表示した「パッシブモードで転送します」なんてメッセージを「マッシブモードで転送します」と誤読してしまって「マッシヴってなんだよ……?」って一人ボケツッコミを沈黙のうちにやっていたくらいです。

 酒井政裕さんの日記「a11y」なんて紹介されてて、こういう珍妙な略語って一体どこから流行を始めたんだろうかと輕い頭痛を覚えた。
 言葉なんて通じてなんぼだと思うんですけどねぇ。

 「ファイル交換ソフトに罪はない——勝者逆転の波紋」。
 やっと正常っぽい判決が出たな、というのが個人的感想。業者どもの主張を真に受けると、ビデオもMDもが、「違法に使われる可能性があるから」という理由で規制されにゃならなくなる。
 人間、そんな清い世界じゃ生きていけませんがな。

 「故ジャッキー・ロビンソン氏に最高名誉勲章」なんて記事を見ていろいろ思う。こういう経験を経ていない我らが日本は幸福なのか、それとも不幸なのか。米国のやり方は、なんというか、外連っぽいと感じてしまう。本当の問題を覆い隠しているように、見える。


2003年4月29日(火曜日)みどりの日
 そーいえば坂村先生の紫綬褒章受賞が決まったとかで、あちこちでまた話題になってますね。日本の勳章褒賞にはなんの特典もありませんが、目出度いことには変わりありませんね。あ〜。でも外国で正式な晩餐会なんかに出ることがあったら、胸に付けて出席できますな。そのくらいか。
 話題にならないよりなった方がいいんだから、ネタ小出しでもいいから、リークした方がいいんじゃないかなとか思ったり。
 あの件とかあの件とか。
 まあ、今年のTRONSHOWで発表して世間を驚かせたいとかいう目論見が先生にはあるんでしょうが……。

 しかし、次の三日が出勤と考えると、黄金週間って感じしませんよねぇ。


2003年4月30日(水曜日)
 一昨日に職場で教えられるまで知らなかったんですよ、パナウェーブ。なんか中部日本の最新モードなんだそーで(違)。
 春だからね……。
 っていうか、大丈夫か、日本? こんな校歌歌ってる場合じゃないぞ。

 多少真面目な話をすると、この手の心理トリックに引っ掛かる類の人ってのは、要するに普段から魔法の国に住んでいる人なんでしょうよ。きちんと勉強すれば、科学が何を解明しているのか、何がまだ分かっていないのかなんてすぐに分かりますし、その分かっていないことを針小棒大に取り上げて全てを否定することなんかできません。原理がわかってない技術なんて山ほどあるし。
 自分達が普段からいかにあやふやなものの上に生活しているのか分かっていないから、実は自分達の足元が空中に浮いていましたなんて言われて浮つかにゃならんのです。
 人間が解明したことなんて微々たるもんなんだから、私たちは未だに自分達の足元の確かさすら、確信が持てない世界で生きているんです。それの何がおかしい?

 夜、nyの快気祝いに飯を奢りに吉祥寺へ行った。