ライブレポート

Mar.16.1998

3月15日、渋谷Egg-manで行われたクレヨン社ライブ「サクラサク」のレポートです。1ページ独立でお送りいたします☆
クレヨン社ファン歴6年目にして初めてのライブ参加でかつてのバイト先を横目に見やりつつEgg-manの近くまで来て見れば、妙に人の波が……NHKホールのほうへ(笑)。ま、そんなもんだわな。
入場すると、丁度座れないくらいのところで、結局立ち見に。先月ぎっくり腰やってる身には結構辛かったんですが、なんとか2時間立っていられました。
では想い出を交えつつ。


まず最初に加藤さんが出てきて、本日のメンバー紹介。柳沼さんと加藤さんを含めて総勢八名と豪華豪華。バイオリンやアコーディオンまで。でも恐面の人が多くて、最初はドキドキでした。
柳沼さん自身からして「関東柳沼組」とか言ってましたから。

いつも心に太陽を
ずっと遠い昔……で始まる僕のお気に入りソング。これを聞くといつも暖かい気分になれます。

ベストフレンズ
この曲を聞きながら、遠く故郷にいる友人のことを思いだしていました。何度か、手紙を書こうと思いつつ、不精に任せて音信不通になっていますが、今でも親友のつもり。

夕映えのグラウンド
僕は新聞部だったんだけど、高校時代の部活の想い出って、やっぱりこういう形になります。場所がグラウンドではなくて、日の射さない部室だったというだけで。
きっとあの部室では、今日も後輩たちがせっせと新聞をつくっているんだろうな。

誰にだって朝日は昇る
不況のあおりか、僕の友達でも辞めたとか馘になったとか会社が廃業したとかとか、あまり心地のよくない話が聞こえてきます。
そんな時代だから、聞いて欲しい一曲です。
明けない夜はない。誰にだって、朝日は昇る!

上海ワルツ
加藤さんがとちった曲。とってもライブらしかったです。
ペダルスティールギターとかいう楽器が使われました。

絵のない絵本
柳沼さんが最初に作った曲だという話がありました。この曲をポプコンに応募したときの受け付けが加藤さんとの出会いだったとか。
鍵盤のないベルギー式のクロマチックアコーディオンというアコーディオンが使われました。

ルーシーの恋人
パリの恋の物語。全楽器の踊りだすような演奏がとても良かった。

三月の飛行機雲
春が来たよ、という曲で、今のクレヨン社の姿と重ね合わせて聞いて下さいとの柳沼さんの説明がありました。
春めいた軽い曲調で、ドラマの主題歌にしてもいいような感じの曲でした。

夜間飛行
三月は別れと出会いの季節。長距離恋愛をしている人、全ての恋をしている人に送る曲だそうです。
最終便の飛行機を見送る空港の風景から、この曲は始まります。遠く離れてしまっても、心は通じ合う……そう信じる力を歌にした感じです。

砂の迷路
この曲の前のトークで、柳沼さんが喉を痛めていて会場が禁煙になった話が。激辛・激酸っぱを控えて喉を大事にして下さい。そして加藤さんが3月1日から禁煙を実施!という話が……そして翌日朝起きて禁煙していたことを忘れて吸ってしまったというオチが。
この曲も色々と現代の世相を映す曲なんですよね。妙に現実感のない子供たち。

心には銀色のナイフを持て
作ったのは数年前だそうですが、なんかとてもタイムリーな曲になってしまったのが悲しいというかなんというか。
「ナイフは武器である前に道具、人間の知恵だったはずだ」という柳沼さんの語りも、なんか痛々しかったですね。
歌自体は、都会の中に埋没する自分の孤独と冷たさに安らぐ心象を歌ったものです。

HEARTS
前の曲からそのまま始まったので、なんて曲かわからなかったんです。
都会で夢を見て頑張る人達の歌でしたね。エレキギターが立ち上がってノリノリで演ってました。
最初曲名が分からなかったのですが、CRAYON Factoryでユーラシアさんが教えてくれました。ユーラシアさん、ありがとうございました。

さよならボーイフレンド
ベースが聞こえなかったいうアクシデントでドラムが途中で消えるというハプニングがあった曲。
僕は東京(つくばだけど)に残って、友達はみんないなくなった。夢を語り合った友達も、一人また一人、大人になっていって、僕は一人象牙の塔の中。

痛み
柳沼さんが歌いだしをとちった曲。いきなりヴォーカルからだから難しいのだと言い訳。
実に数年ぶりにフルコーラス歌ったというだけあって、圧巻の一言。
思えば僕がクレヨン社にはまったのはこの曲を最初に聞いたからでした。

地球の歌
地球環境保全が叫ばれる昨今ですが、まだまだ実践という点では十分とはいえないように思います。