哀愁日記
底に哀はあるの。

西紀2001年5月分

Caution!
このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、並びにパーソナルメディア社は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2001年5月1日(火曜日)
 黄金週間の中日……出勤。
 そして午前様。
 市ヶ谷駅に午後10時半まで営業の文教堂書店ができたそーな。上長からは、これで定時でいそいそ帰らなくても本屋に寄れるね、と喜ばしく告げられる。
 深夜営業の本屋は有り難いが、それを常用する生活には陷りたくないものだ。

 今日からマイライン施行……なんですが、申し込みが遅かったため、うちは五月上旬ですぅとか言われてる。もっとも、NTTなのでどのくらい遅くなるかはわかったもんじゃないね。


2001年5月2日(水曜日)
 垣根のつつじが鮮やかですね。もう少ししたら今度は紫陽花。

 通勤途中変なことを考えてました。
 国際宇宙ステーションって、国際法上どういう存在なんだろうって。
 船舶……というよりはこの場合航空機だろうから、やはり国籍はアメリカなんだろうか? 例えば船舶の場合、公海上にいてもどこかの国の領海にいても、船の上は船籍を置いている国の飛び地と考えられる。んで最高責任者は船長。航空機も基本的にこの考えの延長にある。
 この地球上でどこかの国のものではない土地となると、南極大陸が存在するくらいか。南極は南極条約で国家領有が凍結されている。裁判権については、その人が所属する国家の裁判権が保証される。
 つまり、私が南極に行って米国からの観測隊員とケンカをしたら、私は日本の裁判所で裁かれるというわけね。
 では、国際宇宙ステーションで刑事事件が起きたら、一体どこで処理されるのか……というのが、私の疑問の一部。
 例えば、国際宇宙ステーションが米国籍の航空機だとすると、この中は米国の飛び地なので裁判権は米国に帰属するので、当事者がどの国籍でも米国の裁判所で裁かれる。
 しかし、現在、世界初の「宇宙観光客」として宇宙ステーションに滞在しているデニス・チトー氏はNASAの反対にも拘らずロシアから国際宇宙ステーション入りした。国際宇宙ステーションが米国籍ならば、「船長」権限で乗船拒否ができる。っつーか、そもそも出発前に地上で出国手続きをしないといけない。もっとも、チトーさんは米国人だけど。(あれ、そうするとチトーさんがもしこのままロシアに帰らなくて、米国に帰っちゃったらどうなんの?)
 国際宇宙ステーションの性格上、米国籍というのは変なような気がする。かといって南極とはまた違うんだよな。
 ああ、法律って面倒臭い。


2001年5月3日(木曜日)
 え……と、何の日だっけ?

 伯父さんになったようです。
 我らが一族の血脈に列なるものがまた一人増えたわけで、目出度いやら目出度くないやら。私のような常識人に育てば良いが、まかり間違って伯父のような変人に育ったら目も当てられぬ。
 我が甥の行く手に幸多いことを祈るばかり。

 今日は新宿でやたらと濃ゆい面子で集まって、怪しい謀議をしていた。
 あまりの濃ゆさに、鳥はばたばたと落ち、犬猫構わず逃げ出すほどであった(一部誇張)。
 数ヶ月以内に結果はご覧になれると思いますので、「震えて待て!」ってところでご勘弁。

 謀議の後、王様、nyちゃん、きしもとさん、神指師匠と連れ立って本屋へ行ったり飯を食ったり。最後にnyちゃんの案内で新宿西口怪しい書店ツアー。
 コミティア前日に、かなり余裕なことやってますな……。


2001年5月4日(金曜日)
 コミティア
 新しく発掘した二つのサークルさんで、「全種一冊ずつ下さい」をやる。お陰で荷物が重い重い。
 家に帰ってきてから、同人誌を読み散らしつつ、夢の世界に引きずり込まれる。

2001年5月5日(土曜日)
 黄金週間も残すところあと一日。
 今日はひたすら読書でした。とりあえず昨日買ってきた同人誌は全部読み切った。

2001年5月6日(日曜日)
 ちょっと秋葉原まで行ってくる……と、かなり散財してしまった。
 いや、山本正之のシングル文庫第2期第1弾買ってなかったし、そおいえば坂本真綾のLucyもまだ買ってなかったし……(爆)。
 しかし連休最終日だってのに、凄い人並み。完全にオタクの街になってるし。

 デニス・チトー氏が地球に帰還。良くも悪くも、新しい一歩だと思う。24億円なんて金額はそうそう出せる人間がいるとは思えないが、とにかく金さえ出せば宇宙へ行ける時代が来たわけだ。米国では時期尚早論が根強いようだが、次はジェームス・キャメロン氏だというんだから、もう止められないだろう。
 一度民間の金が入ると、加速度的に事態が進行するのが世の常だ。


2001年5月7日(月曜日)
 坂村先生、大阪で炸裂してたらしいですね。
 Ntakiさんは生坂村健初体験だったそうで、かなり強力なインパクトを受けておられるようです。これが刷り込みってやつなんですね(なんか違う)。内容はいつも通りって感じです。慣れって恐ろしいですね(これもなんか違う)。
 こういう人たちが、そのうち気がつくと首が回らなくなっていて、流されるように出家、というのが最良のパターンでしょうか(激しく違う)。

 緊急アピールに画像を追加しました。
 実際にどうなるのか、ご覧ください。


2001年5月8日(火曜日)
 昼前から雨。そういえば、沖繩はもう梅雨入りしているそうで。

 アントノフのAn-225ムリヤが再飛行したというニュースが。積載量250t、最大離陸重量600tとゆー超絶飛行機ですが、もともとはブラン(ソ聯版スペースシャトルやね)の運搬用に作られた代物。それが結局エネルギアの計画そのものが頓挫しちゃった関係で、野晒不稼動状態になっていたのをレストアしたんだとか。
 買い手つくのかなぁ。

 なんか仕事が順調に溜まっています。困ったなぁ。


2001年5月9日(水曜日)
 永住外国人の国籍取得申請を、許可制から申告制に改める検討を始めたとの報道があった。特別永住外国人を対象としてるんだろうなぁ。
 長期滞在する外国人の地方参政権に関しては、限定的ながら解放してもよいと考える。地方自治体における義務と責任を果たしているなら。しかし国政参加に関しては、権利とかなんとかいうよりも、国の行く末に責任をとってもらうわけであるから、国籍を持っててもらわんと困る。だって、最後の最後で無責任ってことじゃん、外国籍ってことは。
 日本の国籍取得に関する問題はかねてから問題があったところで、とりわけ特別永住外国人に関しては、その経緯がどうあれ、国籍取得審査なんか必要なかろう。(逆にあれだな、両親が日本国籍だからって日本語の会話も読み書きもできんようなまるっきりガイジンさんに国籍をぽんぽんくれてやる方がどうかしてるぞ)
 というわけで、この議論にはとりあえずは賛成。

 この報道で私が注意を引かれたのは、「尹」や「鄭」といった常用漢字&人名漢字外の漢字も許可する方向で……と書かれていたこと。
 日本における最後の漢字制限が、実は人名漢字であることはあまり気にされていない。出生届けなどで利用できる漢字は、常用漢字と法務省の定めた人名漢字だけである。あえて言いたくはないが、姓名自称の自由くらいはあっても良いと思うのだがどんなもんだろうか。
 もちろん、ある程度の制限は文化的にあっても仕方ないとは思うのだが(たとえばアラビア文字が使えないとか)、現在の「常用漢字と人名漢字」の制限はそう言ったレベルを越えていると思うのだがどうだろうか。


2001年5月10日(木曜日)
 会議でした。

 外交交渉における軍事力の存在は、その存在そのものによる威圧効果を期待されているわけですよ。
 しかし軍隊としては、はいそーですかといって存在だけしていればいいわけはなくて、兵器を裝備し、弾藥を備蓄し、兵隊を訓練し、裝備を保全し、常に有事に備えてにゃならん。もちろん実戦投入などされないことに越したことはなく、そのことを自らが一番よく知るが故に、自己存在の矛盾に悩まねばならないワケ。
「あなたの仕事は番犬よ」
 この因果な矛盾から逃れるためには、すっぱり足を洗って隠遁するほかはないのであろうが、なぜか「あなたの仕事を一手に引き受けて差し上げましょう!」という有徳の士は現れないのである。俺より頭の良い人なんて、この世に腐るほどいるはずなのになぁ。
 平穏極まりない一小市民として、縁側で猫でも抱きながら茶を啜るような生活がしたい。


2001年5月11日(金曜日)
 朝、地下鉄に飛び込んできた中学生達は、「修学旅行のしおり」を手にしていた。
 まるっきり中学生日記のような名札を付けていて、白い襟の紺のセーラー服に、白のソックス。指定と思しきズック靴。東京では完全に絶滅した(笑)、由緒正しきトラディショナルなスタイルでしたよ。
 喋っている言葉には西のイントネーションはなかったので、東北か、あるいは北海道かと思いますが、やはり地方には貴重な文化が保存されているのですね(違う)。
 ちなみに髮型はセミロング、おかっぱ、ツインテールで、ポニテはいませんでした。

 こんど公開される韓国映画『JSA』が面白そうだと思っていた。ふと、昨日地下鉄の中吊り広告で『JSA』の原作『DMZ』が邦題『JSA』として翻訳刊行されていることを知り、たまたまさらにその出版社が文藝春秋だったもんだから、昼休みに文春の書籍部へ出向いて買ってきた。
 最初の10ページも読まない裡に、こりゃ失敗したと思った。
 各種デティールのいい加減なこといい加減なこと。要するにノリと勢いで読ませるタイプの小説で、時代劇に文句を付けるような人間が心地好く読める小説ではなかった。
 ただ逆に、影像化すればそこそこいけるかもしれないとは思いましたけど。
 というわけで、原作は読まない方が良いかと思います。

 韓国から歴史教科書の問題でまたいちゃもんがつけられている。
 はっきりいえば、歴史の教科書なんぞ、国の意向が左右するのは当然かつ当たり前で、そんなことに一々目くじら立てて難癖をつけてくる連中の心理が分からない。韓国の連中はわかっていないのだろうか? 同じことをもし日本が韓国に行ったら、韓国の歴史教科書がどうなるのか。日本で翻訳出版されている韓国の歴史教科書など、歴史を学んだものから言わせてもらえば、かなり見事な思想統制が行われており、到底公正な記述とは言えない。追求し出せば面白くないことになるだろう。
 でも私はそれが悪いとは思わない。そういうものだからだ。
 もし日韓両国に、真に歴史を掘り返す勇気があるのであれば、それはそれで歓迎すべきことなのだろう。それによって誰も幸せになれなかったとしても。
 正直に言えば、韓国が日本に対して言っていることは、無謀というより暴挙だ。彼らが戦後半世紀以上に亙って作り上げてきた彼ら自身の世界を、自らぶち壞しにしようと言っているようにしか私には見えない。
 一例を挙げよう。
 韓国人は第二次大戦を大日本帝国臣民として鬪った。
 この一文を容認できるであろうか? 恐らくできはすまい。
 否定できるというのであれば、否定してみればいい。私はただこう言うだけだ。
「事実だ」
 と。
 こんな例はそれこそ腐るほどある。日本にも、韓国にもだ。
 むき出しの歴史と対峙するのは、精神的にかなり苦痛だ。人の営みの集積である歴史には、宝石のように美しい部分もあるが、殆どの部分は人が常日頃押し隠し、見えない振りをしているドス黒く醜悪極まりない汚泥だ。歴史学者やルポライター、文学者や思想家といった、かなりイカレた連中だけが注視することができる類のものだ。
 それを敢えて掘り返したいというのだから、醉狂というよりは気が違っているのではないかと疑いたくもなる。


2001年5月12日(土曜日)
 πちゃんに会って、機材を借りる。
 待ち合わせはアキハバラ。
 機材の受け渡しをした後、電気街を放浪。

2001年5月13日(日曜日)
 セカンドマシンのM/BとCPUを交換したら、一日仕事になる。Windowsって奴ぁ……。
 比較するのが間違ってるのは分かってるんだけど、HDD移植しても平然と動く超漢字って凄いよね。

 先日のコミティアで流星ひかるの同人誌を買って送ってやった某デンパ大阪だが「感謝の舞を踊るように」と言っておいたら、今日こういう返事を寄越してきた。
「坂本真綾を閉館の音楽にかけながら、電動書架の中で適当に踊っておきましたので、勘弁して下さい。」
 証人求む!

 今日のNHKスペシャルは、東海村の臨界事故で被曝し、亡くなった大内さんの治療記録だった。
 ……。
 殆ど予想と推測の範囲内において事態は進行し、そして終わった。医療スタッフの言葉が、痛々しかった。最初から敗北必至の鬪いであることは分かっていたにしろ、終盤、士気を維持できなくなっていく様は、悲壮だった。
 こんな鬪いは、したくないものだ。
 こちらの予想を覆す事態も幾つかあった。一つは、移植した血液細胞が異常を起こし始めたことと、心筋細胞が最後まで損傷を受けてなかったこと。
 前者については、多量の放射線を浴びた人体の構成原子が放射性同位体元素に変化したためではないかと推測されていた。これは確かに予想されてしかるべきことではあったが、それにしても恐ろしい話だ。これでは、移植も遺伝子治療も、何もかも役に立たないと言っているのに等しい。
 後者については、今のところ皆目見当がつかないようだ。
 観終わって、益体もないことを考えた。
 一体大内さんはいつの時点で死んでいたのだろうか、と。


2001年5月14日(月曜日)
 機械振興会館への道すがら、修学旅行の学生を見掛ける。どうやら世間の修学旅行ってのはこの時期に集中しているらしい。
 一応東京圏外の方のために説明しとくと、機械振興会館は東京港区芝にあって、東京タワーを正面に臨んでいる。また、坂を下ると徳川家の菩提寺である増上寺がある。東京の観光名所ですな。
 まあ、増上寺を観て廻る中学生とかおるとは思いにくいけど……。

 機械振興会館と言えば、職場の人でかつて会館へ取材へ赴いた際、テープレコーダが狂ってしまい、録音に支障を来した経験をしたという人がいた。
 いかに強力な電波源の側とはいえ、そんなことってあるんだろうか……。
(東京タワーは関東一円に放送電波を送出する電波塔です)

 なお、今日の用事は情報処理学会情報規格調査会文字コード体系専門委員会。ま、可もなく不可もなく……。


2001年5月15日(火曜日)
 昨夜はNHKスペシャルの再放送を観るために不規則睡眠体制だったため、朝ちょっと寢坊してしまう。京大靈長類研究所が誇るチンパンジー・アイの子育てのやつ。つい見逃していたのだ。

 見逃した(?)といえば、NHK FMの青春アドベンチャーで『イーシャの舟』が再放送されているのだが、実は私、FMラジオの受信機を持っていなかったりする。しかし東向きのこの部屋で、充分な受信ってできるんだろうか……。

 TADの件については、色々と進行中。今月も波乱の月だなぁ。っつーか、なんで平穏な日々って訪れへんねんな。


2001年5月16日(水曜日)
 協会の総会が近いもんだから、忙しい……。ちなみに終わった後も忙しい。なぜなら、総会のために後回しにされた仕事が進行し始めるため。厳しいねぇ。

 そんな中でも、生業以外の趣味(もしくはカネにならない仕事)もやってるあたりが業の深さを感じさせる。ちなみに本日の読書は2冊。
 今日は基本文書エディタにバグ見つけてるし


2001年5月17日(木曜日)
 東野司の新刊なんぞ入手してきたりして、総額約一万円が神保町で消えて行った平穏な日常。エンゲル係数ならぬグーテンベルグ係数(家計支出に占める図書購入費の割合。創案πちゃん)がぐいぐい上がってるよ〜。

 木曜日のNHKは「にんげんドキュメント」。今日は100万分の1ミリの世界に挑む三鷹光器のスーパー職人のお話。
 電子機器の世界ではどんどん加工精度が上がってるわけなんですが、それを支えているのが原器と各種計測機器です。原器の方も日本には神の世界へ足を突っ込んでいる方々がおられますが、今日の測定器の方も凄かったですよ。ああいう人達の神業によって僕達の身の回りの電子機器は支えられてるんだなぁとか思うと、なんとなくちょっと怖かったりして。


2001年5月18日(金曜日)
 本日の收穫は『リアルバウトハイスクール』のみでした。

 そういえばファミ通文庫の7月発売予定にとうとうてつまよしとうさんの名前が出てきましたね。なんか……感慨深いものがあります。
 そういえばてつまさんと以前某即売会で話をしていたときのことでした。

「どうやら私って、小説を書いて世界を創るより、現実世界を変える方が好きみたいなんですよね……」
てつまさん「なにを今さら」
 とまあ、一瞬で切って捨てられた苦い記憶が。
 そういえばAppleだったかの宣伝で、「Because the people who crazy enough to think they can change the world, are the ones who do.」とかやってたけど、それって「crazy enough」って言うほどのことか? っつーか、自分に世界が変えられるなんて当たり前すぎて疑う余地もないじゃん。

2001年5月19日(土曜日)
 秋葉原へ行く。もちろん仕事である。スキャナを買ってくる。EpsonのGT-8700。この機械が25,000円以下で買えるということが、凄い。
 USB接続をやってみたんですけど、いや〜、信じられないくらいトラブりました。まあ、使わないポートは片っ端から切り離してIRQを開けていると、通常だと考えられないようなIRQにデバイスが割り当てられてたりして、「想定外」の動きをすることがあるわけなんですな。先日も動かないNICの原因がそれだった(爆)。
 ちなみに標準添付のPhoto Deluxは、かなり使えねーソフトだった。

 と、いうわけで、休日にもかかわらず、職場に行ってたんです。


2001年5月20日(日曜日)
 今日は砧のNHK技研に行ってきましたです。
 年に一度の公開日。毎年行っていると、一つの技術が育っていく様が体感できてとても良い感じです。私が技研に行き始めた頃、プラズマディスプレイパネルが実験室段階だったのが、今や商品ですからね。もっとも、同時に「あれはどこへ行った?」ってのも結構あるんですが(^^;。
 そうそう。表示デバイスとして、東芝3200×2400の液晶モニターがありまして、じっくり眺め回してしまいましたよ。表示の関係で3200×2048しか使ってなかったんですが、見たところドット拔けは無し。思わず欲しくなっちゃいました。
 専用インタフェースボード込みで300万くらいとか言われて、思わず「廉い」とか思ってしまった。
 とても個人じゃ買えないけどね。
 他にも、理屈は分かるけどとても信じられない無電源光伝送裝置(アンテナで受けた電界だけで光変調する)とか、200Mbps光ディスク(5,000rpm)とか、楽しい展示が盛沢山でした。
 ただ、今年の展示でちょっと幾つか引っ掛かったのは、質問に「お答えできません」という返事が何度か返ってきたこと。
 まあ、電子透かしの展示のところで検出限界なんぞ質問した私も悪いんだけどさ
 もう少し当意即妙な受け答えを期待したいものだ。

 なお、その後は協会にいた(涙)。


2001年5月21日(月曜日)
 協会の総会だったです。
 しんどかったです。
 なんか呪いがかかってるんじゃないかってくらい。

 ぼー


2001年5月22日(火曜日)
 なんかもう一週間早く終わって、ってカンジ。
 月曜日に総会なんかするもんじゃないよ。
 で、ほら、総会の傍らで止まっていた仕事が……。

 そろそろ帰ろうかな、という時に突然IEがWinを巻き込んで落ちる。ディスプレイドライバ回りに被害が出、解像度がVGAに落ちるわ、フルカラー設定ができなくなるわで非道い有り様。

 そういえば、職場では不評でしたミツルん


2001年5月23日(水曜日)
 本日の読売新聞朝刊の社会面に、JIS漢字コードの見直しが記事になっていましたね。
 背景をちょっとだけ説明すると、JIS X 0208は、当初JIS C 6226として78年に策定されたのですが、83年にかの悪名高き大改訂を行いました。200字以上の字形変更や入れ替えによる「新JIS」と「旧JIS」の混乱が10年以上続いたことは、Windows以前の時代を知っている人にとっては、ある種の懷かしさをもって受け止められるんではないでしょうかね。97年改訂ではこれらの変更を全て包摂するという、富野由悠季も真っ青の∀っぷりを発揮したわけなんですが、これらの努力が水泡に帰す形で(笑)、2002年の改訂作業を迎えるわけなんです。
 きっかけになったのは、去年の12月の国語審議会の答申の第2委員会報告「表外漢字字体表」。常用漢字表外の漢字について、いわゆる康煕字典体を基本とする、としたやつです。この表によると、JIS X 0208のなかで200字ほどが、「一般的ではない」略体を用いているということになるわけです。
 で、記事によると見直しを睨んだ議論が活発に行われたという話ですが、いやいや、恐ろしいことです。私の乏しい知識を総動員しても、誰も傷つかずに丸く收める方法が思い付かないですよ(笑)。
 97JISな人は、「規格上は、全て包摂されているから、康煕字典体が表示されても構わないことになっている。だから規格の改訂は必要ない」って言い張るでしょうし、メーカー側の人は「字形の変更は83JISの混乱を再び招来するもので容認できない」と主張するでしょうし、経済産業省の人たちは規格を変えるつもりでいるらしく国語審議会系の委員を投入してる。記事でも、議論は改訂を規定路線にしてるらしい。字形変更が駄目なら、字形追加で対応したいところなんだが、不幸にもJIS X 0213「JIS第3第4水準」という邪魔者がX 0208の空き領域を食い潰す形で存在している。
 何かを捨てなきゃ何も得られない。
 雪隠詰めってのはこういうのを言うんでしょうなぁ(爆)

 きさらちゃんとこの掲示板でまたぞろ出てきましたね、あのヒト。同じ人属人科の生物なのかどうか疑いたいところなんですが。
 IPアドレス丸出しでああいう誹謗中傷を書き込むセンスってなんなんでしょ? プロバイダ経由で2度ほど警告を出してもらってるんですけど、これ以上続くようだったら、法的手段って奴を考えないといけませんねぇ。
 しっかし……本当に、脳味噌何でできてるんだろう?
(HOKURIKU LANDインターネットサービスからのアクセスは、該当人物が利用していた履歴があったので、以前よりアクセス禁止にしてあります)


2001年5月24日(木曜日)
 気持ちと事情はわからんでもないけど、それはやってはあかんことなんと違うか?  ……。
 TRONの規格とPMCの商売がごっちゃになり始めてないか?
 わかってるのか? まだ規格にもないものを売ろうっていうのか?
 TRONは規格こそを金科玉条とせねばならないんだぞ?

 今度は敦賀短期大学からアクセスですか。ネットワークの匿名性なんてありはしないんだって、身に染みて思い知らない限り、止めないのかね?


2001年5月25日(金曜日)
Q. BTRON仕様は誰のもの?
A. 俺たちのもの。議論の余地無し。以上(爆笑)。

 TRONに関ってて夢が語れないなんてナンセンスねっ☆

 昨日さんざんっぱらなこと書いたら、今日の夜になって更新されましたねぇ。検索ページの対応が遅れてますが、まあこのくらいは大目に見てあげましょう(苦笑)。
 ところで、今件の登録において事前公開と公開後一ヶ月のコメント待ちってやったんですよね、僕が気付かなかっただけで?


2001年5月26日(土曜日)
 土曜日だってのにミニコンへ行ってごにょごにょ。果たしてどうなるやら。

(前略)心得ちがいをするなよ。おれたちは伊達や醉狂でこういう革命戦争をやっているんだからな」
「そんなことは一同の顏ぶれを見れば、いやでもわかりますよ(後略)

田中芳樹『銀河英雄伝説 7 怒濤篇』(徳間書店)より

 んで最後はNifの定例RTだったもんで……。流石に先週から休みなしは辛いので、早めに切り上げさせてもらいました。


2001年5月27日(日曜日)
 今日のNHKスペシャルは年間シリーズ『宇宙』の第2回で、地球外生命を搜す話。まあ、ただ単に「生命」なら地球以外にもいる可能性は高いわな。もっとも、その時には生命の定義で悩まないといけなくなる可能性はあるけれど。
 知的生命となるともっと大変だ。生命の定義だけじゃなくて知性の定義もせにゃならん。
 地球の中で、イルカがどうとか、チンパンジーがこうとか言っている間は、無理っぽいなぁ。
2001年5月28日(月曜日)
 寢不足です。

 オフィスに上がるためにエレベータの上ボタンを押したら、3基あるエレベータの扉がすべて開いた。
 一瞬、どれに乗ればいいのか迷った。
 エレベータの運動制御がインバータ制御の第3世代に移り変わってからかなりたつのですが、運行制御系ってあんま進歩してないのかな? もっとも、各階に取り付けられた上行き下行きのボタンだけで、目的地も人数も分からない状態で、適切にカーゴを配置せいという方が無茶苦茶か。最高の効率を出すためには未来を予知できないといけないわけだし。
 ところでエレベータを扱ったゲームというと、「The Tower」を思い出しますか? それとも「エレベーターアクション」を思い出しますか?(笑)

 寢不足だったので、今日は早く帰って寢ようと思ったですよ。
 ところが、帰る段になってふと「あ、TRONWAREまだ買うてへんやん」と思い出したわけです。とりあえず神保町までなら定期で行けるから、ちょっと寄ってTRONWAREだけ買って帰るべ、とか思って半蔵門線に乗ったわけです。
 多分書泉グランデ三省堂にあるだろうと思ったので、三省堂の5階へ行ったらまだ売ってなかっのよ。
 こうなると目撃証言があるLaOXのザ・コンへいくしかないじゃないですか。
 レジのおねーさんがなぜか持たせてくれた2重の紙袋の重みに疲れた足を引きずって、秋葉原まで遠征ですよ。
 その甲斐あって、角川スニーカー文庫の早刷りを3冊ばかりGetです。……あれ?


2001年5月29日(火曜日)
 敦賀短期大学より誠意ある回答が頂けたので、本日よりアクセス制限を解除。

 昨日、今年最初の紫陽花を見たと思ったら、今日は雷を伴う激しい雨に斷続的に見舞われる。こんな日に限ってお出かけが入っているあたりが、間が悪い。

 十字架に「INRI」と書いてあるのが、何だろうとか思って、調べてみた。
「Iesus Nazarenus, Rex Iudaeorum」の略だそうだ。ラテン語だね。


2001年5月30日(水曜日)
 『小形克宏の「文字の海、ビットの舟」』に新JCS委員会のレポートが載りました。興味のおありの方はどうぞ。

 さて、あちこちで話題沸騰のアレですが、これ許しちゃったら著作権もクソもへったくれもないよなぁとか思いつつ、でもまあ、これがある意味正常な世界なんだよと思うところもありますです。
 ようするに剽窃というか着想というか、創作の世界にはパクってなんぼって所ありますよ。聖書やシェイクスピアを題材にした作品なんて挙げたらきりないし、そのシェイクスピアだって……ね。日本でも宮沢賢治のイーハトーヴ世界を舞台や題材にした作品って結構沢山あるし。
 というわけで、これ単体なら「そういうことってよくあることだし」で済む話。
 でも、私はそのディズニーが自分達の著作権の保護にとてつもなく熱心である、別の言い方をすりゃ既得権益を吝嗇すること著しい方々であることを鑑みると、流石に嫌な気分にはなる。
 別にパクるのは構わないさ、創作の世界にゃそういうこともある。でもお前自身はパクられるのを斷固拒否し、あまつさえ公益化すら反対してるじゃないか。それってダブルスタンダードとちゃうの? 本来なら、あの富士額鼠は著作権が切れて人類財産になってるはずだったわけで、それを横車押して延長させた連中に崇高な理念なんか求むべくもないことは承知しているつもりだけど。
 ライオンキングに対して何も言わなかった手塚治虫陣営の判斷は素晴らしいと思いつつも、やはりあれは「日本人はパクったって何も言わない」という思い込みを与えたんじゃないかと思わなくもない。


2001年5月31日(木曜日)
 上着を着ないで出勤したら、冷房にやられてしまった。頭痛がする。